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シン、孤独な戦い。
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「じゃあな、ドラ○もん。」
「ドラ○もんじゃないわ!! マリリンよ!! 」
シンは勝手にマリリンにあだ名を付けて呼んだ。それは物語にも伝えられる、由緒正しい猫型ロボットの名前だ。せめて女の子の『ド○ミちゃん』にしてよ、とマリリンが心の中で思ったかは分からない。
「そうそう、ラブリーなねこ耳ちゃん。」
「ラブリーだけど、マリリンよ!! 」
レストはレストで、ラブリーなねこ耳を強調する。
「ちょっと、待ちなさいよ!! 」
レストに顔を向けている間にシンは既に部屋の出口前だ。
「あたしを、置いていく気!! 」
「そうだ!! ラブリーちゃんを置いて行く気か!! 正気か!! 」
レストもマリリンと同じくシンに抗議する。
「俺は忙しい。先を急ぐぞ、レスト。」
冷めた目でレストを見るシン。
「お前、ねこ耳だぞ!! なんとも思わないのか!? 男として、終わってるぞ!! 」
「そいつ、ロボットだ。」
「アンドロイドと言ってよ!! 響きが違うでしょ!! 」
物に欲情するかとレストにシンが言えば、言い方が悪いとマリリンが抗議する。
「女の子だぞ!! カワイイねこ耳ピクピクの!! ラブリーなしっぽふりふりの!! 」
スタスタと二人に背を向けてダンジョン内を歩くシンに向かって、レストは思いの丈をぶつける。さり気なく手をラブリー(マリリン)と繋いで歩いている。
「そうよ、ラブリーなあたしを置いてくなんて。どうかしてるわ!! 」
スタスタ歩くシンの後ろを、レストとマリリンは手を繋いで抗議しながら追って来ている。
(こいつ等…… 此処が何処だか分かっていないのか? )
シンは片手で頭を押さえる。
ダンジョン内で騒ぐと言うことは、つまり。
「待テッ!! お前ラ、飯ヲ返セ!! 」
こう言うことである。
先程逃げ出したゴブリンが、仲間を引き連れて追ってきた。静かに移動していれば、居場所は分からなかったかも知れない。
しかし『此処ですよ~』と、大声で話しをしていれば追いつくのも早いであろう。
「お前らが、騒ぐから…… 」
はぁ~と、ため息をつくシン。
「あたしは、食べられないと言ってるでしょ!! 」
「そうだ!! お付き合い成人してからだ!! 犯罪だそ!! 」
マリリンはゴブリンに叫んだ。そして、レストはいただくなら成人してからでないと、犯罪だと訳の分からないことをゴブリンに指をさして抗議している。
「ロボットだから、成人しないだろ。」
「失礼ね!! 昔は、ナイスバディの型だったんだから!! 」
シンがロボットは成長しないとレストに諭すと、マリリンは自分は昔ナイスバディの体をしていたと抗議する。
「ナイスバディ!! ナイスバディのねこ耳ちゃん!! 」
驚いてレストはマリリンの手を両手で掴んだ。ナイスバディのねこ耳女性を妄想するレスト。
「その頃にも、お会いしたかった。」
(千年も前だけどね。)
少し寂しそうに心の中で呟く。
キラキラとした目を向けられるレストから目を逸してシンを見るマリリン。
「なに、こいつ。」
「万年発情期。」
問われてシンは応えた。
「いたゾ!! 飯ダ!! 」
「飯ダ!! 飯ダ!! 」
「お前ラ、成員食ウ!! 」
シン達の声に釣られてゴブリン達が、現れた。数として十匹、どうやら逃げられそうにない。
「戦うぞ。」
シンは短剣を手に持つ。
「言っとくけどあたし、戦闘力皆無よ。見ての通り。」
偉そうに無い胸を張る。
「大丈夫、君はオレが守る。」
自分は戦えないとマリリンが言うと、レストは掴んだ手に力を込めた。微笑み、キラリと歯が光る。
「ラブリーちゃんはオレが守る。シン、戦いは、頼んだ!! 」
「頑張ってね!! 」
レストとマリリンはシンより後ろ、シンを盾にして下がる。
「おまえら~~!! 」
そしてシンのただ一人の孤独な戦いが始まる。
いや、憤りの総てを叩きつけられるゴブリンの悲惨な戦いが始まった。
ボコボコのフルボッコにされて、マナを霧散し哀れなゴブリン。ダンジョンの床のそこかしこにゴブリンの亡骸が転がるのであった。
「ドラ○もんじゃないわ!! マリリンよ!! 」
シンは勝手にマリリンにあだ名を付けて呼んだ。それは物語にも伝えられる、由緒正しい猫型ロボットの名前だ。せめて女の子の『ド○ミちゃん』にしてよ、とマリリンが心の中で思ったかは分からない。
「そうそう、ラブリーなねこ耳ちゃん。」
「ラブリーだけど、マリリンよ!! 」
レストはレストで、ラブリーなねこ耳を強調する。
「ちょっと、待ちなさいよ!! 」
レストに顔を向けている間にシンは既に部屋の出口前だ。
「あたしを、置いていく気!! 」
「そうだ!! ラブリーちゃんを置いて行く気か!! 正気か!! 」
レストもマリリンと同じくシンに抗議する。
「俺は忙しい。先を急ぐぞ、レスト。」
冷めた目でレストを見るシン。
「お前、ねこ耳だぞ!! なんとも思わないのか!? 男として、終わってるぞ!! 」
「そいつ、ロボットだ。」
「アンドロイドと言ってよ!! 響きが違うでしょ!! 」
物に欲情するかとレストにシンが言えば、言い方が悪いとマリリンが抗議する。
「女の子だぞ!! カワイイねこ耳ピクピクの!! ラブリーなしっぽふりふりの!! 」
スタスタと二人に背を向けてダンジョン内を歩くシンに向かって、レストは思いの丈をぶつける。さり気なく手をラブリー(マリリン)と繋いで歩いている。
「そうよ、ラブリーなあたしを置いてくなんて。どうかしてるわ!! 」
スタスタ歩くシンの後ろを、レストとマリリンは手を繋いで抗議しながら追って来ている。
(こいつ等…… 此処が何処だか分かっていないのか? )
シンは片手で頭を押さえる。
ダンジョン内で騒ぐと言うことは、つまり。
「待テッ!! お前ラ、飯ヲ返セ!! 」
こう言うことである。
先程逃げ出したゴブリンが、仲間を引き連れて追ってきた。静かに移動していれば、居場所は分からなかったかも知れない。
しかし『此処ですよ~』と、大声で話しをしていれば追いつくのも早いであろう。
「お前らが、騒ぐから…… 」
はぁ~と、ため息をつくシン。
「あたしは、食べられないと言ってるでしょ!! 」
「そうだ!! お付き合い成人してからだ!! 犯罪だそ!! 」
マリリンはゴブリンに叫んだ。そして、レストはいただくなら成人してからでないと、犯罪だと訳の分からないことをゴブリンに指をさして抗議している。
「ロボットだから、成人しないだろ。」
「失礼ね!! 昔は、ナイスバディの型だったんだから!! 」
シンがロボットは成長しないとレストに諭すと、マリリンは自分は昔ナイスバディの体をしていたと抗議する。
「ナイスバディ!! ナイスバディのねこ耳ちゃん!! 」
驚いてレストはマリリンの手を両手で掴んだ。ナイスバディのねこ耳女性を妄想するレスト。
「その頃にも、お会いしたかった。」
(千年も前だけどね。)
少し寂しそうに心の中で呟く。
キラキラとした目を向けられるレストから目を逸してシンを見るマリリン。
「なに、こいつ。」
「万年発情期。」
問われてシンは応えた。
「いたゾ!! 飯ダ!! 」
「飯ダ!! 飯ダ!! 」
「お前ラ、成員食ウ!! 」
シン達の声に釣られてゴブリン達が、現れた。数として十匹、どうやら逃げられそうにない。
「戦うぞ。」
シンは短剣を手に持つ。
「言っとくけどあたし、戦闘力皆無よ。見ての通り。」
偉そうに無い胸を張る。
「大丈夫、君はオレが守る。」
自分は戦えないとマリリンが言うと、レストは掴んだ手に力を込めた。微笑み、キラリと歯が光る。
「ラブリーちゃんはオレが守る。シン、戦いは、頼んだ!! 」
「頑張ってね!! 」
レストとマリリンはシンより後ろ、シンを盾にして下がる。
「おまえら~~!! 」
そしてシンのただ一人の孤独な戦いが始まる。
いや、憤りの総てを叩きつけられるゴブリンの悲惨な戦いが始まった。
ボコボコのフルボッコにされて、マナを霧散し哀れなゴブリン。ダンジョンの床のそこかしこにゴブリンの亡骸が転がるのであった。
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