16 / 16
人の振り見て我が振り直せ。 ✥
淑女なら、殿方との距離を取りなさいよ。【上の上とは別話です。後編】
しおりを挟む
次の日の朝。王太子ロート・フォン・アルガードが、学園につき側近になり得るワイビー伯爵令息とメディカル侯爵令息二人を連れて歩いていると。
中庭の方で人集りがしていた。生徒会長として、気になったロートは近づく。それに気づいた学生達は、おろおろと道を開けた。
目の前にひらけた中庭のテーブル席に寄り添って座る、仲睦まじいカップルが三組。
何時もにこやかに微笑んでいるロートの笑顔が凍った。
「ティア。何をしているんだい? 」
凍った笑顔のまま近づき、問いかける。
目の前に触れ合う程の、嫌肩が触れ合っている一組男女の女性の方に。
「お友達と、楽しく会話をしたいますの。殿下。」
満面の笑みでティア、ティアーレ公爵令嬢は応えた。
「近くないかい? 」
凍った笑顔向けるロート。
なぜなら、ティアーレ公爵令嬢は王太子ロートの婚約者であるからだ。
「あら? 昨日、殿下がお認めになった距離ですわ。」
艶やかにティアーレは微笑んだ。
「昨日、仰っしゃりましたわ。私達は学生だから、少しは羽目を外してもよろしいと。」
「ティア。」
昨日ティアーレに言った言葉が、そのまま返ってきた。
「ですから、わたくし。男友達と、楽しく適正距離で会話をしてますのよ。」
ティアーレの手がテーブルの上に置いてある男の手の上に重ねた。
「ティア。」
ロートの顔から冷たい微笑みが消えた。座った目が、重なり合った手を見る。
「ごめ~~ん!! ごめんよ!! 俺が悪かった!! 」
隣のテーブルではメディカル子息がテーブルに手を付き、頭を付けて謝っていた。
「知りませんわ!! ティアーレ様から聞きましたわ。」
メディカル子息の婚約者リセリアは頬を膨らませて、そっぽを向いた。
「このように、腕を回されて鼻の下を伸ばしていたそうですわね。」
(胸、胸があたってる!! 許すまじ、この男!! )
リセリアは隣に座る男性に腕を絡ませた。
「ごめん、リセ!! 本当にごめん!! 二度と彼女には近寄らないから許してくれ!! 」
「知りませんわ!! サンテ様の馬鹿!! 」
直ぐに隣の男性から腕を離して、リセリアは距離をとってそっぽを向く。距離をとってくれた事にメディカル子息はほっとする。
「リセ、本当にごめんよ。」
メディカル子息はテーブルに頭を打ち付けて誤った。
もう一つのテーブルでは。
「止められなかったのか? 」
「ええ、止められませんでしたわ。」
椅子を並ばせている男女にワイビー子息は話しかけた。
「ですので、遺恨を残さない為、俳優に頼みましたわ。」
「ども、街の劇台員です。」
すまして言う女性の隣に座る男が頭を下げた。
「どうせならイケメンがいいですから。」
女性は、すまして言う。
「お前がいいだけだろ。」
「私の推しの劇団ですわ。」
「ども、いいアルバイトになります。」
呆れたようにワイビーが言うと、女性はすましたまま言い返した。
劇団員達には、いいアルバイトであった。
「それより、お兄様。いい加減、殿下にははっきりとティアーレ様への心情をお伝えしてもらえませんか。ティアーレ様が可愛そうですわ。」
「それも、今日で終わるだろう。殿下の仮面が剥がれてる。」
ワイビー子息が向いているテーブル席へと、妹もその場の男性も目を向ける。
「あの男、命がないかもな。」
「えっ、そんなに!! 」
ワイビーの呟きに、劇団員の男性が顔を青ざめた。
「その腕、叩き斬って燃やしてしまうか。」
ティアーレの肩が、手が、触れている男の左腕を凍るようにロートは見ていた。
剣を腰にさしていたら既に抜いていただろう。
「アレ~~ぇ!! これはどう言うことかしら~~ 」
何処からともなく甲高い声がして、アイリスがロートのいるテーブル席に走り込んできた。
「しまった!! 」
ワイビー子息は声をあげた。鉄壁のガードである自分が油断をしてしまったのだ。
アイリスは脇目も振らずロートに猛ダッシュして抱きつこうとした。
だが、後ろに目があるのか、というようにロートはひらりとアイリスを躱した。アイリスは積ん述べるようにテーブルにスライディングする。そのままロートはアイリスの頭を掴みテーブルへ貼り付けた。
「ロートさま~~ ひどい~~ 」
猫なで声で上目遣いでロートを見るようと思ったが頭を押さえつけられて、あげられない。
「誰だ貴様、気安く私の名を呼ぶな。暗殺者か!? 」
氷点下の呟き。
「えっ、わたし、アイリスです~~ ロートさま~~ 」
「知らん! 」
アイリスはもがき、テーブルの上で手をバタバタさせる。
「昨日も、私の意見をロートさまが~~ 通してくれた~~ 愛しのアイリスです~~ 」
「知らん! 」
何時もの穏やかで微笑みを絶やさない王太子が、氷のような表情でアイリスを押さえつけている。目はティアーレが触れている男の手に釘付けだ。
「ティア様。男性と手を繋いで、昨日と言ってることが違いますよね~~ 」
アイリスの目の前には、ティアーレと男性の手が触れ合っているのが見える。
「気安く触れ合うなと、言ってたのに~~ もう、キスしちゃった? 」
ちゃかすように言う。
「あの男、死んだな。」
「えっ、困ります!! 」
なぜなら彼は劇団の顔である。
「こ、これは、殿下に、分かってもらおうと、その…… 」
おろおろしながらティアーレは手を離す。そっとロートを見ると冷たい目が、その手に注がれている。
「ティア。私と君とは政略結婚だ。」
「……はい。」
(分かっています。殿下のお心がわたくしにないことは…… )
自分の手を握りしめて、微かに震え俯いているティアーレ。
「だが出会いがどうであれ、私はティアを好いている。」
「えっ、」
ティアーレは驚きのあまり顔をあげた。
「君に好かれたい為に優しい王子を演じていたが、それも今日で終わりだ。」
何かを言おうと、手足をバタつかせるアイリスの頭を強く片手で押さえつけたままロートは真剣な目でティアーレを見る。
「私は嫉妬深い男だ。」
ロートはじろりと、ティアーレの隣の男を睨んだ。
「それではお嬢様、毎度あり!! 」
劇団の顔は空気を読んで、そそくさと後退し逃げに徹した。
「昨日、少しは羽目を外したいと言ったのは…… 」
目を逸らして、ティアーレの前にアイリスを抑えている手とは別の手を差し出した。
「あんな男の手に触れなくとも、私の手を握ればいいではないか。」
「えっ? 」
ティアーレはロートが差し出した手を驚きのあまり見ている。ロートの顔を見れば、赤く染まっている。
「殿下…… 」
「つまり、もっと気安く名前で呼んでもらいたい。そしてティアと近くで触れ合いたい。」
差し出された手をティアーレは震えながら、両手で握りしめた。
「で…… ロート様。」
「ティア。」
愛しく抱きしめるようにティアーレは、ロートの手を胸に引き寄せた。
「「「きゃーーーー!! 」」」
仲睦まじい二人に、見ていた女生徒達が歓喜の悲鳴をあげた。
王太子と婚約者が触れ合う距離で仲睦ましくしていることに、感化されたカップルが学園の中に溢れた。
貴族であれは既に婚約者がいる者が多く、あちらこちらで節度あるいちゃつくカップルが。
「な、なによなによ!! いちゃいちゃしちゃって、淑女としての距離はどうしたのよーー!! 」
婚約者のいないアイリスは、仲睦まじいカップルに文句をつけていた。
「淑女なら、殿方との距離を取りなさいよーー!! 」
【完】
中庭の方で人集りがしていた。生徒会長として、気になったロートは近づく。それに気づいた学生達は、おろおろと道を開けた。
目の前にひらけた中庭のテーブル席に寄り添って座る、仲睦まじいカップルが三組。
何時もにこやかに微笑んでいるロートの笑顔が凍った。
「ティア。何をしているんだい? 」
凍った笑顔のまま近づき、問いかける。
目の前に触れ合う程の、嫌肩が触れ合っている一組男女の女性の方に。
「お友達と、楽しく会話をしたいますの。殿下。」
満面の笑みでティア、ティアーレ公爵令嬢は応えた。
「近くないかい? 」
凍った笑顔向けるロート。
なぜなら、ティアーレ公爵令嬢は王太子ロートの婚約者であるからだ。
「あら? 昨日、殿下がお認めになった距離ですわ。」
艶やかにティアーレは微笑んだ。
「昨日、仰っしゃりましたわ。私達は学生だから、少しは羽目を外してもよろしいと。」
「ティア。」
昨日ティアーレに言った言葉が、そのまま返ってきた。
「ですから、わたくし。男友達と、楽しく適正距離で会話をしてますのよ。」
ティアーレの手がテーブルの上に置いてある男の手の上に重ねた。
「ティア。」
ロートの顔から冷たい微笑みが消えた。座った目が、重なり合った手を見る。
「ごめ~~ん!! ごめんよ!! 俺が悪かった!! 」
隣のテーブルではメディカル子息がテーブルに手を付き、頭を付けて謝っていた。
「知りませんわ!! ティアーレ様から聞きましたわ。」
メディカル子息の婚約者リセリアは頬を膨らませて、そっぽを向いた。
「このように、腕を回されて鼻の下を伸ばしていたそうですわね。」
(胸、胸があたってる!! 許すまじ、この男!! )
リセリアは隣に座る男性に腕を絡ませた。
「ごめん、リセ!! 本当にごめん!! 二度と彼女には近寄らないから許してくれ!! 」
「知りませんわ!! サンテ様の馬鹿!! 」
直ぐに隣の男性から腕を離して、リセリアは距離をとってそっぽを向く。距離をとってくれた事にメディカル子息はほっとする。
「リセ、本当にごめんよ。」
メディカル子息はテーブルに頭を打ち付けて誤った。
もう一つのテーブルでは。
「止められなかったのか? 」
「ええ、止められませんでしたわ。」
椅子を並ばせている男女にワイビー子息は話しかけた。
「ですので、遺恨を残さない為、俳優に頼みましたわ。」
「ども、街の劇台員です。」
すまして言う女性の隣に座る男が頭を下げた。
「どうせならイケメンがいいですから。」
女性は、すまして言う。
「お前がいいだけだろ。」
「私の推しの劇団ですわ。」
「ども、いいアルバイトになります。」
呆れたようにワイビーが言うと、女性はすましたまま言い返した。
劇団員達には、いいアルバイトであった。
「それより、お兄様。いい加減、殿下にははっきりとティアーレ様への心情をお伝えしてもらえませんか。ティアーレ様が可愛そうですわ。」
「それも、今日で終わるだろう。殿下の仮面が剥がれてる。」
ワイビー子息が向いているテーブル席へと、妹もその場の男性も目を向ける。
「あの男、命がないかもな。」
「えっ、そんなに!! 」
ワイビーの呟きに、劇団員の男性が顔を青ざめた。
「その腕、叩き斬って燃やしてしまうか。」
ティアーレの肩が、手が、触れている男の左腕を凍るようにロートは見ていた。
剣を腰にさしていたら既に抜いていただろう。
「アレ~~ぇ!! これはどう言うことかしら~~ 」
何処からともなく甲高い声がして、アイリスがロートのいるテーブル席に走り込んできた。
「しまった!! 」
ワイビー子息は声をあげた。鉄壁のガードである自分が油断をしてしまったのだ。
アイリスは脇目も振らずロートに猛ダッシュして抱きつこうとした。
だが、後ろに目があるのか、というようにロートはひらりとアイリスを躱した。アイリスは積ん述べるようにテーブルにスライディングする。そのままロートはアイリスの頭を掴みテーブルへ貼り付けた。
「ロートさま~~ ひどい~~ 」
猫なで声で上目遣いでロートを見るようと思ったが頭を押さえつけられて、あげられない。
「誰だ貴様、気安く私の名を呼ぶな。暗殺者か!? 」
氷点下の呟き。
「えっ、わたし、アイリスです~~ ロートさま~~ 」
「知らん! 」
アイリスはもがき、テーブルの上で手をバタバタさせる。
「昨日も、私の意見をロートさまが~~ 通してくれた~~ 愛しのアイリスです~~ 」
「知らん! 」
何時もの穏やかで微笑みを絶やさない王太子が、氷のような表情でアイリスを押さえつけている。目はティアーレが触れている男の手に釘付けだ。
「ティア様。男性と手を繋いで、昨日と言ってることが違いますよね~~ 」
アイリスの目の前には、ティアーレと男性の手が触れ合っているのが見える。
「気安く触れ合うなと、言ってたのに~~ もう、キスしちゃった? 」
ちゃかすように言う。
「あの男、死んだな。」
「えっ、困ります!! 」
なぜなら彼は劇団の顔である。
「こ、これは、殿下に、分かってもらおうと、その…… 」
おろおろしながらティアーレは手を離す。そっとロートを見ると冷たい目が、その手に注がれている。
「ティア。私と君とは政略結婚だ。」
「……はい。」
(分かっています。殿下のお心がわたくしにないことは…… )
自分の手を握りしめて、微かに震え俯いているティアーレ。
「だが出会いがどうであれ、私はティアを好いている。」
「えっ、」
ティアーレは驚きのあまり顔をあげた。
「君に好かれたい為に優しい王子を演じていたが、それも今日で終わりだ。」
何かを言おうと、手足をバタつかせるアイリスの頭を強く片手で押さえつけたままロートは真剣な目でティアーレを見る。
「私は嫉妬深い男だ。」
ロートはじろりと、ティアーレの隣の男を睨んだ。
「それではお嬢様、毎度あり!! 」
劇団の顔は空気を読んで、そそくさと後退し逃げに徹した。
「昨日、少しは羽目を外したいと言ったのは…… 」
目を逸らして、ティアーレの前にアイリスを抑えている手とは別の手を差し出した。
「あんな男の手に触れなくとも、私の手を握ればいいではないか。」
「えっ? 」
ティアーレはロートが差し出した手を驚きのあまり見ている。ロートの顔を見れば、赤く染まっている。
「殿下…… 」
「つまり、もっと気安く名前で呼んでもらいたい。そしてティアと近くで触れ合いたい。」
差し出された手をティアーレは震えながら、両手で握りしめた。
「で…… ロート様。」
「ティア。」
愛しく抱きしめるようにティアーレは、ロートの手を胸に引き寄せた。
「「「きゃーーーー!! 」」」
仲睦まじい二人に、見ていた女生徒達が歓喜の悲鳴をあげた。
王太子と婚約者が触れ合う距離で仲睦ましくしていることに、感化されたカップルが学園の中に溢れた。
貴族であれは既に婚約者がいる者が多く、あちらこちらで節度あるいちゃつくカップルが。
「な、なによなによ!! いちゃいちゃしちゃって、淑女としての距離はどうしたのよーー!! 」
婚約者のいないアイリスは、仲睦まじいカップルに文句をつけていた。
「淑女なら、殿方との距離を取りなさいよーー!! 」
【完】
68
お気に入りに追加
122
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説

【完結】離縁など、とんでもない?じゃあこれ食べてみて。
BBやっこ
恋愛
サリー・シュチュワートは良縁にめぐまれ、結婚した。婚家でも温かく迎えられ、幸せな生活を送ると思えたが。
何のこれ?「旦那様からの指示です」「奥様からこのメニューをこなすように、と。」「大旦那様が苦言を」
何なの?文句が多すぎる!けど慣れ様としたのよ…。でも。

好きな人がいるならちゃんと言ってよ
しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

私は恋をしている。
はるきりょう
恋愛
私は、旦那様に恋をしている。
あれから5年が経過して、彼が20歳を超したとき、私たちは結婚した。公爵家の令嬢である私は、15歳の時に婚約者を決めるにあたり父にお願いしたのだ。彼と婚約し、いずれは結婚したいと。私に甘い父はその話を彼の家に持って行ってくれた。そして彼は了承した。
私の家が公爵家で、彼の家が男爵家だからだ。

王太子の愚行
よーこ
恋愛
学園に入学してきたばかりの男爵令嬢がいる。
彼女は何人もの高位貴族子息たちを誑かし、手玉にとっているという。
婚約者を男爵令嬢に奪われた伯爵令嬢から相談を受けた公爵令嬢アリアンヌは、このまま放ってはおけないと自分の婚約者である王太子に男爵令嬢のことを相談することにした。
さて、男爵令嬢をどうするか。
王太子の判断は?



夜会の夜の赤い夢
豆狸
恋愛
……どうして? どうしてフリオ様はそこまで私を疎んでいるの? バスキス伯爵家の財産以外、私にはなにひとつ価値がないというの?
涙を堪えて立ち去ろうとした私の体は、だれかにぶつかって止まった。そこには、燃える炎のような赤い髪の──

そのご令嬢、婚約破棄されました。
玉響なつめ
恋愛
学校内で呼び出されたアルシャンティ・バーナード侯爵令嬢は婚約者の姿を見て「きたな」と思った。
婚約者であるレオナルド・ディルファはただ頭を下げ、「すまない」といった。
その傍らには見るも愛らしい男爵令嬢の姿がある。
よくある婚約破棄の、一幕。
※小説家になろう にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
セリーヌは、最初は保護者気分であとから絆されて時間がすぎて解消待ちするんだろうけど、、
王子は、、、
ロックオン持続するんじゃないかなぁ、、このまま素直に刷り込み雛鳥が成長すれば、溺愛?!(笑)
へんに反抗期きて拗らせなければ、、、ですが、(笑)
でも、
にげられないとおもうなぁ(笑)
【わたくしの婚約者様】
王子「貴方は賢者か? よくお解かりで。『三つ子の魂百まで』と、言いますからね。」
王 「怖、わしの息子、怖!! 」
王妃「もう、呪いね…… 」
王女「逃げて、セリーヌお姉様!! 」
王子「フフッ。絶対、逃さない。」