【完結】どうやらこの世界は乙女ゲームのようですね。ああ、そうだな。

❄️冬は つとめて

文字の大きさ
15 / 25

変態ですわ。 ああ、変態だな。

しおりを挟む
「見事に花が咲いてますわね。」
「ああ、そうだな。」

ディザート国を追放になった令嬢達を迎えに行かせた令息達が、見事花開いておる。

令嬢達が満更ではないようで良かったですわ。
姿だけでは無く礼儀作法も素晴らし令嬢達より、あの楽しい令嬢の方が宜しいとはディザート国はかなり緩い楽しい国なのですね。

「令嬢を迎える者に関しては、グラッセ令嬢に令嬢達の好みのタイプを聴き選びました。」

ふむ、
流石やるなシャンパーニュ。
変態だが、仕事は出来る。

やりますわね、
シャンパーニュ変態ですけど。
だからと言って、クリスタル嬢を軟禁はさせませんことよ。

「ふふふっ。」
妃が笑っておる、なんと恐ろしい。

「陛下、王妃様。 
令嬢達を迎え入れて下さりありがとうございます。」

「いいのよ、此方の不手際もあるのだから。」

相変わらず、美しい挨拶ですわ。

ふむ、美しい礼だ。

「陛下、王妃様。無事令嬢達をお連れ致しました。」
「ふむ、ご苦労であった。」

ふむ、
どうやら落ち着いたようだなメルシャン。

あら、
まともに戻りましたのねメルシャン。良かったですわ。

「隊長、無事任務を遂行しました。」
「ご苦労だったな、メルシャン副隊長。」

「はい、隊長。これお土産の縁結びのお守りです。」
「……… 」

メルロー隊長の目が点になってますわ。どうやら治ってなかったみたいですわ、メルシャン副隊長は。

リア充になってウザいぞ、メルシャン副隊長。
何故、シャンパーニュは今回メルロー隊長を選ばなかったのか? メルロー隊長なら令嬢達の好みのタイプでなくとも、令嬢達にモテたと思うぞ。

なのに何故?

「皆にも買ってきたぞ!! 」
「「「オオオーッ!! 」」」

今回選ばれなかった者の目の色が変わったぞ。先ほどまで、リア充に憎しみの目を向けておったのに。

本当にウザいですわ、上から目線ですわねメルシャン副隊長。
でも、選ばれなかった者達は哀れですわ。ここまで飢えていたのですね。

「陛下。」
「ああ、そうだな。」

これは近いうちにお見合いの場を設けてやらねばなるまい。
普通なら婚約者がいてもよい歳だ。他国との政略結婚の為に、隔離していた哀れな者達に幸せを与えねばメルシャン副隊長と今回選ばれた者達の命が危ういかもしれん。

恋の怨みは怖いですわよ、メルシャン。
いい加減になさいませ、その上から目線は。
マロン嬢を悲しませる積もりですか。未亡人ではないわ、婚約者に亡くなられては可哀想ですわよ。

「妃よ、婚姻の決まってないご令嬢達はどれ程残っておる? 」
「あら、わりと残っておりますのよ。政略結婚として他国に嫁ぐには、侯爵以上で無くては侮られますから。」

「そうか、それはよい。この際見合いの舞踏会でも開くか。」
「そうですわね、それが宜しいかと。令嬢達もこれ以上待たせるのは可哀想ですわ。高位の令嬢であっても、影で噂をされるのは忍びないですわ。お国の為に、婚姻を待って貰っているのに。」

「そうだな、忠義の者を影で悪く言われるのは許しがたい。よし決めた、婚活パーティーを開くとしよう。」
「ええ、それが宜しいかと。」

良かったですわ。これで婚姻の決まって無い令嬢達の哀しい顔を見ないですみますわ。

ディザート国のかなりの領土が我が国となる。他国と対抗できる力を手に入れた。そうなれば無理に他国へと令嬢達に政略結婚を迫らなくてもよいだろう。乙女ゲームさまさまと言う事か。

「父上。舞踏会を開くのなら、ディザート国から我が国の傘下となった貴族達も呼んでは如何でしょう。彼等の間で、縁を結めれば国は強固となしましょう。」

流石はシャンパーニュ。
良い事を言う、変態だが。
だが手に持っている物はなんだ?

変態ですが、やりますわねシャンパーニュ。
その手に持っている物はなんですの? 

「殿下。独りで縁結びの紐を全部持って行かれては部下達が可哀想です。お返し下さい。」

メルロー隊長が、怒っておる。
縁結びの紐とは、メルシャン副隊長が買ってきたお守りの事か?

なんて事をしているのシャンパーニュ。貴方にはもうクリスタル嬢がいるでしょう。
まさか、ハーレムを作ろうと思っているの? 
そんな事、わたくしは許しませんわよ。

「嫌だ!! 私はこれでクリスタルとの縁を強固にする。絶対離れられないように、例え死が二人を別つとも。」

変態ですわ。

ああ、変態だな。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

愛を騙るな

篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」 「………」 「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」 王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。 「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」 「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」 「い、いや、それはできぬ」 「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」 「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」 途端、王妃の嘲る笑い声が響く。 「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」

【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗
恋愛
アスターテ皇国 時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった 出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。 皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。 そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。 以降の子は妾妃との娘のみであった。 表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。 ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。 残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。 また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。 そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか… 17話完結予定です。 完結まで書き終わっております。 よろしくお願いいたします。

婚約破棄を伝えられて居るのは帝国の皇女様ですが…国は大丈夫でしょうか【完結】

恋愛
卒業式の最中、王子が隣国皇帝陛下の娘で有る皇女に婚約破棄を突き付けると言う、前代未聞の所業が行われ阿鼻叫喚の事態に陥り、卒業式どころでは無くなる事から物語は始まる。 果たして王子の国は無事に国を維持できるのか?

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

処理中です...