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変態ですわ。 ああ、変態だな。
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「見事に花が咲いてますわね。」
「ああ、そうだな。」
ディザート国を追放になった令嬢達を迎えに行かせた令息達が、見事花開いておる。
令嬢達が、満更ではないようで良かったですわ。姿だけでは無く礼儀作法も素晴らし令嬢達より、あの楽しい令嬢の方が宜しいとはディザート国はかなり緩い楽しい国なのですね。
「令嬢を迎える者に関しては、グラッセ令嬢に令嬢達の好みのタイプを聴き選びました。」
ふむ、流石やるなシャンパーニュ。変態だが、仕事は出来る。
やりますわねシャンパーニュ、変態ですけど。だからと言って、クリスタル嬢を軟禁はさせませんことよ。
「ふふふっ。」
妃が笑っておる、なんと恐ろしい。
「陛下、王妃様。令嬢達を迎え入れて下さりありがとうございます。」
「いいのよ、此方の不手際もあるのだから。」
相変わらず、美しい挨拶ですわ。
ふむ、美しい礼だ。
「陛下、王妃様。無事令嬢達をお連れ致しました。」
「ふむ、ご苦労であった。」
ふむ、どうやら落ち着いたようだなメルシャン。
あら、まともに戻りましたのねメルシャン。良かったですわ。
「隊長、無事任務を遂行しました。」
「ご苦労だったな、メルシャン副隊長。」
「はい、隊長。これお土産の、縁結びのお守りです。」
「………。」
メルロー隊長の目が点になってますわ。どうやら治ってなかったみたいですわ、メルシャン副隊長は。
リア充になってウザいぞ、メルシャン副隊長。何故、シャンパーニュは今回メルロー隊長を選ばなかったのか? メルロー隊長なら令嬢達の好みのタイプでなくとも、令嬢達にモテたと思うぞ。なのに何故?
「皆にも買ってきたぞ!! 」
「「「オオオーッ!! 」」」
今回選ばれなかった者の目の色が変わったぞ。先ほどまで、リア充に憎しみの目を向けておったのに。
本当にウザいですわ、上から目線ですわねメルシャン副隊長。でも、選ばれなかった者達は哀れですわ。ここまで飢えていたのですね。
「陛下。」
「ああ、そうだな。」
これは近いうちにお見合いの場を設けてやらねばなるまい。普通なら婚約者がいてもよい歳だ。他国との政略結婚の為に、隔離していた哀れな者達に幸せを与えねばメルシャン副隊長と今回選ばれた者達の命が危ういかもしれん。
恋の怨みは怖いですわよ、メルシャン。いい加減になさいませ、その上から目線は。マロン嬢を悲しませる積もりですか。未亡人ではないわ、婚約者に亡くなられては可哀想ですわよ。
「妃よ、婚姻の決まって無いご令嬢達はどれ程残っておる? 」
「あら、わりと残っておりますのよ。政略結婚として他国に嫁ぐには、侯爵以上で無くては侮られますから。」
「そうか、それはよい。この際見合いの舞踏会でも開くか。」
「そうですわね、それが宜しいかと。令嬢達もこれ以上待たせるのは可哀想ですわ。高位の令嬢であっても、影で噂をされるのは忍びないですわ。お国の為に、婚姻を待って貰っているのに。」
「そうだな、忠義の者を影で悪く言われるのは許しがたい。よし決めた、婚活パーティーを開くとしよう。」
「ええ、それが宜しいかと。」
良かったですわ。これで婚姻の決まって無い令嬢達の哀しい顔を見ないですみますわ。
ディザート国のかなりの領土が我が国となる。他国と対抗できる力を手に入れた。そうなれば無理に他国へと令嬢達に政略結婚を迫らなくてもよいだろう。乙女ゲームさまさまと言う事か。
「父上。舞踏会を開くのなら、ディザート国から我が国の傘下となった貴族達も呼んでは如何でしょう。彼等の間で、縁を結めれば国は強固となしましょう。」
流石はシャンパーニュ。良い事を言う、変態だが。だが手に持っている物はなんだ?
変態ですが、やりますわねシャンパーニュ。その手に持っている物はなんですの?
「殿下。独りで縁結びの紐を全部持って行かれては部下達が可哀想です。お返し下さい。」
メルロー隊長が、怒っておる。縁結びの紐とは、メルシャン副隊長が買ってきたお守りの事か?
なんて事をしているのシャンパーニュ。貴方にはもうクリスタル嬢がいるでしょう。まさか、ハーレムを作ろうと思っているの? そんな事、わたくしは許しませんわよ。
「嫌だ!! 私はこれでクリスタルとの縁を強固にする。絶対離れられないように、例え死が二人を別つとも。」
変態ですわ。
ああ、変態だな。
「ああ、そうだな。」
ディザート国を追放になった令嬢達を迎えに行かせた令息達が、見事花開いておる。
令嬢達が、満更ではないようで良かったですわ。姿だけでは無く礼儀作法も素晴らし令嬢達より、あの楽しい令嬢の方が宜しいとはディザート国はかなり緩い楽しい国なのですね。
「令嬢を迎える者に関しては、グラッセ令嬢に令嬢達の好みのタイプを聴き選びました。」
ふむ、流石やるなシャンパーニュ。変態だが、仕事は出来る。
やりますわねシャンパーニュ、変態ですけど。だからと言って、クリスタル嬢を軟禁はさせませんことよ。
「ふふふっ。」
妃が笑っておる、なんと恐ろしい。
「陛下、王妃様。令嬢達を迎え入れて下さりありがとうございます。」
「いいのよ、此方の不手際もあるのだから。」
相変わらず、美しい挨拶ですわ。
ふむ、美しい礼だ。
「陛下、王妃様。無事令嬢達をお連れ致しました。」
「ふむ、ご苦労であった。」
ふむ、どうやら落ち着いたようだなメルシャン。
あら、まともに戻りましたのねメルシャン。良かったですわ。
「隊長、無事任務を遂行しました。」
「ご苦労だったな、メルシャン副隊長。」
「はい、隊長。これお土産の、縁結びのお守りです。」
「………。」
メルロー隊長の目が点になってますわ。どうやら治ってなかったみたいですわ、メルシャン副隊長は。
リア充になってウザいぞ、メルシャン副隊長。何故、シャンパーニュは今回メルロー隊長を選ばなかったのか? メルロー隊長なら令嬢達の好みのタイプでなくとも、令嬢達にモテたと思うぞ。なのに何故?
「皆にも買ってきたぞ!! 」
「「「オオオーッ!! 」」」
今回選ばれなかった者の目の色が変わったぞ。先ほどまで、リア充に憎しみの目を向けておったのに。
本当にウザいですわ、上から目線ですわねメルシャン副隊長。でも、選ばれなかった者達は哀れですわ。ここまで飢えていたのですね。
「陛下。」
「ああ、そうだな。」
これは近いうちにお見合いの場を設けてやらねばなるまい。普通なら婚約者がいてもよい歳だ。他国との政略結婚の為に、隔離していた哀れな者達に幸せを与えねばメルシャン副隊長と今回選ばれた者達の命が危ういかもしれん。
恋の怨みは怖いですわよ、メルシャン。いい加減になさいませ、その上から目線は。マロン嬢を悲しませる積もりですか。未亡人ではないわ、婚約者に亡くなられては可哀想ですわよ。
「妃よ、婚姻の決まって無いご令嬢達はどれ程残っておる? 」
「あら、わりと残っておりますのよ。政略結婚として他国に嫁ぐには、侯爵以上で無くては侮られますから。」
「そうか、それはよい。この際見合いの舞踏会でも開くか。」
「そうですわね、それが宜しいかと。令嬢達もこれ以上待たせるのは可哀想ですわ。高位の令嬢であっても、影で噂をされるのは忍びないですわ。お国の為に、婚姻を待って貰っているのに。」
「そうだな、忠義の者を影で悪く言われるのは許しがたい。よし決めた、婚活パーティーを開くとしよう。」
「ええ、それが宜しいかと。」
良かったですわ。これで婚姻の決まって無い令嬢達の哀しい顔を見ないですみますわ。
ディザート国のかなりの領土が我が国となる。他国と対抗できる力を手に入れた。そうなれば無理に他国へと令嬢達に政略結婚を迫らなくてもよいだろう。乙女ゲームさまさまと言う事か。
「父上。舞踏会を開くのなら、ディザート国から我が国の傘下となった貴族達も呼んでは如何でしょう。彼等の間で、縁を結めれば国は強固となしましょう。」
流石はシャンパーニュ。良い事を言う、変態だが。だが手に持っている物はなんだ?
変態ですが、やりますわねシャンパーニュ。その手に持っている物はなんですの?
「殿下。独りで縁結びの紐を全部持って行かれては部下達が可哀想です。お返し下さい。」
メルロー隊長が、怒っておる。縁結びの紐とは、メルシャン副隊長が買ってきたお守りの事か?
なんて事をしているのシャンパーニュ。貴方にはもうクリスタル嬢がいるでしょう。まさか、ハーレムを作ろうと思っているの? そんな事、わたくしは許しませんわよ。
「嫌だ!! 私はこれでクリスタルとの縁を強固にする。絶対離れられないように、例え死が二人を別つとも。」
変態ですわ。
ああ、変態だな。
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