15 / 128
園遊会。
しおりを挟む
王都の一番大きな、教会の本堂。隣には、小さな孤児院会った。
その本堂で、伯爵以上の貴族を集めた園遊会が行われていた。伯爵以下の爵位持ちは、同行者として入る事は出来た。
セルビアの担任 モニカ子爵婦人も、とある伯爵の同行者としてこの宴に参加をしていた。家にある総ての財産を持って来ました、と言うほどの煌びやかな宝石類を身に着けて。
ちなみに、黒を嫌う教会は豪の者を呼んではいなかった。黒は、神に敵対する色として敵視していた。
彼 シアン・アンポータン公爵は、この聖教の長であった。即ち、法皇の次に偉い人物である。
白い法衣着る彼に、小さな少女が抱き付いた。
「あっ、」
聖教長を、護衛していた者が声を上げた。隙を突かれ、幼いとはいえ護衛対象に抱きかれた護衛達は面目を失った。
「申し訳、御座いません。」
直ぐさま、少女を剥がしに係る。
「よい。」
聖教長は、手で護衛を制した。少女は、聖教長を見上げていた。白の簡素なドレスに、頭から薄いレースの顔だけを隠すベールを被っている。
ベールの下から流れる金髪と、見え隠れする面差しはまるで天使の様に可愛らしかった。
「これは、小さな花嫁さん。私に、何か御用かな。」
優しい口調で、少女に問い掛ける。
「司祭様、アンジェは。アンジェは、嬉しいのです。」
少女は、嬉しそうに聖教長に話しかける。
「ほう、何がそんなに嬉しいのですか? 」
「慈悲深き、聖女様に会いました。」
「ほう、聖女様ですか。」
聖教長は、少女の頭を撫でた。少女は、微笑む。
「親のいない、私たちに聖女様は言いました。」
聖教長に抱き付く手に、力がこもる。
「今、身につけている総ての宝石類を 私たちに寄付したいと。」
聖教長は驚き。
「それは、素晴らしい。」
「はい、司祭様。アンジェも、嬉しいのです。」
可愛らしい声は、嬉々としている。
「司祭様。皆様の前で、讃えて上げて下さいです。司祭様。聖女様を、褒めて下さいです。」
少女は、可愛らしく聖教長にお願いをする。
「ええ、勿論です。そのような慈悲深い女性に、私も会いたいですね。」
「どうか、慈悲深い聖女様に神の祝福を。」
「ええ、勿論です。」
「彼処にいる。モニカ子爵婦人に、神の祝福を。」
少女は、静かに婦人を指差した。聖教長は、その指先を見る。煌びやか宝石類に身を固めている、婦人が居る。
「あの、宝石類の総てを。」
聖教長は、驚いた。
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人は、教員でも在り 幼い私たちを見捨てて 置けなかったのです。」
「教員、なるほど。子供好きと、言う事ですか。」
聖教長は、頷いた。
「司祭様、どうか『モニカ子爵婦人に』神の祝福を。」
鈴の様な、声が聖教長を誘う。聖教長は、少女の頭を撫でた。
「解りました。直ぐにでも、」
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人に、皆様の前で名誉ある御言葉を。」
聖教長が、婦人に向かって歩き出す。その後ろ姿に、少女は呟いた。
「名ばかりの、名誉を。」
くすくす と、笑って少女はその場を離れていった。
その後起こる事は、少女には手に取るように解っていた。
「モニカ子爵婦人。」
聖教長が、婦人に声を掛けた。
「こ、これは、アンポータン公爵様。」
モニカ婦人より、同行者の伯爵婦人が驚愕して応えた。モニカ婦人は、何故公爵様が自分の名前を知っているのか驚くばかりであった。
「モニカ子爵婦人。慈悲深き、女性よ。」
公爵は、大袈裟に手を広げて見せた。
「幼き、天使から聞きました。」
モニカ婦人は、意味が分からず首を傾げた。
「貴方の慈悲深き行いは、きっと神の祝福として降り注ぐでしょう。」
周りの皆に、聞こえる様に公爵は声を高らかに褒め讃える。それは、あの少女の言うがそのままに。
その声を聞き付け、貴族達が集まって来る。
その場は、公爵の独占場となった。
「公爵様、一体。何が、あったのでしょうか? 」
何処かの侯爵が、公爵に問い掛ける。
「おお、よくぞ聞いてくれた。此所におられるモニカ子爵婦人が、我が教会の孤児達に救いの手を差し伸べてくれたのだ。」
「おお!! 」
貴族達は、声を上げて驚愕した。一番驚いているのは、モニカ婦人であった。しかし、多少の寄付で公爵様に良い印象を受けるのなら良いかと 皆に微笑んで見せる。
「今 身につけている総て宝石類を、憐れなる孤児達に寄付してくれると言う事だ。」
「おお!! 」
再び、貴族達から声が上がった。場違いな程の宝石類を身につけている、モニカ婦人を貴族達は見た。
モニカ婦人は、何を言われたのか分からず。ただ、驚いていた。声も、出せないほどに。
「その、場違いな宝石類は皆に慈愛を見せる為の軌跡だったのでしょう。」
公爵は、褒め讃える。そして、周りの貴族達を見る。
「貴方たちも、彼女の慈愛を見習って欲しいものです。」
その言葉は『お前達も寄付しろよ。』と、言っている事と同じであった。
「私は、この首飾りを。」
「では、私はコサージュを。」
次々と声が上がる。だが、その目はモニカ婦人に『余計なことを』と憎しみの目が向けられていた。
「おお、幼き天使の使者よ。この場に、慈愛が満ち溢れています。」
その時、教会の鐘が鳴った。
「貴方がたの、慈悲深き祈りが神に届きました。」
公爵は胸に手をあてて。
「皆様に、神の祝福を。」
ニコリ と微笑んで、神に祈りを捧げた。
総てを見届けた、一人の青年は足早に門で待つ馬車に乗り込む。其処には、金髪に黒い瞳の少女が待っていた。先ほど、公爵を誘った天使である。
「お前の言った通りに、なった。」
青年は、顔を青くして報告する。少女は、微笑んで
「姉様を、虐めるからです。」
言った。
「これから、名誉ある言葉だけで虐められて生きて行けば良いのです。」
可愛らしい少女 セルビィは、恐ろしい言葉を紡いだ。
(こ、怖ぇ。怖すぎる。叔父さん やっぱ、魔王だ。魔王が此所に居る。)
ナルトは震えながら、天使の横顔を眺めていた。
天使セルビィは、姉を虐めた者を地獄へと誘った。
その本堂で、伯爵以上の貴族を集めた園遊会が行われていた。伯爵以下の爵位持ちは、同行者として入る事は出来た。
セルビアの担任 モニカ子爵婦人も、とある伯爵の同行者としてこの宴に参加をしていた。家にある総ての財産を持って来ました、と言うほどの煌びやかな宝石類を身に着けて。
ちなみに、黒を嫌う教会は豪の者を呼んではいなかった。黒は、神に敵対する色として敵視していた。
彼 シアン・アンポータン公爵は、この聖教の長であった。即ち、法皇の次に偉い人物である。
白い法衣着る彼に、小さな少女が抱き付いた。
「あっ、」
聖教長を、護衛していた者が声を上げた。隙を突かれ、幼いとはいえ護衛対象に抱きかれた護衛達は面目を失った。
「申し訳、御座いません。」
直ぐさま、少女を剥がしに係る。
「よい。」
聖教長は、手で護衛を制した。少女は、聖教長を見上げていた。白の簡素なドレスに、頭から薄いレースの顔だけを隠すベールを被っている。
ベールの下から流れる金髪と、見え隠れする面差しはまるで天使の様に可愛らしかった。
「これは、小さな花嫁さん。私に、何か御用かな。」
優しい口調で、少女に問い掛ける。
「司祭様、アンジェは。アンジェは、嬉しいのです。」
少女は、嬉しそうに聖教長に話しかける。
「ほう、何がそんなに嬉しいのですか? 」
「慈悲深き、聖女様に会いました。」
「ほう、聖女様ですか。」
聖教長は、少女の頭を撫でた。少女は、微笑む。
「親のいない、私たちに聖女様は言いました。」
聖教長に抱き付く手に、力がこもる。
「今、身につけている総ての宝石類を 私たちに寄付したいと。」
聖教長は驚き。
「それは、素晴らしい。」
「はい、司祭様。アンジェも、嬉しいのです。」
可愛らしい声は、嬉々としている。
「司祭様。皆様の前で、讃えて上げて下さいです。司祭様。聖女様を、褒めて下さいです。」
少女は、可愛らしく聖教長にお願いをする。
「ええ、勿論です。そのような慈悲深い女性に、私も会いたいですね。」
「どうか、慈悲深い聖女様に神の祝福を。」
「ええ、勿論です。」
「彼処にいる。モニカ子爵婦人に、神の祝福を。」
少女は、静かに婦人を指差した。聖教長は、その指先を見る。煌びやか宝石類に身を固めている、婦人が居る。
「あの、宝石類の総てを。」
聖教長は、驚いた。
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人は、教員でも在り 幼い私たちを見捨てて 置けなかったのです。」
「教員、なるほど。子供好きと、言う事ですか。」
聖教長は、頷いた。
「司祭様、どうか『モニカ子爵婦人に』神の祝福を。」
鈴の様な、声が聖教長を誘う。聖教長は、少女の頭を撫でた。
「解りました。直ぐにでも、」
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人に、皆様の前で名誉ある御言葉を。」
聖教長が、婦人に向かって歩き出す。その後ろ姿に、少女は呟いた。
「名ばかりの、名誉を。」
くすくす と、笑って少女はその場を離れていった。
その後起こる事は、少女には手に取るように解っていた。
「モニカ子爵婦人。」
聖教長が、婦人に声を掛けた。
「こ、これは、アンポータン公爵様。」
モニカ婦人より、同行者の伯爵婦人が驚愕して応えた。モニカ婦人は、何故公爵様が自分の名前を知っているのか驚くばかりであった。
「モニカ子爵婦人。慈悲深き、女性よ。」
公爵は、大袈裟に手を広げて見せた。
「幼き、天使から聞きました。」
モニカ婦人は、意味が分からず首を傾げた。
「貴方の慈悲深き行いは、きっと神の祝福として降り注ぐでしょう。」
周りの皆に、聞こえる様に公爵は声を高らかに褒め讃える。それは、あの少女の言うがそのままに。
その声を聞き付け、貴族達が集まって来る。
その場は、公爵の独占場となった。
「公爵様、一体。何が、あったのでしょうか? 」
何処かの侯爵が、公爵に問い掛ける。
「おお、よくぞ聞いてくれた。此所におられるモニカ子爵婦人が、我が教会の孤児達に救いの手を差し伸べてくれたのだ。」
「おお!! 」
貴族達は、声を上げて驚愕した。一番驚いているのは、モニカ婦人であった。しかし、多少の寄付で公爵様に良い印象を受けるのなら良いかと 皆に微笑んで見せる。
「今 身につけている総て宝石類を、憐れなる孤児達に寄付してくれると言う事だ。」
「おお!! 」
再び、貴族達から声が上がった。場違いな程の宝石類を身につけている、モニカ婦人を貴族達は見た。
モニカ婦人は、何を言われたのか分からず。ただ、驚いていた。声も、出せないほどに。
「その、場違いな宝石類は皆に慈愛を見せる為の軌跡だったのでしょう。」
公爵は、褒め讃える。そして、周りの貴族達を見る。
「貴方たちも、彼女の慈愛を見習って欲しいものです。」
その言葉は『お前達も寄付しろよ。』と、言っている事と同じであった。
「私は、この首飾りを。」
「では、私はコサージュを。」
次々と声が上がる。だが、その目はモニカ婦人に『余計なことを』と憎しみの目が向けられていた。
「おお、幼き天使の使者よ。この場に、慈愛が満ち溢れています。」
その時、教会の鐘が鳴った。
「貴方がたの、慈悲深き祈りが神に届きました。」
公爵は胸に手をあてて。
「皆様に、神の祝福を。」
ニコリ と微笑んで、神に祈りを捧げた。
総てを見届けた、一人の青年は足早に門で待つ馬車に乗り込む。其処には、金髪に黒い瞳の少女が待っていた。先ほど、公爵を誘った天使である。
「お前の言った通りに、なった。」
青年は、顔を青くして報告する。少女は、微笑んで
「姉様を、虐めるからです。」
言った。
「これから、名誉ある言葉だけで虐められて生きて行けば良いのです。」
可愛らしい少女 セルビィは、恐ろしい言葉を紡いだ。
(こ、怖ぇ。怖すぎる。叔父さん やっぱ、魔王だ。魔王が此所に居る。)
ナルトは震えながら、天使の横顔を眺めていた。
天使セルビィは、姉を虐めた者を地獄へと誘った。
11
お気に入りに追加
2,163
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる