お父様が、女性と女の子を連れて帰って来た。

❄️冬は つとめて

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ライラック伯爵家の一人娘。

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「アゼリア、アゼリアはどこ? 」
ローズはアゼリア救世主を探した、だがアゼリアは此処にはいない。

(どうすればいいの? 私がピーマンを食べれば、いいの? )
ローズがピーマンを嫌いじゃない食べても意味はない。

(でも、生は嫌だわ。)
勇者アゼリアは、フォークの先に刺さった5センチ程の短冊切りのピーマンを生で食べた。

(ちゃんと調理してほしいわ。)
勝手なことを思っているローズである。


ローズが心の中で葛藤をしているうちに話は進む。 

(どうしてこうなったの? )

「兄として支えるのは、勘弁して欲しい。他の男好きな人との睦まじい姿は見たくない。」
レムスは、マーガレットに微笑んで見せた。

(どうして、離婚を素直に認めるの? )

爵位もいらない総てを捨てて出ていく。」
レムスは、はっきりとそう言った。

(もっと嫌がって、謝って。)

マーガレットは立ち尽くしていた。どうして、こうなったか考える。

(レムスはなんでしょう、ならもっと離婚を嫌がって。)
マーガレットは手に持つ扇子を握り締めた。離婚を言い出せば、リンダあの女と別れるから許してくれと謝って来ると思っていた。

(悪いのはレムスじゃない。急に女性を連れてくるから。)
でも、双子の妹だった。

(リンダさんが悪いのよ、ちゃんとした挨拶をしなかったから。)
正式な挨拶はしなかったが、一応妹だとは言っていた。

(アゼリアに似すぎているリラさんあの娘も悪いのよ。ローズを『お姉さま』と呼びたいだなんて。)
アゼリアに似ていても、リラは悪いことはない。

(私は悪くないわ、誤解させる方が悪いのよ。ローズだって、誤解したんだから。そう思ったんだから。
マーガレットは、ローズも誤解したんだから自分が誤解しても悪くわないと思っていた。

(契約結婚で何? だって、前伯爵お父様が、レムスは私の婚約者王子様だと言ったのよ。)
親バカ前伯爵は『王子様とも、結婚できちゃうかもな』と言っていた。一度もレムスを婚約者王子様とは言っていない。

迎い入れたなんて聞いてない。)
ある意味、マーガレットは確かに

(どうして誰も間に入ってくれないの? 何時もならこんな事にはならないのに。)
何時もなら執事のセバスチャンが、絶妙のフォローでこんな事になる前に間に入っていた。

しかし、対小姑のマウントの為に部屋など色々といじりたかったマーガレットには小言の煩い執事は邪魔だった。

前伯爵への手紙を持たせて、小姑三ヶ月が来るまで追い出した。手紙には『セバスチャンを三ヶ月程休ませて、お父様。』と書いてあった。

(どうして誰も私を助けないの? 私がこんなに困っているのに。)
マーガレット自身困惑していた、どうして誰も自分を助けてくれないのか。自分を察して、動いてくれないのか。

自分の間違いを認めない。

マーガレットは親バカ前伯爵夫妻に、甘やかされて育った我儘娘一人娘であった。


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