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ライラック伯爵家の一人娘。
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「アゼリア、アゼリアはどこ? 」
ローズはアゼリアを探した、だがアゼリアは此処にはいない。
(どうすればいいの? 私がピーマンを食べれば、いいの? )
ローズがピーマンを嫌いじゃない意味はない。
(でも、生は嫌だわ。)
勇者アゼリアは、フォークの先に刺さった5センチ程の短冊切りのピーマンを生で食べた。
(ちゃんと調理してほしいわ。)
勝手なことを思っているローズである。
ローズが心の中で葛藤をしているうちに話は進む。
(どうしてこうなったの? )
「兄として支えるのは、勘弁して欲しい。他の男との睦まじい姿は見たくない。」
レムスは、マーガレットに微笑んで見せた。
(どうして、離婚を素直に認めるの? )
「爵位もいらない出ていく。」
レムスは、はっきりとそう言った。
(もっと嫌がって、謝って。)
マーガレットは立ち尽くしていた。どうして、こうなったか考える。
(レムスは私が好きなんでしょう、ならもっと離婚を嫌がって。)
マーガレットは手に持つ扇子を握り締めた。離婚を言い出せば、リンダと別れるから許してくれと謝って来ると思っていた。
(悪いのはレムスじゃない。急に女性を連れてくるから。)
でも、双子の妹だった。
(リンダさんが悪いのよ、ちゃんとした挨拶をしなかったから。)
正式な挨拶はしなかったが、一応妹だとは言っていた。
(アゼリアに似すぎているリラさんも悪いのよ。ローズを『お姉さま』と呼びたいだなんて。)
アゼリアに似ていても、リラは悪いことはない。
(私は悪くないわ、誤解させる方が悪いのよ。ローズだって、誤解したんだから。)
マーガレットは、ローズも誤解したんだから自分が誤解しても悪くわないと思っていた。
(契約結婚で何? だって、前伯爵が、レムスは私の婚約者だと言ったのよ。)
親バカは『王子様とも、結婚できちゃうかもな』と言っていた。一度もレムスを婚約者とは言っていない。
(兄として迎い入れたなんて聞いてない。)
ある意味、マーガレットは確かに聞いてない。
(どうして誰も間に入ってくれないの? 何時もならこんな事にはならないのに。)
何時もなら執事のセバスチャンが、絶妙のフォローでなる前に間に入っていた。
しかし、対小姑のマウントの為に部屋などといじりたかったマーガレットには小言の煩い執事は邪魔だった。
前伯爵への手紙を持たせて、小姑が来るまで追い出した。手紙には『セバスチャンを三ヶ月程休ませて、お父様。』と書いてあった。
(どうして誰も私を助けないの? 私がこんなに困っているのに。)
マーガレット自身困惑していた、どうして誰も自分を助けてくれないのか。自分を察して、動いてくれないのか。
自分の間違いを認めない。
マーガレットは親バカに、超甘やかされて育った我儘娘であった。
ローズはアゼリアを探した、だがアゼリアは此処にはいない。
(どうすればいいの? 私がピーマンを食べれば、いいの? )
ローズがピーマンを嫌いじゃない意味はない。
(でも、生は嫌だわ。)
勇者アゼリアは、フォークの先に刺さった5センチ程の短冊切りのピーマンを生で食べた。
(ちゃんと調理してほしいわ。)
勝手なことを思っているローズである。
ローズが心の中で葛藤をしているうちに話は進む。
(どうしてこうなったの? )
「兄として支えるのは、勘弁して欲しい。他の男との睦まじい姿は見たくない。」
レムスは、マーガレットに微笑んで見せた。
(どうして、離婚を素直に認めるの? )
「爵位もいらない出ていく。」
レムスは、はっきりとそう言った。
(もっと嫌がって、謝って。)
マーガレットは立ち尽くしていた。どうして、こうなったか考える。
(レムスは私が好きなんでしょう、ならもっと離婚を嫌がって。)
マーガレットは手に持つ扇子を握り締めた。離婚を言い出せば、リンダと別れるから許してくれと謝って来ると思っていた。
(悪いのはレムスじゃない。急に女性を連れてくるから。)
でも、双子の妹だった。
(リンダさんが悪いのよ、ちゃんとした挨拶をしなかったから。)
正式な挨拶はしなかったが、一応妹だとは言っていた。
(アゼリアに似すぎているリラさんも悪いのよ。ローズを『お姉さま』と呼びたいだなんて。)
アゼリアに似ていても、リラは悪いことはない。
(私は悪くないわ、誤解させる方が悪いのよ。ローズだって、誤解したんだから。)
マーガレットは、ローズも誤解したんだから自分が誤解しても悪くわないと思っていた。
(契約結婚で何? だって、前伯爵が、レムスは私の婚約者だと言ったのよ。)
親バカは『王子様とも、結婚できちゃうかもな』と言っていた。一度もレムスを婚約者とは言っていない。
(兄として迎い入れたなんて聞いてない。)
ある意味、マーガレットは確かに聞いてない。
(どうして誰も間に入ってくれないの? 何時もならこんな事にはならないのに。)
何時もなら執事のセバスチャンが、絶妙のフォローでなる前に間に入っていた。
しかし、対小姑のマウントの為に部屋などといじりたかったマーガレットには小言の煩い執事は邪魔だった。
前伯爵への手紙を持たせて、小姑が来るまで追い出した。手紙には『セバスチャンを三ヶ月程休ませて、お父様。』と書いてあった。
(どうして誰も私を助けないの? 私がこんなに困っているのに。)
マーガレット自身困惑していた、どうして誰も自分を助けてくれないのか。自分を察して、動いてくれないのか。
自分の間違いを認めない。
マーガレットは親バカに、超甘やかされて育った我儘娘であった。
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