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Living with Saori Ⅱ(日本人女性サオリとの暮らし)
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ここに来て5年が経った。
今では、たいていのことは1人で出来るようになり、サオリとミランから覚えが早いと褒められている。
そして、サオリが言ったように胸も膨らんできた。
全く違う環境に最初は戸惑っていたが、今ではもう民兵には戻れないほど生きている充実感があった。
笑うことも覚えた。
サオリとミランは恋人同士。
仕事の時は、そんな関係を微塵も見せなくて、どちらかと言えばサオリの方が偉そうだけど、仕事が終わったあとのサオリは猫のように愛らしくミランに甘える。
サオリは料理も上手い。
いつも他のスタッフと一緒に夕食をとるけれど、サオリが調理当番の日が一番美味しくて楽しい。
そして俺は必ずサオリが当番の日に、隣でお話をしながら一緒に調理をした。
今夜のメニューは“肉じゃが”と言うジャパニーズシチュー。
ポークと、ポテト、キャロット、オニオンの食材に黒いパスタと、油で揚げたチーズのような物が入る。
サオリからコンニャクと厚揚げだと教えて貰ったが、これがチョッと甘めのソイ・ソーススープの味を吸って美味い。
特に面白いのはスープを作るときにブイヨンの代わりに使う、黒いプラスチックのような板と、木の削りカスのような物を袋に入れて出汁というものをとるところ。
不思議なスープの素は、何度聞いても「魔法の調味料よ」と言って笑うだけで教えてくれない。
そして、そのスープは、どんなブイヨンを使うよりも美味い。
海の匂いを染み込ませた黒い紙も美味しい。
お腹を壊すから食べちゃ駄目と言われていて、ミランや他の人も食べないものをある日お皿の上からサッと奪い、サオリがするようにライスの上に被せて食べると凄く美味しかった。
お腹は壊さなかったので、何故か皆が不思議がっていた。
夕食を終えると、予定表に従ってシャワーを浴びる。
難民キャンプでは水は貴重だから、いくら医師とはいえ毎日シャワーを浴びることが出来るわけではない。
今日はサオリと私の日。
水がもったいないから、狭いシャワー室にいつも一緒に入る。
ここに来たばかりの時は、私が小さかったから余裕だったけれど、大きくなった今では肌が触れ合う程になったが嫌ではない。
寧ろ好きで、よくお互いにワザと肌を触れあわせて遊ぶ。
石鹸に濡れたサオリの肌は、きめ細かく艶々して柔らかくて、触っていて気持ちいいから私は良くサオリの体を洗って上げる。
お返しにサオリも私の体を洗ってくれて、シャワーでほんのりとピンク色になるところが可愛いと言ってくれる。
「まだ生えてこないね」
「みんな生えるものなの?」
「大人になったら、大体生えて来るのだけれど……ナトちゃんは生えないタイプなのかも」
「ヤダ、それって子供のままって言う事じゃない」
「いいじゃん!脇の方はお手入れしなくて済むし、下の方は最近剃るのが流行っているから」
「そう?」
「そう。綺麗よ」
「やだ……」
他愛もないお喋りをしながら、お互いの体を洗い終わると、私はサオリにキスを求める。
もともとは、お風呂に入る習慣の無かった私にサオリがしてくれたご褒美だったけれど、大きくなった今では余りサオリの方からしてくれなくなって、私の方から求めている。
キスはスキンシップとして最も大切な行為だとサオリが言ってくれて、ここに来た時からズット続けている。
子供の頃はキスするのが単に楽しいだけだったけれど、最近ではドキドキして少し恥ずかしい。
最近では、軽いキスでは物足らなくて私の方から長いキスを求めてしまうことも多くなり、サオリも最初はそんな私に戸惑っていたみたいだけど、今は何も言わずに優しく応じてくれる。
サオリとミランに大切にしてもらっている私は、その恩に応えたい一心で一所懸命仕事をして、そして寝る間も惜しんで勉強した。
もうヤザの所には帰れそうにもない。
その日も私は夜遅くまで勉強していたが、昼休憩の時に使っていた解説書が見当たらない。
処置室で勉強した時に忘れてしまったのだろうと思い、処置室を探したがここにも無かった。
屹度ミランが片付けてくれたのだろうと思って、ミランの部屋を訪ねようと思った時、処置室の奥にある医務室から人の気配を感じた。
小さな明かりも漏れている。
“こんな夜中に急患?……それとも、泥棒?”
医務室には消毒用のアルコールがあるので、たまに泥棒に入られるから近づくなと以前ミランから注意されたことがある。
それなら泥棒を取り押さえて捕まえれば良いのではないかと言ったとき、泥棒がどんな武器を持っているかも知れないから、見つけてもその場は放って置く様にと注意されていた。
だから、この時も放っておいて帰るはずだった。
しかし、なにかその場を離れさせない物を感じて、逆に医務室に近づいてしまう。
医務室からは甘いピンク色の暖かい空気が漏れている気配がして、何だろうと思い足音を忍ばせて近付く。
いくつも戦争の修羅場を潜って来て、どんなことでも動揺しないはずの心臓が妙にドクドクと波打つ。
医務室の前で立ち止まると、そこにある丸窓が中からの蒸気で曇っていた。
ドアに、そーっと手を掛けて少しだけ開くと中からサオリの苦しむような声が聞こえる。
いつもなら“どうしたの!?”と声を掛けるはずの喉がカラカラになって言葉が出ない。
そーっと扉を開けて覗くと、手前から三つ目のベッドに小さい明りが灯されていて、降ろされたカーテンがサオリのシルエットを映していた。
綺麗なサオリのボディーラインと、それに重なるもう一つのゴツゴツとした大きなミランのシルエット。
重なった影が何度も揺れ、ベッドがギシギシと音を立て、その音に合わせるようにサオリの口から断続的に漏れる抑えた声が部屋に響く。
サオリの腕がミランの背中に回された時カーテンに隙間が開き、そのわずかな隙間から仰向いてミランを見つめるサオリと、そのサオリを愛おしく見つめるミランの顔が見えた。
私とのキスでも見せたことがない、サオリの喜びに溢れた表情。
サオリとミランが愛し合っているのは最初から気が付いていたし、屹度SEXもしているのだろうとは思っていたけれど、それを目にしたのは初めてだった。
正直SEXには興味があったけれど、瓦礫の街で幾度となく見た娼婦たちが行うあの忌まわしい行為を見て育っていたから、一生純潔を通したいと思っていた。
だからサオリたちも、そういう行為をどこかでコッソリと行っているかも知れないと思うたびに、少しだけ嫌な気持ちになり軽蔑さえしていた。
でも今、目の前で行われているSEXは、私が思っていたそれとはまるで違っていて、サオリの甘く切ない声や吐き出される二人の吐息、そして熱までもが温かな愛で優しく包み込まれた美しい世界だった。
私は、来た道を来た通りにそっと戻る。
まるで自分の足跡を消すように。
それは二人のSEXを見なかった事にしたかった訳ではない。
いくら可愛がられているとはいえ、立ち入ってはいけないところもある。
医療用のテントを出て、満天の星を眺めた。
荒廃して草木の無いここの夜は冷たい。
だけど、その冷たい風が焼けるように火照った頬と体を心地よく冷やしてくれる。
私もいつかサオリのように人を愛し、そして愛されてみたい。
まだ好きな異性は居ないけれど、その日が手の届く直ぐそこまで来ているような気がしていた。
そう思うと、また体の芯からホンノリと優しい熱が込み上げてきた。
今では、たいていのことは1人で出来るようになり、サオリとミランから覚えが早いと褒められている。
そして、サオリが言ったように胸も膨らんできた。
全く違う環境に最初は戸惑っていたが、今ではもう民兵には戻れないほど生きている充実感があった。
笑うことも覚えた。
サオリとミランは恋人同士。
仕事の時は、そんな関係を微塵も見せなくて、どちらかと言えばサオリの方が偉そうだけど、仕事が終わったあとのサオリは猫のように愛らしくミランに甘える。
サオリは料理も上手い。
いつも他のスタッフと一緒に夕食をとるけれど、サオリが調理当番の日が一番美味しくて楽しい。
そして俺は必ずサオリが当番の日に、隣でお話をしながら一緒に調理をした。
今夜のメニューは“肉じゃが”と言うジャパニーズシチュー。
ポークと、ポテト、キャロット、オニオンの食材に黒いパスタと、油で揚げたチーズのような物が入る。
サオリからコンニャクと厚揚げだと教えて貰ったが、これがチョッと甘めのソイ・ソーススープの味を吸って美味い。
特に面白いのはスープを作るときにブイヨンの代わりに使う、黒いプラスチックのような板と、木の削りカスのような物を袋に入れて出汁というものをとるところ。
不思議なスープの素は、何度聞いても「魔法の調味料よ」と言って笑うだけで教えてくれない。
そして、そのスープは、どんなブイヨンを使うよりも美味い。
海の匂いを染み込ませた黒い紙も美味しい。
お腹を壊すから食べちゃ駄目と言われていて、ミランや他の人も食べないものをある日お皿の上からサッと奪い、サオリがするようにライスの上に被せて食べると凄く美味しかった。
お腹は壊さなかったので、何故か皆が不思議がっていた。
夕食を終えると、予定表に従ってシャワーを浴びる。
難民キャンプでは水は貴重だから、いくら医師とはいえ毎日シャワーを浴びることが出来るわけではない。
今日はサオリと私の日。
水がもったいないから、狭いシャワー室にいつも一緒に入る。
ここに来たばかりの時は、私が小さかったから余裕だったけれど、大きくなった今では肌が触れ合う程になったが嫌ではない。
寧ろ好きで、よくお互いにワザと肌を触れあわせて遊ぶ。
石鹸に濡れたサオリの肌は、きめ細かく艶々して柔らかくて、触っていて気持ちいいから私は良くサオリの体を洗って上げる。
お返しにサオリも私の体を洗ってくれて、シャワーでほんのりとピンク色になるところが可愛いと言ってくれる。
「まだ生えてこないね」
「みんな生えるものなの?」
「大人になったら、大体生えて来るのだけれど……ナトちゃんは生えないタイプなのかも」
「ヤダ、それって子供のままって言う事じゃない」
「いいじゃん!脇の方はお手入れしなくて済むし、下の方は最近剃るのが流行っているから」
「そう?」
「そう。綺麗よ」
「やだ……」
他愛もないお喋りをしながら、お互いの体を洗い終わると、私はサオリにキスを求める。
もともとは、お風呂に入る習慣の無かった私にサオリがしてくれたご褒美だったけれど、大きくなった今では余りサオリの方からしてくれなくなって、私の方から求めている。
キスはスキンシップとして最も大切な行為だとサオリが言ってくれて、ここに来た時からズット続けている。
子供の頃はキスするのが単に楽しいだけだったけれど、最近ではドキドキして少し恥ずかしい。
最近では、軽いキスでは物足らなくて私の方から長いキスを求めてしまうことも多くなり、サオリも最初はそんな私に戸惑っていたみたいだけど、今は何も言わずに優しく応じてくれる。
サオリとミランに大切にしてもらっている私は、その恩に応えたい一心で一所懸命仕事をして、そして寝る間も惜しんで勉強した。
もうヤザの所には帰れそうにもない。
その日も私は夜遅くまで勉強していたが、昼休憩の時に使っていた解説書が見当たらない。
処置室で勉強した時に忘れてしまったのだろうと思い、処置室を探したがここにも無かった。
屹度ミランが片付けてくれたのだろうと思って、ミランの部屋を訪ねようと思った時、処置室の奥にある医務室から人の気配を感じた。
小さな明かりも漏れている。
“こんな夜中に急患?……それとも、泥棒?”
医務室には消毒用のアルコールがあるので、たまに泥棒に入られるから近づくなと以前ミランから注意されたことがある。
それなら泥棒を取り押さえて捕まえれば良いのではないかと言ったとき、泥棒がどんな武器を持っているかも知れないから、見つけてもその場は放って置く様にと注意されていた。
だから、この時も放っておいて帰るはずだった。
しかし、なにかその場を離れさせない物を感じて、逆に医務室に近づいてしまう。
医務室からは甘いピンク色の暖かい空気が漏れている気配がして、何だろうと思い足音を忍ばせて近付く。
いくつも戦争の修羅場を潜って来て、どんなことでも動揺しないはずの心臓が妙にドクドクと波打つ。
医務室の前で立ち止まると、そこにある丸窓が中からの蒸気で曇っていた。
ドアに、そーっと手を掛けて少しだけ開くと中からサオリの苦しむような声が聞こえる。
いつもなら“どうしたの!?”と声を掛けるはずの喉がカラカラになって言葉が出ない。
そーっと扉を開けて覗くと、手前から三つ目のベッドに小さい明りが灯されていて、降ろされたカーテンがサオリのシルエットを映していた。
綺麗なサオリのボディーラインと、それに重なるもう一つのゴツゴツとした大きなミランのシルエット。
重なった影が何度も揺れ、ベッドがギシギシと音を立て、その音に合わせるようにサオリの口から断続的に漏れる抑えた声が部屋に響く。
サオリの腕がミランの背中に回された時カーテンに隙間が開き、そのわずかな隙間から仰向いてミランを見つめるサオリと、そのサオリを愛おしく見つめるミランの顔が見えた。
私とのキスでも見せたことがない、サオリの喜びに溢れた表情。
サオリとミランが愛し合っているのは最初から気が付いていたし、屹度SEXもしているのだろうとは思っていたけれど、それを目にしたのは初めてだった。
正直SEXには興味があったけれど、瓦礫の街で幾度となく見た娼婦たちが行うあの忌まわしい行為を見て育っていたから、一生純潔を通したいと思っていた。
だからサオリたちも、そういう行為をどこかでコッソリと行っているかも知れないと思うたびに、少しだけ嫌な気持ちになり軽蔑さえしていた。
でも今、目の前で行われているSEXは、私が思っていたそれとはまるで違っていて、サオリの甘く切ない声や吐き出される二人の吐息、そして熱までもが温かな愛で優しく包み込まれた美しい世界だった。
私は、来た道を来た通りにそっと戻る。
まるで自分の足跡を消すように。
それは二人のSEXを見なかった事にしたかった訳ではない。
いくら可愛がられているとはいえ、立ち入ってはいけないところもある。
医療用のテントを出て、満天の星を眺めた。
荒廃して草木の無いここの夜は冷たい。
だけど、その冷たい風が焼けるように火照った頬と体を心地よく冷やしてくれる。
私もいつかサオリのように人を愛し、そして愛されてみたい。
まだ好きな異性は居ないけれど、その日が手の届く直ぐそこまで来ているような気がしていた。
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