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心を開けない二枚貝
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立てば貧血、歩くも貧血、依頼を受ければ名探偵。
快晴日和。海が眺められる、お気に入りのテラスに座る倫子さん。
天気の良い日はここで朝食を食べるのが倫子さんの日課である。
彼女は日々の運動不足と暴飲暴食の影響で、最近太りがち。
現在糖質やカロリーをシビアに気にしている。
だが、今朝に限っては高カロリーのドーナッツを摂取する。
脳に糖分が行き届かないと洞察力と思考が廻らないからだ。
「く、美味すぎる。もう一個食べたい。。畜生~。」
巡る煩悩を横腹つまんで抑え込み、彼女は立ち上がった。
そして、外出する予定もないのにドレッサーの前に座り、入念に顔面と髪を余所行きに仕上げる。
「よし。」
戦闘モードになった倫子さん。
自宅の角部屋にある、あえて物が少ない殺伐とした書斎に入室し、パソコンを起動。
受け取っていたタブレットの資料に目を通しながら、インカメラをオンにする。
そして科学捜査研究所のオフィスルームにログインした。
「おはようございます。柊さん。」
モニター画面に映っているロングヘアーの白衣を着ている気の強そうな女性。
彼女の名前は柊 麗。
科学捜査研究所所属の警察職員だ。
倫子さんが科警研に在籍していた時、捜査で何度もお世話になった元先輩でもある。
「柊さん?横に座っている女性はどちら様でしょうか?」
倫子さんは柊さんの横に腰掛ける女性に目が留まった。
二十代前半。シワ一つ無いピッシっとしたスーツを着こなしている。眼鏡を掛け、ポニーテール。両手にメモ帳とペン。
真面目そう。
倫子さんが洞察力を駆使する間もなく、柊さんは教えてくれた。
「この子は葉月 渚。ウチに配属されてまだ間もない新人だけど、少しは名探偵の推理に触れさせたくてね。」
「葉月です。よろしくお願いいたします。」
期待を膨らませる葉月の眼差し。
倫子さんは苦笑いを交え会釈する。
「今日も検証よろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。」
倫子さんはタブレットの資料に目を通した。
7月某日、時間は午前10時、沖縄でスキューバダイビングを行っていた50代男性、進藤 昭が緊急搬送され、死亡した。
昭氏は東北在住で、旅行を兼ね、現地に住む友人宅に数日過ごしたのち、レジャーを楽しんでいた。
ところがダイビング中に昭の容態が急変し、昭は溺れ、緊急搬送されたのち、息を引き取った。
現場での状況から死因は溺死で間違いないと思われていた。
しかし、ダイビング用の備品はウエットスーツが少しハダケてる程度で異常はなく、酸素ボンベの空気も充分に残っていた。
遺体を不審に思った現場刑事の依頼で科捜研の調査が始まった。
倫子さんは科捜研の解析資料に目を通す。
「この遺体、死後の排便量は少ないんですね。」
死体解剖の結果、腸内にわずかながらのゴニオトキシンや、ディノフィシスが検出された。どちらも麻痺や下痢症状を起こす貝の毒性である。だが、どちらも致死量と呼べる量ではない。
倫子さんの博識な脳内はデータベースを検索するように探る。
「沖縄といえばイモガイの仲間が生息していますよね?」
「はい!アジロイモと言うイモガイの仲間が生息しています」
葉月の回答に柊さんは付け加えた。
「そう、猛毒を持つ殺人貝。私もイモガイによる事故死を予想したのだけれど、イモガイの毒の主成分はコノトキシン。遺体に外傷は無く、もちろん刺された跡も無かったわ。」
「なるほど…」
倫子さんは推理を巡らせる。
死因は溺死、溺れた事に間違いはない。だけど酸素もあるし、溺れた理由が見つからない。
資料には、スキューバダイビングをしていた友人と、インストラクターが側にいたと書いてある。
(不審な行動を見れば2人が気づくはず。まさか、殺人……?いや情報が足りない。)
倫子さんは資料の内容を確認する。そして再び、ゴニオトキシンの毒に目が止まった。
「前日、いや沖縄に来て被害者は貝を食べませんでした?」
「前日の夜、お土産を持参していた進藤氏が料理を振る舞ったらしく。友人宅で缶ビール2杯。きりたんぽ鍋、ホタテ貝の味噌焼きなどを食べたそうです。進藤氏はお酒に弱く。食べた後はすぐ寝てしまったそうです。」
すると、倫子さんは何かに気づいたのか、再び葉月に尋ねる。
「なら友人さんは何故平気なの?食べてないの?」
「いえ、一緒に食べてます。どちらかと言うと進藤氏が遠慮して、友人ばかり食べたそうですよ、きりたんぽ鍋」
「違う違う、ホタテ貝の味噌焼きの方よ」
首をかしげながら葉月は資料を巡った。
「えっと、資料によると、どうやら友人さんは貝のアレルギー持ちだそうでこの日は食べてないそうです。」
「なるほど…。」
倫子さんは柊さんに答えた。
「わかりました。複合的な要因が絡んでいますが、一番の死因はホタテです。」
驚く柊さん。そして、さらに驚く葉月。
「…ホタテですか?でも、被害者はアレルギーなんてありませんよ!」
「いえ、ホタテの毒です。」
「毒!?」
すると、それに気付いた柊さんは葉月さんに補足説明をする。
「ホタテ貝は時期や場所によって、中腸線(ウロ)に毒性を持つことがある。秋田でこの時期取ったホタテなら、もしかして毒を持っているかも」
倫子さんは頷いた。
「その通りです。養殖なら検査を受けるため、毒貝は一般には流通しません。この情報内だけでは入手経路がわかりませんが、地元の方ならウロを取って食べる知識はあると思われます。ですが、酒に酔って浮かれていた進藤氏はどうやらウロを取る事を忘れてしまったようですね。」
すると、葉月は首をかしげ、疑問を投げかける。
「でも、体内の毒は身体に痺れ、強い下痢の症状が出る程度。流石に死ぬ程の毒量ではありません。」
「はい。だからなんです。夜に飲んだお酒による二日酔いで、身体のダルさにより、麻痺の初期症状を発見出来なかった。」
柊さんは考えながら答えた。
「たしかに、個人差はあるけど、大体30分~4時間程度で初期症状の痺れが身体に来る。もし、その間に海にダイビングなんか始めたら、毒が回って陸に上がる事なんてほぼ無理だわ。」
「しかも、この人、死後の便の量から察するに脱水症状を起こしています。臆測ですが、ハダけたスーツを見るに、ダイビング中にスーツを脱いで、2人に気付かれないよう数回下痢を海に流しています。」
「なるほど!そうか、お酒を飲んでるし、暑さと下痢で体内の水分量が低下して、脱水し、意識が朦朧になってしまったんだわ!」
すると、葉月さんが、拍子抜けるようにがっかりしていた。
「馬鹿みたいですね。。体調が悪いならとっととお友達に伝えれば良かったのに。」
…。倫子さんは何かを悟ったように、彼女の言葉を聞き流し、本日の捜査は終了した。
◯
後日。御礼を兼ねて、葉月は倫子さん宅へ引き菓子を持って訪ねた。
「いらっしゃい~。上がって上がって!」
倫子さんは葉月を自宅に招き入れると、他愛も無い話しから距離を詰め、徐々に葉月の口を緩くしていく。
気付けば、上司柊さんに対する愚痴から自分の評価の低さなど、不満を倫子さんに吐いていた。
「あーわかるわ、わかる。貴方を見てると、まるで昔の自分を見ているようで落ち着かないわね」
「え?」
「私も現場で働いてた時は、皆、敵だと思ってた。だから葉月ちゃんのように必死に勉強したわ、舐められたくなかったからね」
「倫子さんは本当に凄いですね」
「ありがとう。でもね、今となって思えば誰かを頼るべきだったと思うの。」
「そうなんですか?」
「私もあの被害者と一緒。自分の評価や周りの目を気にして、変に人と距離を置いて孤独を作っていた。そして無理して働いて、、結局気付けばこんな身体になってしまった。」
「……」
「だからこそ、今は柊さんや葉月ちゃんと仕事が出来る事を嬉しく思えるの、仕事ってこんなに楽しいんだって」
すると、葉月は忠告をされている事に気付いたのか、少し、眉をくねらせ答える。
「回りくどいです。…何が言いたいんですか?」
すると、倫子さんは作り笑顔を解いて答える。
「葉月ちゃんの敵はきっと葉月ちゃんの中にいる。自分が正しいと思い込む前に、まず自分を疑いなさい。」
「そーですか。本日はご忠告ありがとうございました!」
すると機嫌を悪くした葉月は玄関の扉の前に立つと、ガタン!と大きな音を立て帰って行った。
倫子さんは眉毛をくねらせ、考える。
「本当、頭良い子。これから苦労しそうね。でも、ちゃんと挨拶してたし…私より素直かも?」
快晴日和。海が眺められる、お気に入りのテラスに座る倫子さん。
天気の良い日はここで朝食を食べるのが倫子さんの日課である。
彼女は日々の運動不足と暴飲暴食の影響で、最近太りがち。
現在糖質やカロリーをシビアに気にしている。
だが、今朝に限っては高カロリーのドーナッツを摂取する。
脳に糖分が行き届かないと洞察力と思考が廻らないからだ。
「く、美味すぎる。もう一個食べたい。。畜生~。」
巡る煩悩を横腹つまんで抑え込み、彼女は立ち上がった。
そして、外出する予定もないのにドレッサーの前に座り、入念に顔面と髪を余所行きに仕上げる。
「よし。」
戦闘モードになった倫子さん。
自宅の角部屋にある、あえて物が少ない殺伐とした書斎に入室し、パソコンを起動。
受け取っていたタブレットの資料に目を通しながら、インカメラをオンにする。
そして科学捜査研究所のオフィスルームにログインした。
「おはようございます。柊さん。」
モニター画面に映っているロングヘアーの白衣を着ている気の強そうな女性。
彼女の名前は柊 麗。
科学捜査研究所所属の警察職員だ。
倫子さんが科警研に在籍していた時、捜査で何度もお世話になった元先輩でもある。
「柊さん?横に座っている女性はどちら様でしょうか?」
倫子さんは柊さんの横に腰掛ける女性に目が留まった。
二十代前半。シワ一つ無いピッシっとしたスーツを着こなしている。眼鏡を掛け、ポニーテール。両手にメモ帳とペン。
真面目そう。
倫子さんが洞察力を駆使する間もなく、柊さんは教えてくれた。
「この子は葉月 渚。ウチに配属されてまだ間もない新人だけど、少しは名探偵の推理に触れさせたくてね。」
「葉月です。よろしくお願いいたします。」
期待を膨らませる葉月の眼差し。
倫子さんは苦笑いを交え会釈する。
「今日も検証よろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。」
倫子さんはタブレットの資料に目を通した。
7月某日、時間は午前10時、沖縄でスキューバダイビングを行っていた50代男性、進藤 昭が緊急搬送され、死亡した。
昭氏は東北在住で、旅行を兼ね、現地に住む友人宅に数日過ごしたのち、レジャーを楽しんでいた。
ところがダイビング中に昭の容態が急変し、昭は溺れ、緊急搬送されたのち、息を引き取った。
現場での状況から死因は溺死で間違いないと思われていた。
しかし、ダイビング用の備品はウエットスーツが少しハダケてる程度で異常はなく、酸素ボンベの空気も充分に残っていた。
遺体を不審に思った現場刑事の依頼で科捜研の調査が始まった。
倫子さんは科捜研の解析資料に目を通す。
「この遺体、死後の排便量は少ないんですね。」
死体解剖の結果、腸内にわずかながらのゴニオトキシンや、ディノフィシスが検出された。どちらも麻痺や下痢症状を起こす貝の毒性である。だが、どちらも致死量と呼べる量ではない。
倫子さんの博識な脳内はデータベースを検索するように探る。
「沖縄といえばイモガイの仲間が生息していますよね?」
「はい!アジロイモと言うイモガイの仲間が生息しています」
葉月の回答に柊さんは付け加えた。
「そう、猛毒を持つ殺人貝。私もイモガイによる事故死を予想したのだけれど、イモガイの毒の主成分はコノトキシン。遺体に外傷は無く、もちろん刺された跡も無かったわ。」
「なるほど…」
倫子さんは推理を巡らせる。
死因は溺死、溺れた事に間違いはない。だけど酸素もあるし、溺れた理由が見つからない。
資料には、スキューバダイビングをしていた友人と、インストラクターが側にいたと書いてある。
(不審な行動を見れば2人が気づくはず。まさか、殺人……?いや情報が足りない。)
倫子さんは資料の内容を確認する。そして再び、ゴニオトキシンの毒に目が止まった。
「前日、いや沖縄に来て被害者は貝を食べませんでした?」
「前日の夜、お土産を持参していた進藤氏が料理を振る舞ったらしく。友人宅で缶ビール2杯。きりたんぽ鍋、ホタテ貝の味噌焼きなどを食べたそうです。進藤氏はお酒に弱く。食べた後はすぐ寝てしまったそうです。」
すると、倫子さんは何かに気づいたのか、再び葉月に尋ねる。
「なら友人さんは何故平気なの?食べてないの?」
「いえ、一緒に食べてます。どちらかと言うと進藤氏が遠慮して、友人ばかり食べたそうですよ、きりたんぽ鍋」
「違う違う、ホタテ貝の味噌焼きの方よ」
首をかしげながら葉月は資料を巡った。
「えっと、資料によると、どうやら友人さんは貝のアレルギー持ちだそうでこの日は食べてないそうです。」
「なるほど…。」
倫子さんは柊さんに答えた。
「わかりました。複合的な要因が絡んでいますが、一番の死因はホタテです。」
驚く柊さん。そして、さらに驚く葉月。
「…ホタテですか?でも、被害者はアレルギーなんてありませんよ!」
「いえ、ホタテの毒です。」
「毒!?」
すると、それに気付いた柊さんは葉月さんに補足説明をする。
「ホタテ貝は時期や場所によって、中腸線(ウロ)に毒性を持つことがある。秋田でこの時期取ったホタテなら、もしかして毒を持っているかも」
倫子さんは頷いた。
「その通りです。養殖なら検査を受けるため、毒貝は一般には流通しません。この情報内だけでは入手経路がわかりませんが、地元の方ならウロを取って食べる知識はあると思われます。ですが、酒に酔って浮かれていた進藤氏はどうやらウロを取る事を忘れてしまったようですね。」
すると、葉月は首をかしげ、疑問を投げかける。
「でも、体内の毒は身体に痺れ、強い下痢の症状が出る程度。流石に死ぬ程の毒量ではありません。」
「はい。だからなんです。夜に飲んだお酒による二日酔いで、身体のダルさにより、麻痺の初期症状を発見出来なかった。」
柊さんは考えながら答えた。
「たしかに、個人差はあるけど、大体30分~4時間程度で初期症状の痺れが身体に来る。もし、その間に海にダイビングなんか始めたら、毒が回って陸に上がる事なんてほぼ無理だわ。」
「しかも、この人、死後の便の量から察するに脱水症状を起こしています。臆測ですが、ハダけたスーツを見るに、ダイビング中にスーツを脱いで、2人に気付かれないよう数回下痢を海に流しています。」
「なるほど!そうか、お酒を飲んでるし、暑さと下痢で体内の水分量が低下して、脱水し、意識が朦朧になってしまったんだわ!」
すると、葉月さんが、拍子抜けるようにがっかりしていた。
「馬鹿みたいですね。。体調が悪いならとっととお友達に伝えれば良かったのに。」
…。倫子さんは何かを悟ったように、彼女の言葉を聞き流し、本日の捜査は終了した。
◯
後日。御礼を兼ねて、葉月は倫子さん宅へ引き菓子を持って訪ねた。
「いらっしゃい~。上がって上がって!」
倫子さんは葉月を自宅に招き入れると、他愛も無い話しから距離を詰め、徐々に葉月の口を緩くしていく。
気付けば、上司柊さんに対する愚痴から自分の評価の低さなど、不満を倫子さんに吐いていた。
「あーわかるわ、わかる。貴方を見てると、まるで昔の自分を見ているようで落ち着かないわね」
「え?」
「私も現場で働いてた時は、皆、敵だと思ってた。だから葉月ちゃんのように必死に勉強したわ、舐められたくなかったからね」
「倫子さんは本当に凄いですね」
「ありがとう。でもね、今となって思えば誰かを頼るべきだったと思うの。」
「そうなんですか?」
「私もあの被害者と一緒。自分の評価や周りの目を気にして、変に人と距離を置いて孤独を作っていた。そして無理して働いて、、結局気付けばこんな身体になってしまった。」
「……」
「だからこそ、今は柊さんや葉月ちゃんと仕事が出来る事を嬉しく思えるの、仕事ってこんなに楽しいんだって」
すると、葉月は忠告をされている事に気付いたのか、少し、眉をくねらせ答える。
「回りくどいです。…何が言いたいんですか?」
すると、倫子さんは作り笑顔を解いて答える。
「葉月ちゃんの敵はきっと葉月ちゃんの中にいる。自分が正しいと思い込む前に、まず自分を疑いなさい。」
「そーですか。本日はご忠告ありがとうございました!」
すると機嫌を悪くした葉月は玄関の扉の前に立つと、ガタン!と大きな音を立て帰って行った。
倫子さんは眉毛をくねらせ、考える。
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