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第20話 エロイン達をハメる為に決闘の申し出を受ける
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翌朝。
出勤時間の早いリンネさんを先に二回種付けして送り出し、その後にカノンとアネッサさんに二回種付けをしてから、ゆっくりと冒険者ギルドへ向かった。
ギルドに入ると、昨日会ったエロイン達が全員仁王立ちで待ち構えていた。
「お前に決闘を申し込む」
キッドが俺に向かって白い手袋を投げてきた。
手袋は俺に当たって床に落ちる。
この手袋を拾うと決闘を承諾したことになるんだよな。
何の条件も決めてない状態で拾ってもしょうがないんだけども。
手袋を放置してキッドの方を見ると、何やら怒っているようだ。
「どうした! 怖じ気づいたのか!」
「いや、そもそも決闘を仕掛けられる覚えがないんだが?」
「カノンちゃんとアネッサちゃんをたぶらかしておいて何て言い草だ!」
「たぶらかすだなんて、二人は純粋な気持ちで私についてきてくれているだけですよ?」
「うるさい、何か邪な術でも使ったんだろう。俺が正義の鉄槌を食らわせてやる」
確かに邪な魔法を使っているから当たってるんだよな。
それにしても、リンネさんは一体何と吹き込んだのだろうか?
キッドくん激おこじゃん。
「えっと……つまり、貴方が決闘に勝ったらカノンとアネッサさんを渡せと言うことですか?」
「その通りだ。まさか断らないよな?」
「お断りします」
「なっ、卑怯だぞ!」
こんなギルドのど真ん中でそんなアホな決闘の申し込みを受ける訳がない。
もうちょっと人のいないところで接触があるかと思っていたんだけどな。
「おいおい、またレッドデビルズが騒いでるぜ」
「ああ、どうやらまた女絡みらしいぜ」
昨日の夜はいい案だと思ったんだが、思った以上に注目を集めてしまっているな。
嫌みな奴らだとは思ったが、ここまで馬鹿な奴らだとは思わなかった。
「はぁ……どうされたんですか?」
リンネさんがため息をつきながら、俺達とレッドデビルズの間に割って入る。
「リンネさん。こいつが決闘を拒んだんです!」
「いきなり決闘を申し込まれてもねえ?」
「……わかりました。二組とも奥の部屋へと来てください」
どうやら、リンネさんがおさめてくれるようだ。
リンネさんはレッドデビルズにひと睨みしてから、物言わせぬオーラを出して奥へと歩いて行く。
レッドデビルズの連中はそれにびびったのか黙って着いていった。
特に聞かされてなかったけど、リンネさんの中では予定通りなのかもしれないな。
「決闘を申し込むのは勝敗の条件と賭けの対象を決めてから行うものです。決闘を申し込むのであれば、レッドデビルズから勝敗の条件と賭けの対象を提示してください。ジャッジメントがその条件を受け入れた場合は決闘成立とします」
会議室のようなところに案内され、机を挟んで俺たちジャッジメントとレッドデビルズの面々が席に着く。
リンネさんは決闘が行われる前提で話しているけど、元々そのつもりだから問題はない。
「勝敗の条件は俺とダイスケとの一騎打ち。賭けの対象はカノンちゃんとアネッサちゃんだ。勝った場合は二人を引き渡して貰う」
問題はキッドという男があまりに馬鹿な事だろうか。
「そっちは何を賭けるんだ?」
「キッドが負けるはずないでしょう?」
「キッド、負けない」
「二人の言うとおりだな。負ける可能性がないんだから、賭ける必要なんてないだろ?」
前言撤回。キッドだけじゃなくて全員馬鹿だった。
「レッドデビルズは賭けの対象の提示を」
見かねたリンネさんが助けを出してくれる。
「うっ……そうだな、金貨2枚でどうだ?」
リンネさんに睨まれたキッドがすぐに案をだしてきたが、金貨2枚?
金貨2枚と言うことは、200万くらいか。
お金を対象にする気はないけど、どちらにせよ安すぎるな。
「断る。女を金で取引するなんてごめんだね」
俺は素人童貞を拒んだ真の童貞ぞ。
病気が怖かったとも言うけどな。
「それなら一体何が欲しいと言うんだ」
「わからないか? そっちが女二人を要求してるんだ。そちらも女二人を賭けるのが筋だろう?」
周りに人もいないし、こいつらになら本性を見せてもいいだろう。
「なっ……」
「本性を現しやがったな」
「ケダモノ! ケダモノよ!」
「女の敵」
ふっ、何とでも言うがいい。
「ただ、俺が勝った場合はこちらのパーティーに来てくれなくてもいい。一日だけ自由にさせてくれればそれでいい」
「……クズが」
キッドは俺を睨んでくる。
「どうしますか? ジャッジメントの提案を受け入れますか?」
「いや……」
「受けましょうキッド。貴方なら負けませんわ」
「キッド、負けない」
「おう、やっちまえよ」
キッドは断りかけていたようだが、その様子を見た他のメンバーが説得している。
「そうだな、俺は負けない。その提案を受けよう」
「そうかありがとう。ただ、勝負の方法については俺はまだ了承してないぞ。一対一の試合ではなくて、パーティー対パーティーの3対4の戦いを提案する」
そもそも、因縁があるのはカノンだからな。
カノンにもスッキリするチャンスを与えてやりたいところだ。
「逃げるのか? 脅した女を盾にしようだなんてさすがだな?」
「ああ? 私は脅されて何てねえよ。ボコボコにしてやるからかかってこいっての」
キッドの発言にいよいよ我慢が効かなくなったカノンが立ち上がる。いや、よく我慢したな。
「そうですね。女の敵である貴方達に天罰を与えるいい機会です」
ついでにアネッサさんも立ち上がって啖呵をきった。
「キッド、受け手あげましょう。わたくしが自ら燃えかすにしてあげますわ」
「私たち、負けない」
「ここで逃げたら男が廃るぜ」
「みんな……わかった。その提案受けよう」
なんかみんな盛り上がってるな。
「それでは最終確認です。勝負方法は3対4のパーティー戦。レッドデビルズが勝った場合はカノンさんとアネッサさんがレッドデビルズのパーティーに加わる。ジャッジメントが勝った場合はエロインさんとクーフィアさんをダイスケさんが一晩自由に抱く、かつ、ダイスケさんの命令には絶対服従。以上でよろしいですね?」
「ああ、構わない」
「それでいいです」
リンネさんがこっそり条件を追加しているのには笑いそうになった。
「わかりました。ではこれで決闘を成立とします。今回の勝敗はリンネが見届け人を務めます。また、私の名にかけて賭けの内容は必ず履行させます」
さて、決闘の舞台は整ったし、さっさと始めますか。
出勤時間の早いリンネさんを先に二回種付けして送り出し、その後にカノンとアネッサさんに二回種付けをしてから、ゆっくりと冒険者ギルドへ向かった。
ギルドに入ると、昨日会ったエロイン達が全員仁王立ちで待ち構えていた。
「お前に決闘を申し込む」
キッドが俺に向かって白い手袋を投げてきた。
手袋は俺に当たって床に落ちる。
この手袋を拾うと決闘を承諾したことになるんだよな。
何の条件も決めてない状態で拾ってもしょうがないんだけども。
手袋を放置してキッドの方を見ると、何やら怒っているようだ。
「どうした! 怖じ気づいたのか!」
「いや、そもそも決闘を仕掛けられる覚えがないんだが?」
「カノンちゃんとアネッサちゃんをたぶらかしておいて何て言い草だ!」
「たぶらかすだなんて、二人は純粋な気持ちで私についてきてくれているだけですよ?」
「うるさい、何か邪な術でも使ったんだろう。俺が正義の鉄槌を食らわせてやる」
確かに邪な魔法を使っているから当たってるんだよな。
それにしても、リンネさんは一体何と吹き込んだのだろうか?
キッドくん激おこじゃん。
「えっと……つまり、貴方が決闘に勝ったらカノンとアネッサさんを渡せと言うことですか?」
「その通りだ。まさか断らないよな?」
「お断りします」
「なっ、卑怯だぞ!」
こんなギルドのど真ん中でそんなアホな決闘の申し込みを受ける訳がない。
もうちょっと人のいないところで接触があるかと思っていたんだけどな。
「おいおい、またレッドデビルズが騒いでるぜ」
「ああ、どうやらまた女絡みらしいぜ」
昨日の夜はいい案だと思ったんだが、思った以上に注目を集めてしまっているな。
嫌みな奴らだとは思ったが、ここまで馬鹿な奴らだとは思わなかった。
「はぁ……どうされたんですか?」
リンネさんがため息をつきながら、俺達とレッドデビルズの間に割って入る。
「リンネさん。こいつが決闘を拒んだんです!」
「いきなり決闘を申し込まれてもねえ?」
「……わかりました。二組とも奥の部屋へと来てください」
どうやら、リンネさんがおさめてくれるようだ。
リンネさんはレッドデビルズにひと睨みしてから、物言わせぬオーラを出して奥へと歩いて行く。
レッドデビルズの連中はそれにびびったのか黙って着いていった。
特に聞かされてなかったけど、リンネさんの中では予定通りなのかもしれないな。
「決闘を申し込むのは勝敗の条件と賭けの対象を決めてから行うものです。決闘を申し込むのであれば、レッドデビルズから勝敗の条件と賭けの対象を提示してください。ジャッジメントがその条件を受け入れた場合は決闘成立とします」
会議室のようなところに案内され、机を挟んで俺たちジャッジメントとレッドデビルズの面々が席に着く。
リンネさんは決闘が行われる前提で話しているけど、元々そのつもりだから問題はない。
「勝敗の条件は俺とダイスケとの一騎打ち。賭けの対象はカノンちゃんとアネッサちゃんだ。勝った場合は二人を引き渡して貰う」
問題はキッドという男があまりに馬鹿な事だろうか。
「そっちは何を賭けるんだ?」
「キッドが負けるはずないでしょう?」
「キッド、負けない」
「二人の言うとおりだな。負ける可能性がないんだから、賭ける必要なんてないだろ?」
前言撤回。キッドだけじゃなくて全員馬鹿だった。
「レッドデビルズは賭けの対象の提示を」
見かねたリンネさんが助けを出してくれる。
「うっ……そうだな、金貨2枚でどうだ?」
リンネさんに睨まれたキッドがすぐに案をだしてきたが、金貨2枚?
金貨2枚と言うことは、200万くらいか。
お金を対象にする気はないけど、どちらにせよ安すぎるな。
「断る。女を金で取引するなんてごめんだね」
俺は素人童貞を拒んだ真の童貞ぞ。
病気が怖かったとも言うけどな。
「それなら一体何が欲しいと言うんだ」
「わからないか? そっちが女二人を要求してるんだ。そちらも女二人を賭けるのが筋だろう?」
周りに人もいないし、こいつらになら本性を見せてもいいだろう。
「なっ……」
「本性を現しやがったな」
「ケダモノ! ケダモノよ!」
「女の敵」
ふっ、何とでも言うがいい。
「ただ、俺が勝った場合はこちらのパーティーに来てくれなくてもいい。一日だけ自由にさせてくれればそれでいい」
「……クズが」
キッドは俺を睨んでくる。
「どうしますか? ジャッジメントの提案を受け入れますか?」
「いや……」
「受けましょうキッド。貴方なら負けませんわ」
「キッド、負けない」
「おう、やっちまえよ」
キッドは断りかけていたようだが、その様子を見た他のメンバーが説得している。
「そうだな、俺は負けない。その提案を受けよう」
「そうかありがとう。ただ、勝負の方法については俺はまだ了承してないぞ。一対一の試合ではなくて、パーティー対パーティーの3対4の戦いを提案する」
そもそも、因縁があるのはカノンだからな。
カノンにもスッキリするチャンスを与えてやりたいところだ。
「逃げるのか? 脅した女を盾にしようだなんてさすがだな?」
「ああ? 私は脅されて何てねえよ。ボコボコにしてやるからかかってこいっての」
キッドの発言にいよいよ我慢が効かなくなったカノンが立ち上がる。いや、よく我慢したな。
「そうですね。女の敵である貴方達に天罰を与えるいい機会です」
ついでにアネッサさんも立ち上がって啖呵をきった。
「キッド、受け手あげましょう。わたくしが自ら燃えかすにしてあげますわ」
「私たち、負けない」
「ここで逃げたら男が廃るぜ」
「みんな……わかった。その提案受けよう」
なんかみんな盛り上がってるな。
「それでは最終確認です。勝負方法は3対4のパーティー戦。レッドデビルズが勝った場合はカノンさんとアネッサさんがレッドデビルズのパーティーに加わる。ジャッジメントが勝った場合はエロインさんとクーフィアさんをダイスケさんが一晩自由に抱く、かつ、ダイスケさんの命令には絶対服従。以上でよろしいですね?」
「ああ、構わない」
「それでいいです」
リンネさんがこっそり条件を追加しているのには笑いそうになった。
「わかりました。ではこれで決闘を成立とします。今回の勝敗はリンネが見届け人を務めます。また、私の名にかけて賭けの内容は必ず履行させます」
さて、決闘の舞台は整ったし、さっさと始めますか。
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