王宮を追放された天才パティシエ、甘党魔王に拾われる

月址さも

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1.誕生日パーティー

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小さかったあの子が私の身長を追い抜いた。中身は純粋なあの子のままで、私の後をついて歩く姿は親鳥を知った雛のようだ。だから向けられる好意に怖気づいてしまう。屈託もなく笑うあの子を手放さなければならない日は遠くない。私の本性を知ったらこの子はどう思うのだろう。今日も私は親鳥を演じる。(了)2020.01.11

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