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涙
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「もしも 今夜してくれるなら・・・
一つだけ約束をして貰えませんか?」
「約束?」
「私に君の連絡先を教えないで下さい」
「!?」
「私にも訊かないで下さい」
「はい?」
「必ず 今夜限りの関係にして下さい」
「別に構いませんけど・・・どうして?
あらたまって?」
「以前・・・こんな風に出会った男性がいて」
「何かされたんですか?」
「・・・いいえ」
「!?」
「・・・逆なんです」
「逆!?」
「その男性とは 何となく月に一度
決まった日に体の関係だけを持つ
・・・そんなお付き合いでした」
「・・・はい」
「だけど・・・いつの間にか私は
彼のストーカーのようになって
しまっていて・・・」
「ストーカー!?」
「自覚は無いんです
本当に・・・
当時のことを全く覚えていないんです」
「えっ!?」
「気が付けば・・・というか・・・
正気に戻った時?には・・・・・
警察の方々に体を抑えらながら
アタシはたくさんの汚い言葉を
大声で喚き散らしていました」
「本当にですか?」
何処か無機質に近いような
透明感を漂わせている
そんなユミヨシさんからは
とても想像が出来なかった
「奥様もお子さんもいた彼の家庭を壊して
・・・しばらくは病院に入院させられて
・・・私も仕事と家庭を失くしました」
「ご結婚されていたんですか?」
「はい。子供はありませんでしたが・・・」
「そうですか・・・えっ!?
でも、もう大丈夫なんですか?
確かに今は・・・とてもそんなご病気を
されていたという風には見えませんけど」
「はい。社会復帰も一応、しました」
「そして、今日に至ると・・・」
そう言うと
僕はミネラルウォーターを口に含んだ
「はい。でも、少し心配なんです」
「何がですか?」
「君にも同じ事をしてしまわないかと」
「いや、大丈夫でしょう?」
「どうしてですか?」
ユミヨシさんは不安げな表情で僕を見た
「僕にはユミヨシさんにストーキングして
頂けるほどの魅力は無いですよ」
僕はわざとヘラヘラして言った
「やだ・・・・」
ユミヨシさんは声を上げて笑った
でも そのすぐ後
両手で顔を覆うと泣きだしてしまった
「大丈夫ですか?」
僕が歩み寄ると ユミヨシさんが言った
「・・・・・どうして!?
こんな私になってしまったんだろう?」
一つだけ約束をして貰えませんか?」
「約束?」
「私に君の連絡先を教えないで下さい」
「!?」
「私にも訊かないで下さい」
「はい?」
「必ず 今夜限りの関係にして下さい」
「別に構いませんけど・・・どうして?
あらたまって?」
「以前・・・こんな風に出会った男性がいて」
「何かされたんですか?」
「・・・いいえ」
「!?」
「・・・逆なんです」
「逆!?」
「その男性とは 何となく月に一度
決まった日に体の関係だけを持つ
・・・そんなお付き合いでした」
「・・・はい」
「だけど・・・いつの間にか私は
彼のストーカーのようになって
しまっていて・・・」
「ストーカー!?」
「自覚は無いんです
本当に・・・
当時のことを全く覚えていないんです」
「えっ!?」
「気が付けば・・・というか・・・
正気に戻った時?には・・・・・
警察の方々に体を抑えらながら
アタシはたくさんの汚い言葉を
大声で喚き散らしていました」
「本当にですか?」
何処か無機質に近いような
透明感を漂わせている
そんなユミヨシさんからは
とても想像が出来なかった
「奥様もお子さんもいた彼の家庭を壊して
・・・しばらくは病院に入院させられて
・・・私も仕事と家庭を失くしました」
「ご結婚されていたんですか?」
「はい。子供はありませんでしたが・・・」
「そうですか・・・えっ!?
でも、もう大丈夫なんですか?
確かに今は・・・とてもそんなご病気を
されていたという風には見えませんけど」
「はい。社会復帰も一応、しました」
「そして、今日に至ると・・・」
そう言うと
僕はミネラルウォーターを口に含んだ
「はい。でも、少し心配なんです」
「何がですか?」
「君にも同じ事をしてしまわないかと」
「いや、大丈夫でしょう?」
「どうしてですか?」
ユミヨシさんは不安げな表情で僕を見た
「僕にはユミヨシさんにストーキングして
頂けるほどの魅力は無いですよ」
僕はわざとヘラヘラして言った
「やだ・・・・」
ユミヨシさんは声を上げて笑った
でも そのすぐ後
両手で顔を覆うと泣きだしてしまった
「大丈夫ですか?」
僕が歩み寄ると ユミヨシさんが言った
「・・・・・どうして!?
こんな私になってしまったんだろう?」
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