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第七章 ウソつき勇者とマリア姫救出作戦
7-4 最大のピンチ
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ジルの連続剣技により、【マルクデス】は大きなダメージを追っている。ジルはとどめを刺しにいった。
「そうはいくかな!」
マルクデスはそういうと、柱に縛られたアンナに対して、腕を向けた。魔法だ!
「いかん!」
ジルは、攻撃をやめ、アンナへ急いで向う。
「くらえ、【マジック・ストーン】」
マルクデスの手から魔法が放たれた。ジルはアンナをかばってその魔法を受けてしまった。
ジルが突っ込んでいった衝撃で、アンナを縛っていたロープがほどけた。そして床に倒れこんだ衝撃で目を覚ました。
「は、ここはどこ・・・・お、おじいさん、どうしたの?大丈夫?」
何と、ジルの身体は段々と石化し始めていた。マルクデスが放った呪文は石化魔法だったのだ!
「そうか、この城に入ったすぐにあった石像は、人間が石化したものだったのか!」
「ち、しまったぜ。分かっていたら石化解除の薬を作れていたものを・・・・今から邪魔に合わねぇ」
「もしかしたら、今倒れている騎士団魔法士に、解除魔法が使える者がいるかもしれない」
「ならば、速攻で奴を倒すぞ!」
僕はミランが持っている、今日持っている最大火力の爆弾に、【ファイアボール】と【タイムシフト】をかけた。そして、ミランとアンナと3人でマルクデスに襲い掛かった。マルクデスは我々3人の攻撃を防ぎながら攻撃してくる。そのスキに、アンナはマルクデスの鎧の隙間に爆弾を入れ込んだ。そして3人とも離れた。
「貴様ら、これはなんだ?」
そう言って、鎧の隙間から、先ほどの入れ込んだ爆弾を取り出した。
「ち、バレていたか。」
「知っているぞ、この爆弾は後から自由に爆破できるんだよな。じゃあ、こうするとどうなる?」
マルクデスは、その爆弾を持ったまま、泣き崩れているアンナのもとへ行き、アンナを身体の前に抱きかかえた。
「さあ、爆発させてみろ!」
これでは、アンナとジルも巻き込まれてしまう!
「そして・・・・これでどうだ」
マルクデスは、アンナの腹部に対して、爪を刺した。アンナから血が噴き出てきた。
「あ、アンナ!貴様なんてことを!」
「さあ、早くしないと、ジルもこの娘も死んでしまうぞ!」
「生き血が必要じゃなかったのか?」
「死んでも、この娘であれば魔力は大量に残っている。魔王様も満足されるだろう。」
最悪だ、こんな状況を一気にひっくり返せるわけがない。だが、このままでは・・・・
「おい、そこの若造、貴様【賢者の石】を持っているな?それをよこせ。」
「な、なぜ知っているんだ?」
「それもトロントからの聞いている。街中で冒険者に握らせていたそうじゃないか?」
「く、そんなことまで調べているとは。」
「さあどうする、賢者の石を渡せば、もしかしたらこの娘は解放するかもしれないぞ。」
奴の話、絶対ウソだ!
僕は考えた。この状況を一発で逆転する方法が無いか。現状を分析する。
相手は魔人、手に持っている剣ではダメージを与えても無駄。かと言って、背中にある【勇者の剣】では、生き物に傷をつけることが出来ない。
そして、レイアは大けがを負っており、仮に回復魔法が使えたとしても、あの状況では呪文は使えそうにない。足元にはジルが半分まで石化している。しかも、【賢者の石】まで要求されいている。
ダメだ、どこに解決策があるんだ。でも考えろ。
そういえば、【マルクデス】が通常武器でダメージが与えられないのは、【魔王玉】という石が体のどこかに埋め込まれているからだ。
ふとアンナの首飾りに目が言った。青く光る【封魔の石】だ。あれはたしか、魔人に見つからないようにする半面、自分の能力を封じてしまうものだ。石でできている。そして、【クエクエ1】では、主人公の幼馴染は・・・・
そうかわかったぞ。この最悪の状況を一発で逆転する方法が。
「マルクデス、残念だったな。」
「ん、どうした?若造。」
「今から、この状況をひっくり返す。」
「は、お前は頭でも打ったのか?そんなウソをよく思いつくもんだ。」
「いや、絶対にこの状況をひっくり返す。ジルもアンナも助かり、お前はたおされるんだ!」
僕は首に下げた【ライアー・ストーン】を握りしめた。手の中で光り、そして消えた。成功だ!
「そうはいくかな!」
マルクデスはそういうと、柱に縛られたアンナに対して、腕を向けた。魔法だ!
「いかん!」
ジルは、攻撃をやめ、アンナへ急いで向う。
「くらえ、【マジック・ストーン】」
マルクデスの手から魔法が放たれた。ジルはアンナをかばってその魔法を受けてしまった。
ジルが突っ込んでいった衝撃で、アンナを縛っていたロープがほどけた。そして床に倒れこんだ衝撃で目を覚ました。
「は、ここはどこ・・・・お、おじいさん、どうしたの?大丈夫?」
何と、ジルの身体は段々と石化し始めていた。マルクデスが放った呪文は石化魔法だったのだ!
「そうか、この城に入ったすぐにあった石像は、人間が石化したものだったのか!」
「ち、しまったぜ。分かっていたら石化解除の薬を作れていたものを・・・・今から邪魔に合わねぇ」
「もしかしたら、今倒れている騎士団魔法士に、解除魔法が使える者がいるかもしれない」
「ならば、速攻で奴を倒すぞ!」
僕はミランが持っている、今日持っている最大火力の爆弾に、【ファイアボール】と【タイムシフト】をかけた。そして、ミランとアンナと3人でマルクデスに襲い掛かった。マルクデスは我々3人の攻撃を防ぎながら攻撃してくる。そのスキに、アンナはマルクデスの鎧の隙間に爆弾を入れ込んだ。そして3人とも離れた。
「貴様ら、これはなんだ?」
そう言って、鎧の隙間から、先ほどの入れ込んだ爆弾を取り出した。
「ち、バレていたか。」
「知っているぞ、この爆弾は後から自由に爆破できるんだよな。じゃあ、こうするとどうなる?」
マルクデスは、その爆弾を持ったまま、泣き崩れているアンナのもとへ行き、アンナを身体の前に抱きかかえた。
「さあ、爆発させてみろ!」
これでは、アンナとジルも巻き込まれてしまう!
「そして・・・・これでどうだ」
マルクデスは、アンナの腹部に対して、爪を刺した。アンナから血が噴き出てきた。
「あ、アンナ!貴様なんてことを!」
「さあ、早くしないと、ジルもこの娘も死んでしまうぞ!」
「生き血が必要じゃなかったのか?」
「死んでも、この娘であれば魔力は大量に残っている。魔王様も満足されるだろう。」
最悪だ、こんな状況を一気にひっくり返せるわけがない。だが、このままでは・・・・
「おい、そこの若造、貴様【賢者の石】を持っているな?それをよこせ。」
「な、なぜ知っているんだ?」
「それもトロントからの聞いている。街中で冒険者に握らせていたそうじゃないか?」
「く、そんなことまで調べているとは。」
「さあどうする、賢者の石を渡せば、もしかしたらこの娘は解放するかもしれないぞ。」
奴の話、絶対ウソだ!
僕は考えた。この状況を一発で逆転する方法が無いか。現状を分析する。
相手は魔人、手に持っている剣ではダメージを与えても無駄。かと言って、背中にある【勇者の剣】では、生き物に傷をつけることが出来ない。
そして、レイアは大けがを負っており、仮に回復魔法が使えたとしても、あの状況では呪文は使えそうにない。足元にはジルが半分まで石化している。しかも、【賢者の石】まで要求されいている。
ダメだ、どこに解決策があるんだ。でも考えろ。
そういえば、【マルクデス】が通常武器でダメージが与えられないのは、【魔王玉】という石が体のどこかに埋め込まれているからだ。
ふとアンナの首飾りに目が言った。青く光る【封魔の石】だ。あれはたしか、魔人に見つからないようにする半面、自分の能力を封じてしまうものだ。石でできている。そして、【クエクエ1】では、主人公の幼馴染は・・・・
そうかわかったぞ。この最悪の状況を一発で逆転する方法が。
「マルクデス、残念だったな。」
「ん、どうした?若造。」
「今から、この状況をひっくり返す。」
「は、お前は頭でも打ったのか?そんなウソをよく思いつくもんだ。」
「いや、絶対にこの状況をひっくり返す。ジルもアンナも助かり、お前はたおされるんだ!」
僕は首に下げた【ライアー・ストーン】を握りしめた。手の中で光り、そして消えた。成功だ!
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