365日未満

刺々3

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 席にある紙ナプキンで涙を拭った朝晴は、改めて返事をした。
「うん、京介さんがそれでいいなら、僕たち、付き合おう」
 自身の過去について告白した後の京介の顔は、やけに晴れている。今まで一人で抱えていた暗闇を、全て明るみに出したからか。
 打ち明けてくれることは嬉しい。だが再び涙が出るので、新しい紙ナプキンを濡らしていく。
「……ここから出よう。他のところに行こうか。そうだな……せっかく付き合う訳だし、どこかに行こう」
「うん、そうだね」
 気付けば周囲の席が埋まってきており、何だか恥ずかしい。泣いてたことや先程の会話も聞かれていたのかもしれない。なのでその言葉はありがたいと、朝晴は頷く。
 二人で席を立ち上がると、伝票は京介が持ってくれた。恥ずかしく思ったことを知られているのかもしれない。それに仮にも今は二人は付き合い始めた。京介に甘えることにする。
 先に店の前に出ると、空を見上げる。綺麗な青い空に白い雲が散らばっていた。ここまで空が綺麗だと思えたのは、久しぶりなのかもしれない。腕を伸ばし、体を解した。京介との会話で、体がずっと強張っていたのかもしれない。なので気分をスッキリとさせていると、会計を終えた京介が出てきた。
「ありがと」
「ああ」
 二人が短いやりとりを終えると、京介が手を握ってくれた。暖かいうえに、やはり自身の手よりも大きい。京介の熱に包まれると、朝晴は次第に頬を緩めていく。
 まだ京介の気持ちは自身の方に傾かないかもしれない。それならば仮に付き合っていても、好きになってくれるようにしたい。なので京介の手を握り返す。
「行こうか」
「うん」
 行き先などは分からない。だが朝晴はどこまでも着いて行く気である。なので京介に手を引かれながら、駅に向かう。
 しかし改札周辺で立ち止まった京介は、こちらに振り向く。どうしたのだろうかと見上げれば、京介は緩やかな笑みを浮かべてくれている。
「今日を良い日にしたい」
 京介の表情は全て自身が独占している。感情の全てはこちらに向いている。そう思うと嬉しくて堪らない。なので頷くと、京介が手を離した後に改札を抜けた。続けて朝晴も改札を抜けた後に、再び手を繋いでくれる。
 だが京介はどこのホームに行くか、迷っていた。ホームは幾つもあり、それぞれ行き先は違う。すると朝晴が指を差した。
「そういえば僕、あの路線をあんまり利用したことないかも。ひさしぶりに乗りたい」
「あぁ、分かった」
 一つ返事で頷いてくれた京介は、朝晴が示した路線へと向かう。
 あまり歩き慣れない路線故に、先頭を歩いてくれている京介の足がたまにまっすぐではなくなる。どこも構造が同じ筈のホームであるのに、床にある案内の文字や色が違うせいなのだろう。
 京介が小さくとも動揺している様子を見れた。朝晴にとっては貴重な場面に、クスクスと笑ってしまう。
 乗車列はあまり形成されていない。休日の昼間であることもあるが、それにしても少ない。そう思っていると、電車が来るアナウンスが聞こえた。二人は急いで近くの乗車列に並ぶ。
 電車が来るが、乗客は少ない。この地域で一番大きな駅を経由しているが、そのせいでもあるのだろうか。
 電車から乗客が吐き出された後に、乗車列の客が飲み込まれていく。二人はその中に混ざり、車内の中に入る。外から見た通りに、車内は空いていた。
 二人はボックスシートに座るが、窓際は京介に譲ってくれた。だが帰りは京介に譲ろうと、朝晴は礼を述べながら考える。
 扉が閉まり電車が動くと同時に、朝晴が話しかける。
「このまま、終点まで行くのもいいのかもしれないね」
 冗談ぽく言った朝晴だが、どうやら京介は本気にしてしまったらしい。首を上下に振った後に「そうだな」と言う。
 すると京介がスマートフォンを取り出すと、この路線のことを調べ始めた。すぐに検索結果が出ると、京介が画面を見せてくれる。
「……どうやら、終点はあと五駅らしい。その後は乗り換えだが……終点まで行くか。乗り換えはまた今度にしよう」
「そうなんだ。うん、分かった」
 車窓からは見慣れない景色が見える。どれも新鮮で、朝晴にとってはどこを切り取っても窓の方を見たくなっていた。だが京介が手を握る力を強める。存在を忘れていないのかと、強調しているのだろうか。
 軽く謝った朝晴は、京介の方を見る。
「俺のことを忘れないで欲しい」
「ごめんごめん。そういえば……京介さんは、この路線に来たことはあるの?」
 聞くのを忘れていたが、京介は嫌な顔を一つもせずに答える。
「あまり無いな……そうだ、俺のことは呼び捨てでいい。何だか、歯がゆい」
「えっ……? うん、分かったよ。京介」
「あぁ、それでいい朝晴」
 呼び方を少しでも変えただけで、距離が縮まったような気がした。名前とは不思議なものだ。
 そう思いながら、京介の名を呼ぶ。
「……京介は、今は僕のことをどれくらい好きなの?」
 鬱陶しいかもしれないが、そのような質問をしてみる。まだ付き合ってから数十分しか経過してないが、気になるのだ。呼び方を変えただけで、京介としてはどれくらい自身のことを好きになったのか。
「分からない……まだ、友人以上のところだが……」
 京介は自信なさげにそう答えた後に、申し訳なさそうにしている。だが朝晴にとっては良い答えだ。なので笑顔で頷いた。
「僕としては、全然悪くないよ。むしろ嬉しい。ゆっくり、僕のことを好きになってくれたら嬉しいな」
 言った後に少し恥ずかしくなってきた。何だか歯がゆい。そう思っていると、電車が止まった。終点まで、あと四駅である。
 降りてから乗る人々を見ていると、京介も質問をし始めた。
「では俺からも質問だ。俺のどこが好きなんだ?」
 聞いた途端に顔を赤くする。それは、京介に何度も言ってしまっていることだからだ。だが京介は、もしかしたら意識をしていないのかもしれない。或いは、聞き間違いだと思ったのかもしれない。
 なので朝晴は口いっぱいに息を吸い込む。すると電車のドアが閉まり、走り始めた。そこで朝晴は答える。
「……京介の顔と、あと優しいところ、かな……」
「ほう」
 京介は納得しているような態度を見せた。やはり今まで言っていたことを、きちんと聞き入れていたのかもしれない。そう思うと、耳まで熱くなっていった。
 またしても見慣れない景色が流れていくので、気を紛らわせる為にも視線を外していく。だが京介からやけに視線を感じる。
 その視線は気のせいだと思いたい。だが感じる視線が更に強くなる。このままでは顔にある赤色が引く気配はないと思えた。
「朝晴」
 すると名を呼ばれたのでつい京介の方を見てしまうと、整った顔があった。朝晴の好きな顔だ。途端に窓の方へと顔の向きを変える。そうしていると腹の虫が鳴った。京介が溜め息交じりに言う。
「……次で降りようか。昼だから、腹が空くのは当たり前だ。どこかで食べよう」
「う、うん……」
 恥のあまりに朝晴の顔の熱が高まる。このままでは汗が垂れるかと思っていると、電車が止まる、京介の言う次の駅に到着した。
 二人が立ち上がるが、手は未だに繋いでいる。このままでは手汗が出てしまうのではないのかと、今更ながらに思ってしまう。
 電車から降りると、二人の住んでいる街よりかは建物の数が落ち着いていた。それに耳障りな喧噪がなく静かである。思わず、朝晴は息吸い込んでから吐いてしまう。
「静かなところだね」
 そういえばここには初めて降りた気がする。
 見れば住宅街があり、店は個人商店が並んでいる。人影はあるものの、人の波などあまりない。朝晴にとっては珍しい光景であった。辺りをよく見回してしまう。
「ここは降りたことがないのか?」
「うん、そうかもね。あんまり、用がないから……」
 最後は小声になってしまうと俯いた。そうしていると京介がスマートフォンを取り出す。
「この辺りの周辺情報を調べてみよう。ん? えーと……」
 京介の手の動きが何だか覚束ない。もしかしたら、地図アプリを使って調べているのか。しかし画面を見るわけにはいかないので、大人しく待っていると京介からヘルプがきた。
 スマートフォンの画面を見れば、ここではなく家周辺の位置を示していた。使い方が全く分からないということらしい。
「……使い慣れていなくてな」
「分かるよ。難しいからね」
 フォローを入れた朝晴だが、京介はがっくりとしているがその様子が可愛らしいと思えた。本人にとっては失礼なことなのかもしれないので、朝晴は黙っているのだが。
 代わりにと朝晴がスマートフォンを取り出して調べた。この周りだけでも、密かに経営している飲食店が多数あるらしい。なのでそれを伝えると、京介が訊ねてきた。
「何か食べたいものはあるのか?」
「うーん……そうだなぁ……ご飯! 白米!」
 元気良く答えると、京介がクスクスと笑った。反射的に答えてしまったものであるが、朝晴が見上げながら頬を膨らませてしまう。
「いや、すまない。それほどに腹が減ってるのは分かっていたが」
 視線を京介からスマートフォンに移動させると、更に周辺のことを調べてみる。すると和食屋があるので、そこに行こうと提案をした。勿論と、京介は頷く。
 場所はここから歩いて約五分だ。なのでようやく駅周辺から離れるが、二人が住んでいる街よりも遙かに治安が良さそうだ。現に都会特有の異臭や、道などにポイ捨てされている気配はない。思わず、朝晴は感動をしてしまう。
 すると京介も同じことを思ったのか「道が綺麗だな」と言っていた。朝晴は頷く。
「でも、会社から遠いのが難点だね。それにこれくらい治安が良さそうだったら、家賃とかも案外高そうだし」
 溜め息交じりにそう言うと、スマートフォンの画面を時折に見る。道は合っているらしい。
 目的の店に着いた。外観は古いが、昔からある店なのだろうか。それに何だかいい匂いがする。朝晴は期待しながら店に入った。
 客入りがかなりあり、もしかしたら待たないといけないのかと思った。だが空席があったらしく、すぐに席に通される。店内も古い造りをしているが、悪くない趣だ。
 朝晴は席に着く前に手洗いに行ったが、その時に気付いた。顔を見れば、目が腫れているのだ。どうして京介はそれを指摘してくれないのか。いや、これは指摘する方がどうなのかもしれない。それでも、指摘して欲しかった。なので手洗いから出ると、すぐに京介に目が腫れてることを言う。
「僕の目が腫れてるの、どうして言ってくれなかったの!?」
「えっ……言う必要が……いや、言ったらその場で解散になりそうだったから……」
 初めて見たが、京介が動揺していた。言っていることは分かるが、やはり指摘して欲しかった。だが気付かない自身も悪いので、溜め息をつきながら席に座る。
「こうならあんまり人前には出たくないけど、京介とこうしてどこかへ行けるなら、僕は……いや、何でもない……」
「ん? 僕は何だ?」
 最後まで言いたいのだが、どうにも恥ずかしくなり口を噤んでしまう。しかし京介は言葉の意味が分かっていなかったらしい。
 頬を膨らませそして顔が熱くなった瞬間に、店員がお冷やを取りに来た。だが二人がしていた会話など分かる筈がないので、首を傾げながらごく普通の接客をしていく。その間に朝晴は黙ったが、店員が去るなりメニューを取る。
「俺はもう決めた」
「早くない?」
 メニューを見た直後に京介の方を見るが、そうしても意味がない。なのでメニューの方へと視線を戻そうとすると、京介は何を注文するのか気になってきた。なので何にするのか訊ねた。
「京介は何にするの?」
「朝晴と同じものを頼むつもりだ」
「どういうことなの」
 口を呆けるように少し開けていると、京介が
「冗談だ」と笑いながら訂正をする。
「からあげ定食にする」
「へぇーからあげ定食かぁ」
 京介の言うからあげ定食のページを見ると、盛り付けてある写真が載っていた。かなり美味しそうに見えるので、朝晴は同じものにすることにする。
「じゃあ、僕は京介と同じものにするよ」
 そう言って唐揚げ定食を二つ注文した。そして提供されて食べたが、やはり唐揚げは美味い。そう思いながら唐揚げ定食を完食した。
 店から出ると、朝晴は体を伸ばす。腹を満たせたうえに美味い空気を吸うと、とてつもなく気持ちいい。
「……何だか、眠たくなってきた。解散するか」
「えっ……? う、うん」
 お開きにする理由がなかなか聞かないものであった。だが朝晴はこれ以上は腫れた目をしながら外を歩きたくないので、それに同意することにした。
 駅に向かってから電車に乗った。だがここが始発駅になるので、発車までにはもう少し時間がある。帰りも座席に座ることができたが、今の時期は陽が短い。時刻は午後の三時を過ぎるところだが、もう少しすれば夕陽が顔を出すところだろう。
 帰りは京介が窓際で、朝晴は通路側だ。車窓から見える空を見ていれば、京介の頭がガクガクと揺れていた。既に眠ってしまっているところだろう。すると朝晴の肩に京介の頭が乗る。
 途端にドキドキと心臓を高鳴らせてしまうと、緊張してしまうのが分かった。横目で京介を見れば、すやすやと眠っているのが見える。
 今日は自身の想いの告白から京介の過去の告白、そして一応だが付き合い始めた日であった。様々なことがあり疲れたのかと思う。朝晴も少しながら疲れたように感じる。
 すると発車時刻になったので、ドアが閉まった。車内にはまばらに乗客が居り、様々は年齢層がいる。話し声があっても、電車が走る音が聞こえても京介は起きる気配がない。まるで子供のようだと思えると、自然と笑みを浮かべながら再び車窓を見る。
 流れていく景色はやはり見慣れないものだ。そして念願であった京介の隣に座ることができているが、このまま上手くいくだろうか。京介にとっても自身にとっても、男同士で付き合うのは初めてになる。
 そういえば、男同士となると何をすればいいのかと、邪なことを考えてしまう。キスは分かるが、それ以上のことである。それ以上のことは、全く分からないのだ。気付けば今まで考えていなかった。ただ京介と付き合えたら良い、それだけを考えていたからだ。
 考えがあまりに漠然とし過ぎた。朝晴は反省をしながら、スマートフォンを握る。家に帰ったら調べてみようと思ったが、朝晴とて異性同士の交わりならば分かる。つまりはそれと同じことをすればいいのだ。そう考えると朝晴は思わず興奮しそうになった。しかしそれを抑えていると、京介の綺麗な顔を見てしまう。
「が、我慢だ……! 我慢!」
 小声になるがそう言い聞かせる。朝晴は息が苦しいと思いながら、目的の駅まで車窓からの景色を見ていた。
 目的の駅直前になり、朝晴は未だに眠っていた京介を起こした。肩を優しく揺らした直後、京介は目を細めていた。熟睡の後の正常な反応だ。しかしその後に、再び目を閉じてしまったのだ。朝晴は次は肩を勢いよく揺らした。京介がはっと目を覚ます。
「はっ!? ここは!?」
「電車の中だよ」
 冷静に言った直後に、目的の駅に到着したことを告げる。京介が礼を述べると、電車が止まった。
「いや、すまない」
 京介が立ち上がると、朝晴も立ち上がる。電車から降りるが、車内は相変わらず空いていた。
 それを見た後に、改札を抜ける。
「朝晴、じゃあ、今日はここで解散にしよう」
「うん、そうだね。帰ってからたくさん眠ってね」
 朝晴が手を振る一方で、京介は微笑んでくれていた。そして京介に背を向けると、まっすぐに家に向かって行った。
 家に帰るなり、朝晴はすぐにスマートフォンを取り出した。そして興味本位で男同士の交わりについて調べたが、それはとてつもないものである。どちらかが尻に入れるというものであるが、そこは明らかに排泄器官である。男のものなど、入る筈がない。顔が青ざめていくが、他の動作もあるので見る。
 すると朝晴の興奮が抑えきれなくなる。それは互いの男のもので擦り合うことだ。朝晴自身のものを、弄らない訳がない。なので絶対に気持ちがいいと思えると、自身のものが勃起してきた。
「僕と京介が、こうして……」
 ズボンや下着をずり下げると、勃起しているものをすぐに手で包む。先走りが既に垂れており、それを潤滑油にして上下に扱いた。よく滑るので、それに応じて手がよく動いた。
 最中に、京介に抱かれることを考えてしまう。だがさすがに挿入されていることまでは想像できない。なので互いに擦り合うことを想像するが、朝晴としては新鮮な興奮であった。
 まずは京介のものはどれくらいの大きさなのだろうか、女性との経験はどれくらいあって上手いのか。下品な思考が回ると、手の動きが早くなる。同時に興奮が上り詰めるところであった。もうじき、射精ができるのだ。
 吐息や鼻息を荒くしていると、絶頂を迎えた。

「はぁ、は……ぅあ! ……ッ、ぁ、はぁ、京介……」
 最後に京介の名を吐けば、興奮は最高潮になった。手のひらに精液を受け止めれば、一つの達成感を得られたような気がする。そう思ったが、直後に朝晴は冷静になった。
 どうして自身は自慰をしたのだろう。どうして自身は京介のことを考えながら自慰をしたのだろう。それらの疑問が湧くと、とてつもなく恥ずかしくなっていく。
 顔を盛大に赤らめた朝晴は、そこで重要なことに気付く。このようなことをしては、京介にどのような顔をして会えばいいのだろうか。そう考えると、項垂れながらまずは手を洗いに洗面所に向かった。
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