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京介が「大事な話がある」と言って、呼び出してきた。場所はいつものカフェである。珍しく日曜日で午前中とあったが、たしかその時間帯はカフェの開店直後の時間だったような気がする。朝晴はその誘いに乗った。多少の気まずさはあるものの、やはり京介を諦めたくはない。
だが告白をした時のように、格好に気合いは入れられない。何だか、振られたことを思い出してしまうからだ。それにその気にはなれなかった。本当は、きちんと身だしなみを整えたいのだが。なので格好はいつものセーターにジーンズだ。
京介とまた、友人として居ることはできないのかもしれない。京介は友人として見ているらしいが、朝晴はもう分からなくなっている。何度も何度も考えても、京介のことは好きだ。この気持ちは変わらない。
そう思いながら家を出る。約束の十分前に、カフェに着いた。クリスマスが近いのか、様々な店の前を通る度にクリスマスセールやキャンペーンを行っている。それらを見ながら店の前に立ち、スマートフォンを取り出す。メッセージアプリを開いてから京介にメッセージを送る為に、入力画面をタップした。しかし手が震えるうえに、頭が急に回らなくなる。京介に送るメッセージは決まっているのだが、手も頭も回らないのだ。
京介を意識し過ぎてはいけない。そう思いながらも指先を入力箇所に近付けていく。
「ただ、事務連絡をするだけなのに……!」
辛くなってきた朝晴は、このまま帰りたくなった。だがこのまま帰ってしまえば、京介との約束を破ることになる。京介を失望させることになる。そのような考えが頭の中を巡っていくうちに、周囲の音が聞こえなくなっていった。
「だめだ、こんなのじゃ……!」
頭を激しく振っていると、ふと肩を叩かれた。そこで意識が現実に戻り頭の動きを止める。目の前には、京介が居た。またあのサンタのダサセーターを着ているのだが、サンタに見られているような気がした。いや、気のせいかもしれない。
「朝晴君……? 体調が悪いのか?」
「京介さん……! いや、そんなことははいよ……」
サンタや京介の顔から視線を逸らしてから、スマートフォンの画面を隠した。見えてはいないだろうが、念のために。
「そうか、よかった。じゃあ、入るぞ」
そう言って京介が店に入って行った。朝晴も続けて入ると、まだ他の客は居ない。開店直後だからなのか。
すると京介が窓際の席を選んだ後に座る。店員がすぐにお冷やを置いてくれると、すぐさま京介がココアを注文した。朝晴は特に問題がないし、京介が窺ってくる様子もない。
店員が去ると、朝晴が口を開いた。
「……大事な話ってなんですか?」
声は重々しく、緊張しているのが分かった。絶交などの話ではないことは、決して分かっている。こうして会ってくれている京介なのだから、そう思っていた。そして、そう信じていた。
「まずは朝晴君が、聞いてくれていたな。どうしてココアを好むのか」
京介が目を伏せてから手を組むが、その姿が美しいと思えた。今から、どのような話をするのかは分からない。朝晴は京介の外見の良さばかりを見てしまう。
「……朝晴君にとっては老人である俺思い出話を、少しさせて欲しい」
「老人だなんて、そんな……」
そう言うが、頑なにと言うような顔で京介が首を横に振る。なのでこれ以上は何も言えないでいると、京介が話を続けようとすると注文していたココアがきた。変わらず湯気が立ち、甘そうな色をしている。
「まずは俺は、婚約を予定していた恋人が居た。指輪を決め、式の段取りをしていた。だが……」
京介の口から婚約などという言葉が出て、朝晴はどうしてなのか軽いショックを受けてしまう。しかし京介の言葉は全て過去形である。黙って聞くしかなかった。
「だが数年前……覚えているか? ちょうどこのあたりで地震があったことを」
朝晴はハッとした。京介の言う「地震」がいつあったのかを、はっきりと覚えているのだ。朝晴にとっては、その地震で出会いのきっかけができたことになる。まことに不謹慎な話であるのだが。
「その日に俺の婚約者が倒壊した建物に巻き込まれて、死んだんだ……俺の、人生も……終わったようなものだ……」
言う通りに、当時の地震で死傷者が数名出ていたことを覚えている。負傷者が数名で、死亡者が一名だ。その死亡者の一名が、京介の婚約者だったというのだ。
京介の顔は苦しみに満ちている。そこでようやく京介の闇を見ることができたが、朝晴は何も言えない。
「その前夜に、婚約者と会ったのがこの店だ。たまたま駅が近かったから、そこを朝晴君との待ち合わせ場所にしていたが、すまない……俺の思い出に、巻き込んでしまって……」
頭を下げ、京介の頭頂部が初めて見える。そして顔を上げるが、京介の顔はまるで別人であるかのようだった。顔は暗く、何もかもに絶望しているようにしか見えない。
「こんな俺だが、好きになるのは間違っている。仮に俺と付き合うとしても、俺はいつまでも死んだ彼女のことをずっと引きずっているんだぞ?」
朝晴はどう呼吸すればいいのか分からなくなる。だが京介はそのような朝晴のことなどおかまいなしに、話を続ける。
「俺もあの時に、地震で死んでしまえんばよかったのかもしれない。ずっと、それを思っているんだ……」
京介が暗い言葉を吐き続けていると、朝晴は動揺から怒りに変わっていっていた。ずっと、後悔の言葉しか述べないからだ。
なので京介の名を呼ぶ。
「京介さん……京介さんは、いつまで過去のことに囚われてるの? いや、僕が言えたことじゃないけど、それでも、京介さんは囚われ過ぎだよ。亡くなった恋人の前で、同じことを言えるんですか? 情けないと思わないんですか?」
朝晴の怒りはもはや爆発していた。感情の噴火が止まらず、頭にはかなりの血が上っている。
そこで京介が何か言い返そうとしていると、更に朝晴は言葉を続ける。
「早く、いつもの京介さんに戻ってよ。ショックを受けていた僕を助けてくれたような、優しい京介さんに。僕にとっては、京介さんが僕の全てなんだよ」
だがそこでハッとした朝晴は口を噤む。京介と付き合っている訳でも、恋愛対象として見られている訳でもない。なので訂正をするように更に言葉を吐く。対して京介は何も言えないのか黙っていた。
「亡くなった恋人の分まで、相手は僕じゃなくてもいい、幸せに生きて死ぬべきだよ、そうじゃないと、亡くなった恋人は、浮かばれないよ。このまま……このまま絶望ばかりしていたら、亡くなった恋人は、どう思うでしょうか……」
次第に声が小さくなってくが、一体何を話しているのか分からなくなっている。そして店内はまだ暖房が行き渡っていないというのに、暑いように感じた。京介を説得することに熱中し過ぎたせいなのか。
「……俺だったら、残された側に、幸せになって欲しいと思う」
そこで京介がようやく言葉を思いついたらしい。そう返すが、声はかなり小さい。まだ生気がなく、項垂れている。
視線の先はココアを見ているが、ココアを見て亡くなった恋人のことを思い出しているのだろうか。恋人と死別した経験はないが、朝晴には分かる。もう、恋人に会ってくれない寂しさや疑問を。
京介が顔を上げるが、どこか虚ろになっていた。朝晴はその目を変えてやりたいと思い、顔をしっかりと見る。
「だったら、前に進もうよ。何でもいいよ。新しい楽しいことを見つけて、亡くなった恋人の分まで生きればいいよ。僕は……その手伝いをできたらいいな……」
恩着せがましいかもしれないが、朝晴が優しくそう言うと、京介の目から虚ろは消えていた。何かの言葉が、心に行き渡ったのだろうか。
「……分かった。ありがとう、朝晴君。友人がまともに居なかったから、そう言ってくれる人が居なかった。言葉だけでも、そうやって救ってくれる人が居なかった。朝晴君、救ってくれてありがとう」
朝晴の視界が霞む。涙が溢れてきそうになってきているのだろうか。ここは公共の場であるが、静かに泣くことくらいは許してくれる筈だ。なので、雨粒のように、静かに涙を流した。
すると京介が手を伸ばしてくるので、朝晴はその手をしっかりと握った。すると顔が熱くなり、今まで抱いていた恋心が涙のように溢れてくる。いけない、この場でこのようなことを思うことはいけない。そう思いつつも、京介への恋心は止まらない。
なので京介の手と共に、その手をやはり振り払おうとした。そこで京介が、驚きの一言を放つ。朝晴にとっては、かなりの衝撃であった。
「だから、俺たち、試しに付き合ってみよう」
「えっ……?」
朝晴はその場で固まると共に、つい無意識に「勿論」と返事をしてしまったのであった。
だが告白をした時のように、格好に気合いは入れられない。何だか、振られたことを思い出してしまうからだ。それにその気にはなれなかった。本当は、きちんと身だしなみを整えたいのだが。なので格好はいつものセーターにジーンズだ。
京介とまた、友人として居ることはできないのかもしれない。京介は友人として見ているらしいが、朝晴はもう分からなくなっている。何度も何度も考えても、京介のことは好きだ。この気持ちは変わらない。
そう思いながら家を出る。約束の十分前に、カフェに着いた。クリスマスが近いのか、様々な店の前を通る度にクリスマスセールやキャンペーンを行っている。それらを見ながら店の前に立ち、スマートフォンを取り出す。メッセージアプリを開いてから京介にメッセージを送る為に、入力画面をタップした。しかし手が震えるうえに、頭が急に回らなくなる。京介に送るメッセージは決まっているのだが、手も頭も回らないのだ。
京介を意識し過ぎてはいけない。そう思いながらも指先を入力箇所に近付けていく。
「ただ、事務連絡をするだけなのに……!」
辛くなってきた朝晴は、このまま帰りたくなった。だがこのまま帰ってしまえば、京介との約束を破ることになる。京介を失望させることになる。そのような考えが頭の中を巡っていくうちに、周囲の音が聞こえなくなっていった。
「だめだ、こんなのじゃ……!」
頭を激しく振っていると、ふと肩を叩かれた。そこで意識が現実に戻り頭の動きを止める。目の前には、京介が居た。またあのサンタのダサセーターを着ているのだが、サンタに見られているような気がした。いや、気のせいかもしれない。
「朝晴君……? 体調が悪いのか?」
「京介さん……! いや、そんなことははいよ……」
サンタや京介の顔から視線を逸らしてから、スマートフォンの画面を隠した。見えてはいないだろうが、念のために。
「そうか、よかった。じゃあ、入るぞ」
そう言って京介が店に入って行った。朝晴も続けて入ると、まだ他の客は居ない。開店直後だからなのか。
すると京介が窓際の席を選んだ後に座る。店員がすぐにお冷やを置いてくれると、すぐさま京介がココアを注文した。朝晴は特に問題がないし、京介が窺ってくる様子もない。
店員が去ると、朝晴が口を開いた。
「……大事な話ってなんですか?」
声は重々しく、緊張しているのが分かった。絶交などの話ではないことは、決して分かっている。こうして会ってくれている京介なのだから、そう思っていた。そして、そう信じていた。
「まずは朝晴君が、聞いてくれていたな。どうしてココアを好むのか」
京介が目を伏せてから手を組むが、その姿が美しいと思えた。今から、どのような話をするのかは分からない。朝晴は京介の外見の良さばかりを見てしまう。
「……朝晴君にとっては老人である俺思い出話を、少しさせて欲しい」
「老人だなんて、そんな……」
そう言うが、頑なにと言うような顔で京介が首を横に振る。なのでこれ以上は何も言えないでいると、京介が話を続けようとすると注文していたココアがきた。変わらず湯気が立ち、甘そうな色をしている。
「まずは俺は、婚約を予定していた恋人が居た。指輪を決め、式の段取りをしていた。だが……」
京介の口から婚約などという言葉が出て、朝晴はどうしてなのか軽いショックを受けてしまう。しかし京介の言葉は全て過去形である。黙って聞くしかなかった。
「だが数年前……覚えているか? ちょうどこのあたりで地震があったことを」
朝晴はハッとした。京介の言う「地震」がいつあったのかを、はっきりと覚えているのだ。朝晴にとっては、その地震で出会いのきっかけができたことになる。まことに不謹慎な話であるのだが。
「その日に俺の婚約者が倒壊した建物に巻き込まれて、死んだんだ……俺の、人生も……終わったようなものだ……」
言う通りに、当時の地震で死傷者が数名出ていたことを覚えている。負傷者が数名で、死亡者が一名だ。その死亡者の一名が、京介の婚約者だったというのだ。
京介の顔は苦しみに満ちている。そこでようやく京介の闇を見ることができたが、朝晴は何も言えない。
「その前夜に、婚約者と会ったのがこの店だ。たまたま駅が近かったから、そこを朝晴君との待ち合わせ場所にしていたが、すまない……俺の思い出に、巻き込んでしまって……」
頭を下げ、京介の頭頂部が初めて見える。そして顔を上げるが、京介の顔はまるで別人であるかのようだった。顔は暗く、何もかもに絶望しているようにしか見えない。
「こんな俺だが、好きになるのは間違っている。仮に俺と付き合うとしても、俺はいつまでも死んだ彼女のことをずっと引きずっているんだぞ?」
朝晴はどう呼吸すればいいのか分からなくなる。だが京介はそのような朝晴のことなどおかまいなしに、話を続ける。
「俺もあの時に、地震で死んでしまえんばよかったのかもしれない。ずっと、それを思っているんだ……」
京介が暗い言葉を吐き続けていると、朝晴は動揺から怒りに変わっていっていた。ずっと、後悔の言葉しか述べないからだ。
なので京介の名を呼ぶ。
「京介さん……京介さんは、いつまで過去のことに囚われてるの? いや、僕が言えたことじゃないけど、それでも、京介さんは囚われ過ぎだよ。亡くなった恋人の前で、同じことを言えるんですか? 情けないと思わないんですか?」
朝晴の怒りはもはや爆発していた。感情の噴火が止まらず、頭にはかなりの血が上っている。
そこで京介が何か言い返そうとしていると、更に朝晴は言葉を続ける。
「早く、いつもの京介さんに戻ってよ。ショックを受けていた僕を助けてくれたような、優しい京介さんに。僕にとっては、京介さんが僕の全てなんだよ」
だがそこでハッとした朝晴は口を噤む。京介と付き合っている訳でも、恋愛対象として見られている訳でもない。なので訂正をするように更に言葉を吐く。対して京介は何も言えないのか黙っていた。
「亡くなった恋人の分まで、相手は僕じゃなくてもいい、幸せに生きて死ぬべきだよ、そうじゃないと、亡くなった恋人は、浮かばれないよ。このまま……このまま絶望ばかりしていたら、亡くなった恋人は、どう思うでしょうか……」
次第に声が小さくなってくが、一体何を話しているのか分からなくなっている。そして店内はまだ暖房が行き渡っていないというのに、暑いように感じた。京介を説得することに熱中し過ぎたせいなのか。
「……俺だったら、残された側に、幸せになって欲しいと思う」
そこで京介がようやく言葉を思いついたらしい。そう返すが、声はかなり小さい。まだ生気がなく、項垂れている。
視線の先はココアを見ているが、ココアを見て亡くなった恋人のことを思い出しているのだろうか。恋人と死別した経験はないが、朝晴には分かる。もう、恋人に会ってくれない寂しさや疑問を。
京介が顔を上げるが、どこか虚ろになっていた。朝晴はその目を変えてやりたいと思い、顔をしっかりと見る。
「だったら、前に進もうよ。何でもいいよ。新しい楽しいことを見つけて、亡くなった恋人の分まで生きればいいよ。僕は……その手伝いをできたらいいな……」
恩着せがましいかもしれないが、朝晴が優しくそう言うと、京介の目から虚ろは消えていた。何かの言葉が、心に行き渡ったのだろうか。
「……分かった。ありがとう、朝晴君。友人がまともに居なかったから、そう言ってくれる人が居なかった。言葉だけでも、そうやって救ってくれる人が居なかった。朝晴君、救ってくれてありがとう」
朝晴の視界が霞む。涙が溢れてきそうになってきているのだろうか。ここは公共の場であるが、静かに泣くことくらいは許してくれる筈だ。なので、雨粒のように、静かに涙を流した。
すると京介が手を伸ばしてくるので、朝晴はその手をしっかりと握った。すると顔が熱くなり、今まで抱いていた恋心が涙のように溢れてくる。いけない、この場でこのようなことを思うことはいけない。そう思いつつも、京介への恋心は止まらない。
なので京介の手と共に、その手をやはり振り払おうとした。そこで京介が、驚きの一言を放つ。朝晴にとっては、かなりの衝撃であった。
「だから、俺たち、試しに付き合ってみよう」
「えっ……?」
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