上 下
16 / 66
第一章 黒い悪魔の逃亡

第十四話 意外な特技って誰にでもある

しおりを挟む
 ザックス達は影人の言うことを信じ東の塔へ来た。
 東の塔ではすでに戦闘が始まっていてエドガーが厚い壁に隠れて銃撃戦を繰り広げている。
 ザックスとジョルジュがエドガーに近づきジョルジュが話し掛ける。
「言いたいことはいろいろあるが今はいい、ジャックは上にいるんだな」
「はい。そうです。ただここを突破するのは厳しい。カトリーヌ大公も知っての通りここはもともと籠城する際の攻撃拠点として作られた場所です。ここに来るまで時間が掛かったことで本来は外に向けて付けられていた重機(重機関銃)が出入り口であるここに向けられています」
 重機が向けられてると知りこの場にいた全員が顔を歪める。ザックスがダメ元でトトリに尋ねる。
「錬金術でどうにか出来んか?」
「無茶言わないでよ。時間がなさ過ぎるし専門外」
「だよな」
 トトリの専門は薬品である。医薬品は勿論農薬や火薬などを作る薬品のスペシャリストである。
 全員が悩む中策が浮かばないと知りエドガーが言う。
「策がないなら私から提案がある。知っての通り私の領地にはバルセ・ルナとの国境がありいつも警戒している。しかしいくら警戒しようが向こうが進行してきたら防ぎようがない。だから進行させないよう流言や破壊工作を含むありとあらゆる方法を使い進行を阻止している。その為キャンベル家は忍と呼ばれる諜報員を育成している。当然キャンベル家の者も忍の訓練を受けている。重機があるせいで内側から階段を上っていくことは出来ないが外から壁をよじ上っていくことは出来る。みんなは兵士の目を引きつけて欲しい。そうすれば私が外からジャック様の下へ向かい後ろから奇襲を仕掛けることが出来る」
「まだ日が高いがいけるのか?」
「大丈夫です。五分以内侵入できます」
 大丈夫かと聞いたザックスは勿論この場にいた全員が驚きの顔を見せる。そして他に方法がないからジョルジュは決断する。
「分かった。無事救出できたらキャンベル家に悪いようにはしない」
「・・・では行ってきます」
 エドガーは力強くそう言うと窓を開け壁を上り始めた。
 エドガーが見えなくなってザックスがトトリに尋ねる。
「確かお前、ワイヤーガン持ってたよな。どうしてかさなかったんだ?」
「当然でしょ。アヴァロンは世界有数の巨城であり難攻不落の城なんだよ。壁は城壁を含めオリハルコンで出来た鉄壁、ワイヤーガンなんて簡単に弾かれるよ。それにワイヤーガンを使っても壁は上れないよ。ワイヤーを設置できても小型のモーターじゃ身体を持ち上げれないからね」
「吸盤とかで壁を上ったりは?」
「くっつけることは出来るけど、付けた後どうやって剥がすの? 体重を支えられるほど巨力な吸盤だよ」
「魔法でどうにか出来んか?」
「出来はするけど魔法だと気付かれた時点で魔法無効化されたら落ちるなんて欠陥品、作りたくない」
「つまり機工魔術じゃ壁は上れないのか」
「絶対ではないけど大がかりな準備が必要だね。降りるのは簡単だけど」
「じゃあ壁が上れる伯爵ってすげぇんだな」
「魔力強化してるだろうけどそれ無しでも出来る感じだったよね」
 親子はエドガーのことを知ってはいたが国境を守る伯爵程度としか見ていなかった。忍の存在は知っていたが忍を管理するだけの文官だという認識をこの件で変えることにした。それは近くにいたカトリーヌ親子も同じだった。

 部屋の中で軟禁されていたジャックは暇なので王都で今はやりの本を監視している兵から借り読んでいた。
 暫くして外が騒がしくなり銃声が聞こえてからは不安で少しでも状況を知ろうと窓の外を見る。すると下から壁を上ってくる青年と目があった。
 青年は目が会うとすぐに話し掛ける。
「こんな状況、こんな体勢で失礼する。私は王都の東国境の地キャンベルを治める伯爵、エドガー・クルーゼ・キャンベルと申す。この度カトリーヌ大公に協力することにしました。申し訳ないがそこをどいて私を入れて欲しい」
「何か身分を示す物は?」
「ない」
 ジャックは暫く考え決断する。
「分かった。貴方を信じます」
「感謝する」
 エドガーは急いで壁を上り、息を切らせながら部屋へ入る。そして左腰に提げていたガンホルダーから銃を抜いた。
「壁際に寄って姿勢を低くして下さい」
 そう言うとドアのすぐ側に立ちゆっくりドアを開け隙間から機銃を構える兵士を撃った。
 それを合図にザックス達が突撃する。突撃に混乱する中エドガーが左手に銃を右手に短剣の二刀流で飛び出し機銃を使わせないよう突撃をサポートする。兵士達は為す術なくすぐに制圧された。
 制圧するとすぐにカトリーヌ親子が部屋に入る。
「無事かジャック!」
「ジャック!」
「父上、姉上!?」
 いつもとは違い男装を止めた姉の姿を見てジャックは驚く。
「もう男装は止めるのですか?」
 レオナは少し照れて頷く。
 話の途中でザックスが部屋に入って言う。
「感動の再会の中悪いがジョルジュ。行くぞ」
「ああ」
「叔父としてシェリアと話しをしないと」
 ザックスは部下に命じる。
「お前等、もう一頑張りだ!」
 部下達が返事を返すとザックスはトトリを見た。
「行くぞ」
「うん!」
 ザックス達は走り出した。

 ガレックは謁見の間に案内された。謁見の間は女王が玉座に座る中、十五振りの剣が突き立てられその中心にアッシュがいた。
「ようやく来たね。ガレック」
「よう黒騎士」
 黒騎士と言われアッシュは少し拗ねた。
「酷いなぁ。自己紹介したんだから、ちゃんと名前で呼んでよ」
「悪いな。男の名前に興味ないんだ。そうだ。一つ聞いていいか?」
「何?」
「お前って男? 女?」
「ふっふぅぅん。どっちだと思う」
「・・・両方」
「正解を言われるとつまんないね。その通り、僕は男でもあるし女でもある。僕は二つ持ってるんだ。ただ通常の人達と違って、男と女とその間を使い分ける事が出来る」
「じゃあ女になれ。男だとうっかり殺しちまう」
「うわぁ。すっごい自信、じゃあ女になってあげる」
 そう言うとアッシュは女の姿になる。
「この姿になったらフェリスって読んでね」
「解った。フェリス」
 ガレックは持っている雷を放つ大剣を地面に突き立てるとカードを抜き四本のナイフを出す。ミシェルがシェリアの傍にいるのを確認すると二人を囲むようにナイフを投げ立てる。すると二人は強力な結界に囲まれた。
 驚く二人と興味深そうに見るフェリスにガレックが言う。
「こいつとの戦いは周りに気を配る余裕がなさそうだからな。安全のため結界を張らせてもらった。安心しろ。魔神の攻撃だって数分は耐えられる結界だ」
 そう言ってガレックはフェリスを見る。
「これで心置きなく戦えるな」
「そうだね」
 フェリスは二振りの剣を抜いた。
「双剣、御前試合で見たな」
「今日は本気で行くよ」
「いいだろう。俺も本気で相手してやる」
 そう言ってガレックはダマスカス製の片刃剣を出した。
「それじゃあ、踊ろう!」
「相手してやんよ!」
 そう言って二人は一歩も動かず、重い空気が流れた。
 相討ちだな。
 二人は心の中で何度も戦ったが相討ちしか思い浮かばなかった。
 そこでガレックは先の読めない戦い方をすると決めた。それはフェリスも同じだった。
 ガレックが左手で銃を抜き撃つ。それと同時にフェリスが双剣を右、左と下から投げる。
 フェリスは後ろに身体を反らして魔弾を避け、ガレックは剣で二つの剣を弾く。
 フェリスはそのままバク転し突き立てられた剣を抜き、ありったけの魔力を込めた。魔力を込められた剣が闇を纏う。
「全てを斬り裂け。一閃!」
 闇の剣がガレックの目の前の空間を斬った。空間を斬ると剣が魔力に耐えきれず砕け散り、斬られた空間が裂けた。
「なっ!?」
「バイバイ」
 ガレックは裂け目に吸い込まれ消えた。
 こんな簡単に殺られるなんて拍子抜けだね。
 フェリスはシェリア達を捕らえる結界を斬るため、突き立てられた剣を抜きシェリア達に近づく。

 次元の狭間でガレックは彷徨っていた。
 カオスだな。
 周りは混沌として出口が見当たらない。
 どうやって戻りゃいんだ? ・・・次元を斬って来たんだから、もう一度斬ったら戻るか? 他に方法がねぇし、やるか。
 ガレックは剣を上段に構え、フェリスと同じようにありったけの魔力を込めて剣を振るった。

 ゆっくり近づいてきたフェリスにミシェルが尋ねる。
「この結界を壊せるんですか?」
「僕に斬れないモノはない」
 フェリスが剣を上段に構えた次の瞬間、フェリスの目の前に剣の切っ先が現れ空間が斬られた。
「なっ!?」
 ダマスカスの剣は砕け、次元の狭間からガレックが吐き出された。驚くフェリスが目の前にいたからガレックは蹴り飛ばす。
 蹴り飛ばされ床に転がったフェリスは笑いながら起き上がった。
「ふ、ふふふ、ふふふふふ・・・・・・いいね、いいよガレック。まさかあそこから出てくるなんて思ってもいなかったよ!」
「こっちは死ぬかと思ったぞ。戦闘狂め」
「さあ、もっとだ! もっと踊ろう!」
 こいつ相手に大剣は無理だ強度は落ちるがこれしかねぇ。
 ガレックは炎の魔剣を出した。
 フェリスは狂った笑みを浮かべ突き立てられた剣をもう一振り抜き、フェリスは腕を交差しガレック目掛け突進する。
 おいおいおい。捨て身かよ!
 ガレックは避けようと思い重心を低くした。
 フェリスが突進様に斬り掛かりガレックは左に避ける。バランスを少し崩しているガレックにフェリスが右の剣を投げ付け予想外の攻撃に大きくバランスを崩しそこをフェリスが斬り掛かる。
 これ以上体勢を崩されたら死ぬ。
 ガレックは自身の死が脳裏に浮かび瞬時に避けるのを止めた威勢は悪いが両手で受ける。
 フェリスの薙ぎ払いをガレックが受ける。ぶつかった衝撃でガレックは腕が痺れて退き、フェリスは衝撃のまま剣を持つ左腕を流し回転させ背面で右手に持ち替えると再び斬り掛かる。
 ガレックは避けるため大きく後ろに飛んだ。
 軽く息を切らして笑うフェリスに比べガレックは大きく息を切らしてた。
 クソ。やっぱ剣じゃ勝ち目がねえ。こうなったら。
 ガレックはカードを抜きフェリスに投げ付け突進する。
 カードの能力が分からないためフェリスは能力が発動する前に斬った。だが斬られたカードは爆発しきった剣を壊す。
「トラップカードだ」
 ガレックはそう言うとすぐさま斬り掛かる。フェリスは壊れた剣を捨て無手のまま突進して剣を振り下ろすガレックの腕を突き上げ無防備になった身体に掌底を入れ突き飛ばした。
「危ない危ない。死ぬかと思った」
「・・・普通、あの状況で突進するか?」
「君だってあの状況になったら同じ事をするよ」
 ガレックは言い返せなかった。
 フェリスは捨てた剣を拾う。
「この剣じゃダメだね」
 そう言うと魔力を込めガレックに投げ付け、背後にある突き立てられた剣まで走る。
 ガレックは好機と思い斬り掛かろうとする。
「砕けろ散弾!」
 フェリスが投げた剣が砕けガレックに襲い掛かる、ガレックは対応するため足を止め破片を弾く、その隙にフェリスは剣を二振り持つ事が出来た。
「あんな事も出来るのかよ」
「キャンベルには忍者がいてね。分身の術って言うのを聞いて自分でも試してみたけど出来なかったから剣で試してみた。案の定出来なかったけど剣の砕き方をコントロール出来るようになったから僕の魔法剣技に加えた」
「我流の魔法剣技か。名前あるのか?」
「ないよそんなの。僕の剣は人に教えられる剣じゃないからね」
 そう言ってフェリスは、左手を中段に構え右手を上段に構えた。
「我に斬れぬモノはない」
 上段に構えた右の剣が白銀に輝く。
 何だあの剣? 何か。ヤバイ!
「一閃!」
 白銀の剣が振り下ろされるとガレックは左に大きく避けた。
 さっきまでガレックがいた場所は大きく抉られていた。
「おいおい、ほとんど砲撃じゃねぇか。っつうか、オリハルコンの壁じゃねぇのかよ。抉れてるぞ」
 あんなの受け止めたら真っ二つ、いや、消し飛ぶな。避けて斬り掛かろうにも衝撃で動けなくなりもう片方で斬られるか。こいつ、ザックス以上に強い。
 その後も闇の剣と散弾、白銀の剣にガレックは苦しめられる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

処理中です...