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彼女
いざ!
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反論したかった言葉は、陽介が首筋に吸い付いてきた刺激にかき消された。
「んあっ!?」
代わりに出たのは、可愛くもなんともない驚いたような声。
それを反省する前に、彼の大きな手が胸を揉み始める。
「で、でんっ……んんんっ……!」
やっぱり明々と電気がついている部屋でって言うのはハードルが高い!もう少しでいいので暗くして欲しいのに、陽介は全くそんな気がないようだ。
器用に大きな手が小さなボタンを外してしまって、ブラウスの間から直接胸に触れ始めてしまう。
自分が何をして良いか分からず固まっていると、グイッとブラウスを引っ張られてスカートから裾が抜かれたと思ったら、ボタンを外さないままに上に押し上げられてしまった。
咲綾からは見にくいが、咲綾の上半身はシャツが押し上げられてあごの下に固まり、ブラはしているけれどずれてしまっている。
ぼーっとされるがままでいたが、自分の格好を認識した途端、顔が火を噴いたかと思った。
反射的に隠そうと動いた体は、陽介の手に阻まれて動かなかった。
陽介は咲綾を無表情に眺めた後、片手で咲綾の両手を頭の上で束ねて動きを封じる。
強すぎるくらいの力で胸を揉みしだく。彼の手の中で咲綾の胸は卑猥に形を変える。
彼の手は、そのまま、お腹を辿ってショーツの中へするりと手を滑らせる。
チリッとした痛みがあって
「ぃっ……」
思わず声を漏らした。
陽介は動きを止めて、じっと何かを考え込んでいる。
「濡れてないな」
ぽつりとつぶやくように言われて、咲綾は慌てた。
気持ちがいいと濡れるというのは聞いたことがある。どうやったらたくさん濡れるようになるのだろう。先に水で湿らせた方がよかっただろうか。
彼の指が咲綾の下半身から離れる。
「ぬ、濡れてなかったら、えっちできないんですか?」
彼が飽きてしまったようで、どうしたらいいのだと咲綾は焦る。
今日、最高の勇気を振り絞って声をかけたというのに、これで終わりなんて嫌だ。
「やっぱり、シャワーを浴びてきて、濡らしてきます!」
陽介を押し退けて、咲綾はベッドの上半身を起こす。
「風呂で自慰行為でもするのか?」
素直に咲綾が身を起こすのを見ながら、陽介が首を傾げた。
ただ、ベッドから降ろすつもりはないようで、腰を引き寄せられている。
「え……と?とりあえず、濡らして来ます……?」
陽介がいるのに、わざわざいない場所に行って自慰行為にふける気はない。シャワーで濡らせばすぐだ。
「水で濡らしたって意味がないだろう?お前の愛液じゃないと」
胸をいじっていない方の手が、スカートの中に潜り込んで、ショーツの上から割れ目をなぞる。
時折、思い出したようにくるくるっと動き回る指に翻弄されて、咲綾の息が上がる。
「んっ……あ、ん、んっ」
むずむずした感覚と一緒に、いじられているショーツの中がジワリと潤うのを感じた。
「ん……少し濡れてきたか。もっと足開け」
恥ずかしいけれど、言うことを聞かなければと、ゆるゆると足を開くと、もう一度彼の指が中に潜り込んでくる。
指に愛液を纏わせて、襞を上下にこすると、指先だけを膣に埋め込む。
突然、体内に入ってきた異物感に咲綾は息を止める。
「……痛いか?」
「い、痛くは……ないです」
さっきのような引き攣れたような痛みは無い。だけど、なんだかすごく苦しい。
眉間にしわを寄せて異物感に堪える咲綾を見て、陽介はなんだか考え込んでしまった。
やはり、自分の体では物足りないだろうか。それよりも、異物感を感じてしまうことが悪いのか。
胸まで上がってしまった服をもぞもぞと下ろそうとすると、陽介の手がするりと入ってきて胸を揉み始める。
大きな温かい手は気持ちいいけれど、咲綾を見る陽介の目が、なんだか観察しているようで落ち着かない。
「咲綾、今までに、経験ある?」
陽介の指が服の中で器用に動いて、咲綾の敏感な先端を簡単に見つけてしまう。
くにくにと、今までと違う刺激を与えられて、勝手に体が揺れる。
「んっ……、経験、ですか?えと……」
これは、どういった方がいいのだろうか。
やっぱり彼くらいになると、経験豊富な女を組み敷いた方が興奮するだろうか。それよりも、清純を装いつつも性欲が強い女か……。
「嘘を吐かなくていいから、本当のことを言え。……なんと答えられても、ここまで来てお前が嫌だと言わない限り、俺からやめようとは言わないから」
大きく息を吐き出しながら言われた。
こう言うということは、ほぼ気がついているのだろう。
けっこうバレずに行けると思っていた。入れられるとき、痛いだろうけど、きっと男性側も引くに引けない状態にあるだろうから勢いでいけるだろうと。
でも――。
勝手に目に涙が溜まってきた。
ぎゅっと手を握ると、その手の中には、彼の手がいつの間にかあった。
「んあっ!?」
代わりに出たのは、可愛くもなんともない驚いたような声。
それを反省する前に、彼の大きな手が胸を揉み始める。
「で、でんっ……んんんっ……!」
やっぱり明々と電気がついている部屋でって言うのはハードルが高い!もう少しでいいので暗くして欲しいのに、陽介は全くそんな気がないようだ。
器用に大きな手が小さなボタンを外してしまって、ブラウスの間から直接胸に触れ始めてしまう。
自分が何をして良いか分からず固まっていると、グイッとブラウスを引っ張られてスカートから裾が抜かれたと思ったら、ボタンを外さないままに上に押し上げられてしまった。
咲綾からは見にくいが、咲綾の上半身はシャツが押し上げられてあごの下に固まり、ブラはしているけれどずれてしまっている。
ぼーっとされるがままでいたが、自分の格好を認識した途端、顔が火を噴いたかと思った。
反射的に隠そうと動いた体は、陽介の手に阻まれて動かなかった。
陽介は咲綾を無表情に眺めた後、片手で咲綾の両手を頭の上で束ねて動きを封じる。
強すぎるくらいの力で胸を揉みしだく。彼の手の中で咲綾の胸は卑猥に形を変える。
彼の手は、そのまま、お腹を辿ってショーツの中へするりと手を滑らせる。
チリッとした痛みがあって
「ぃっ……」
思わず声を漏らした。
陽介は動きを止めて、じっと何かを考え込んでいる。
「濡れてないな」
ぽつりとつぶやくように言われて、咲綾は慌てた。
気持ちがいいと濡れるというのは聞いたことがある。どうやったらたくさん濡れるようになるのだろう。先に水で湿らせた方がよかっただろうか。
彼の指が咲綾の下半身から離れる。
「ぬ、濡れてなかったら、えっちできないんですか?」
彼が飽きてしまったようで、どうしたらいいのだと咲綾は焦る。
今日、最高の勇気を振り絞って声をかけたというのに、これで終わりなんて嫌だ。
「やっぱり、シャワーを浴びてきて、濡らしてきます!」
陽介を押し退けて、咲綾はベッドの上半身を起こす。
「風呂で自慰行為でもするのか?」
素直に咲綾が身を起こすのを見ながら、陽介が首を傾げた。
ただ、ベッドから降ろすつもりはないようで、腰を引き寄せられている。
「え……と?とりあえず、濡らして来ます……?」
陽介がいるのに、わざわざいない場所に行って自慰行為にふける気はない。シャワーで濡らせばすぐだ。
「水で濡らしたって意味がないだろう?お前の愛液じゃないと」
胸をいじっていない方の手が、スカートの中に潜り込んで、ショーツの上から割れ目をなぞる。
時折、思い出したようにくるくるっと動き回る指に翻弄されて、咲綾の息が上がる。
「んっ……あ、ん、んっ」
むずむずした感覚と一緒に、いじられているショーツの中がジワリと潤うのを感じた。
「ん……少し濡れてきたか。もっと足開け」
恥ずかしいけれど、言うことを聞かなければと、ゆるゆると足を開くと、もう一度彼の指が中に潜り込んでくる。
指に愛液を纏わせて、襞を上下にこすると、指先だけを膣に埋め込む。
突然、体内に入ってきた異物感に咲綾は息を止める。
「……痛いか?」
「い、痛くは……ないです」
さっきのような引き攣れたような痛みは無い。だけど、なんだかすごく苦しい。
眉間にしわを寄せて異物感に堪える咲綾を見て、陽介はなんだか考え込んでしまった。
やはり、自分の体では物足りないだろうか。それよりも、異物感を感じてしまうことが悪いのか。
胸まで上がってしまった服をもぞもぞと下ろそうとすると、陽介の手がするりと入ってきて胸を揉み始める。
大きな温かい手は気持ちいいけれど、咲綾を見る陽介の目が、なんだか観察しているようで落ち着かない。
「咲綾、今までに、経験ある?」
陽介の指が服の中で器用に動いて、咲綾の敏感な先端を簡単に見つけてしまう。
くにくにと、今までと違う刺激を与えられて、勝手に体が揺れる。
「んっ……、経験、ですか?えと……」
これは、どういった方がいいのだろうか。
やっぱり彼くらいになると、経験豊富な女を組み敷いた方が興奮するだろうか。それよりも、清純を装いつつも性欲が強い女か……。
「嘘を吐かなくていいから、本当のことを言え。……なんと答えられても、ここまで来てお前が嫌だと言わない限り、俺からやめようとは言わないから」
大きく息を吐き出しながら言われた。
こう言うということは、ほぼ気がついているのだろう。
けっこうバレずに行けると思っていた。入れられるとき、痛いだろうけど、きっと男性側も引くに引けない状態にあるだろうから勢いでいけるだろうと。
でも――。
勝手に目に涙が溜まってきた。
ぎゅっと手を握ると、その手の中には、彼の手がいつの間にかあった。
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