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泥人形との又旅(どろにんぎょうとのまたたび)
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ボクは今までこんなに天を恨んだことはない。
本来の役目をはたせなくなってから4日目のボクの水筒と小さな銀色のコップがカンラカンラと音を鳴らし、天に水を懇願していた。
ボクは見渡す限りの茶色い土と岩山だらけの土地にいた。空気は乾き、草木はない。
水場は・・・見えない。
地図を持たずに旅をしている以上、こういう事態は起こる。ただし、今回は最長記録だ。
なんとか工夫(ここでは言えないがこういう事態に直面した旅人はやる工夫)をして、今も歩き続けている。
ボクの旅が、終わる可能性が出てきていた。
後悔はないが、寂しいな。
そう思っていたボクの行く先の遠く遠くに、色が見えた。
森だ。
その緑色は、見間違いではない。
森に入れば、水分を確保できる方法はいくつもある。
良かった。
これで旅を続けられる。
ボクは今までこんなに地を恨んだことはない。
ボクの目の前の地は大きくひび割れ、それが左右の地平線の先までのびていた。ひび割れは深く、底は闇。
悔しいことにそのひび割れは、飛び越えられそうでできないだろうという幅。
ひび割れの向こう側の遠くで、森の緑色が一瞬で霞んでしまったように見えた。
引き返すには時間がない。ひび割れを回り込むしかないだろう。
しかし、どれほどの長さまで続いているひび割れか検討はつかないし、せっかく見えている森を見失ってしまう可能性がある。
何か目印をつけて・・・。
ボクはこの先の算段を考えていた。
ボクの旅を、続けられる可能性がもっとも高い方法を選ぶため。
「お助けいたしましょうか?」
青年の声がボクの後ろから聞こえた。
ボクはビックリしながらも携帯していた銃に手をかけて振り向いた。
こういう瞬間には思考量が行動量を上回る。
ボクが歩いている最中、まわりの色は土と岩山の茶色だけだった。だからこそ遠く遠くの森の緑色を見つけられた。
人の色など、なかった。
人の色を見つけられなかった理由はすぐにわかった。
その青年は、茶色い。
全身が茶色かった。
人種の違いではない。
『ソレ』は人の形をしているが・・・、
泥・・・?
いや、泥を全身にまぶしているのだろうか。それならばこの茶色一色の環境では獣や物盗りなどから見付からず、身を守れる良い手だなと思った。
獣や物盗りの気配など、この数日感じたことはなかったが・・・。
次の瞬間、ボクは目を疑った。
青年・・・もとい『ソレ』は形をぐにゃりとさせ、ぐいんと伸び、ひび割れの向こう側へと続く橋にその姿を変形させた。
こういう瞬間には思考量も行動量もなくなる。
「どうぞ私の上を渡ってください。大丈夫ですよ。数百キロは耐えられますから。」
そうその橋は言った。
ボクは少し躊躇(ちゅうちょ)したが、ゆっくりとその橋を渡った。
ボクが渡り終えると、橋は形をぐにゃりとさせ、ふたたび青年へと姿を変形させた。
ボクは『ソレ』に礼を言って立ち去ろうとした。思考量は、まだない。
『ソレ』はアッという感じで声をかけてきた。
「よろしければ私を旅のお供に連れていってはもらえませんか?
今の私の変形を見て、騒ぎ逃げ出さなかったのは貴方がはじめてなのです。
私はある魔法使いに作られた魔法の人形です。主に使用人業全般を担えるよう術を施されています。
力はあるし、今のように変形ができる。今後も必ずや貴方のお役に立てることでしょう。」
ボクはまた同じような場面でボクの旅の危機が訪れるかもしれないと思い、魔法の泥人形と旅を供にすることにした。
大丈夫。思考量は、もうある。
ボクはボクの旅を、続けられる可能性がもっとも高い方法を選んだだけだ。
魔法?そういったものも世界にはあるのだろう。
現に魔法の泥人形は存在しているのだから、否定できるものではない。ならば受け入れるだけだ。
やがてボクと魔法の泥人形は、ボクの念願の森にたどり着いた。
ボクはまず先に木から葉をむしり取り、あまり苦くなく毒などがない葉を選んで、口いっぱいにほうばってとりあえずの水分を補給した。
森の中に水場があればいいが、なければこの植物たちから水を取り出そう。植物の根本を掘ってみたっていい。
あ、木に果実がなっているのが見える。
種子がむき出しになっている果実で、食べられそうだ。
とりあえずは、ホッとした。
魔法の泥人形は水も食料も荷物を何も持っていなかった。一応聞いてみたが、魔法の泥人形であってもさすがに水は出せないそうだ。
ちなみに魔法の泥人形は飲食をしないでいいらしい。さすが魔法。
ボクの体調をずっと心配してくれていた魔法の泥人形も、同じくホッとしていた。
ボクと魔法の泥人形は、先ほど見つけた種子がむき出しになっている果実がついている大きな木の下で、木をはさんで背中合わせに座って休憩をしていた。
「私を作ってくれた魔法使いのマスターは、私をお捨てになったのです。」
魔法の泥人形は悲しそうな表情を浮かべながら身の上を話しはじめた。
ボクがこの地で水を求めていた期間よりもずっと長く、魔法の泥人形はこの地をあてもなくさまよっていたのだそうだ。
ボクは種子がむき出しになっている果実を食べながらその話を聞いていた。
ボクは何か魔法の泥人形自身に原因があったのかをたずねてみた。
「私が何か魔法使いのマスターに粗相(そそう)をすることは決してありません。そう作られましたから。
ただ・・・、魔法使いのマスターは私のことを失敗作だと言っていました。
なんでも、
ないと困るがあり過ぎると災いとなるものに私はすぐ殺されるのだと…。」
ボクは魔法使いのマスターがなぜそんなわかりづらい言い方をしたのかわからなかったが、もはやそれは死の宣告だ。
もしかしたら、生まれてきた泥人形への配慮から来るものだったのかもしれない。
しかし何だろうか。その、ないと困るがあり過ぎると災いとなるものとは。
あり過ぎると災い?うーん。
ボクは魔法の泥人形に自信を持つように言った。
しばらくすると魔法の泥人形が何かを見ているのに気がついた。
魔法の泥人形の視線の先では、昆虫がゆっくりと木の葉を食べている。
その時、一匹の小動物がその昆虫をくわえ、ボクと魔法の泥人形が届かない木の上へのぼり、こちらに注意を払いながら昆虫を食べはじめた。
次の瞬間、
大きな鳥が小動物を自身が持つ鋭い爪に突き刺して飛び去っていった。
「草木を昆虫が食べ、それを小型動物が食べて、またそれを大型動物が食べる。
食物連鎖(しょくもつれんさ)という自然界でのピラミッド型の考えです。
私はその自然界のピラミッドを抜け出しているでしょう。
貴方たち人間もまた、ピラミッドを抜け出している存在ではないでしょうか。
とすれば、同じくピラミッドの外にいる私は人間なのでは?
いや、私は人間だ。
だからこそこうやって思考して悩んだり、他者を心配したり思いやってホッとしたりするのだと思います。」
そう言うと魔法の泥人間は、ボクに晴々しく茶色い歯を見せながら笑いかけた。
「そうだろうね。」
ボクはそう言っていた。
森の木の葉を一回何かが叩いた後、ボクの鼻の頭を同じく何かが叩いた。
雨だ。
ボクと魔法の泥人間はこのまま木の下で雨宿りをして過ごすことにした。
ボクは久方ぶりに天を恨むのをやめた。
ボクの水筒と小さな銀色のコップが雨でハーモニーを奏でていた。
しばらくして、ボクは魔法の泥人間に溜まったコップの雨水を見せようとした。
魔法の泥人間からの返事がない。
大きな木を回り込むと魔法の泥人間が座っていた場所に泥の山ができていた。
ないと困るがあり過ぎると災いとなるもの。
「雨か。」
その時、泥の山に種子がむき出しになっている果実がぼとりと落ちた。
「やっぱりキミは人間じゃないよ。だって立派にピラミッドの土台になってるじゃあないか。」
ボクはコップの水を種子の上にゆっくりと注いだ。
本来の役目をはたせなくなってから4日目のボクの水筒と小さな銀色のコップがカンラカンラと音を鳴らし、天に水を懇願していた。
ボクは見渡す限りの茶色い土と岩山だらけの土地にいた。空気は乾き、草木はない。
水場は・・・見えない。
地図を持たずに旅をしている以上、こういう事態は起こる。ただし、今回は最長記録だ。
なんとか工夫(ここでは言えないがこういう事態に直面した旅人はやる工夫)をして、今も歩き続けている。
ボクの旅が、終わる可能性が出てきていた。
後悔はないが、寂しいな。
そう思っていたボクの行く先の遠く遠くに、色が見えた。
森だ。
その緑色は、見間違いではない。
森に入れば、水分を確保できる方法はいくつもある。
良かった。
これで旅を続けられる。
ボクは今までこんなに地を恨んだことはない。
ボクの目の前の地は大きくひび割れ、それが左右の地平線の先までのびていた。ひび割れは深く、底は闇。
悔しいことにそのひび割れは、飛び越えられそうでできないだろうという幅。
ひび割れの向こう側の遠くで、森の緑色が一瞬で霞んでしまったように見えた。
引き返すには時間がない。ひび割れを回り込むしかないだろう。
しかし、どれほどの長さまで続いているひび割れか検討はつかないし、せっかく見えている森を見失ってしまう可能性がある。
何か目印をつけて・・・。
ボクはこの先の算段を考えていた。
ボクの旅を、続けられる可能性がもっとも高い方法を選ぶため。
「お助けいたしましょうか?」
青年の声がボクの後ろから聞こえた。
ボクはビックリしながらも携帯していた銃に手をかけて振り向いた。
こういう瞬間には思考量が行動量を上回る。
ボクが歩いている最中、まわりの色は土と岩山の茶色だけだった。だからこそ遠く遠くの森の緑色を見つけられた。
人の色など、なかった。
人の色を見つけられなかった理由はすぐにわかった。
その青年は、茶色い。
全身が茶色かった。
人種の違いではない。
『ソレ』は人の形をしているが・・・、
泥・・・?
いや、泥を全身にまぶしているのだろうか。それならばこの茶色一色の環境では獣や物盗りなどから見付からず、身を守れる良い手だなと思った。
獣や物盗りの気配など、この数日感じたことはなかったが・・・。
次の瞬間、ボクは目を疑った。
青年・・・もとい『ソレ』は形をぐにゃりとさせ、ぐいんと伸び、ひび割れの向こう側へと続く橋にその姿を変形させた。
こういう瞬間には思考量も行動量もなくなる。
「どうぞ私の上を渡ってください。大丈夫ですよ。数百キロは耐えられますから。」
そうその橋は言った。
ボクは少し躊躇(ちゅうちょ)したが、ゆっくりとその橋を渡った。
ボクが渡り終えると、橋は形をぐにゃりとさせ、ふたたび青年へと姿を変形させた。
ボクは『ソレ』に礼を言って立ち去ろうとした。思考量は、まだない。
『ソレ』はアッという感じで声をかけてきた。
「よろしければ私を旅のお供に連れていってはもらえませんか?
今の私の変形を見て、騒ぎ逃げ出さなかったのは貴方がはじめてなのです。
私はある魔法使いに作られた魔法の人形です。主に使用人業全般を担えるよう術を施されています。
力はあるし、今のように変形ができる。今後も必ずや貴方のお役に立てることでしょう。」
ボクはまた同じような場面でボクの旅の危機が訪れるかもしれないと思い、魔法の泥人形と旅を供にすることにした。
大丈夫。思考量は、もうある。
ボクはボクの旅を、続けられる可能性がもっとも高い方法を選んだだけだ。
魔法?そういったものも世界にはあるのだろう。
現に魔法の泥人形は存在しているのだから、否定できるものではない。ならば受け入れるだけだ。
やがてボクと魔法の泥人形は、ボクの念願の森にたどり着いた。
ボクはまず先に木から葉をむしり取り、あまり苦くなく毒などがない葉を選んで、口いっぱいにほうばってとりあえずの水分を補給した。
森の中に水場があればいいが、なければこの植物たちから水を取り出そう。植物の根本を掘ってみたっていい。
あ、木に果実がなっているのが見える。
種子がむき出しになっている果実で、食べられそうだ。
とりあえずは、ホッとした。
魔法の泥人形は水も食料も荷物を何も持っていなかった。一応聞いてみたが、魔法の泥人形であってもさすがに水は出せないそうだ。
ちなみに魔法の泥人形は飲食をしないでいいらしい。さすが魔法。
ボクの体調をずっと心配してくれていた魔法の泥人形も、同じくホッとしていた。
ボクと魔法の泥人形は、先ほど見つけた種子がむき出しになっている果実がついている大きな木の下で、木をはさんで背中合わせに座って休憩をしていた。
「私を作ってくれた魔法使いのマスターは、私をお捨てになったのです。」
魔法の泥人形は悲しそうな表情を浮かべながら身の上を話しはじめた。
ボクがこの地で水を求めていた期間よりもずっと長く、魔法の泥人形はこの地をあてもなくさまよっていたのだそうだ。
ボクは種子がむき出しになっている果実を食べながらその話を聞いていた。
ボクは何か魔法の泥人形自身に原因があったのかをたずねてみた。
「私が何か魔法使いのマスターに粗相(そそう)をすることは決してありません。そう作られましたから。
ただ・・・、魔法使いのマスターは私のことを失敗作だと言っていました。
なんでも、
ないと困るがあり過ぎると災いとなるものに私はすぐ殺されるのだと…。」
ボクは魔法使いのマスターがなぜそんなわかりづらい言い方をしたのかわからなかったが、もはやそれは死の宣告だ。
もしかしたら、生まれてきた泥人形への配慮から来るものだったのかもしれない。
しかし何だろうか。その、ないと困るがあり過ぎると災いとなるものとは。
あり過ぎると災い?うーん。
ボクは魔法の泥人形に自信を持つように言った。
しばらくすると魔法の泥人形が何かを見ているのに気がついた。
魔法の泥人形の視線の先では、昆虫がゆっくりと木の葉を食べている。
その時、一匹の小動物がその昆虫をくわえ、ボクと魔法の泥人形が届かない木の上へのぼり、こちらに注意を払いながら昆虫を食べはじめた。
次の瞬間、
大きな鳥が小動物を自身が持つ鋭い爪に突き刺して飛び去っていった。
「草木を昆虫が食べ、それを小型動物が食べて、またそれを大型動物が食べる。
食物連鎖(しょくもつれんさ)という自然界でのピラミッド型の考えです。
私はその自然界のピラミッドを抜け出しているでしょう。
貴方たち人間もまた、ピラミッドを抜け出している存在ではないでしょうか。
とすれば、同じくピラミッドの外にいる私は人間なのでは?
いや、私は人間だ。
だからこそこうやって思考して悩んだり、他者を心配したり思いやってホッとしたりするのだと思います。」
そう言うと魔法の泥人間は、ボクに晴々しく茶色い歯を見せながら笑いかけた。
「そうだろうね。」
ボクはそう言っていた。
森の木の葉を一回何かが叩いた後、ボクの鼻の頭を同じく何かが叩いた。
雨だ。
ボクと魔法の泥人間はこのまま木の下で雨宿りをして過ごすことにした。
ボクは久方ぶりに天を恨むのをやめた。
ボクの水筒と小さな銀色のコップが雨でハーモニーを奏でていた。
しばらくして、ボクは魔法の泥人間に溜まったコップの雨水を見せようとした。
魔法の泥人間からの返事がない。
大きな木を回り込むと魔法の泥人間が座っていた場所に泥の山ができていた。
ないと困るがあり過ぎると災いとなるもの。
「雨か。」
その時、泥の山に種子がむき出しになっている果実がぼとりと落ちた。
「やっぱりキミは人間じゃないよ。だって立派にピラミッドの土台になってるじゃあないか。」
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