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【 未来と希望 】
激突
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「そろそろヨーツケールMk-II8号改の牽制射撃が始まるはずなんだが……」
魔人エンブスに備え付けられた玉座の上で、魔王相和義輝はそわそわとしていた。
蟹の表情は相和義輝には分からない。しかし感情はなんとなく理解できる。この牽制攻撃を誰に頼むかを考えていた時、目をキラキラさせていたのがヨーツケールMk-II8号改であった。
既に浄化の光を見知っており、人間との戦闘も経験している。それに何より命を大切にしているところが気に入った。
だから任せたのだが……遅い、遅すぎる。
何かあったのだろうか? 死霊が何人かくっついているから連絡は取れる。確認した方が良いのだろうか?
気にはなるが、しつこい連絡は相手を信頼していない証でもある。
悩む相和義輝の前で浮遊城ジャルプ・ケラッツァが段々と大きくなっている事に、この時は全く気が付いていなかった。
◇ ◇ ◇
浮遊城ジャルプ・ケラッツァの予備作戦室では、リッツェルネールが今後の方策を思案していた。
「それで、浄化の光の状況は?」
「全てが悲鳴を上げていますね。どこかで休憩と補修を挟まなければ夜明けまでもたないでしょう」
「しかしどうする? 下がればそれだけ詰められるだけだ。我々には後はないのだぞ」
城内の戦闘を統括するミックマインセと、情報担当のケインブラ。双方の意見はどちらも正しい。
退くのなら、一度優位を作ってからだ。そうでなければ、下がった分だけ押されて終わりである。
「そういえば、キスカは脱出したのかい?」
「彼女ら整備員はとっくに離脱していますよ。一応、飛甲騎兵の整備員は残してありますがね」
「ならいい――マリッカはいるね」
そう言って自分の方に振り向いたリッツェルネールを見て、嫌な顔をしているなーとマリッカは考えていた。
絶対に禄でもない話が続くに違いない。しかし残念な事に、現在はリッツェルネールの護衛任務中だ。何を言われても、それを盾に突っぱねてしまおう――すぐさまそんな思案を巡らせる。そして――
「こちらに控えております、城主殿。警護体制は万全ですので、ご心配するようなことはございません」
顔には出さず、尚且つ自分の立場をアピールする事も忘れない。
もちろん、キスカのように外に行って良いと言われる可能性もあるが、それは微粒子レベルも有り得ないだろう。
彼女が城外に退去したのは人馬騎兵や飛甲騎兵、装甲騎兵らといった兵器の整備を行う為だ。安全のために逃がされたわけではない。
それに対し、自分の場合はどんな無茶苦茶な命令をされるか分かったものではない。
それを考えたら、ここは護衛武官であることを強調した方が得策なのだ。
そんなマリッカに、リッツェルネールは彼女が予想もしなかった命令を静かに告げた。
「これから魔王を倒して来てくれ」
「正気で言っているのですか?」
ついついぽろっと本音が出てしまったが、ミックマインセはマリッカとは違う意味で受け取った。
「まあ驚くとは思うねぇ。実際どうなんですか、城主殿。あそこに魔王が来ていると?」
「多分いるだろう。まあ居なかったら戻ってくればいいよ」
――こいつらは何を言っているのだろう?
マリッカは理不尽な命令に眉を顰めていた。
彼女が“正気か”と言ったのは、魔王の繋ぎをやっている自分に殺しに行かせるのか? 本当に殺してしまって良いのか? という2つの意味だ。
一方で、ミックマインセは実際に出来るのか? と受け取った。
まあマリッカが魔王との交渉役であることなど、リッツェルネールしか知らぬ事だ。
それにしても、ずいぶん予定を変えたものである。
命令した以上、確実な失敗など望んではいまい。たとえ困難であっても、出来るならやってしまえという事だ。
「よろしいのですか?」
「構わないよ」
端的な答え。何を考えているかは分からないが、彼の今後のプランに魔王は必須ではないという事なのだろう。
ムーオス跡地を人類の墓場とする……確かに魔王がいなくともそれは可能だ。だがその場合、制御不能になった魔族の反撃をどうするつもりなのだろうか……。
「護衛は他の者を手配させよう。安心して任務に励みたまえよ」
ミックマインセは手際よく人事書類を用意するが、そういう話ではないだろう。
コイツは何も理解していませんね――などと考えるが、これ以上の議論は無用だ。
最初の無礼な返答も、商国だからこそ許される。普通の国では許されない。
そして商国軍も立派な軍隊だ。態度はともかく、命令不服従はやはり許されない。
「それでは行って参ります」
敬礼と共にただそれだけを伝えると、マリッカは格納庫へと移動した。
そこで出番が来る事は、いくら常識に疎いマリッカでも明白だったからであった。
「機関最大。一度やっているんだ、大した事は無いよ」
背後から聞こえる声に多少の不安を覚えるが、まあしくじったらリッツェルネールの責任だろう。
それよりも――自問自答を繰り返す。
これから本当に魔王を殺すのか? 自身の手で?
今の魔王の為に先代魔王が用意した道具。それが自分だ。
魔王が魔族を率い、壁を破壊し、人類を滅ぼす。結局は父が予想した未来を突き進んでいる。
本来なら、自分はそれを止める為に作られた。この体を捧げ、魔族の尖兵を産み、魔王には隠棲してもらう。
それ以外の未来を考える必要はない。自分の意思で生きる意味もない。個人の意思などで変えていい程度の、軽い使命ではない事くらいは分かっている。
だが、もうその時点は過ぎてしまった。失敗したのだ。
今更、魔王の子供を産んで何になる?
ここから先は誰も知らない。未知の領域だ。
本当に魔王を殺しても良いのだろうか?
その先に待っているのは何だろう?
魔人は怒るだろうか?
復讐の為、自分を殺すのだろうか?
もしかしたらその先に、自分の意思で生きて良い世界があるのだろうか……
考えても答えは出ない。ならばとりあえず、動くしかないのだろう。
幾ら浮遊城が300メートル級と巨大でも、7キロメートル以上離れた闇の中。互いに十数分程度の間隔で数発の牽制射撃を繰り返すが、人間の目にはほぼ見えない。だから気が付かなかったのも仕方が無い。
「なんか大きくなっていないか?」
急加速した浮遊城に相和義輝が気付いた時には、残り4キロメートルにまで接近されていた。
「向こうは急に加速したかな。アクセルとブレーキを踏み間違えたかもって誰かが言ってたよ」
「知らんわそんなの! 回避だ、回避! それと正面の魔人は退避! 巻き込まれるなよ!」
残り2キロまで近づけば、それはもうはっきりと見える。輝いている浄化の光の姿もクッキリだ。
「避けろー!」
「これはもうムーリですねー。ハハハハ」
大型浄化の光の輝きが魔人エンブスを焼き払う。
幾ら熱に強いとはいえ、ここまで近いとどうしようもない。照射された場所は一瞬にして真っ赤に膨らみ、ボンボンと爆ぜる。
ぷおおおおぉぉぉーという高い鳴き声がするが、あれはエンブスの悲鳴だ。
「くそ、こちらも撃ち返すしかないな。攻撃開始だ!」
「全員指示通り後ろに退避したかな。迅速な行動を心掛けるようにって、魔王が言ってたよ」
「くそー!」
目の前に迫った浮遊城。その動きに、僅かの制止も見られはしなかった。
浮遊城ジャルプ・ケラッツァ予備作戦室。
「全員、衝撃に備えよ。白兵戦だ」
リッツェルネールはカチャリと、床に固定されていたベルトを着用する。
「随分と簡単に――」
「そういう人ですから――」
ケインブラとミックマインセは既に着用済みだ。
そんな彼らが言いたい事を言う前に、浮遊城同士が激突した。
魔人エンブスに備え付けられた玉座の上で、魔王相和義輝はそわそわとしていた。
蟹の表情は相和義輝には分からない。しかし感情はなんとなく理解できる。この牽制攻撃を誰に頼むかを考えていた時、目をキラキラさせていたのがヨーツケールMk-II8号改であった。
既に浄化の光を見知っており、人間との戦闘も経験している。それに何より命を大切にしているところが気に入った。
だから任せたのだが……遅い、遅すぎる。
何かあったのだろうか? 死霊が何人かくっついているから連絡は取れる。確認した方が良いのだろうか?
気にはなるが、しつこい連絡は相手を信頼していない証でもある。
悩む相和義輝の前で浮遊城ジャルプ・ケラッツァが段々と大きくなっている事に、この時は全く気が付いていなかった。
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浮遊城ジャルプ・ケラッツァの予備作戦室では、リッツェルネールが今後の方策を思案していた。
「それで、浄化の光の状況は?」
「全てが悲鳴を上げていますね。どこかで休憩と補修を挟まなければ夜明けまでもたないでしょう」
「しかしどうする? 下がればそれだけ詰められるだけだ。我々には後はないのだぞ」
城内の戦闘を統括するミックマインセと、情報担当のケインブラ。双方の意見はどちらも正しい。
退くのなら、一度優位を作ってからだ。そうでなければ、下がった分だけ押されて終わりである。
「そういえば、キスカは脱出したのかい?」
「彼女ら整備員はとっくに離脱していますよ。一応、飛甲騎兵の整備員は残してありますがね」
「ならいい――マリッカはいるね」
そう言って自分の方に振り向いたリッツェルネールを見て、嫌な顔をしているなーとマリッカは考えていた。
絶対に禄でもない話が続くに違いない。しかし残念な事に、現在はリッツェルネールの護衛任務中だ。何を言われても、それを盾に突っぱねてしまおう――すぐさまそんな思案を巡らせる。そして――
「こちらに控えております、城主殿。警護体制は万全ですので、ご心配するようなことはございません」
顔には出さず、尚且つ自分の立場をアピールする事も忘れない。
もちろん、キスカのように外に行って良いと言われる可能性もあるが、それは微粒子レベルも有り得ないだろう。
彼女が城外に退去したのは人馬騎兵や飛甲騎兵、装甲騎兵らといった兵器の整備を行う為だ。安全のために逃がされたわけではない。
それに対し、自分の場合はどんな無茶苦茶な命令をされるか分かったものではない。
それを考えたら、ここは護衛武官であることを強調した方が得策なのだ。
そんなマリッカに、リッツェルネールは彼女が予想もしなかった命令を静かに告げた。
「これから魔王を倒して来てくれ」
「正気で言っているのですか?」
ついついぽろっと本音が出てしまったが、ミックマインセはマリッカとは違う意味で受け取った。
「まあ驚くとは思うねぇ。実際どうなんですか、城主殿。あそこに魔王が来ていると?」
「多分いるだろう。まあ居なかったら戻ってくればいいよ」
――こいつらは何を言っているのだろう?
マリッカは理不尽な命令に眉を顰めていた。
彼女が“正気か”と言ったのは、魔王の繋ぎをやっている自分に殺しに行かせるのか? 本当に殺してしまって良いのか? という2つの意味だ。
一方で、ミックマインセは実際に出来るのか? と受け取った。
まあマリッカが魔王との交渉役であることなど、リッツェルネールしか知らぬ事だ。
それにしても、ずいぶん予定を変えたものである。
命令した以上、確実な失敗など望んではいまい。たとえ困難であっても、出来るならやってしまえという事だ。
「よろしいのですか?」
「構わないよ」
端的な答え。何を考えているかは分からないが、彼の今後のプランに魔王は必須ではないという事なのだろう。
ムーオス跡地を人類の墓場とする……確かに魔王がいなくともそれは可能だ。だがその場合、制御不能になった魔族の反撃をどうするつもりなのだろうか……。
「護衛は他の者を手配させよう。安心して任務に励みたまえよ」
ミックマインセは手際よく人事書類を用意するが、そういう話ではないだろう。
コイツは何も理解していませんね――などと考えるが、これ以上の議論は無用だ。
最初の無礼な返答も、商国だからこそ許される。普通の国では許されない。
そして商国軍も立派な軍隊だ。態度はともかく、命令不服従はやはり許されない。
「それでは行って参ります」
敬礼と共にただそれだけを伝えると、マリッカは格納庫へと移動した。
そこで出番が来る事は、いくら常識に疎いマリッカでも明白だったからであった。
「機関最大。一度やっているんだ、大した事は無いよ」
背後から聞こえる声に多少の不安を覚えるが、まあしくじったらリッツェルネールの責任だろう。
それよりも――自問自答を繰り返す。
これから本当に魔王を殺すのか? 自身の手で?
今の魔王の為に先代魔王が用意した道具。それが自分だ。
魔王が魔族を率い、壁を破壊し、人類を滅ぼす。結局は父が予想した未来を突き進んでいる。
本来なら、自分はそれを止める為に作られた。この体を捧げ、魔族の尖兵を産み、魔王には隠棲してもらう。
それ以外の未来を考える必要はない。自分の意思で生きる意味もない。個人の意思などで変えていい程度の、軽い使命ではない事くらいは分かっている。
だが、もうその時点は過ぎてしまった。失敗したのだ。
今更、魔王の子供を産んで何になる?
ここから先は誰も知らない。未知の領域だ。
本当に魔王を殺しても良いのだろうか?
その先に待っているのは何だろう?
魔人は怒るだろうか?
復讐の為、自分を殺すのだろうか?
もしかしたらその先に、自分の意思で生きて良い世界があるのだろうか……
考えても答えは出ない。ならばとりあえず、動くしかないのだろう。
幾ら浮遊城が300メートル級と巨大でも、7キロメートル以上離れた闇の中。互いに十数分程度の間隔で数発の牽制射撃を繰り返すが、人間の目にはほぼ見えない。だから気が付かなかったのも仕方が無い。
「なんか大きくなっていないか?」
急加速した浮遊城に相和義輝が気付いた時には、残り4キロメートルにまで接近されていた。
「向こうは急に加速したかな。アクセルとブレーキを踏み間違えたかもって誰かが言ってたよ」
「知らんわそんなの! 回避だ、回避! それと正面の魔人は退避! 巻き込まれるなよ!」
残り2キロまで近づけば、それはもうはっきりと見える。輝いている浄化の光の姿もクッキリだ。
「避けろー!」
「これはもうムーリですねー。ハハハハ」
大型浄化の光の輝きが魔人エンブスを焼き払う。
幾ら熱に強いとはいえ、ここまで近いとどうしようもない。照射された場所は一瞬にして真っ赤に膨らみ、ボンボンと爆ぜる。
ぷおおおおぉぉぉーという高い鳴き声がするが、あれはエンブスの悲鳴だ。
「くそ、こちらも撃ち返すしかないな。攻撃開始だ!」
「全員指示通り後ろに退避したかな。迅速な行動を心掛けるようにって、魔王が言ってたよ」
「くそー!」
目の前に迫った浮遊城。その動きに、僅かの制止も見られはしなかった。
浮遊城ジャルプ・ケラッツァ予備作戦室。
「全員、衝撃に備えよ。白兵戦だ」
リッツェルネールはカチャリと、床に固定されていたベルトを着用する。
「随分と簡単に――」
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