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【 魔族と人と 】
ゲルニッヒの提案 後編
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――え!? と思う間もなく空気が一変する。
言われた事を理解するどころではない。いきなり猛獣の檻に放り込まれたような雰囲気だ。
それ程に周囲の空気が、重く険悪なものへと一変した。
その空気は、魔王が察するほどに激しく行われた魔人達の抗議によるものだった。
それぞれ意味合いは微妙に違うが、魔王の行動に魔人が口を出すことは厳禁だ。
しかも、それを他の魔人に相談せずに独断で行った事は禁忌といっても良い。
「黙りナサイ。これは魔王の命に係わる事デスヨ」
そんな魔人達による無言の抗議を、ゲルニッヒは一蹴する。
送れてぎこちなく両手が上がる様は、まるで蠢く死体か、はたまた壊れた人形か……。
「魔王ヨ、貴方は気が付いてイル。違いマスカ? 貴方の考える今後の展開、それはもう詰んでいマスネ?」
――確かにその通りだ。ハッキリと言おう、もう負けている。
それが10日後か、それとも一か月後か、それは分からない。もしかしたら、1年以上かかるかもしれない。
だが人類軍は多大な犠牲を出しつも、必ずや地図を完成させここに雪崩れ込んでくる。
もしくは位置を特定され、集中爆撃によって消滅するかのどちらかだ。
もうそれは、遅かれ早かれの話でしかない。止める手段がないのだから、確定事項と言えるだろう。
彼等は予想よりも強かった。そして早かった。
もうどれだけ抵抗しても、進行を止めることは出来ないだろう。
いや、一進一退の攻防にはなるだろうが、その一進ごとに地図製作が進んでしまうのだ。
ここに退は無い。
そしてこちらが攻める手段を持たない限り、その行動を止めることは出来ない。
外の本体には手が出せないのだ。
向こうは常に包囲分の兵力を残し、後はじわじわ補充してじわじわ攻めて来る。
不死者や首無し騎士、それに魔人達……今考えている抵抗手段も、結局は時間稼ぎ以上のことは出来やしない。
人間側に明確な負けを突きつけない限り、戦いは終わらないとオスピアは言っていた。
だが既に、この地で勝つ可能性は失われている。
しかも本命はムーオスとかいう南の国の方なのだ。ここで戦いを続けて、いったい何になるのか……。
「ゲルニッヒ、聞かせてくれ。どうするべきだと思う?」
「ハハハ、それを考えるのは魔王、貴方の仕事デス」
……この野郎。
「デスガ、貴方が今やられたくない事。ソレを防ぐ手段はアリマス」
今俺がやられたくない事……それは――、
だがそれを口にするよりも早く、ゲルニッヒの一喝が響く。
「不平不満は言葉に出しナサイ! 魔王の前では会話する取り決め、お忘れデスカ?」
どうやら、魔人達との無言のやり取りが続いていたらしい。
「魔王に知識を与える事、それは問題ありません。ですけれど、言葉という形では不完全です。正しく全てを伝えることは出来ず、結果として、我等が魔王の行動を導くことになります」
「それが問題だったから、魔王を無限図書館に送ったかな。あくまで魔王の行動を決めるのは魔王本人だよ。勝手に召喚しておいて生き方まで魔人が縛ったら、それこそ魔王に失礼だよ。魔王は生きたいように生きて、やりたいように自由にしていて欲しいかな。魔人の役目は、それを補佐する事だけだよ」
「吾は何でも良いのであるぞー。魔王が安全なのなら、海へ運んでも構わないのであるぞー」
「デシ」
この話の内容だと、やはり先ほど急に緊張感に包まれたのはゲルニッヒの言葉が理由か。
俺に何かをしろと言う事。たしか以前にも、テルティルトがやっちゃいけない事だといっていた。
勉強不足が悔やまれる……。
もっと知識を身に着けていれば、ゲルニッヒが他の魔人と対立する事は無かっただろう。
浮遊城の事ばかり考えて、ここで戦う事になると考えてすらいなかった。
もし次があるのなら、より精進しないといけない。だけど今は――、
「ゲルニッヒ。俺が今されたくない事、それはこの領域の地図を作られる事だ。一度作った領域の形は変えられない。だから、一度攻略されてしまったら終わりなんだ。何とかなるか?」
「ハイ、ドウトデモ。デスガ、その為には魔王、貴方はここにいてはいけマセン」
「それはどういう意味だ?」
「溶岩を出すかな。外を溶岩で埋め尽くせば、地上に空いた穴から坑道にも流れ込むよ」
「なるほど、そういう事か……」
一度は考えたとこだが、結局地上しか対処できない。しかも穴が開いた今では、何処にどう流れ込むのか分からない。
だからこれは無理だと思ったが……そうか、逆にわざと埋めてしまうのか。
確かにそれは、俺がいなければ出来る。もっと柔軟に考えるべきだった。
だが領域はいずれは修復される。領域の穴は修復できないようにコンクリートなどで固められているが、それは溶岩が洗い流せばすぐに直ってしまうだろう。
その後再び爆撃されたら? 今度は石獣しかいない。状況は今よりも悪化する事になる。
それにそもそも、領域を覆い地下に流れ込んでくる溶岩を相手に石獣はどうするんだ?
「2つ聞きたい。先ず石獣はどうなる?」
「溶岩が外を覆うと、地の底に潜って生活するかな。別に外に出なくても石獣はへっちゃらだよ。地面の中に潜れるから、坑道に溶岩が流れても気にしないかなー。でも人間が近くに来たら攻撃するね。溶岩がある限り、人間は領域解除は行わないと思うよ」
「溶岩は止めない限り循環するデシ。時間は稼げると思うデシよ」
石獣の生育環境は何とか守られるって事か……。
それに外を溶岩が流れっぱなしなら、もう爆撃は出来ない。
穴を開けても中へと流れ込むだけだ。侵入出来なければ全く意味がない。
うん、俺ここに来ないで、溶岩出しといてってお願いしておけばよかったんじゃね?
だがまあ、それは結果論だ。揺り籠とやらを使ってくるとは思わんかったし、そもそも戦いもせずにこの魔王の居城を俺が捨てたかといえば……無いな。
結局、負けなければ分からなかったのだ。勝てなかったという事を……。
「もうひとつ目だ。ゲルニッヒ、なぜ他の魔人の反対があるのに、俺に提案した?」
「ソノ方が楽しいからデスヨ、魔王」
仰々しく礼をするが、根っこで操ったぎこちない動きなだけにホラー感がすごい。
だがまあ、それは良いだろう。
「了解した。それでどうするんだ?」
「私ダケだと手が足りマセンネ。エヴィア、ヨーヌと手分けをして溶岩を出しマショウ。私はその後、少々掃除をして追いかけマス。スースィリアとテルティルトは、魔王を連れて外へ出てクダサイ。ドコへ向かうカハ、魔王にお任せしマスヨ」
「分かった。そうしよう」
結局、ここでは勝てなかった。本当に何処でなら勝てるというのか……。
だが状況ははっきりしている以上、これ以上傷が開く前に撤収するのは悪くはない。対処が出来るのならば尚更だ。
今は耐えるしかない。今は……。
言われた事を理解するどころではない。いきなり猛獣の檻に放り込まれたような雰囲気だ。
それ程に周囲の空気が、重く険悪なものへと一変した。
その空気は、魔王が察するほどに激しく行われた魔人達の抗議によるものだった。
それぞれ意味合いは微妙に違うが、魔王の行動に魔人が口を出すことは厳禁だ。
しかも、それを他の魔人に相談せずに独断で行った事は禁忌といっても良い。
「黙りナサイ。これは魔王の命に係わる事デスヨ」
そんな魔人達による無言の抗議を、ゲルニッヒは一蹴する。
送れてぎこちなく両手が上がる様は、まるで蠢く死体か、はたまた壊れた人形か……。
「魔王ヨ、貴方は気が付いてイル。違いマスカ? 貴方の考える今後の展開、それはもう詰んでいマスネ?」
――確かにその通りだ。ハッキリと言おう、もう負けている。
それが10日後か、それとも一か月後か、それは分からない。もしかしたら、1年以上かかるかもしれない。
だが人類軍は多大な犠牲を出しつも、必ずや地図を完成させここに雪崩れ込んでくる。
もしくは位置を特定され、集中爆撃によって消滅するかのどちらかだ。
もうそれは、遅かれ早かれの話でしかない。止める手段がないのだから、確定事項と言えるだろう。
彼等は予想よりも強かった。そして早かった。
もうどれだけ抵抗しても、進行を止めることは出来ないだろう。
いや、一進一退の攻防にはなるだろうが、その一進ごとに地図製作が進んでしまうのだ。
ここに退は無い。
そしてこちらが攻める手段を持たない限り、その行動を止めることは出来ない。
外の本体には手が出せないのだ。
向こうは常に包囲分の兵力を残し、後はじわじわ補充してじわじわ攻めて来る。
不死者や首無し騎士、それに魔人達……今考えている抵抗手段も、結局は時間稼ぎ以上のことは出来やしない。
人間側に明確な負けを突きつけない限り、戦いは終わらないとオスピアは言っていた。
だが既に、この地で勝つ可能性は失われている。
しかも本命はムーオスとかいう南の国の方なのだ。ここで戦いを続けて、いったい何になるのか……。
「ゲルニッヒ、聞かせてくれ。どうするべきだと思う?」
「ハハハ、それを考えるのは魔王、貴方の仕事デス」
……この野郎。
「デスガ、貴方が今やられたくない事。ソレを防ぐ手段はアリマス」
今俺がやられたくない事……それは――、
だがそれを口にするよりも早く、ゲルニッヒの一喝が響く。
「不平不満は言葉に出しナサイ! 魔王の前では会話する取り決め、お忘れデスカ?」
どうやら、魔人達との無言のやり取りが続いていたらしい。
「魔王に知識を与える事、それは問題ありません。ですけれど、言葉という形では不完全です。正しく全てを伝えることは出来ず、結果として、我等が魔王の行動を導くことになります」
「それが問題だったから、魔王を無限図書館に送ったかな。あくまで魔王の行動を決めるのは魔王本人だよ。勝手に召喚しておいて生き方まで魔人が縛ったら、それこそ魔王に失礼だよ。魔王は生きたいように生きて、やりたいように自由にしていて欲しいかな。魔人の役目は、それを補佐する事だけだよ」
「吾は何でも良いのであるぞー。魔王が安全なのなら、海へ運んでも構わないのであるぞー」
「デシ」
この話の内容だと、やはり先ほど急に緊張感に包まれたのはゲルニッヒの言葉が理由か。
俺に何かをしろと言う事。たしか以前にも、テルティルトがやっちゃいけない事だといっていた。
勉強不足が悔やまれる……。
もっと知識を身に着けていれば、ゲルニッヒが他の魔人と対立する事は無かっただろう。
浮遊城の事ばかり考えて、ここで戦う事になると考えてすらいなかった。
もし次があるのなら、より精進しないといけない。だけど今は――、
「ゲルニッヒ。俺が今されたくない事、それはこの領域の地図を作られる事だ。一度作った領域の形は変えられない。だから、一度攻略されてしまったら終わりなんだ。何とかなるか?」
「ハイ、ドウトデモ。デスガ、その為には魔王、貴方はここにいてはいけマセン」
「それはどういう意味だ?」
「溶岩を出すかな。外を溶岩で埋め尽くせば、地上に空いた穴から坑道にも流れ込むよ」
「なるほど、そういう事か……」
一度は考えたとこだが、結局地上しか対処できない。しかも穴が開いた今では、何処にどう流れ込むのか分からない。
だからこれは無理だと思ったが……そうか、逆にわざと埋めてしまうのか。
確かにそれは、俺がいなければ出来る。もっと柔軟に考えるべきだった。
だが領域はいずれは修復される。領域の穴は修復できないようにコンクリートなどで固められているが、それは溶岩が洗い流せばすぐに直ってしまうだろう。
その後再び爆撃されたら? 今度は石獣しかいない。状況は今よりも悪化する事になる。
それにそもそも、領域を覆い地下に流れ込んでくる溶岩を相手に石獣はどうするんだ?
「2つ聞きたい。先ず石獣はどうなる?」
「溶岩が外を覆うと、地の底に潜って生活するかな。別に外に出なくても石獣はへっちゃらだよ。地面の中に潜れるから、坑道に溶岩が流れても気にしないかなー。でも人間が近くに来たら攻撃するね。溶岩がある限り、人間は領域解除は行わないと思うよ」
「溶岩は止めない限り循環するデシ。時間は稼げると思うデシよ」
石獣の生育環境は何とか守られるって事か……。
それに外を溶岩が流れっぱなしなら、もう爆撃は出来ない。
穴を開けても中へと流れ込むだけだ。侵入出来なければ全く意味がない。
うん、俺ここに来ないで、溶岩出しといてってお願いしておけばよかったんじゃね?
だがまあ、それは結果論だ。揺り籠とやらを使ってくるとは思わんかったし、そもそも戦いもせずにこの魔王の居城を俺が捨てたかといえば……無いな。
結局、負けなければ分からなかったのだ。勝てなかったという事を……。
「もうひとつ目だ。ゲルニッヒ、なぜ他の魔人の反対があるのに、俺に提案した?」
「ソノ方が楽しいからデスヨ、魔王」
仰々しく礼をするが、根っこで操ったぎこちない動きなだけにホラー感がすごい。
だがまあ、それは良いだろう。
「了解した。それでどうするんだ?」
「私ダケだと手が足りマセンネ。エヴィア、ヨーヌと手分けをして溶岩を出しマショウ。私はその後、少々掃除をして追いかけマス。スースィリアとテルティルトは、魔王を連れて外へ出てクダサイ。ドコへ向かうカハ、魔王にお任せしマスヨ」
「分かった。そうしよう」
結局、ここでは勝てなかった。本当に何処でなら勝てるというのか……。
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