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【 魔族と人と 】
新たな領域を 前編
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「最初に、意識を空に移して欲しいかな」
……こうだろうか。
今までに何度かやっている、意識を空へと飛ばすような……いや、戻すような感覚。
視界――まあ正しく言えば見えているわけではないのだが、荒野にぽつんと佇む俺達の姿が遠ざかっていく。
これをすると、俺の本体はやはり空にあるのだなと確信してしまう。
いつかエヴィアが、俺と人間を別の生き物として分けた事がある。
魔王や魔人、人間。そして魔王や魔人に従う生き物などの種類を語った時だ。
最初、空の魔力と断絶している時、俺自身は”人間”として翻訳された。だが今、自分は何か――そう考えた時、”魔王”という言葉が頭に浮かぶ。
空を覆う極彩色の雲。強大な魔力の塊にして俺の本体。魔王という存在……。
「魔王、聞こえるかな?」
世界を俯瞰するような暗闇の中、意識全体に響くようにエヴィアの声が聞こえてくる。
――ああ、大丈夫だ。これからどうすればいいんだ? また前みたいなのは御免だぞ。
「大丈夫かな。今度は本当に危険があるから、スースィリアもちゃんと見ているよ」
――うん、前回は本当にさぼってたんだ。くそう……。
これから、俺は領域の作成を行う。
解除されずに残った領域の欠片から戻の状態に戻すのではなく、0から1を作るのだ。
その為には、魔人の技――エヴィアの魔法が必要になる。そして材料は俺の魔力。
だが、人間部分を仲介してチロチロと取れる量ではまるで足りない。そこで、エヴィアが直接アクセスして空の魔力を使う事になる。
使うとはもちろん消費。俺の記憶や意識といったもの、それが消えるのだ。
当然、単純なランダムだったら運任せだ。自分の名前、使命、これまでの事……いや、食事や排泄と言った基本知識が消える可能性もある。
消え方次第では、もう重度の認知症と変わらなくなる危険性だってあるのだ。
「先ずは、どんな世界を作りたいのか決めて欲しいかな。本当は、そこに住む生き物を見て発想するんだけど、今回は生き物は召喚しないんだよね?」
――ああ、生き物を呼ぶ必要はない。作るのはただの防塁だ。それも、人類がそう易々と拠点にできないような土地にしなきゃだな。
だが一方で、完全に出入りできないような領域は、こちらの足を引っ張る可能性もある。
炎と石獣の領域から巻貝と天険の領域までの一直線を断絶すると、亜人の住処と軍隊蟻の住処が南北で別れる事になるからだ。
とは言え、そこそもあいつらは共闘出来ないがな……。
さて、問題はどんな土地にするかだ。
当然、人類が簡単に解除できない領域が良い。
彼らはそこに居る生物の殆どを殺し尽くした後、解除専門の魔術師たちが何日もかけて解除するという。その儀式の為には最低でも4人以上の魔術師が目的の土地を囲む必要があるそうだ。
その為、水中の領域には手を出さないという話だ。
あのパワードスーツ等の機械を見る限り、人間の技術があれば出来そうな気もする。
だが水中の生物全てを殺すのは、今の人類の技術では難しいのだろう。
水圧にどこまで耐えられるかも不明だし、中途半端になるならやらない方が良いって判断なのだろうか。
そんな訳で深い池にしようかと思ったが、拠点にできないだけで人類の飛甲板は素通りだ。
逆に亜人達は船でも作らなければ渡れない。
自分の首を絞めるだけなので、これは却下。
すると高い山が現実的ではあるのだが……。
「通るだけなら、飛甲板で登れるかな」
こちらのイメージを感じ取ったエヴィアから突っ込みが入る。
あの飛甲板、垂直な壁とかはダメだが、ある程度の出っ張りさえあれば山でも登れるそうだ。
勿論、それなりに高い技術は必要だそうだが、出来るって事自体が問題だ。
ならば綺麗な垂直にしてしまえばいい。高さはそうだな……5000メートル級の完全垂直の壁。これなら飛甲板は登れない。
「人間は壁に杭を打って登れるのであるぞ。時間はかかるが、確実にやると思われるのである」
今度はスースィリアからダメ出しだ。いや、ダメ出しというよりやんわりとした忠告だな。
人類の登山技術は分からないが、俺のいた世界には垂直の壁を登るプロフェッショナルは確かに存在する。
生物を配置できない以上、それを防ぐのは至難の業だ。
大体、戦争が終わったらその領域はどうするんだ? すげー邪魔だと思う。トンネルなんて掘っても、すぐに自動修復してしまうわけだし。
将来的には生き物が生息出来、なおかつ、今は生き物無しでも人間が攻略できない地形。
それなりに考えてはきたが、いざ一発勝負と考えると緊張する。
「思考がバラバラでよく分からないかな。もっと集中してほしいよ」
エヴィアから本当のダメ出しが飛んで来る。
しかし、こちらもなんか体が無いせいか、思考が渦巻くような感じで奇妙の状況だ。
考えもしないのに様々な思考、記憶、想像上の情景が浮かんでは消える。このまま思考だけの存在になってしまいそうな気もしてくる。
いや、それはイカン。こんな所で飲み込まれるのはダメだ。
意識を集中して地形をイメージする。
地下を走る無数のパイプ――人間が立って歩ける程度あればいいが、いくらかは太いパイプも欲しい――サイズはバラバラにしよう。亜人が通り抜けられる広さの道も欲しいからな。中は複雑なほど良い。迷路のような感じだな。
上は高い山――ある程度登られる事は諦めるが、その分地形の段差は複雑に――何枚もの板を縦に並べたような形状が良いだろう。
その間に必要とあれば溶岩を通す。これでかなり領域の解除を防げるはずだ。
「まおー、それは炎と石獣の領域とほとんど変わらないのであるぞ。拡張であれば、新規ほどの危険はないのであるぞー」
――言われてみればそうである。
出来れば石獣や灼熱の翼竜、それに炎の精霊を投入したいと考えていたせいか、ちょっと思考が引っ張られてしまったな。
だがこれは新規で作りたい。それは領域のシステム上の問題だ。
ここは生き物がいない。他の領域の生き物を移住させる事は可能だが、人類軍が攻めて来るまでに、全ての空白を埋めるほどに増えるとは思えない。となれば、どこかがスカスカになり、守りを固めるどころか逆に隙を作る事になる。
そして領域は、一部が解除されると全体が壊れてしまう。
移動制約や生殖管理、温度や湿度、更には大気循環などの環境システムの全てがダメになってしまうのだ。
当然、そこに住む者たちへの影響は計り知れない。
ただその場合は、領域の生き物は自由に動き出す。何の制約もなしにだ。だから人間は、領域解除は最後の作業と考えている。
動物園を占領しようとするのに、いきなり全ての猛獣を解き放つ真似はしないって訳だな。
だが、ある程度脅威が無いと考えれば、人間は生き物を殺し尽くす前でも解除を始めてしまう。
鉄花草の領域も、一部は残っていたが粗方解除されていた。
ここも脅威が無ければ即解除されてしまうだろう。
まあその点に関しては、諦めるしかない。これはあくまでも、時間稼ぎだ。
しかしだからこそ、現在正しく機能している領域を巻き込みたくはない。
……こうだろうか。
今までに何度かやっている、意識を空へと飛ばすような……いや、戻すような感覚。
視界――まあ正しく言えば見えているわけではないのだが、荒野にぽつんと佇む俺達の姿が遠ざかっていく。
これをすると、俺の本体はやはり空にあるのだなと確信してしまう。
いつかエヴィアが、俺と人間を別の生き物として分けた事がある。
魔王や魔人、人間。そして魔王や魔人に従う生き物などの種類を語った時だ。
最初、空の魔力と断絶している時、俺自身は”人間”として翻訳された。だが今、自分は何か――そう考えた時、”魔王”という言葉が頭に浮かぶ。
空を覆う極彩色の雲。強大な魔力の塊にして俺の本体。魔王という存在……。
「魔王、聞こえるかな?」
世界を俯瞰するような暗闇の中、意識全体に響くようにエヴィアの声が聞こえてくる。
――ああ、大丈夫だ。これからどうすればいいんだ? また前みたいなのは御免だぞ。
「大丈夫かな。今度は本当に危険があるから、スースィリアもちゃんと見ているよ」
――うん、前回は本当にさぼってたんだ。くそう……。
これから、俺は領域の作成を行う。
解除されずに残った領域の欠片から戻の状態に戻すのではなく、0から1を作るのだ。
その為には、魔人の技――エヴィアの魔法が必要になる。そして材料は俺の魔力。
だが、人間部分を仲介してチロチロと取れる量ではまるで足りない。そこで、エヴィアが直接アクセスして空の魔力を使う事になる。
使うとはもちろん消費。俺の記憶や意識といったもの、それが消えるのだ。
当然、単純なランダムだったら運任せだ。自分の名前、使命、これまでの事……いや、食事や排泄と言った基本知識が消える可能性もある。
消え方次第では、もう重度の認知症と変わらなくなる危険性だってあるのだ。
「先ずは、どんな世界を作りたいのか決めて欲しいかな。本当は、そこに住む生き物を見て発想するんだけど、今回は生き物は召喚しないんだよね?」
――ああ、生き物を呼ぶ必要はない。作るのはただの防塁だ。それも、人類がそう易々と拠点にできないような土地にしなきゃだな。
だが一方で、完全に出入りできないような領域は、こちらの足を引っ張る可能性もある。
炎と石獣の領域から巻貝と天険の領域までの一直線を断絶すると、亜人の住処と軍隊蟻の住処が南北で別れる事になるからだ。
とは言え、そこそもあいつらは共闘出来ないがな……。
さて、問題はどんな土地にするかだ。
当然、人類が簡単に解除できない領域が良い。
彼らはそこに居る生物の殆どを殺し尽くした後、解除専門の魔術師たちが何日もかけて解除するという。その儀式の為には最低でも4人以上の魔術師が目的の土地を囲む必要があるそうだ。
その為、水中の領域には手を出さないという話だ。
あのパワードスーツ等の機械を見る限り、人間の技術があれば出来そうな気もする。
だが水中の生物全てを殺すのは、今の人類の技術では難しいのだろう。
水圧にどこまで耐えられるかも不明だし、中途半端になるならやらない方が良いって判断なのだろうか。
そんな訳で深い池にしようかと思ったが、拠点にできないだけで人類の飛甲板は素通りだ。
逆に亜人達は船でも作らなければ渡れない。
自分の首を絞めるだけなので、これは却下。
すると高い山が現実的ではあるのだが……。
「通るだけなら、飛甲板で登れるかな」
こちらのイメージを感じ取ったエヴィアから突っ込みが入る。
あの飛甲板、垂直な壁とかはダメだが、ある程度の出っ張りさえあれば山でも登れるそうだ。
勿論、それなりに高い技術は必要だそうだが、出来るって事自体が問題だ。
ならば綺麗な垂直にしてしまえばいい。高さはそうだな……5000メートル級の完全垂直の壁。これなら飛甲板は登れない。
「人間は壁に杭を打って登れるのであるぞ。時間はかかるが、確実にやると思われるのである」
今度はスースィリアからダメ出しだ。いや、ダメ出しというよりやんわりとした忠告だな。
人類の登山技術は分からないが、俺のいた世界には垂直の壁を登るプロフェッショナルは確かに存在する。
生物を配置できない以上、それを防ぐのは至難の業だ。
大体、戦争が終わったらその領域はどうするんだ? すげー邪魔だと思う。トンネルなんて掘っても、すぐに自動修復してしまうわけだし。
将来的には生き物が生息出来、なおかつ、今は生き物無しでも人間が攻略できない地形。
それなりに考えてはきたが、いざ一発勝負と考えると緊張する。
「思考がバラバラでよく分からないかな。もっと集中してほしいよ」
エヴィアから本当のダメ出しが飛んで来る。
しかし、こちらもなんか体が無いせいか、思考が渦巻くような感じで奇妙の状況だ。
考えもしないのに様々な思考、記憶、想像上の情景が浮かんでは消える。このまま思考だけの存在になってしまいそうな気もしてくる。
いや、それはイカン。こんな所で飲み込まれるのはダメだ。
意識を集中して地形をイメージする。
地下を走る無数のパイプ――人間が立って歩ける程度あればいいが、いくらかは太いパイプも欲しい――サイズはバラバラにしよう。亜人が通り抜けられる広さの道も欲しいからな。中は複雑なほど良い。迷路のような感じだな。
上は高い山――ある程度登られる事は諦めるが、その分地形の段差は複雑に――何枚もの板を縦に並べたような形状が良いだろう。
その間に必要とあれば溶岩を通す。これでかなり領域の解除を防げるはずだ。
「まおー、それは炎と石獣の領域とほとんど変わらないのであるぞ。拡張であれば、新規ほどの危険はないのであるぞー」
――言われてみればそうである。
出来れば石獣や灼熱の翼竜、それに炎の精霊を投入したいと考えていたせいか、ちょっと思考が引っ張られてしまったな。
だがこれは新規で作りたい。それは領域のシステム上の問題だ。
ここは生き物がいない。他の領域の生き物を移住させる事は可能だが、人類軍が攻めて来るまでに、全ての空白を埋めるほどに増えるとは思えない。となれば、どこかがスカスカになり、守りを固めるどころか逆に隙を作る事になる。
そして領域は、一部が解除されると全体が壊れてしまう。
移動制約や生殖管理、温度や湿度、更には大気循環などの環境システムの全てがダメになってしまうのだ。
当然、そこに住む者たちへの影響は計り知れない。
ただその場合は、領域の生き物は自由に動き出す。何の制約もなしにだ。だから人間は、領域解除は最後の作業と考えている。
動物園を占領しようとするのに、いきなり全ての猛獣を解き放つ真似はしないって訳だな。
だが、ある程度脅威が無いと考えれば、人間は生き物を殺し尽くす前でも解除を始めてしまう。
鉄花草の領域も、一部は残っていたが粗方解除されていた。
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