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【 魔族と人と 】
開戦会議 前編
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碧色の祝福に守られし栄光暦218年6月15日。
ティランド連合王国とジェルケンブール王国の戦いから56日後。
中央の作戦会議室には、各国の代表たちが続々と集結していた。
それに先立ち、6月2日から昨日まで、ティアンド連合王国とジェルケンブール王国の間で領土交渉が行われていた。
通常は数年かけ、あと2~3回は戦いながら覇を競うのが普通の流れではある。だが今回は魔族領侵攻を控えていたため、早々に決着がついた。
結果として、ティランド連合王国は国境に接していた領土の2割をジェルケンブールに割譲。事実上の敗北である。
作戦会議室は中央議会と同じように、円形のすり鉢状の議場となっており、中央の浮遊する席に議長が座る。
ただこちらは中央議会と違い、司会は一人だ。発言の度に真ん中をくるくる回すわけにはいかないので、全体の四分の一、円錐状に各国要因が座る事になる。
今回議長を務めるのは、コンセシール商国党首、リッツェルネール・アルドライト。
彼がここが座るまでの経緯は、ある者にとっては偉業であり、またある者にとっては暴挙とも取れる。
当然様々な意味を持つ視線が彼に集中するが、当人はいたって平静だ。
と言うよりも本来であれば、ここにはムーオス自由帝国の人間が座るはずだった。
今回の第九次魔族領遠征は、彼の国が主力となって行われるからだ。
「皆さん、静粛に」
まだざわめきの残る議場に、リッツェルネールの声が響く。
「既に連絡済みですが、第一次攻撃、ムーオス自由帝国による白き苔の領域攻略戦に、我々北、中央、東の三軍は不参加となります。よって、それが失敗――いや、失敬。終了するまでは、我等の部隊は温存する事になります」
議場の一部からは失笑が漏れるが、概ねは否定的だ。
ムーオス自由帝国の侵攻計画は、既に各国に回っている。そして殆どの国家は、これを肯定的に見ていたからだ。
リッツェルネールの様に失敗すると見ていたのは、彼の他にはスパイセン王国国王クラキア・ゲルトカイム、元ケールオイオン王国国王ポレム・ハン・ケールオイオン、そしてマリセルヌス王国国王ロイ・ハン・ケールオイオン位なものだろうか。
もっとも、後者の二人は彼と同意見なのは複雑な心境だ。
ポレムは、悪名高いとは言え天才軍略家と同じ結論に達したことを内心で喜んでおり、ロイは、ほぼ確定で失敗する事が決まってしまったと考えたからだ。
「では、我々はムーオス自由帝国が打つ手を失ってから戦うという事かね?」
「それでは今回の出撃は意味が無い。今からでも作戦を変えるか、今回はムーオスだけでやってもらうべきだ」
ハルタール帝国を代表して出席したマリクカンドルフが質問すると、彼の隣に控えていたミルクス・ラスコンが続く。
ミルクスは山岳都市エルブロシーの防衛隊長を務めていたが、スパイセン王国と戦闘の功績により、一軍を指揮する立場にまで出世していた。
ハルタール帝国は本国軍の他に、スパイセン王国らの元反乱軍も加え総勢330万人を擁する大軍勢となる。
しかも、場合によっては東方師団450万人の一部も出撃可能な状態だ。
事実上、今回の遠征軍の内、白き苔の領域で分断された北、中央、東の3大国の中では最大戦力となる。
その兵力は、そのまま発言力の高さだ。
今回の出征では、北の意向が大きく反映される事になるだろう。
「いえ、たとえ現在の計画が失敗したとしても、ムーオス自由帝国の戦力に問題はありません。ただ、戦い方を変えて頂くという事です」
「つまり失敗したら、それを機に総指揮権限を貴様が握るという事か。相変わらずの見事な計画、驚嘆に値する」
「まさか失敗するように工作などしていないだろうな。貴様はある意味、魔族よりも性根が悪いからな」
ティランド連合王国所属、マリセルヌス王国軍のロイ王とハーノノナート公国のユベント将軍からの罵声が飛ぶが、リッツェルネールは意に介す様子はない。
むしろこの二人がこうしてガス抜きをしてくれなければ、ティランド連合王国は素直には動けないだろう。前回の戦争では、それだけの確執が作られたのだ。
だから盟主国では無い国の人間が、こうした損な役回りを引き受ける。もっとも、ユベントは本心からであろうが……。
ティランド連合王国は、今回カルタ―は出撃しない。
これは軍事的な決定では無く、あくまで常識的なものだ。
今回の遠征軍の主力をムーオス自由帝国が受け持つ為、四大国からはザビエブ・ローアム・ササイ・ムーオス皇帝が出陣する。
船頭多くして船山に上るとも言うが、同権の者がでしゃばると碌なことが無い。その為、ハルタール帝国のオスピア帝も出陣しないし、ジェルケンブールも同様だ。
だが戦力としては全軍合わせて240万人の大軍を用意した。これは今回、異例ともいえる大軍だと言える。
世界的に見れば、今回連合王国が出せる兵員は100万人を切ると見られていた。
最後は優勢だったとはいえ、それまではずっと劣勢だった国だ。総人口7億の内、3億人以上が戦没しており、到底、今現在は兵を出せるような状態には無いからだ。
だがそれでも200万を超える数を投入したのは、ひとえに意地と面目である。
前回の魔族領戦では主力を務め、序盤こそ魔王討伐に成功するなどの素晴らしい戦果であった。
だが、その後は新たな魔王によりティランド連合王国は本隊を蹴散らされ、国王は敗退。
主軸不在の中、ハルタール帝国に所属するユーディザード王国の敗退によって、なし崩しに終了するという過去最悪の終わり方であった。
その為、国家の威信の為にも兵を出す必要があったのだ。
一方で、ジェルケンブール王国は総兵力60万人と振るわない。
四大国としては情けない数だが、この国は他に比して多くの物資供与が求められた結果だ。
王国が保有する大型飛甲板、その多くが徴収される事になった。
これは、今までの魔族領侵攻戦の反省を糧に輸送力を強化した結果でもあるが、当面ティランド連合王国との戦争が無い事を示す担保でもある。
更に食料などの戦場物資も多数提供する事で、一応は面目を保つことになる。
「現在、魔族領に動きはありません。ですが、ムーオス自由帝国の侵攻を機に動き始める可能性は高い。いや、案外もう動いていると考えるべきでしょう」
「ではどうすると?」
白に近い程の淡いロングの金髪と純白のマントを翻し、一人の女性が進み出る。
見た目は18から19歳と言った所だろうか。少し面長で鼻筋は深く、鮮やかな青い目が人目を惹く。体は細身の筋肉質で、背はおおよそ165センチと言った所か。相和義輝基準なら相当に美人だ。
白い軍服のポケットには、金の縦一本線が光る。同じく純白に金ラインのマントはスパイセン王国国王の正装だ。
下は同じく白い、膝上丈のスパイダースカートを履いており、動くたびに白い太腿がチラついて見える。
スパイセン王国国王クラキア・ゲルトカイム。
元は シコネフス王の副官的な立場にあった、一介の将軍である。
魔族領から撤収後、ランオルド王国で傷病兵の看護と事務処理に追われていたのだが、そんな事をしているうちに祖国は内乱に参加。
しかもそのまま何も関わらぬうちに敗北だ。
そしてすぐさま、ハルタール帝国との外交的な見地から先王リーシェイム・スパイセンは退任。
だが、どれも自分には関わりは無い。特別王族と親しい訳でもないし、国家の中枢に就いていたわけでもない。
落ち着いたら兵達を連れ祖国へ帰ろう……そう考えていた時に、送られてきた1枚の書類。
それは、今後彼女をスパイセン王国代理国王に任命するというものだった。
ティランド連合王国とジェルケンブール王国の戦いから56日後。
中央の作戦会議室には、各国の代表たちが続々と集結していた。
それに先立ち、6月2日から昨日まで、ティアンド連合王国とジェルケンブール王国の間で領土交渉が行われていた。
通常は数年かけ、あと2~3回は戦いながら覇を競うのが普通の流れではある。だが今回は魔族領侵攻を控えていたため、早々に決着がついた。
結果として、ティランド連合王国は国境に接していた領土の2割をジェルケンブールに割譲。事実上の敗北である。
作戦会議室は中央議会と同じように、円形のすり鉢状の議場となっており、中央の浮遊する席に議長が座る。
ただこちらは中央議会と違い、司会は一人だ。発言の度に真ん中をくるくる回すわけにはいかないので、全体の四分の一、円錐状に各国要因が座る事になる。
今回議長を務めるのは、コンセシール商国党首、リッツェルネール・アルドライト。
彼がここが座るまでの経緯は、ある者にとっては偉業であり、またある者にとっては暴挙とも取れる。
当然様々な意味を持つ視線が彼に集中するが、当人はいたって平静だ。
と言うよりも本来であれば、ここにはムーオス自由帝国の人間が座るはずだった。
今回の第九次魔族領遠征は、彼の国が主力となって行われるからだ。
「皆さん、静粛に」
まだざわめきの残る議場に、リッツェルネールの声が響く。
「既に連絡済みですが、第一次攻撃、ムーオス自由帝国による白き苔の領域攻略戦に、我々北、中央、東の三軍は不参加となります。よって、それが失敗――いや、失敬。終了するまでは、我等の部隊は温存する事になります」
議場の一部からは失笑が漏れるが、概ねは否定的だ。
ムーオス自由帝国の侵攻計画は、既に各国に回っている。そして殆どの国家は、これを肯定的に見ていたからだ。
リッツェルネールの様に失敗すると見ていたのは、彼の他にはスパイセン王国国王クラキア・ゲルトカイム、元ケールオイオン王国国王ポレム・ハン・ケールオイオン、そしてマリセルヌス王国国王ロイ・ハン・ケールオイオン位なものだろうか。
もっとも、後者の二人は彼と同意見なのは複雑な心境だ。
ポレムは、悪名高いとは言え天才軍略家と同じ結論に達したことを内心で喜んでおり、ロイは、ほぼ確定で失敗する事が決まってしまったと考えたからだ。
「では、我々はムーオス自由帝国が打つ手を失ってから戦うという事かね?」
「それでは今回の出撃は意味が無い。今からでも作戦を変えるか、今回はムーオスだけでやってもらうべきだ」
ハルタール帝国を代表して出席したマリクカンドルフが質問すると、彼の隣に控えていたミルクス・ラスコンが続く。
ミルクスは山岳都市エルブロシーの防衛隊長を務めていたが、スパイセン王国と戦闘の功績により、一軍を指揮する立場にまで出世していた。
ハルタール帝国は本国軍の他に、スパイセン王国らの元反乱軍も加え総勢330万人を擁する大軍勢となる。
しかも、場合によっては東方師団450万人の一部も出撃可能な状態だ。
事実上、今回の遠征軍の内、白き苔の領域で分断された北、中央、東の3大国の中では最大戦力となる。
その兵力は、そのまま発言力の高さだ。
今回の出征では、北の意向が大きく反映される事になるだろう。
「いえ、たとえ現在の計画が失敗したとしても、ムーオス自由帝国の戦力に問題はありません。ただ、戦い方を変えて頂くという事です」
「つまり失敗したら、それを機に総指揮権限を貴様が握るという事か。相変わらずの見事な計画、驚嘆に値する」
「まさか失敗するように工作などしていないだろうな。貴様はある意味、魔族よりも性根が悪いからな」
ティランド連合王国所属、マリセルヌス王国軍のロイ王とハーノノナート公国のユベント将軍からの罵声が飛ぶが、リッツェルネールは意に介す様子はない。
むしろこの二人がこうしてガス抜きをしてくれなければ、ティランド連合王国は素直には動けないだろう。前回の戦争では、それだけの確執が作られたのだ。
だから盟主国では無い国の人間が、こうした損な役回りを引き受ける。もっとも、ユベントは本心からであろうが……。
ティランド連合王国は、今回カルタ―は出撃しない。
これは軍事的な決定では無く、あくまで常識的なものだ。
今回の遠征軍の主力をムーオス自由帝国が受け持つ為、四大国からはザビエブ・ローアム・ササイ・ムーオス皇帝が出陣する。
船頭多くして船山に上るとも言うが、同権の者がでしゃばると碌なことが無い。その為、ハルタール帝国のオスピア帝も出陣しないし、ジェルケンブールも同様だ。
だが戦力としては全軍合わせて240万人の大軍を用意した。これは今回、異例ともいえる大軍だと言える。
世界的に見れば、今回連合王国が出せる兵員は100万人を切ると見られていた。
最後は優勢だったとはいえ、それまではずっと劣勢だった国だ。総人口7億の内、3億人以上が戦没しており、到底、今現在は兵を出せるような状態には無いからだ。
だがそれでも200万を超える数を投入したのは、ひとえに意地と面目である。
前回の魔族領戦では主力を務め、序盤こそ魔王討伐に成功するなどの素晴らしい戦果であった。
だが、その後は新たな魔王によりティランド連合王国は本隊を蹴散らされ、国王は敗退。
主軸不在の中、ハルタール帝国に所属するユーディザード王国の敗退によって、なし崩しに終了するという過去最悪の終わり方であった。
その為、国家の威信の為にも兵を出す必要があったのだ。
一方で、ジェルケンブール王国は総兵力60万人と振るわない。
四大国としては情けない数だが、この国は他に比して多くの物資供与が求められた結果だ。
王国が保有する大型飛甲板、その多くが徴収される事になった。
これは、今までの魔族領侵攻戦の反省を糧に輸送力を強化した結果でもあるが、当面ティランド連合王国との戦争が無い事を示す担保でもある。
更に食料などの戦場物資も多数提供する事で、一応は面目を保つことになる。
「現在、魔族領に動きはありません。ですが、ムーオス自由帝国の侵攻を機に動き始める可能性は高い。いや、案外もう動いていると考えるべきでしょう」
「ではどうすると?」
白に近い程の淡いロングの金髪と純白のマントを翻し、一人の女性が進み出る。
見た目は18から19歳と言った所だろうか。少し面長で鼻筋は深く、鮮やかな青い目が人目を惹く。体は細身の筋肉質で、背はおおよそ165センチと言った所か。相和義輝基準なら相当に美人だ。
白い軍服のポケットには、金の縦一本線が光る。同じく純白に金ラインのマントはスパイセン王国国王の正装だ。
下は同じく白い、膝上丈のスパイダースカートを履いており、動くたびに白い太腿がチラついて見える。
スパイセン王国国王クラキア・ゲルトカイム。
元は シコネフス王の副官的な立場にあった、一介の将軍である。
魔族領から撤収後、ランオルド王国で傷病兵の看護と事務処理に追われていたのだが、そんな事をしているうちに祖国は内乱に参加。
しかもそのまま何も関わらぬうちに敗北だ。
そしてすぐさま、ハルタール帝国との外交的な見地から先王リーシェイム・スパイセンは退任。
だが、どれも自分には関わりは無い。特別王族と親しい訳でもないし、国家の中枢に就いていたわけでもない。
落ち着いたら兵達を連れ祖国へ帰ろう……そう考えていた時に、送られてきた1枚の書類。
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