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【 それぞれの未来 】
ユニカっぽいもの 後編
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二人の魔人が鋏の場所に戻った時、そこには誰もいなかった。
ゲルニッヒは腕を体に巻き付け、微動だにしない。
一方、ヨーツケールの鋏や足を覆っていた珊瑚質の外殻はバリバリと剥がれ、金属質の本来の姿が露になる。
「ゴォアアアァァァァァァァ!」
同時に耳をつんざくような叫び声が上がり、体は玉虫色に明滅する。
ヨーツケールは、パニックを起こしていた。
同時に跳ね、その場から消える。
――探さなければ。
大地を蹴り、木の幹を蹴り、空を掛ける。
――ドコダ、ドコダ、ドコダ!
一方で、ゲルニッヒは動けなかった。思考が巡り過ぎ、体を動かす余力が無かったのだ。
魔人達にとって、魔王の家族とはトラウマの塊であった。
初めてこの世界に召喚した、自分達と意思疎通が可能な存在――魔王。
苦難の末、彼との意思疎通に成功した魔人達は、生き物という存在の知識を得た。
そして共に研究し、管理し、いつしか魔王は、魔人を友と呼ぶようになった。
「ガアアアァァァァァァァ!」
針葉樹の森に、魔人ヨーツケールの叫びが響く。
それは命令。この領域に住む全ての生き物たちに、ユニカの探索を命じていた。
この世界の生物は、魔人の言葉に服従する。
だがエヴィアの様にいい加減に命令すれば、常に本人たちの意思が優先される。これはエヴィアが適当なのではなく、魔人はいつも生命を持つ他者を尊重していたからだ。
しかしヨーツケールは今、強制の命令――友である魔王、そして同じ種族である人間以外には決して逆らえない、命よりも優先する指示を出していた。
その姿はもはや人に遠慮するいつもの姿ではなく、神格を現した魔神。
体色は赤と黒が混じり合いながら流れ、輪郭はぼやけ、霞み、まるでこの世界と隔絶しつつあるかの様だ。
もしユニカがその姿を見たならば、改めて彼らは自分達とは違う存在なのだと認識しただろう。
その叫びを遠くに聞きながら、それでもゲルニッヒは動けなかった。
今でも思い出す……初代人類を絶滅させた日の事を。これは、どれほど捨てようとしても捨てられない魔人の記憶。
魔人は、理不尽な要求をし、身勝手にふるまう人類を持て余していた。だが同時に、彼らの傍若無人な振る舞いは魔人達の興味を惹き付けた。
なぜそのように考えるのか? 我が儘さえも、魔人達は楽しんだのだ。
だが彼ら人類が魔王を打倒しようと蜂起した時、興味よりも危機感――自らの考えを優先させた。
結果、魔王さえいれば問題ないとの結論に達し、魔王以外の人類全てを滅ぼした。そこには、魔王の家族も含まれていた。
あの時の、魔王の憎悪の目は忘れない。初めての他人、初めての友……そして、初めてそれを失ったのだ。
魔王の為に新たな人類を召喚し、新たな家庭も築かれた。だが、失ったものは帰っては来ない。
魔王はもう、自分達を友と呼ぶ事は無かった。
ただ最後に一つ、オスピアを……娘を頼むとだけ言い残し、彼はこの世から消える。自分たち魔人を置き去りにして…………。
その後も魔人達は魔王のシステムを継続する事にした。
もう生き物の知識は十分に蓄えられている。魔王無しでも世界は回るだろう。
だが、最後の一人まで融合し意見を戦わせても、もう魔人は生命の絶滅に介入すべきでないと判断されたからだ。
多くの反省を元に、魔王の力に耐えられるよう、より強く、より才覚溢れた人間を召喚した。
だが悉く上手くはいかなかった。
いや、世界の管理自体に大きな問題はない。だが彼らはどれほど優れていても、魔人の友にはなれなかったのだ。
そんな時、今の魔王が召喚された。
魔人が選ぶ強靭な人間ではなく、先代魔王自身が選んだ人間。
これまでの引継ぎ教育を改め、人間世界で生活させることも合意した。
「もしかしたら、新しい魔王はそのまま人間になってしまうかもね」
先代魔王のその言葉は、魔人達を困惑させた。
だが結果として、新たな魔王は魔人達を仲間と呼んだ。その時の感動がどれほどであったろうか。
そんな中、魔人達の心に古の思い出が去来する。
家族に囲まれ、幸せに包まれていた初代魔王。もう一度、あの環境を作りたい。今度こそ、魔王に……我らが友に、未来永劫の祝福を与えたい。
魔人達の、魔王の家族を求める考えは日増しに強くなっていった。
――ナノニ、ナゼ。
ゲルニッヒの思考は数万年に渡る記憶の海を彷徨い、肉体は石の様に動かない。
だが感知する。高速で移動するモノを。
それが何なのかを理解した瞬間、ゲルニッヒは全ての思考を止め動き出していた。
◇ ◇ ◇
「うっ、ぐうぅぅぅ……い、いだぁ……」
ユニカが落ちた場所、そこは凍てつく世界だった。誤って、領域を越えてしまったのだ。
高さは5メートルはあるだろうか、切り立った崖だ。
腹から落ち、激痛が全身を巡る。股からは大量の出血が見てとれ、震えるように伸ばす手も殆ど動かすことは出来ない。
――なんでこんな事に……なっちゃったんだろう……。
痛みと痺れで指一本すら動かない。視界が霞み、だが痛覚が気絶すら許さない。
意識をお腹の子に向ける。だが――そこには何も感じない。
「ご、めん……ね……」
どうしてあの時、逃げてしまったのだろう。なぜもっと考えなかったのだろう。何度も考え直したはずなのに、引き返さなかったのは何で?
あの魔族達に殺されるから――それは嘘。そんな事がないってことは、ずっと分かっていた。彼らなら、笑いながら……呆れながら……絶対に許してくれる。そして、あたしの身を案じて叱るだろう。
間違いない……そう言い切れる程に、彼らの優しさを知ってしまっているのだから。
――ああ、だからだ……。
怖かったのだ。それを認めてしまう事が。
百年以上、魔族を憎んで生きて来た。悪い事は全て魔族のせいだった。この世の悪、人類の敵。深く考える必要なんてなかった。
だけど、ここに来て全てが覆ってしまった。見ず知らずの相手に抱いていた憎しみなど、簡単に消え去ってしまう程の現実があった。
だから今までの常識が、過去が、自分自身が――消えてしまうような気がしたのだ。
――あたしは、あたしから逃げたんだ……。
体は動かせないが、もう痛みも無い。
最後に神に祈ろうとして――可笑しくなる。
いつも胸から下げていた聖印が無い。いったい、いつから付けていなかったのだろう。頭では抵抗しながらも、心はとっくに認めていたのだ。
――ユニカっぽいもの……ああ、あの時すでに、心はもう定まっていたんだわ。
もし生まれ変わることが出来るのなら、次は魔族に生まれよう。
力なんて無くてもいい。賢く無くてもいい。小さな小さな、名も無き魔族。
でも、もしも許されるのなら、あの人たちの近く……微かな温もりを感じられるところで、生きてゆきたい……。
ふと、目の前で小さな花が揺れている。それはとても小さな、白い一輪の花。
――モフギ草……咲いたんだ…………でも小さな花。何十年もかけて……やっと咲いたのがこれなんてね……。
だけど、その小さな花と自分の姿が重なる。
そしてもう一人の姿も。
名前に反し、乱暴でも残忍でもなかった。少し線の細い、優しそうな人。
彼はいつも遠慮がちだった。でも、何とか打ち解けようと努力していた。だけど、結局受け入れることが出来なかった。それも全部、自分が愚かだったから。
もし、もう一度会えたのなら……。
「……あ…………」
ユニカは、最後に何を言おうとしていたのか。
死の気配を察知したルリアと、それを追ったゲルニッヒが到着した時、それは母子ともに、冷たい骸となっていた。
ゲルニッヒは腕を体に巻き付け、微動だにしない。
一方、ヨーツケールの鋏や足を覆っていた珊瑚質の外殻はバリバリと剥がれ、金属質の本来の姿が露になる。
「ゴォアアアァァァァァァァ!」
同時に耳をつんざくような叫び声が上がり、体は玉虫色に明滅する。
ヨーツケールは、パニックを起こしていた。
同時に跳ね、その場から消える。
――探さなければ。
大地を蹴り、木の幹を蹴り、空を掛ける。
――ドコダ、ドコダ、ドコダ!
一方で、ゲルニッヒは動けなかった。思考が巡り過ぎ、体を動かす余力が無かったのだ。
魔人達にとって、魔王の家族とはトラウマの塊であった。
初めてこの世界に召喚した、自分達と意思疎通が可能な存在――魔王。
苦難の末、彼との意思疎通に成功した魔人達は、生き物という存在の知識を得た。
そして共に研究し、管理し、いつしか魔王は、魔人を友と呼ぶようになった。
「ガアアアァァァァァァァ!」
針葉樹の森に、魔人ヨーツケールの叫びが響く。
それは命令。この領域に住む全ての生き物たちに、ユニカの探索を命じていた。
この世界の生物は、魔人の言葉に服従する。
だがエヴィアの様にいい加減に命令すれば、常に本人たちの意思が優先される。これはエヴィアが適当なのではなく、魔人はいつも生命を持つ他者を尊重していたからだ。
しかしヨーツケールは今、強制の命令――友である魔王、そして同じ種族である人間以外には決して逆らえない、命よりも優先する指示を出していた。
その姿はもはや人に遠慮するいつもの姿ではなく、神格を現した魔神。
体色は赤と黒が混じり合いながら流れ、輪郭はぼやけ、霞み、まるでこの世界と隔絶しつつあるかの様だ。
もしユニカがその姿を見たならば、改めて彼らは自分達とは違う存在なのだと認識しただろう。
その叫びを遠くに聞きながら、それでもゲルニッヒは動けなかった。
今でも思い出す……初代人類を絶滅させた日の事を。これは、どれほど捨てようとしても捨てられない魔人の記憶。
魔人は、理不尽な要求をし、身勝手にふるまう人類を持て余していた。だが同時に、彼らの傍若無人な振る舞いは魔人達の興味を惹き付けた。
なぜそのように考えるのか? 我が儘さえも、魔人達は楽しんだのだ。
だが彼ら人類が魔王を打倒しようと蜂起した時、興味よりも危機感――自らの考えを優先させた。
結果、魔王さえいれば問題ないとの結論に達し、魔王以外の人類全てを滅ぼした。そこには、魔王の家族も含まれていた。
あの時の、魔王の憎悪の目は忘れない。初めての他人、初めての友……そして、初めてそれを失ったのだ。
魔王の為に新たな人類を召喚し、新たな家庭も築かれた。だが、失ったものは帰っては来ない。
魔王はもう、自分達を友と呼ぶ事は無かった。
ただ最後に一つ、オスピアを……娘を頼むとだけ言い残し、彼はこの世から消える。自分たち魔人を置き去りにして…………。
その後も魔人達は魔王のシステムを継続する事にした。
もう生き物の知識は十分に蓄えられている。魔王無しでも世界は回るだろう。
だが、最後の一人まで融合し意見を戦わせても、もう魔人は生命の絶滅に介入すべきでないと判断されたからだ。
多くの反省を元に、魔王の力に耐えられるよう、より強く、より才覚溢れた人間を召喚した。
だが悉く上手くはいかなかった。
いや、世界の管理自体に大きな問題はない。だが彼らはどれほど優れていても、魔人の友にはなれなかったのだ。
そんな時、今の魔王が召喚された。
魔人が選ぶ強靭な人間ではなく、先代魔王自身が選んだ人間。
これまでの引継ぎ教育を改め、人間世界で生活させることも合意した。
「もしかしたら、新しい魔王はそのまま人間になってしまうかもね」
先代魔王のその言葉は、魔人達を困惑させた。
だが結果として、新たな魔王は魔人達を仲間と呼んだ。その時の感動がどれほどであったろうか。
そんな中、魔人達の心に古の思い出が去来する。
家族に囲まれ、幸せに包まれていた初代魔王。もう一度、あの環境を作りたい。今度こそ、魔王に……我らが友に、未来永劫の祝福を与えたい。
魔人達の、魔王の家族を求める考えは日増しに強くなっていった。
――ナノニ、ナゼ。
ゲルニッヒの思考は数万年に渡る記憶の海を彷徨い、肉体は石の様に動かない。
だが感知する。高速で移動するモノを。
それが何なのかを理解した瞬間、ゲルニッヒは全ての思考を止め動き出していた。
◇ ◇ ◇
「うっ、ぐうぅぅぅ……い、いだぁ……」
ユニカが落ちた場所、そこは凍てつく世界だった。誤って、領域を越えてしまったのだ。
高さは5メートルはあるだろうか、切り立った崖だ。
腹から落ち、激痛が全身を巡る。股からは大量の出血が見てとれ、震えるように伸ばす手も殆ど動かすことは出来ない。
――なんでこんな事に……なっちゃったんだろう……。
痛みと痺れで指一本すら動かない。視界が霞み、だが痛覚が気絶すら許さない。
意識をお腹の子に向ける。だが――そこには何も感じない。
「ご、めん……ね……」
どうしてあの時、逃げてしまったのだろう。なぜもっと考えなかったのだろう。何度も考え直したはずなのに、引き返さなかったのは何で?
あの魔族達に殺されるから――それは嘘。そんな事がないってことは、ずっと分かっていた。彼らなら、笑いながら……呆れながら……絶対に許してくれる。そして、あたしの身を案じて叱るだろう。
間違いない……そう言い切れる程に、彼らの優しさを知ってしまっているのだから。
――ああ、だからだ……。
怖かったのだ。それを認めてしまう事が。
百年以上、魔族を憎んで生きて来た。悪い事は全て魔族のせいだった。この世の悪、人類の敵。深く考える必要なんてなかった。
だけど、ここに来て全てが覆ってしまった。見ず知らずの相手に抱いていた憎しみなど、簡単に消え去ってしまう程の現実があった。
だから今までの常識が、過去が、自分自身が――消えてしまうような気がしたのだ。
――あたしは、あたしから逃げたんだ……。
体は動かせないが、もう痛みも無い。
最後に神に祈ろうとして――可笑しくなる。
いつも胸から下げていた聖印が無い。いったい、いつから付けていなかったのだろう。頭では抵抗しながらも、心はとっくに認めていたのだ。
――ユニカっぽいもの……ああ、あの時すでに、心はもう定まっていたんだわ。
もし生まれ変わることが出来るのなら、次は魔族に生まれよう。
力なんて無くてもいい。賢く無くてもいい。小さな小さな、名も無き魔族。
でも、もしも許されるのなら、あの人たちの近く……微かな温もりを感じられるところで、生きてゆきたい……。
ふと、目の前で小さな花が揺れている。それはとても小さな、白い一輪の花。
――モフギ草……咲いたんだ…………でも小さな花。何十年もかけて……やっと咲いたのがこれなんてね……。
だけど、その小さな花と自分の姿が重なる。
そしてもう一人の姿も。
名前に反し、乱暴でも残忍でもなかった。少し線の細い、優しそうな人。
彼はいつも遠慮がちだった。でも、何とか打ち解けようと努力していた。だけど、結局受け入れることが出来なかった。それも全部、自分が愚かだったから。
もし、もう一度会えたのなら……。
「……あ…………」
ユニカは、最後に何を言おうとしていたのか。
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