192 / 425
【 それぞれの未来 】
氷壁
しおりを挟む
「着きましたよ」
そう言って、マリッカの入っていた部屋は広い場所だった。
しかし中は広いだけで、10人程度の人影がチラホラ見えるだけだ。あまり重要そうな部屋には見えない。まあ、あまり重要な場所に連れて行かれても困るんだが。
「マリッカ・アンドルスフ、只今戻りました」
彼女がピシっとした敬礼をした先には、二人の男性が座っていた。
一人はとにかくデカい。上背は2メートルを優に超え、肩幅も広い。獅子の様な獰猛な顔立ちだが、威嚇するような空気は感じられない。金色の髪は短く刈り揃えてあるが、もし長かったら本当にライオンの鬣のように見えただろう。
それにはっきりとした命の形を感じる。これは壁だろうか……氷壁、そんなイメージの人間だ。
着ている軍服はコンセシールの物ではない。白に三本の緑ライン。中央の一本だけ、よく見ると淵に金彩が施されている。
外で同じ模様の旗を何本か見た。おそらく、この国のマークなのだろう。
もう一人は白スーツの男。
上も下も、完全な白。ベストも白だが、中のシャツは鮮やかな青。そして襟元には三つの星に七流線。コンセシールの人間だろう。
少し褐色の肌に白に近い、短く刈り揃えたグレーの髪。それに緋色の瞳と、俺的には見慣れぬ風体だ。だが顔立ちがあまりにも特徴が無い。モブ顔……道ですれ違っても、あまり気付かないような何処にでもいる顔。
だが大きな特徴……それはこの部屋にいる人間には分からないだろう。いや、分かっていたのだとしたら、とんでもない事だと思う。
彼は――魔族だ。
「ご苦労でしたね、座るといい。そこで茶でも飲んで暫し休みたまえ。こちらの話ももうすぐ終わるよ」
白スーツの男に促され、マリッカが座る。エヴィアも座ったので、慌てて所在なく座る俺。
こういう時、どんな行動を取ったらいいのか分からないが、あまり目立たないのが一番だろう。
「それで、コンセシールからの援助は期待していいのかな?」
「それは勿論ですよ、マリクカンドルフ殿。我々は魔族領侵攻を全面的にバックアップします」
おいおい、なんて物騒な席に座らせるんだ!?
それに相手の名前、どこかで聞いた事がある。だが直接会った人間じゃないな。こんな人間を忘れるほど、多くの人物には会っていないわけで……。
「リアンヌの丘の最高司令官だった人間よ」
衝撃の言葉を受け、飲んでいたお茶を吹きそうになる。
幸い二人がこちらを気にしている様子は無いが、そんな人間の近くに座るとか冗談じゃないぞ。
「しかしティランド連合王国とジェルケンブール王国があの様子でして、当国としても色々と問題を抱えている状態なのですよ」
「それは解るさ。実際ハルタールも見ての通り、次の遠征に主軸を出す余裕はないだろう」
「マリクカンドルフ殿は出られるので?」
「オスピア女帝陛下に進言はする予定だ。リアンヌの丘での借りもある。あの戦いでは多くの人間を失った……俺の子供達も全員な。まだ血族は残っているが、俺の直系はいなくなってしまったよ。今度こそ魔王を殺さねば、もはや生きている意味はないさ」
逃げたい……いや本気で。
人を殺す事は覚悟していたが、やはりその遺族に会うのは胃が痛い。しかもあの戦いの司令官? 子供達は全員戦死!?
彼の動作からは怒りの様な感情は伝わってこない。言葉も、詩を読む様に静かに語っている。だがその内に秘められた想いが、俺の心を痛いほどに締め付ける。
「私達コンセシール商国も、現在主力はここハルタール帝国にあります。可能な限り、貴国の助けになればと思っていますよ」
「契約なしで商人の言葉を鵜呑みにする気は無いが、それでも期待はするさ。人馬騎兵、まだ保有しているのだろう?」
「ええ、中央からの命があれば、いつでも魔族領へ送りましょう。ですが我が国を取り巻く状況が状況だけに……」
「ああ、判っている。俺からも中央に掛け合おう。いつまでも四大国の同士の戦争なんぞしてはいられないからな。それでは俺は失礼するが……」
そう言い、立ち上がりながら猛獣を思わせるオレンジ色の瞳でこちらを見る。
だが、ちょっと目を合わせるのは勘弁してもらいたい……。
「彼らは何者だね? 一人は軍属の様だが、他の二人は民間人か? 確かに商国の主力は移動したが、ここはまだ子供を連れてくる場所ではあるまい」
「彼女はマリッカ。あのアンドルスフ商家の人間ですよ。彼はその荷物持ち。女の子はその妹です。今回は、ちょっと見学させてあげようって事です」
「護衛武官のマリッカ・アンドルスフであります」
起立し美しい敬礼をするマリッカ。こうしていると、いかにもな軍人に見える。
「ほお、コンセシール商国ナンバー2の血族か。俺はマリクカンドルフ。この街の防衛隊長をしている。よろしくな」
「はっ! こちらこそ、お見知りおきをお願いいたします」
そして一方――
「エヴィアです……よろしくお願いします」
こちらは座ったまま、上目遣いでおどおどと答えるエヴィア。
こんな演技が出来るようになったのか! 成長の嬉しさで目頭が熱くなる。
……って、次は俺の番か。
「ヘルマン・ルンドホームです。ただ今マリッカ様にお仕えしております」
果たしてこの言い方で正しいのだろうか? だが最下層の人間となっているのだから、合っていると思いたい。つか、こういった時の問答も用意しておいてくれよ!
「ふーむ、君とはどこかで会っているかね?」
「いいえ、私はこの国に来たのは初めてですし、戦いに出た事もありませんから」
――いや、思いっきり戦っているんですけどね。だがその節はお世話になりましたとは、口が裂けても言えないし……。
「そうか、まあいい。しかし良い面構えだ。それに纏う空気が他の人間とは違うな。なんと言うか、俺のよく知っている男に似ているよ」
「恐縮です。その方はどんなお人ですか?」
「人間としては面白味の無い男だったな。だが努力家ではあったし、長く生きていても、常に生きる気概に満ちていた。参謀であった奴の深い思慮には何度も助けられたし、それに個人としての戦闘技量は抜きんでた力があったよ。必ずや魔王を打倒する……誰もが魔王なんて伝説だと笑う中、あの男はずっとそう言っていた」
もう……誰の事を言っているか察したような気がした。
「リアンヌの丘で戦死してしまったが、俺はきっと、あいつは魔王に一矢報いたと信じている。それだけの力と信念を持った男であった。ではな、君も励みたまえ」
そう言うと、マリクカンドルフはその巨体を揺らしながら出ていたった。
全身から嫌な汗が噴き出ている。本当に、生きた心地がしなかったぞとエヴィアとマリッカ、それに白スーツの魔族に目だけで文句を言う。
それにしてもこの男、結構偉い立場のようだが何者だ?
「それでは君の報告も聞こう。そうだな、近くにいいレストランがある。そこへ行こうか」
「畏まりました」
そう言ってマリッカは敬礼をするが、「それならここに来なくて良かったじゃん!」と、再び心の中で不平を漏らしたのだった。
そう言って、マリッカの入っていた部屋は広い場所だった。
しかし中は広いだけで、10人程度の人影がチラホラ見えるだけだ。あまり重要そうな部屋には見えない。まあ、あまり重要な場所に連れて行かれても困るんだが。
「マリッカ・アンドルスフ、只今戻りました」
彼女がピシっとした敬礼をした先には、二人の男性が座っていた。
一人はとにかくデカい。上背は2メートルを優に超え、肩幅も広い。獅子の様な獰猛な顔立ちだが、威嚇するような空気は感じられない。金色の髪は短く刈り揃えてあるが、もし長かったら本当にライオンの鬣のように見えただろう。
それにはっきりとした命の形を感じる。これは壁だろうか……氷壁、そんなイメージの人間だ。
着ている軍服はコンセシールの物ではない。白に三本の緑ライン。中央の一本だけ、よく見ると淵に金彩が施されている。
外で同じ模様の旗を何本か見た。おそらく、この国のマークなのだろう。
もう一人は白スーツの男。
上も下も、完全な白。ベストも白だが、中のシャツは鮮やかな青。そして襟元には三つの星に七流線。コンセシールの人間だろう。
少し褐色の肌に白に近い、短く刈り揃えたグレーの髪。それに緋色の瞳と、俺的には見慣れぬ風体だ。だが顔立ちがあまりにも特徴が無い。モブ顔……道ですれ違っても、あまり気付かないような何処にでもいる顔。
だが大きな特徴……それはこの部屋にいる人間には分からないだろう。いや、分かっていたのだとしたら、とんでもない事だと思う。
彼は――魔族だ。
「ご苦労でしたね、座るといい。そこで茶でも飲んで暫し休みたまえ。こちらの話ももうすぐ終わるよ」
白スーツの男に促され、マリッカが座る。エヴィアも座ったので、慌てて所在なく座る俺。
こういう時、どんな行動を取ったらいいのか分からないが、あまり目立たないのが一番だろう。
「それで、コンセシールからの援助は期待していいのかな?」
「それは勿論ですよ、マリクカンドルフ殿。我々は魔族領侵攻を全面的にバックアップします」
おいおい、なんて物騒な席に座らせるんだ!?
それに相手の名前、どこかで聞いた事がある。だが直接会った人間じゃないな。こんな人間を忘れるほど、多くの人物には会っていないわけで……。
「リアンヌの丘の最高司令官だった人間よ」
衝撃の言葉を受け、飲んでいたお茶を吹きそうになる。
幸い二人がこちらを気にしている様子は無いが、そんな人間の近くに座るとか冗談じゃないぞ。
「しかしティランド連合王国とジェルケンブール王国があの様子でして、当国としても色々と問題を抱えている状態なのですよ」
「それは解るさ。実際ハルタールも見ての通り、次の遠征に主軸を出す余裕はないだろう」
「マリクカンドルフ殿は出られるので?」
「オスピア女帝陛下に進言はする予定だ。リアンヌの丘での借りもある。あの戦いでは多くの人間を失った……俺の子供達も全員な。まだ血族は残っているが、俺の直系はいなくなってしまったよ。今度こそ魔王を殺さねば、もはや生きている意味はないさ」
逃げたい……いや本気で。
人を殺す事は覚悟していたが、やはりその遺族に会うのは胃が痛い。しかもあの戦いの司令官? 子供達は全員戦死!?
彼の動作からは怒りの様な感情は伝わってこない。言葉も、詩を読む様に静かに語っている。だがその内に秘められた想いが、俺の心を痛いほどに締め付ける。
「私達コンセシール商国も、現在主力はここハルタール帝国にあります。可能な限り、貴国の助けになればと思っていますよ」
「契約なしで商人の言葉を鵜呑みにする気は無いが、それでも期待はするさ。人馬騎兵、まだ保有しているのだろう?」
「ええ、中央からの命があれば、いつでも魔族領へ送りましょう。ですが我が国を取り巻く状況が状況だけに……」
「ああ、判っている。俺からも中央に掛け合おう。いつまでも四大国の同士の戦争なんぞしてはいられないからな。それでは俺は失礼するが……」
そう言い、立ち上がりながら猛獣を思わせるオレンジ色の瞳でこちらを見る。
だが、ちょっと目を合わせるのは勘弁してもらいたい……。
「彼らは何者だね? 一人は軍属の様だが、他の二人は民間人か? 確かに商国の主力は移動したが、ここはまだ子供を連れてくる場所ではあるまい」
「彼女はマリッカ。あのアンドルスフ商家の人間ですよ。彼はその荷物持ち。女の子はその妹です。今回は、ちょっと見学させてあげようって事です」
「護衛武官のマリッカ・アンドルスフであります」
起立し美しい敬礼をするマリッカ。こうしていると、いかにもな軍人に見える。
「ほお、コンセシール商国ナンバー2の血族か。俺はマリクカンドルフ。この街の防衛隊長をしている。よろしくな」
「はっ! こちらこそ、お見知りおきをお願いいたします」
そして一方――
「エヴィアです……よろしくお願いします」
こちらは座ったまま、上目遣いでおどおどと答えるエヴィア。
こんな演技が出来るようになったのか! 成長の嬉しさで目頭が熱くなる。
……って、次は俺の番か。
「ヘルマン・ルンドホームです。ただ今マリッカ様にお仕えしております」
果たしてこの言い方で正しいのだろうか? だが最下層の人間となっているのだから、合っていると思いたい。つか、こういった時の問答も用意しておいてくれよ!
「ふーむ、君とはどこかで会っているかね?」
「いいえ、私はこの国に来たのは初めてですし、戦いに出た事もありませんから」
――いや、思いっきり戦っているんですけどね。だがその節はお世話になりましたとは、口が裂けても言えないし……。
「そうか、まあいい。しかし良い面構えだ。それに纏う空気が他の人間とは違うな。なんと言うか、俺のよく知っている男に似ているよ」
「恐縮です。その方はどんなお人ですか?」
「人間としては面白味の無い男だったな。だが努力家ではあったし、長く生きていても、常に生きる気概に満ちていた。参謀であった奴の深い思慮には何度も助けられたし、それに個人としての戦闘技量は抜きんでた力があったよ。必ずや魔王を打倒する……誰もが魔王なんて伝説だと笑う中、あの男はずっとそう言っていた」
もう……誰の事を言っているか察したような気がした。
「リアンヌの丘で戦死してしまったが、俺はきっと、あいつは魔王に一矢報いたと信じている。それだけの力と信念を持った男であった。ではな、君も励みたまえ」
そう言うと、マリクカンドルフはその巨体を揺らしながら出ていたった。
全身から嫌な汗が噴き出ている。本当に、生きた心地がしなかったぞとエヴィアとマリッカ、それに白スーツの魔族に目だけで文句を言う。
それにしてもこの男、結構偉い立場のようだが何者だ?
「それでは君の報告も聞こう。そうだな、近くにいいレストランがある。そこへ行こうか」
「畏まりました」
そう言ってマリッカは敬礼をするが、「それならここに来なくて良かったじゃん!」と、再び心の中で不平を漏らしたのだった。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる