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【 それぞれの未来 】
魔王とマリッカ 中編
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俺の言葉を冗談だと思ったのだろうか? マリッカは出会って初めての微笑みを見せた。
正面から見ると、右の瞳は完全に隠れているが、左は碧色の瞳が少し見えている。斜めに切ったいびつな髪型だ。
大きな瞳に少しふっくらとした頬。かなりの童顔に見える。そして少しでも下に視線を向けると、そこに聳える凶悪なブツ。視線に困る……。
――また随分とストレートな反応ですね。
マリッカの様な兵役に就いている者は、若くても60歳以降だ。しかも果てること無き殺し合いを生き抜いて来た者達であり、生半可な異性にはさほど反応しない。
それがこうまで真っ直ぐに反応されると、少々興味が沸く。
――そういえば、リッツェルネールも私の胸に反応していましたね。案外、似た者同士なのでしょうか……?
「少し暖房が効きすぎでしょうか。暑いですね」
「いや、そうでもな――」
答えようとした相和義輝の前で、マリッカは胸元のボタンを二つ外す。それに合わせ、押さえつけられた双丘が張り出し、残った1つのボタンを限界まで引っ張った。
ボタンの悲鳴を感じる。もう今すぐにでも、それを千切って中から凶悪なものが飛び出てきそうだ。
――ひゃーーー。
これはまずい。なんか完全にペースを握られている様な気がする。
しかもわざわざ足を組み替えながら顔色を窺ってくる。弄ばれている様な気がするぞ。
どんな反応をすべきだろうか……取り敢えず平常心、平常心……。
マリッカは、そんなこちらの様子をジーっと見ながら優雅にお茶を飲んでいる。
瞳はハッキリと見えないが、値踏みするような視線も感じるな……ってあれ?
「そのお茶どっから出たんだ?」
「そこの棚にカップがあります。お茶はここですよ」
そう言われると、いつの間にかテーブルの上にはティーポットが置かれ、そこからは湯気と共にお茶の香気が漂ってくる。いつの間に!?
しかし少し心を落ち着けられたのは助かる。なにせ股間をテルティルトに握られているような状態だ。下手に反応したら、後でどんなネタにされるか分からない。
俺の分もカップを用意してくれればいいのに……そう思いながら立ち上がると、横でエヴィアがいつの間にか不穏な行動を取っている。
手には見慣れぬメモ帳とペン。何やら文字を書いているようだが?
「これは魔王メモかな。ユニカに文字を書く事も覚えろと言われたよ」
「魔王メモ?」
「魔王の行動を書き残すかな。本当は町で買ってもらう予定だったけど、そこにあったから貰ったよ」
棚まで行くと、食器や缶詰、それに確かにメモ帳や数本のペンなどが置かれている。しかしまぁ……嫌な予感しかしねぇ。
浮気メモ――そんな事も考えるが、ユニカと俺の関係は複雑だ。少なくとも、そう言った間柄ではない……のだろうか?
どちらにせよ、ダメと言っても聞かないだろう。変に口論になってマリッカに勘繰られるより放置した方が良さそうだ。
取り敢えず――アンドルスフ、ユニカの件は他言無用だ。
こうして釘を刺しておけば大丈夫だろう。将来彼女を人間世界に帰すためにも、余計な問題にはしたくない。
マリッカもまさか、今更人間の名前とは思うまい……。
だが、エヴィアと会話したことで少し緊張が解けた。
このまま二人だけで会話していたら、どうなっていたか考えるだけでちょっと怖い。
俺も茶を淹れながら、これからの為に幾つか質問だ。
「今、人間世界はどうなんだ? まだ魔王と戦うつもりなのか?」
「今年の8月に第九次魔族領侵攻戦が予定されていますが……今の状況で何処までの戦力を整えられるかは不明です。ムーオス自由帝国単体でもやるでしょうが……」
「やっぱり諦めてなかったのか。考えは分からないでもないが、あんな狭い世界なんて、もう放って置いて欲しいよ。それで今の状況ってのは?」
「ティランド連合王国とジェルケンブール王国が戦争を始めました」
あれ? 戦争しているのは、ここハルタールとゼビアとかいう国だったような……。
それにティランド連合王国か……因縁の国だ。事前勉強会では、世界四大国の一つだったと教わった。それにジェルケンブール王国も同じ四大国のはずだ。それが今戦争を始めている?
分からん……一体何がどうなると、そうなるのやら。
「その二つの国の状況はどうなっている? 正直言って人間世界の情報には疎くてね」
「隠す必要も無いですね……」
そう言いながらも缶詰を開け、中の魚をつまみながらマリッカは人間世界の情勢を話し始めた。
てかその缶詰いつ持ってきた!?
「ティランド連合王国、それにジェルケンブール王国は、どちらも世界四大国の一つです。他はここハルタール帝国と、南のムーオス自由帝国になります」
その辺りはさすがに聞いているが、改めて人間から教えてもらう事も重要だ。しっかり聞くとしよう。
「ハルタール帝国は去年、碧色の祝福に守られし栄光暦217年10月31日にゼビア王国他数か国に反乱を起こされました。ただ、こちらは粗方鎮圧されて終局に向かっています」
「今日は何日だ?」
「4月9日です」
1か月が40日で年末が50日。すると189日で鎮圧されたのか。
「その戦いではどのくらい死んだんだ? それに、ハルタールは反乱を起こされるような圧政を敷いていたのか?」
「死者は全部合わせれば5千万人程になると思います。ハルタール帝国の人口が2億人を少し超すくらいですから、全体の25パーセント程でしょうか。西方はすっかり人が減ったと思いますよ」
また随分死んだんだな……。
「ハルタールの統治ですが、それに問題があったとは思えません。あの国は基本的に放置体制で、属国の政治は自由裁量となっています。ゼビア王国が反乱を起こした理由は魔族領侵攻戦の失敗に対する反感となっていますが、それが真実かは不明です」
「そうか……続けてくれ」
「そして今年、碧色の祝福に守られし栄光暦218年3月13日にジェルケンブール王国がティランド連合王国に侵略を開始しました」
「まだ36日前か。それじゃ始まったばかりだな。人間同士の戦争は長引くものなのか?」
「どうでしょうか? 既に双方で1億人近い死者が出ていますが、収まる気配はありません。それに私のところに来た情報はタイムラグがありますので、今現状は不明です」
「いやちょっとまて。死者数おかしくないか?」
最初の5千万人でも違和感がすごかったが、そこまで行くと違和感どころではない。
第一次世界大戦の死者数は2千万人を下回っているし、第二次世界大戦でも1億人は死んでいない。
地球換算で1か月程度なのに、億の人間が死ぬとかありえるのか? まさか互いに核を撃ち合っているわけでもあるまいし。
それとも俺が知らないだけで、そんな超兵器でもあるのか?
「特におかしい点はありませんよ? お互い長い国境線で繋がっていますからね」
「いや、国境線とか言われても……人間同士の戦争ってのはどんな戦い方なんだ?」
「戦い方……ですか? 浮遊式輸送板などの機動部隊で兵員を輸送して、町などの拠点攻略を行うのが基本です。全員殺し終えたら、後続の民兵が入る事になりますね。大きな要地攻略などでは民兵が最初から随伴しますが、あそこくらい国境線が広いと、やはり機動戦が主体でしょう」
「いや待て、やっぱおかしい。全員殺すって皆殺し? 民間人を? 子供まで含めて?」
「当たり前でしょう? なんで敗戦国の人間を生かしておくんです?」
正面から見ると、右の瞳は完全に隠れているが、左は碧色の瞳が少し見えている。斜めに切ったいびつな髪型だ。
大きな瞳に少しふっくらとした頬。かなりの童顔に見える。そして少しでも下に視線を向けると、そこに聳える凶悪なブツ。視線に困る……。
――また随分とストレートな反応ですね。
マリッカの様な兵役に就いている者は、若くても60歳以降だ。しかも果てること無き殺し合いを生き抜いて来た者達であり、生半可な異性にはさほど反応しない。
それがこうまで真っ直ぐに反応されると、少々興味が沸く。
――そういえば、リッツェルネールも私の胸に反応していましたね。案外、似た者同士なのでしょうか……?
「少し暖房が効きすぎでしょうか。暑いですね」
「いや、そうでもな――」
答えようとした相和義輝の前で、マリッカは胸元のボタンを二つ外す。それに合わせ、押さえつけられた双丘が張り出し、残った1つのボタンを限界まで引っ張った。
ボタンの悲鳴を感じる。もう今すぐにでも、それを千切って中から凶悪なものが飛び出てきそうだ。
――ひゃーーー。
これはまずい。なんか完全にペースを握られている様な気がする。
しかもわざわざ足を組み替えながら顔色を窺ってくる。弄ばれている様な気がするぞ。
どんな反応をすべきだろうか……取り敢えず平常心、平常心……。
マリッカは、そんなこちらの様子をジーっと見ながら優雅にお茶を飲んでいる。
瞳はハッキリと見えないが、値踏みするような視線も感じるな……ってあれ?
「そのお茶どっから出たんだ?」
「そこの棚にカップがあります。お茶はここですよ」
そう言われると、いつの間にかテーブルの上にはティーポットが置かれ、そこからは湯気と共にお茶の香気が漂ってくる。いつの間に!?
しかし少し心を落ち着けられたのは助かる。なにせ股間をテルティルトに握られているような状態だ。下手に反応したら、後でどんなネタにされるか分からない。
俺の分もカップを用意してくれればいいのに……そう思いながら立ち上がると、横でエヴィアがいつの間にか不穏な行動を取っている。
手には見慣れぬメモ帳とペン。何やら文字を書いているようだが?
「これは魔王メモかな。ユニカに文字を書く事も覚えろと言われたよ」
「魔王メモ?」
「魔王の行動を書き残すかな。本当は町で買ってもらう予定だったけど、そこにあったから貰ったよ」
棚まで行くと、食器や缶詰、それに確かにメモ帳や数本のペンなどが置かれている。しかしまぁ……嫌な予感しかしねぇ。
浮気メモ――そんな事も考えるが、ユニカと俺の関係は複雑だ。少なくとも、そう言った間柄ではない……のだろうか?
どちらにせよ、ダメと言っても聞かないだろう。変に口論になってマリッカに勘繰られるより放置した方が良さそうだ。
取り敢えず――アンドルスフ、ユニカの件は他言無用だ。
こうして釘を刺しておけば大丈夫だろう。将来彼女を人間世界に帰すためにも、余計な問題にはしたくない。
マリッカもまさか、今更人間の名前とは思うまい……。
だが、エヴィアと会話したことで少し緊張が解けた。
このまま二人だけで会話していたら、どうなっていたか考えるだけでちょっと怖い。
俺も茶を淹れながら、これからの為に幾つか質問だ。
「今、人間世界はどうなんだ? まだ魔王と戦うつもりなのか?」
「今年の8月に第九次魔族領侵攻戦が予定されていますが……今の状況で何処までの戦力を整えられるかは不明です。ムーオス自由帝国単体でもやるでしょうが……」
「やっぱり諦めてなかったのか。考えは分からないでもないが、あんな狭い世界なんて、もう放って置いて欲しいよ。それで今の状況ってのは?」
「ティランド連合王国とジェルケンブール王国が戦争を始めました」
あれ? 戦争しているのは、ここハルタールとゼビアとかいう国だったような……。
それにティランド連合王国か……因縁の国だ。事前勉強会では、世界四大国の一つだったと教わった。それにジェルケンブール王国も同じ四大国のはずだ。それが今戦争を始めている?
分からん……一体何がどうなると、そうなるのやら。
「その二つの国の状況はどうなっている? 正直言って人間世界の情報には疎くてね」
「隠す必要も無いですね……」
そう言いながらも缶詰を開け、中の魚をつまみながらマリッカは人間世界の情勢を話し始めた。
てかその缶詰いつ持ってきた!?
「ティランド連合王国、それにジェルケンブール王国は、どちらも世界四大国の一つです。他はここハルタール帝国と、南のムーオス自由帝国になります」
その辺りはさすがに聞いているが、改めて人間から教えてもらう事も重要だ。しっかり聞くとしよう。
「ハルタール帝国は去年、碧色の祝福に守られし栄光暦217年10月31日にゼビア王国他数か国に反乱を起こされました。ただ、こちらは粗方鎮圧されて終局に向かっています」
「今日は何日だ?」
「4月9日です」
1か月が40日で年末が50日。すると189日で鎮圧されたのか。
「その戦いではどのくらい死んだんだ? それに、ハルタールは反乱を起こされるような圧政を敷いていたのか?」
「死者は全部合わせれば5千万人程になると思います。ハルタール帝国の人口が2億人を少し超すくらいですから、全体の25パーセント程でしょうか。西方はすっかり人が減ったと思いますよ」
また随分死んだんだな……。
「ハルタールの統治ですが、それに問題があったとは思えません。あの国は基本的に放置体制で、属国の政治は自由裁量となっています。ゼビア王国が反乱を起こした理由は魔族領侵攻戦の失敗に対する反感となっていますが、それが真実かは不明です」
「そうか……続けてくれ」
「そして今年、碧色の祝福に守られし栄光暦218年3月13日にジェルケンブール王国がティランド連合王国に侵略を開始しました」
「まだ36日前か。それじゃ始まったばかりだな。人間同士の戦争は長引くものなのか?」
「どうでしょうか? 既に双方で1億人近い死者が出ていますが、収まる気配はありません。それに私のところに来た情報はタイムラグがありますので、今現状は不明です」
「いやちょっとまて。死者数おかしくないか?」
最初の5千万人でも違和感がすごかったが、そこまで行くと違和感どころではない。
第一次世界大戦の死者数は2千万人を下回っているし、第二次世界大戦でも1億人は死んでいない。
地球換算で1か月程度なのに、億の人間が死ぬとかありえるのか? まさか互いに核を撃ち合っているわけでもあるまいし。
それとも俺が知らないだけで、そんな超兵器でもあるのか?
「特におかしい点はありませんよ? お互い長い国境線で繋がっていますからね」
「いや、国境線とか言われても……人間同士の戦争ってのはどんな戦い方なんだ?」
「戦い方……ですか? 浮遊式輸送板などの機動部隊で兵員を輸送して、町などの拠点攻略を行うのが基本です。全員殺し終えたら、後続の民兵が入る事になりますね。大きな要地攻略などでは民兵が最初から随伴しますが、あそこくらい国境線が広いと、やはり機動戦が主体でしょう」
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