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【 大火 】
ロキロア攻防戦
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ハルタール帝国首都ロキロア。巨大なクレーターの内側に作られ、周囲を高く盛り上がった山に囲まれた円形の都市である。
都市と言っても、直系は12キロメートル。それはもう、一つの地域と言っていい規模だ。
この都市単体でも、数年なら独立運営すら可能である。
出入り口は周囲4カ所に設置されたトンネルのみとなっており、今は完全に塞がれていた。
碧色の祝福に守られし栄光暦218年1月40日。ゼビア王国軍はこの都市を四百万の兵で包囲した。
だが包囲と言うにはあまりにも心もとない。本来であればラッフルシルド王国やスパイセン王国など、最低でも1千万人は集まるはずであった。
しかし実際に辿り着いたのはゼビア王国軍だけであり、しかも占領各地にもある程度の人数を割かねばならなかった。
「やはり足りないね。でもそれは解っていた事さ。さあ、始めようかね」
ククルスト・ゼビアには、この人数でもなんとかなるだけの自信があった。
根拠があるわけでもない。絶対と言えるわけでもない。だがそもそも、ここまで来た以上はやるしかなかったのだ。
現在稼働できる60騎の人馬騎兵を中心に、ゼビア軍が一斉に登頂を開始する。
事前調査で、人馬騎兵でもなんとか登れる場所の調べはついていた。
当然、防衛側のハルタール帝国も十分に理解している。おそらくかなりの激戦が予想されるだろう。
しかしもう後戻りは出来ないのは王だけではない。それは将兵達も同じだ。全員が覚悟を決めて、絶対防衛線に対して猛攻を開始した。
◇ ◇ ◇
「始まったかの」
山を越えて人々の声が聞こえてくる。それは声というより、不気味な呪いの呻きの様。現在、山の防衛線では、人馬騎兵を中心とした機甲部隊と防衛部隊が激闘を繰り広げている。
「では参るか。ククルストにも、少し挨拶をしてやらねばならぬ」
「オスピア様、鎧の支度が整っております」
黒の燕尾服を着こなした男が、小さな主に対して深々と頭を下げる。
だがハルタール帝国女帝、オスピアは手だけで静止し、そのまま廊下へと出る。
彼女は下着が透けるほどに薄い、絹のワンピース型のドレスにレースの長手袋。それにニーソックスに革のハイヒール。
全て白に統一され、ドレスの腰から下には金糸で美しい花が一面に刺繍されている。長手袋やニーソックスの裾も同様だ。
頭には宝石を散りばめた白銀のティアラが、光を受けて美しく輝いていた。
舞踏会ではさぞ美しい花であろうが、これから彼女が向かう先は戦場である。
だが、周囲に仕える者達は誰も異を唱えない。
彼女の床に付くほど長い金髪は、まるで地面に付くことを嫌がるかのように浮き、中空で揺れている。それは溢れ出る魔力によるものであり、彼らが敬愛する女帝が戦闘態勢に入ったことを示していた。
「十七番隊は後退、予備の三十五番隊が出ます!」
「アウロスの人馬騎兵隊が登頂成功! 現在、十番隊と共にトーチカにて投射槍を制圧中」
「四十八番隊の民兵隊に深刻な損害が出ています」
ククルスト・ゼビアが構える本陣・装甲騎兵の内部では各隊からの報告が次々と入って来る。予想よりは苦戦していない……そう、あくまで予想よりはである。
だが元より苦戦は覚悟の上だ。それに急斜面に難儀しているとはいえ、人馬騎兵は善戦している。一度突破さえしてしまえば、市街地など脆い物。勝機は十分にある。
『ククルスト、聞こえるかの』
突然頭に響くその声は、紛れもなくオスピア帝のもの。
ああ、彼女の魔法か――ククルストは即座に状況を察すると、話しかける様に思考する。
『お久しぶりで御座います、オスピア帝。この度はご機嫌麗しゅう御座います』
軽く会釈をするような仕草をするが、周囲の者は気が付いていない。
『良い。此度は、其方のこれまでの労をねぎらおうと思っての。今まで、良く尽くしてくれた』
『勿体なきお言葉。私はそのような言葉を掛けられるに値は致しません。今もこうして、貴方様のお命を狙っております』
『良いのだ。其方には其方の考えがあるのであろう。やはり……魔族とは戦えなんだか。国王が壁を越えなかった国はゼビア位なものだの』
『我が魂は、人でなく魔族に捧げております。魔族領遠征など、これ以上させるわけには参りません』
『……分かっておる。せめて、その亡骸はあの地に埋めてやろうぞ』
『有難きお言葉。それでは、貴方様の亡骸は何処へと埋めればよろしいか?』
『ふふ、そのような場所は無いの。しいて言うのなら海の彼方……いや、これはまだ誰も到達しておらぬな。忘れよ……。これまでの其方に報い、暫しの時を与える。我を倒して見せよ』
「ククク……このククルスト・ゼビアめが、必ずや貴方の呪縛を断ち切って見せましょうぞ」
突然に独り言を呟いた君主に配下達は驚くが、同時にその様子がただ事ではないと察する。そして、長椅子から立ち上がるゼビアに対し、一斉に直立不動の姿勢を取った。
「オスピアが自ら出てくるよ。我らのこれまでの献身に対する褒美だそうだね。さて、私も支度をするとしよう」
そして配下の一人、長身で岩のような男を指差すと――
「グルトマン、もし私に万が一のことがあれば、君を代理王とする。なに、敗戦の責は私が負うよ。君は一人でも多くの領民を逃がしてくれたまえ。苦難の道のりとなろうが、しっかりと頼むよ」
そう言い残し、装甲騎兵の外へと出る。
外は肌を凍らせるような冷たい強風が吹き、街を囲む山のあちらこちらから、火の手や煙が上がっている。そこでは、人馬騎兵や装甲騎兵、そして多くの兵士や民兵が、今この瞬間も戦い続けている。
「陛下、重甲鎧の支度が整っております」
王を見て慌てて飛んできた整備兵が進言するが――
「いや、徒歩で行くよ。彼女の戦いを見たことがあるんだ。重いのはダメだし、武器も邪魔だ。これだけあればいいよ」
そう言って一本の杖を見せる。それは1メートル程度の樫の木の枝先に、銀色の金属の球をつけた粗末な物。普段は、王が遠くを指し示すときに使う為の指揮棒だ。
整備兵はそんなもので何を? と言いたげな顔する。
「そうか、君はまだ新人だね」
「はいっ! 兵役2年目であります!」
「なら、よく見ておくといいよ。”女帝”と呼ばれるものの存在をね」
ククルストはその凶悪な馬面に満面の笑みを浮かべると、整備兵を労う様に肩を叩き、悠然と歩きだした。
――勿論、負けるつもりも無いけどね……。
強い風が足元を吹き、土煙を巻き上げながら王のマントをはためかせる。そんな彼の向かう先、山頂に響く巨大な炸裂音。同時に飛び散った流星のような火の玉が、彼の体を赤く照らしていた。
都市と言っても、直系は12キロメートル。それはもう、一つの地域と言っていい規模だ。
この都市単体でも、数年なら独立運営すら可能である。
出入り口は周囲4カ所に設置されたトンネルのみとなっており、今は完全に塞がれていた。
碧色の祝福に守られし栄光暦218年1月40日。ゼビア王国軍はこの都市を四百万の兵で包囲した。
だが包囲と言うにはあまりにも心もとない。本来であればラッフルシルド王国やスパイセン王国など、最低でも1千万人は集まるはずであった。
しかし実際に辿り着いたのはゼビア王国軍だけであり、しかも占領各地にもある程度の人数を割かねばならなかった。
「やはり足りないね。でもそれは解っていた事さ。さあ、始めようかね」
ククルスト・ゼビアには、この人数でもなんとかなるだけの自信があった。
根拠があるわけでもない。絶対と言えるわけでもない。だがそもそも、ここまで来た以上はやるしかなかったのだ。
現在稼働できる60騎の人馬騎兵を中心に、ゼビア軍が一斉に登頂を開始する。
事前調査で、人馬騎兵でもなんとか登れる場所の調べはついていた。
当然、防衛側のハルタール帝国も十分に理解している。おそらくかなりの激戦が予想されるだろう。
しかしもう後戻りは出来ないのは王だけではない。それは将兵達も同じだ。全員が覚悟を決めて、絶対防衛線に対して猛攻を開始した。
◇ ◇ ◇
「始まったかの」
山を越えて人々の声が聞こえてくる。それは声というより、不気味な呪いの呻きの様。現在、山の防衛線では、人馬騎兵を中心とした機甲部隊と防衛部隊が激闘を繰り広げている。
「では参るか。ククルストにも、少し挨拶をしてやらねばならぬ」
「オスピア様、鎧の支度が整っております」
黒の燕尾服を着こなした男が、小さな主に対して深々と頭を下げる。
だがハルタール帝国女帝、オスピアは手だけで静止し、そのまま廊下へと出る。
彼女は下着が透けるほどに薄い、絹のワンピース型のドレスにレースの長手袋。それにニーソックスに革のハイヒール。
全て白に統一され、ドレスの腰から下には金糸で美しい花が一面に刺繍されている。長手袋やニーソックスの裾も同様だ。
頭には宝石を散りばめた白銀のティアラが、光を受けて美しく輝いていた。
舞踏会ではさぞ美しい花であろうが、これから彼女が向かう先は戦場である。
だが、周囲に仕える者達は誰も異を唱えない。
彼女の床に付くほど長い金髪は、まるで地面に付くことを嫌がるかのように浮き、中空で揺れている。それは溢れ出る魔力によるものであり、彼らが敬愛する女帝が戦闘態勢に入ったことを示していた。
「十七番隊は後退、予備の三十五番隊が出ます!」
「アウロスの人馬騎兵隊が登頂成功! 現在、十番隊と共にトーチカにて投射槍を制圧中」
「四十八番隊の民兵隊に深刻な損害が出ています」
ククルスト・ゼビアが構える本陣・装甲騎兵の内部では各隊からの報告が次々と入って来る。予想よりは苦戦していない……そう、あくまで予想よりはである。
だが元より苦戦は覚悟の上だ。それに急斜面に難儀しているとはいえ、人馬騎兵は善戦している。一度突破さえしてしまえば、市街地など脆い物。勝機は十分にある。
『ククルスト、聞こえるかの』
突然頭に響くその声は、紛れもなくオスピア帝のもの。
ああ、彼女の魔法か――ククルストは即座に状況を察すると、話しかける様に思考する。
『お久しぶりで御座います、オスピア帝。この度はご機嫌麗しゅう御座います』
軽く会釈をするような仕草をするが、周囲の者は気が付いていない。
『良い。此度は、其方のこれまでの労をねぎらおうと思っての。今まで、良く尽くしてくれた』
『勿体なきお言葉。私はそのような言葉を掛けられるに値は致しません。今もこうして、貴方様のお命を狙っております』
『良いのだ。其方には其方の考えがあるのであろう。やはり……魔族とは戦えなんだか。国王が壁を越えなかった国はゼビア位なものだの』
『我が魂は、人でなく魔族に捧げております。魔族領遠征など、これ以上させるわけには参りません』
『……分かっておる。せめて、その亡骸はあの地に埋めてやろうぞ』
『有難きお言葉。それでは、貴方様の亡骸は何処へと埋めればよろしいか?』
『ふふ、そのような場所は無いの。しいて言うのなら海の彼方……いや、これはまだ誰も到達しておらぬな。忘れよ……。これまでの其方に報い、暫しの時を与える。我を倒して見せよ』
「ククク……このククルスト・ゼビアめが、必ずや貴方の呪縛を断ち切って見せましょうぞ」
突然に独り言を呟いた君主に配下達は驚くが、同時にその様子がただ事ではないと察する。そして、長椅子から立ち上がるゼビアに対し、一斉に直立不動の姿勢を取った。
「オスピアが自ら出てくるよ。我らのこれまでの献身に対する褒美だそうだね。さて、私も支度をするとしよう」
そして配下の一人、長身で岩のような男を指差すと――
「グルトマン、もし私に万が一のことがあれば、君を代理王とする。なに、敗戦の責は私が負うよ。君は一人でも多くの領民を逃がしてくれたまえ。苦難の道のりとなろうが、しっかりと頼むよ」
そう言い残し、装甲騎兵の外へと出る。
外は肌を凍らせるような冷たい強風が吹き、街を囲む山のあちらこちらから、火の手や煙が上がっている。そこでは、人馬騎兵や装甲騎兵、そして多くの兵士や民兵が、今この瞬間も戦い続けている。
「陛下、重甲鎧の支度が整っております」
王を見て慌てて飛んできた整備兵が進言するが――
「いや、徒歩で行くよ。彼女の戦いを見たことがあるんだ。重いのはダメだし、武器も邪魔だ。これだけあればいいよ」
そう言って一本の杖を見せる。それは1メートル程度の樫の木の枝先に、銀色の金属の球をつけた粗末な物。普段は、王が遠くを指し示すときに使う為の指揮棒だ。
整備兵はそんなもので何を? と言いたげな顔する。
「そうか、君はまだ新人だね」
「はいっ! 兵役2年目であります!」
「なら、よく見ておくといいよ。”女帝”と呼ばれるものの存在をね」
ククルストはその凶悪な馬面に満面の笑みを浮かべると、整備兵を労う様に肩を叩き、悠然と歩きだした。
――勿論、負けるつもりも無いけどね……。
強い風が足元を吹き、土煙を巻き上げながら王のマントをはためかせる。そんな彼の向かう先、山頂に響く巨大な炸裂音。同時に飛び散った流星のような火の玉が、彼の体を赤く照らしていた。
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