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【 儚く消えて 】
赤く、白く
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コンセシール商国の駐屯地では、大騒ぎの中で撤収準備が進められていた。
余分なものは一切詰まず、出来る限りの人員を乗せ、浮遊式輸送板や飛甲騎兵が出撃して行く。
それを見送りながら、イリオン・ハイマーはリッツェルネールへの報告書をまとめていた。
他にも駐屯地には100名ほどの男女が残る。彼らは非登録市民。正規の戸籍や証明書を持たない者達。
壁から魔族領に入る事は簡単だ。それを越えるという事は人類のために死ぬという事なのだから。だが戻る事は出来ない。魔族の可能性があるものは、決して侵入できない鉄壁のセキュリティによるためだ。
だから、イリオンは帰還者にはなれない。それは勿論、覚悟の上だった。
そして今、全てを知った上で冷静に書類を整理する。
左目には少し欠けた片眼鏡。目の前にはバラバラになった通信機の中身。
彼女はリッツェルネールが思っていたより、ずっと優秀だった。
僅かの間に通信機の扱いを習得し、破壊された残骸の中から必要な情報を抜き出していた。そして、急ぎその内容を暗号にして書き写す。
解読用コードは自分の誕生日にした。これは家族か彼しか知らない事。仮にこの書類が別の誰かの手に渡っても、それを知らなければそう易々と解読することは出来ない。
逆に、きちんと彼の手に渡ればすぐに気が付くだろう。彼は優秀な人だ。
これを見たら、彼は喜んでくれるだろうか? 褒めてくれるだろうか?
出来得るならもう一度会い、直接渡し、喜んだ顔を見たかった。
その気持ちは何なのだろうか? イリオン自身にも分からない。
だが、そんな事を考えている時間は与えられてはいない。地響きと土煙を立てながら、それが迫ってくる。白き苔の領域からあふれ出た物。通り道にある全てを喰らいつくしながら進軍する真っ白い魔族。
「これからアレに、殺されるんすね……」
億を超える巨大な軍隊蟻の群れが、コンセシール商国の駐屯地を飲み込もうとしていた。
◇ ◇ ◇
「あれが報告にあった溢れた大地か……」
上空400メートルからその様子を観察するリッツェルネール・アルドライトとケインブラ・フォースノーは、それが生物の群れだとすぐに分かった。
だが大きすぎる。そして多すぎる。
軍隊蟻の大きさはおよそ1メートルだが、巨大な顎を持つ5メートルクラスの兵隊蟻も混ざる。数は見えている範囲でも数千万、全体なら億を超える数だ。報告によると、これが数ヶ所で確認されているらしい。
こんなものが本格的に活動を開始したのだとしたら……。
「一度攻撃を試します。ケインブラは記録を」
「ああ、任せる。だが突撃だけはしないでくれよ」
飛甲騎兵を高度100メートルまで降下させ、射出槍による攻撃を敢行する。
距離があるとはいえ、並の人間の重甲鎧程度は打ち抜ける威力だ。だが弾かれる。目標の硬度はそれ以上と言う事か。
これでは歩兵などが立ち向かっても、ひとたまりもあるまい……。
「門には報告を入れた。現在ブロネクス王国軍が防衛準備中だ。まぁ、気休めにもならないだろうがな」
気休めにもならない――確かにケインブラの言うとおりだ。人類の生存圏は絶対不可侵の壁で守られている。逆に万が一それが破られれば、もうどこの国の軍がいようが関係ない。蹂躙されるだけだ。
「僕たちは駐屯地に向かいます」
「あそこはもう撤退しているはずだ。だがまあ良い、君に任せるよ」
リッツェルネールが到着した時、コンセシール商国の駐屯地は既に無数の巨大軍隊蟻によって飲み込まれていた。
それはまるで、津波にあった街の様。駐屯地に設けられた小さな防塁や建物など簡単に乗り越えられ、すでに地面のほとんどは建物の起伏など判らぬ位に白く染まっている。
だがその中に――、
「イリオン!」
ひときわ高い屋根の上で、イリオンは一人奮戦していた。
だが持っていた粗末な小剣で軍隊蟻を倒すことなど難しく、逃げて逃げて逃げ回り追い詰められていたのだ。
ここで死ぬ事からはもう逃れられない。でももし奇跡があるのなら――
そう考えていた彼女の目の前に、飛甲騎兵のハッチを開けたリッツェルネールが現われる。
右手で騎体を制御しながら、限界まで左手を伸ばしてくる。
白に近い淡い栗色の髪が風に揺れ、その緋色の瞳は真っ直ぐにこちらを見つめている。
――ああ、まるで王子様みたいっす……。
すぐに左手でその手を掴むと、剣を捨て、腰に下げていたメリオ・フォースノーの通信機の残骸と、書き留めた書類を飛甲騎兵に放り込む。
彼と過ごした日々は楽しかった。また会ったら沢山話したいことがあった。しかしイリオンは、それよりも彼が一番知りたがっているだろう情報を優先した。
「中央センベルエント銀行、番号と暗証は記念コインっす!」
叫んだイリオンの右脹脛に軍隊蟻の牙が突き刺さる。そして彼女の細い腰にも同様に別の軍隊蟻の牙が貫通する。
巨大な蟻達に引っ張られ、互いに結んだ人間の手など簡単に外れてしまう。
――私は、役に立てたっすか……?
イリオンにはわかっていた。もう間に合わないことも。仮に奇跡が起きても、壁を越えて戻るなど出来ない事を。
それでも会えた。これを奇跡と言わずして何というのだろう。そして、彼が喜ぶ顔を見る事も出来た……。
「こちらも限界だ! 上昇しろ、リッツェルネール!」
既に、飛甲騎兵にも軍隊蟻が取り付きつつあった。
すぐに騎体を横一回転させると同時にハッチを閉じ、張り付いていた軍隊蟻を振りほどいて上昇する。
イリオンが飲まれた場所は一瞬だけ赤く染まっていたが、すぐに彼女の短い人生のように白い色に塗りつぶされて消えてしまっていた。
「危なかったな。彼女は逃げ遅れた兵士か? な、何か叫んでいたようだったが……」
リッツェルネールは深呼吸をして心を整える。
彼自身も察していた……ギリギリ間に合わなかった事を。
だが、それなのに彼女の言葉を聞いた時、心が喜んでしまった。その情報を知りたかったとは言え、目の前で死に逝く少女よりも魂はそちらを優先したのだ。
――僕にはもう、人の心なんか残ってやしない……。
一方で彼は、金属の板越しに座っているもう一人の男の微妙な動揺を感じ取っていた。
そして――、
「センベルエント銀行貸金庫、3257ー455ー1420。貴方なら意味はわかりますよね」
ケインブラは戦慄していた。冷汗が流れていくのを感じる。先ほどまでの死ぬかもしれないという恐怖とは別のモノ。
――いったいどこから計画していたのだ。会食に行く途中で彼を見つけたのも、誘ったのもこちら側だ。そしてアイオネアの門があるランオルド王国に用事があったのは私だけ。そして駐屯地への緊急飛行。あの情勢ではそのまま門を越えるのは自然流れだ。あそこからここまで来るのにはきちんと意味があった……。
だが、この世人を決して許さぬ二人だけの状態で、付きつけられたナイフのような言葉。
それは情報専門のフォースノー家……いや、コンセシール商国の暗部。魔族領侵攻で溜まり貯まった膿の隠し場所。
メリオ・フォースノーの戦死によって、この世から完全に消えたはずの情報だった。
「僕の部隊で不正が出来るのは、副官であり情報通信士である彼女しかいなかったのですよ」
冷たく感情の無い声でリッツェルネールが言葉を続ける。
「時間はあります。色々と話をしましょう」
――もし全てが計画してあったのなら、貴様はもう人間ではないぞ、リッツェルネール!
ケインブラの真っ赤なドレスは、ぐっしょりとした汗で肌に張り付いていた。
余分なものは一切詰まず、出来る限りの人員を乗せ、浮遊式輸送板や飛甲騎兵が出撃して行く。
それを見送りながら、イリオン・ハイマーはリッツェルネールへの報告書をまとめていた。
他にも駐屯地には100名ほどの男女が残る。彼らは非登録市民。正規の戸籍や証明書を持たない者達。
壁から魔族領に入る事は簡単だ。それを越えるという事は人類のために死ぬという事なのだから。だが戻る事は出来ない。魔族の可能性があるものは、決して侵入できない鉄壁のセキュリティによるためだ。
だから、イリオンは帰還者にはなれない。それは勿論、覚悟の上だった。
そして今、全てを知った上で冷静に書類を整理する。
左目には少し欠けた片眼鏡。目の前にはバラバラになった通信機の中身。
彼女はリッツェルネールが思っていたより、ずっと優秀だった。
僅かの間に通信機の扱いを習得し、破壊された残骸の中から必要な情報を抜き出していた。そして、急ぎその内容を暗号にして書き写す。
解読用コードは自分の誕生日にした。これは家族か彼しか知らない事。仮にこの書類が別の誰かの手に渡っても、それを知らなければそう易々と解読することは出来ない。
逆に、きちんと彼の手に渡ればすぐに気が付くだろう。彼は優秀な人だ。
これを見たら、彼は喜んでくれるだろうか? 褒めてくれるだろうか?
出来得るならもう一度会い、直接渡し、喜んだ顔を見たかった。
その気持ちは何なのだろうか? イリオン自身にも分からない。
だが、そんな事を考えている時間は与えられてはいない。地響きと土煙を立てながら、それが迫ってくる。白き苔の領域からあふれ出た物。通り道にある全てを喰らいつくしながら進軍する真っ白い魔族。
「これからアレに、殺されるんすね……」
億を超える巨大な軍隊蟻の群れが、コンセシール商国の駐屯地を飲み込もうとしていた。
◇ ◇ ◇
「あれが報告にあった溢れた大地か……」
上空400メートルからその様子を観察するリッツェルネール・アルドライトとケインブラ・フォースノーは、それが生物の群れだとすぐに分かった。
だが大きすぎる。そして多すぎる。
軍隊蟻の大きさはおよそ1メートルだが、巨大な顎を持つ5メートルクラスの兵隊蟻も混ざる。数は見えている範囲でも数千万、全体なら億を超える数だ。報告によると、これが数ヶ所で確認されているらしい。
こんなものが本格的に活動を開始したのだとしたら……。
「一度攻撃を試します。ケインブラは記録を」
「ああ、任せる。だが突撃だけはしないでくれよ」
飛甲騎兵を高度100メートルまで降下させ、射出槍による攻撃を敢行する。
距離があるとはいえ、並の人間の重甲鎧程度は打ち抜ける威力だ。だが弾かれる。目標の硬度はそれ以上と言う事か。
これでは歩兵などが立ち向かっても、ひとたまりもあるまい……。
「門には報告を入れた。現在ブロネクス王国軍が防衛準備中だ。まぁ、気休めにもならないだろうがな」
気休めにもならない――確かにケインブラの言うとおりだ。人類の生存圏は絶対不可侵の壁で守られている。逆に万が一それが破られれば、もうどこの国の軍がいようが関係ない。蹂躙されるだけだ。
「僕たちは駐屯地に向かいます」
「あそこはもう撤退しているはずだ。だがまあ良い、君に任せるよ」
リッツェルネールが到着した時、コンセシール商国の駐屯地は既に無数の巨大軍隊蟻によって飲み込まれていた。
それはまるで、津波にあった街の様。駐屯地に設けられた小さな防塁や建物など簡単に乗り越えられ、すでに地面のほとんどは建物の起伏など判らぬ位に白く染まっている。
だがその中に――、
「イリオン!」
ひときわ高い屋根の上で、イリオンは一人奮戦していた。
だが持っていた粗末な小剣で軍隊蟻を倒すことなど難しく、逃げて逃げて逃げ回り追い詰められていたのだ。
ここで死ぬ事からはもう逃れられない。でももし奇跡があるのなら――
そう考えていた彼女の目の前に、飛甲騎兵のハッチを開けたリッツェルネールが現われる。
右手で騎体を制御しながら、限界まで左手を伸ばしてくる。
白に近い淡い栗色の髪が風に揺れ、その緋色の瞳は真っ直ぐにこちらを見つめている。
――ああ、まるで王子様みたいっす……。
すぐに左手でその手を掴むと、剣を捨て、腰に下げていたメリオ・フォースノーの通信機の残骸と、書き留めた書類を飛甲騎兵に放り込む。
彼と過ごした日々は楽しかった。また会ったら沢山話したいことがあった。しかしイリオンは、それよりも彼が一番知りたがっているだろう情報を優先した。
「中央センベルエント銀行、番号と暗証は記念コインっす!」
叫んだイリオンの右脹脛に軍隊蟻の牙が突き刺さる。そして彼女の細い腰にも同様に別の軍隊蟻の牙が貫通する。
巨大な蟻達に引っ張られ、互いに結んだ人間の手など簡単に外れてしまう。
――私は、役に立てたっすか……?
イリオンにはわかっていた。もう間に合わないことも。仮に奇跡が起きても、壁を越えて戻るなど出来ない事を。
それでも会えた。これを奇跡と言わずして何というのだろう。そして、彼が喜ぶ顔を見る事も出来た……。
「こちらも限界だ! 上昇しろ、リッツェルネール!」
既に、飛甲騎兵にも軍隊蟻が取り付きつつあった。
すぐに騎体を横一回転させると同時にハッチを閉じ、張り付いていた軍隊蟻を振りほどいて上昇する。
イリオンが飲まれた場所は一瞬だけ赤く染まっていたが、すぐに彼女の短い人生のように白い色に塗りつぶされて消えてしまっていた。
「危なかったな。彼女は逃げ遅れた兵士か? な、何か叫んでいたようだったが……」
リッツェルネールは深呼吸をして心を整える。
彼自身も察していた……ギリギリ間に合わなかった事を。
だが、それなのに彼女の言葉を聞いた時、心が喜んでしまった。その情報を知りたかったとは言え、目の前で死に逝く少女よりも魂はそちらを優先したのだ。
――僕にはもう、人の心なんか残ってやしない……。
一方で彼は、金属の板越しに座っているもう一人の男の微妙な動揺を感じ取っていた。
そして――、
「センベルエント銀行貸金庫、3257ー455ー1420。貴方なら意味はわかりますよね」
ケインブラは戦慄していた。冷汗が流れていくのを感じる。先ほどまでの死ぬかもしれないという恐怖とは別のモノ。
――いったいどこから計画していたのだ。会食に行く途中で彼を見つけたのも、誘ったのもこちら側だ。そしてアイオネアの門があるランオルド王国に用事があったのは私だけ。そして駐屯地への緊急飛行。あの情勢ではそのまま門を越えるのは自然流れだ。あそこからここまで来るのにはきちんと意味があった……。
だが、この世人を決して許さぬ二人だけの状態で、付きつけられたナイフのような言葉。
それは情報専門のフォースノー家……いや、コンセシール商国の暗部。魔族領侵攻で溜まり貯まった膿の隠し場所。
メリオ・フォースノーの戦死によって、この世から完全に消えたはずの情報だった。
「僕の部隊で不正が出来るのは、副官であり情報通信士である彼女しかいなかったのですよ」
冷たく感情の無い声でリッツェルネールが言葉を続ける。
「時間はあります。色々と話をしましょう」
――もし全てが計画してあったのなら、貴様はもう人間ではないぞ、リッツェルネール!
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