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【 戦争 】
ナルナウフ教の司祭 後編
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「よく来たな……我はま――」
話をする間もなくサイアナとその配下は躊躇なく突進してくる。しかし――、
一閃。そこには何もないが確かに何かがある。エヴィアの武器だ。
透明なそれは目に映らないが、もし見る事が出来たらなら、今のエヴィアの姿は毛玉の様に見えただろう。極細の、全てを切り裂く糸の触手。
突進してきたナルナウフ教団騎馬隊は見えない何かに引っ掛かり、輪切りの肉塊となって血しぶきと共にボトボトと地面に転がっていく。
だが――、
切れない!?
エヴィアが自らの武器で切断できないものは初めてだった。人類の鎧も、浮遊式輸送板も、飛甲騎兵すら切り裂いてきたのだ。だがサイアナの武器にも鎧にもかすり傷程度しかついていない。
一方――、
切られましたわね。
サイアナの乗っていた馬は頭も首も足も、出鱈目に包丁を入れたように様々な角度から切断され輪切りとなる。自分にも、何か蜘蛛の糸が掛るようなそんな抵抗を感じた。
だがしかし――すぐに左足で着地をすると、その足を軸に魔王に向かって跳躍する。
轟音と強風を伴った聖杖が右から左へと俺の目の前を掠める。エヴィアがマントを引っ張らなかったら今ので一巻の終わり、ジ・エンドだ。
これはまずい! 咄嗟に腰に差しているオルコスの息子の形見の剣を抜くが――、
今度は左から右へと掠めた聖杖が形見の剣に当たり、パンっ! という乾いた軽い音と共に柄から先が粉々になって飛散する。まるで金属バットでフルスイングされた煎餅の様だ。
ま、まて! 何だ今の!? この人は不死者特攻じゃねぇ、人間……いや生きとし生けるもの全てに対して特攻だ。レベルを上げて物理で殴るを地でいってやがる。
しかもあの聖杖、やっぱり唯の鈍器じゃないか!
大体あの鎧は何だ? 以前駐屯地で鎧を着ていないサイアナに会ったが、普通に可愛い女の子だった。絶対にこんなに大きくはなかったはずだ!
だが目の前のモノは彼女が両腕を広げたくらいの幅があり、しかも身長も自分よりずっと高い。およそ2メートル40センチと言ったところか。動いているときにモーターの様な駆動音もする。これじゃ本当にパワードスーツそのものだ。
「ま、待て、少し話をしないか?」
ほんの少しの間が欲しい、心を落ち着けるだけの時間を。
「ふふ、そんな迷った顔をされてしまうと、わたくしとしては地に返して差し上げないといけませんわ」
軽く言葉を交わしながらも、サイアナは別の事を考える。
――先程もまた……何かに当たりましたわね。やはり蜘蛛の巣の様なもの……糸ですの?
では今度はいかがでしょうか。
サイアナは姿勢をしっかり整えると、全神経を集中し魔王めがけて全力で突進する。
今度はたとえ抵抗があっても、それを突き抜ける勢いで!
「よそ見ですか!? 私も舐められたものですなぁーー!」
オブマーク司教もまたサイアナ程ではないが、よく似た水中服の様な形状の鎧を身に纏っている。だがその右手は前腕が斬り落とされ、今では左手一だ。
しかしその力は一向に衰えず、彼の振るった聖杖がエヴィアに命中する。直撃だ。
岩どころか鉄をも砕く一撃――にも関わらず、その威力と2倍以上の体格差にも関わらず魔人エヴィアは右手一本で軽々と受け止める。
ダメージは無い、だが衝撃で足が地面にめり込む。魔王のもとへ行けない――!
うわ! 死ぬ!
魔王、相和義輝はまるで世界が静止したかのように感じていた。
これ死ぬのか? だが死の予感は感じない。生き残るって事だろうか。だが無理だ。サイアナの聖杖が迫る、直撃コースだ。
重症で助かる? 確かにこの能力は死ぬかどうかしか判らない。一生車椅子生活でも死なないなら死は感知できない。でもやっぱりこれは当たれば死ぬに違いない。
水中服の様な頭部の首に付いたガラス窓から覗く鈍色の瞳は、真っ直ぐに俺を見つめて
――いない!?
俺を通してその向こう、何だ? 何を見ている?
世界が急に暗くなる。影だ! 何かが背後にいる、いや来た。菱形の影、そして左右に何か別の大きな影――鋏。この姿は……。
「ヨーツケール!」
金属と金属がぶつかり合う、鼓膜を破るような轟音! そして目がくらむような火花!
サイアナの聖杖と魔人ヨーツケールの右上の鋏が激しくぶつかり合う。
打ち合った魔人ヨーツケールの右上鋏は根元から外れ、地面にドスンと落下する。
先端は潰れ、そこから灰紫の体液を吹き出していた。
一方サイアナはトラックに跳ねられた人形の様に重力を感じさせない姿勢で吹き飛ぶと、まるで水切りの石の様に何度も何度も地面に叩きつけられ跳ねる。しかし――
――ガガガガガガガガガガガガガッッッ!
地面に聖杖を突きたてると、それをブレーキにして停止する、仁王立ちだ。
今の一撃で六百メートルほど吹き飛んだサイアナの姿は、もう点にしか見えない。だが感じるその生命には僅かの陰りも見られない。本当に人間かアレ!?
「司祭様!」
「ご無事ですか!?」
教徒たちが一斉にサイアナに集まる。
あれほどの衝撃、あれほどの吹き飛び。サイアナの聖杖は潰れ拉げ、柄も歪んで使い物にはならない。信者たちの心配ももっともだ。しかし……。
「見つけた! 見つけましたわ! あの異形、あの強さ、あれぞまさに伝説の悪魔! 人を迷わす元凶ですわ!」
サイアナは嬉々として感動している。
ナルナウフ教の経典に記される伝説。この世界のどこかに異形の悪魔がおり、それが死者を迷わすのだと。
そしてそれを打倒し死者に永遠の安らぎを与える事こそが使命なのだと。
もうサイアナの目には貧相な魔王など映ってはいない。あの異形の悪魔。あれを打倒する事が我が使命。
「ああ、神よ……今日の出会いに感謝いたします。わたくしは遂に、伝説の悪魔に相まみえる事が出来ました」
「今はダメです、司祭様!」
「どうかご自重を!」
だが信者は不安を覚え反対する。
「ええ、判っておりましてよ」
サイアナも分かっている。聖杖は破壊されてしまった。体もあちこちがじくじくと痛む。エヴィアの触手は、鎧の薄い部分を幾つか貫通していたのだ。
「ふふふ、楽しみが増えました。今日は全員引き上げです。次はもっとしっかりとした装備をご用意いたしますわ」
そう言うと、サイアナは堂々と帰って行く。
その進む先にいる不死者達は、命令も無いのにまるで海を割るかのように避ける。
「ああ、あれは仕方ないな。あの人は多分、素手でもあまり変わりないわ。それよりも……」
相和義輝としてはヨーツケールの方が気がかりだ。
「鋏は大丈夫なのか?」
「問題無い、魔王。ヨーツケールの鋏はよく外れる」
そう言うと器用に下の鋏で拾い、上の鋏を元の状態にくっつける。
「それよりも魔王、追わなくて良いのか?」
「ああ、問題ない」
予定の一割も成功しなかった。だが、今はこれ以上サイアナと戦っている余裕がない。
本当に、時間差で来てくれてよかったと思う。とてもじゃないが、あれと同時に相手は出来ない。
今眼前には赤紫の塊が広がりつつある。
ティランド連合王国の軍隊が迫ってきていた。
話をする間もなくサイアナとその配下は躊躇なく突進してくる。しかし――、
一閃。そこには何もないが確かに何かがある。エヴィアの武器だ。
透明なそれは目に映らないが、もし見る事が出来たらなら、今のエヴィアの姿は毛玉の様に見えただろう。極細の、全てを切り裂く糸の触手。
突進してきたナルナウフ教団騎馬隊は見えない何かに引っ掛かり、輪切りの肉塊となって血しぶきと共にボトボトと地面に転がっていく。
だが――、
切れない!?
エヴィアが自らの武器で切断できないものは初めてだった。人類の鎧も、浮遊式輸送板も、飛甲騎兵すら切り裂いてきたのだ。だがサイアナの武器にも鎧にもかすり傷程度しかついていない。
一方――、
切られましたわね。
サイアナの乗っていた馬は頭も首も足も、出鱈目に包丁を入れたように様々な角度から切断され輪切りとなる。自分にも、何か蜘蛛の糸が掛るようなそんな抵抗を感じた。
だがしかし――すぐに左足で着地をすると、その足を軸に魔王に向かって跳躍する。
轟音と強風を伴った聖杖が右から左へと俺の目の前を掠める。エヴィアがマントを引っ張らなかったら今ので一巻の終わり、ジ・エンドだ。
これはまずい! 咄嗟に腰に差しているオルコスの息子の形見の剣を抜くが――、
今度は左から右へと掠めた聖杖が形見の剣に当たり、パンっ! という乾いた軽い音と共に柄から先が粉々になって飛散する。まるで金属バットでフルスイングされた煎餅の様だ。
ま、まて! 何だ今の!? この人は不死者特攻じゃねぇ、人間……いや生きとし生けるもの全てに対して特攻だ。レベルを上げて物理で殴るを地でいってやがる。
しかもあの聖杖、やっぱり唯の鈍器じゃないか!
大体あの鎧は何だ? 以前駐屯地で鎧を着ていないサイアナに会ったが、普通に可愛い女の子だった。絶対にこんなに大きくはなかったはずだ!
だが目の前のモノは彼女が両腕を広げたくらいの幅があり、しかも身長も自分よりずっと高い。およそ2メートル40センチと言ったところか。動いているときにモーターの様な駆動音もする。これじゃ本当にパワードスーツそのものだ。
「ま、待て、少し話をしないか?」
ほんの少しの間が欲しい、心を落ち着けるだけの時間を。
「ふふ、そんな迷った顔をされてしまうと、わたくしとしては地に返して差し上げないといけませんわ」
軽く言葉を交わしながらも、サイアナは別の事を考える。
――先程もまた……何かに当たりましたわね。やはり蜘蛛の巣の様なもの……糸ですの?
では今度はいかがでしょうか。
サイアナは姿勢をしっかり整えると、全神経を集中し魔王めがけて全力で突進する。
今度はたとえ抵抗があっても、それを突き抜ける勢いで!
「よそ見ですか!? 私も舐められたものですなぁーー!」
オブマーク司教もまたサイアナ程ではないが、よく似た水中服の様な形状の鎧を身に纏っている。だがその右手は前腕が斬り落とされ、今では左手一だ。
しかしその力は一向に衰えず、彼の振るった聖杖がエヴィアに命中する。直撃だ。
岩どころか鉄をも砕く一撃――にも関わらず、その威力と2倍以上の体格差にも関わらず魔人エヴィアは右手一本で軽々と受け止める。
ダメージは無い、だが衝撃で足が地面にめり込む。魔王のもとへ行けない――!
うわ! 死ぬ!
魔王、相和義輝はまるで世界が静止したかのように感じていた。
これ死ぬのか? だが死の予感は感じない。生き残るって事だろうか。だが無理だ。サイアナの聖杖が迫る、直撃コースだ。
重症で助かる? 確かにこの能力は死ぬかどうかしか判らない。一生車椅子生活でも死なないなら死は感知できない。でもやっぱりこれは当たれば死ぬに違いない。
水中服の様な頭部の首に付いたガラス窓から覗く鈍色の瞳は、真っ直ぐに俺を見つめて
――いない!?
俺を通してその向こう、何だ? 何を見ている?
世界が急に暗くなる。影だ! 何かが背後にいる、いや来た。菱形の影、そして左右に何か別の大きな影――鋏。この姿は……。
「ヨーツケール!」
金属と金属がぶつかり合う、鼓膜を破るような轟音! そして目がくらむような火花!
サイアナの聖杖と魔人ヨーツケールの右上の鋏が激しくぶつかり合う。
打ち合った魔人ヨーツケールの右上鋏は根元から外れ、地面にドスンと落下する。
先端は潰れ、そこから灰紫の体液を吹き出していた。
一方サイアナはトラックに跳ねられた人形の様に重力を感じさせない姿勢で吹き飛ぶと、まるで水切りの石の様に何度も何度も地面に叩きつけられ跳ねる。しかし――
――ガガガガガガガガガガガガガッッッ!
地面に聖杖を突きたてると、それをブレーキにして停止する、仁王立ちだ。
今の一撃で六百メートルほど吹き飛んだサイアナの姿は、もう点にしか見えない。だが感じるその生命には僅かの陰りも見られない。本当に人間かアレ!?
「司祭様!」
「ご無事ですか!?」
教徒たちが一斉にサイアナに集まる。
あれほどの衝撃、あれほどの吹き飛び。サイアナの聖杖は潰れ拉げ、柄も歪んで使い物にはならない。信者たちの心配ももっともだ。しかし……。
「見つけた! 見つけましたわ! あの異形、あの強さ、あれぞまさに伝説の悪魔! 人を迷わす元凶ですわ!」
サイアナは嬉々として感動している。
ナルナウフ教の経典に記される伝説。この世界のどこかに異形の悪魔がおり、それが死者を迷わすのだと。
そしてそれを打倒し死者に永遠の安らぎを与える事こそが使命なのだと。
もうサイアナの目には貧相な魔王など映ってはいない。あの異形の悪魔。あれを打倒する事が我が使命。
「ああ、神よ……今日の出会いに感謝いたします。わたくしは遂に、伝説の悪魔に相まみえる事が出来ました」
「今はダメです、司祭様!」
「どうかご自重を!」
だが信者は不安を覚え反対する。
「ええ、判っておりましてよ」
サイアナも分かっている。聖杖は破壊されてしまった。体もあちこちがじくじくと痛む。エヴィアの触手は、鎧の薄い部分を幾つか貫通していたのだ。
「ふふふ、楽しみが増えました。今日は全員引き上げです。次はもっとしっかりとした装備をご用意いたしますわ」
そう言うと、サイアナは堂々と帰って行く。
その進む先にいる不死者達は、命令も無いのにまるで海を割るかのように避ける。
「ああ、あれは仕方ないな。あの人は多分、素手でもあまり変わりないわ。それよりも……」
相和義輝としてはヨーツケールの方が気がかりだ。
「鋏は大丈夫なのか?」
「問題無い、魔王。ヨーツケールの鋏はよく外れる」
そう言うと器用に下の鋏で拾い、上の鋏を元の状態にくっつける。
「それよりも魔王、追わなくて良いのか?」
「ああ、問題ない」
予定の一割も成功しなかった。だが、今はこれ以上サイアナと戦っている余裕がない。
本当に、時間差で来てくれてよかったと思う。とてもじゃないが、あれと同時に相手は出来ない。
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