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第四章:風岡夏純――②
風岡夏純――②
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室内の様子などから、何者かが愛さんの部屋へ入ったような形跡は低く、警察は事件性はあまりないものとしながらも、事件、事故、また愛さんに何らかの持病などがなかったかなどについても今後詳しく調べていく方針です。繰り返します――》
「…………」
これには、さすがに言葉を失った。
愛が死んだ。
テレビ局までわたしをからかうわけがない。
茜が言った通り、本当に愛は死んだ。
(どうして……)
「……ねぇ、夏純。覚えてる? 昼間、私が見せた植染町の歴史。過去に、あの辺りで多くの人が奇病を患って死んだ話」
「え……?」
呆然とテレビ画面を観ていたわたしは、茜の言葉に反応が遅れる。
「愛、全身が黒くなって死んでるって。これ……偶然かしら? 角田くんたちが失踪したのが植染の山神地区で、そこでは昔身体が黒くなる奇病が流行していて。……私や岩沼くんが黒い変なモノを見たのも二人が消えた後。挙句、愛がこれでしょ? こんな偶然、考えられる? こんなの、まるで……呪いみたいで気持ち悪くない?」
「…………」
これには、さすがに言葉を失った。
愛が死んだ。
テレビ局までわたしをからかうわけがない。
茜が言った通り、本当に愛は死んだ。
(どうして……)
「……ねぇ、夏純。覚えてる? 昼間、私が見せた植染町の歴史。過去に、あの辺りで多くの人が奇病を患って死んだ話」
「え……?」
呆然とテレビ画面を観ていたわたしは、茜の言葉に反応が遅れる。
「愛、全身が黒くなって死んでるって。これ……偶然かしら? 角田くんたちが失踪したのが植染の山神地区で、そこでは昔身体が黒くなる奇病が流行していて。……私や岩沼くんが黒い変なモノを見たのも二人が消えた後。挙句、愛がこれでしょ? こんな偶然、考えられる? こんなの、まるで……呪いみたいで気持ち悪くない?」
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