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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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「先輩、よーく考えてください。こんな人気のない場所にあなたを呼んで、あたし一人で何ができるって言うんですか? 仮に、あたしが先輩へ襲いかかったとでもしましょう。それであたしに何かできるとでも? 力の差を考慮したら、逆にねじ伏せられて終わりじゃないですか。助けすら呼べない環境なのにリスクが高すぎますよ」
「……ナイフとか、隠し持ってんじゃねぇのかよ? 油断した隙に刺してやろうとか考えてたら、こっちだって余裕ねぇぞ」
「ちょっ……、先輩勘弁してくださいよ。あたしが殺人犯になるってことですか? 嫌ですよ、どうしてあたしがあなたなんかを殺して警察に捕まらなくちゃいけないんですか。大体、本当に殺すつもりなら先輩だけじゃなくて他の五人だって殺します。逮捕される前にまとめて」
言いながら、馬鹿な会話だと自分で呆れた。
下手くそな演劇部の稽古でもしているような気分になってきてしまう。
「……ナイフとか、隠し持ってんじゃねぇのかよ? 油断した隙に刺してやろうとか考えてたら、こっちだって余裕ねぇぞ」
「ちょっ……、先輩勘弁してくださいよ。あたしが殺人犯になるってことですか? 嫌ですよ、どうしてあたしがあなたなんかを殺して警察に捕まらなくちゃいけないんですか。大体、本当に殺すつもりなら先輩だけじゃなくて他の五人だって殺します。逮捕される前にまとめて」
言いながら、馬鹿な会話だと自分で呆れた。
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