MISERABLE SINNERS

ひゃっぽ

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MISERABLE SINNERS

おまけ

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「今日はゲストをお呼びしました」
 この男が底抜けな笑顔を浮かべる時、大抵は良くないことが起こる。
 亜麻色の髪の少年もそれを理解しているようで、裸の体をシーツに包みながら青褪あおざめていた。
 おれは半眼で美しい容貌を観察する。
 柔らかそうな髪。
 華奢きゃしゃだが程よく付いた肉。特に鎖骨の辺りは悪くない。ふっくらした薄桃色の乳頭が、シーツの間からちらちら覗いて落ち着かない気分にさせる。瞳は光の加減によって色を変える薄緑である。縁取る睫毛はビスクドールの如し。やや薄いが形のいい唇には、友の好みだろうか、ほのかな色付きのクリームでも塗ってあるようで、目を奪われる艶やかさを醸し出している。柳眉を寄せ、濡れた眼差しで見上げられれば、せり上がる欲望に抗う術はない……これは、確かに上玉だ。彼らが夢中になるのも頷ける。
 胸が絶壁でなければ。
 女と見紛うばかりの繊細さと美しさを兼ね備えているが、所詮、男だ。いくら女のようだろうと女ではありえない。こいつは性別を履き違えていやしないか――どうして男になど生まれてきてしまったのか。いや、男だからこそいいのか。
 おかしなことに、この屋敷の住人達は、こちらのお人形に大層入れ込んでいるようなのである。
 おれは少年の顔を眺め、ついで肩回りに目をやった。細いとはいえ、やはり骨格は男だ。そう簡単に誤魔化せるものではない。
「……話が違いませんか」
 と、隣で終始にこやかな笑みを浮かべる助任司祭におれは話しかける。
 彼は琥珀色の瞳を瞬かせ、小首を傾げた。
「話? 何の?」
「おれはとびきりの美人の相手ができると聞いてやってきたんですが……」
「どこに嘘がありますか」
「男でしょう、この子」
「細かいことにこだわりますね。美しさに性差などありませんよ」
「ありますよ。かなり重要なことだと思います。確かに顔立ちは文句なしですが……それとも彼は穴が二つあるんですか? 特殊な出で立ちとか?」
「使うのはアヌスになりましょうな」
「でしょう。帰ります」
「いやいやいや!」踵を返したおれの腕に、力強い指が食い込んだ。「食わず嫌いはよくありませんよ! いいものですよ、お尻は! なんせ女性器よりも締まりがいい、時には食いちぎられるかと思うほどです」
 目がマジだ。
 おれはおののいた。
「痛い痛い、いっさん、痛いですって」
「一度味わったら病みつきになるはずだ。いくら出したって妊娠する恐れもありません。どうか、どうか我らのお清めセックスのために!」
「おれに暴漢になれと!?」
 無茶苦茶な振りである。友人とはいえ、他人の性癖のために体を張らねばならぬ道理はない。
 なにより虚しすぎるじゃないか。
「い――嫌です!」
 悲鳴のような声が上がった。
 くだんの美少年である。彼は傍に横たわる男に身を寄せた――エハヴ司祭だ。といっても、今は薄いワイシャツにスラックスというラフな出で立ちだから、とても神に祈りを捧げる聖職者には見えない。十字架よりもサングラスが似合うだろう。百合の花より頬の傷だ。おれは彼が苦手である。が、大事な顧客なので罵倒されようが揶揄やゆされようが我慢している。
 少年は目尻に涙を溜めながら訴えた。
「嫌です。お、お二人以外に、触られるのは」
「……だ、そうだが」
 司祭の視線を、いっさんは頑強に跳ねのけた。指を突きつける。
「甘いことをおっしゃるな! これは近頃のマンネリを避けるためでもあるのです。このままではあなた、ジュリアに飽きられてしまいますよ!!」
「……どうだ?」
 少年は首を横に振った。
「じゅ、十分です」
「と、本人に訊ねれば答えるであろうことは自明の理。それこそが甘えの証左。裏腹な人間の言葉を額面通りに受け取るなど笑止千万。片腹痛しです」
「お前、今日は機嫌がいいな」
「見たくありませんか」
「何をだ」
「こいつはこんないけすかないなりをしてはいますが」指し示したのはおれの眉間である。「こと情事においては秘蔵の技を有しています。嫌がりながらも襲いくる快楽の大波、加えて知らぬ男に触れられているという罪悪感……原罪の象徴である性を突きつけられ、アイデンティティが掻き回される――初夜を思い出しませんか。恥じらい、けれど乱れ、溺れる快感に恐怖すら覚える、そんなジュリアを再び間近で鑑賞したいとは思いませんか!」
 司祭はじっと少年を見下ろした。
 少年は濡れた瞳で見つめ返す。
「……趣向に理解は示そう。しかし、無理強いしてまでやることではないだろう。変な病気を移されてはかなわんし」
「人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。おれは健常です」
「そもそも」少年が恐る恐る訊ねた。「どなた、なのですか」
「これはこれは。紹介が遅れて申し訳ありません。あ、今のはお前に謝ったわけではなく、僕らの可愛いジュリアに対しての謝罪ですので、勘違いなさらぬよう」
「わかってますから進めてください」なんならちゃっちゃと終わらせてください。
「彼はアルフ。馴染みの古本屋です。ちょっと鳥っぽいですが、顔は悪くないでしょう? 巨根ですから、ジュリアも満足できると思うんですが」
「……この人も、お二人のご同僚、ですか」馬鹿の発言を少年は無視した。なかなかに心得ている。
「いいえ」いっさんが否定した。「彼は天使でも悪魔でもありません」
「じゃあ……人間?」
「人間でもない」おれは無味乾燥に応じる。
 え、と少年は首を竦めた。
「じゃあ……なんなんですか……?」
「……」
「……」
「……」
 誰も、何も答えなかった。
「え、え? あの俺、何か……ひゃっ」
 誤魔化すように司祭が少年の体に触れた。枕に押し倒し、首筋に顔を埋める。
「あ、し、神父様!?」
「面倒くさい。イッシュよ、さっさとその七面鳥面をつまみ出せ」
「七面鳥」
「玉無しに宝石に触れる権利などない。家で床相手に自分を慰めるといい――ああ、どうしてもというのなら、見物していっても構わないがね」
「や、ん」
 股座に伸びた腕を、少年は抑えた。激しく首を振る。
「や、やです、やだ」
「珍しく強情だね」
「は、恥ずかしい。他の人に、見られるのは」
「いいじゃないか。少しぐらい分けてやっても。奴も隣人だぞ?」
「あ、悪魔のくせに……」
 常にない甘い空気である。
 反吐へどが出そうだ。視線だけで相手を射殺すような暴君が、あんな愛しげな眼差しをするなんて知りたくなかった。おれは全身に冷や汗をかき、現実から逃れるように眉間を揉んだ。
「なんですこれ……おれは出汁だしにされるために、こんな辺鄙へんぴな田舎まで足を運んだわけじゃありませんよ」
「出汁には違いありませんが、これは予想外の展開ですね。モブレからのおこセッセと洒落込しゃれこみたかったんですが……」
「モブ」
「じゃあまあ、椅子にでも座って。僕らの可愛いジュリアの濡れ姿でも見て行ったらどうです」
惚気のろけですか? 勘弁願いたいなあ」
「だって帰るって言ったって、あなた、仕事しにきたんでしょう。エハヴはまだ部屋片付けてませんよ」
 そうなのだ。おれは古本屋を営みながら、倉庫貸しもやっているのである。エハヴ司祭はその常連だ。むしろ収入源といってもいい。横暴だが金回りだけはいいので、頭が上がらないのだ。
 今日は溜まりに溜まったという蔵書の引き取りにやってきた。売る書物と保存する書物で仕分けし、丸ごとダンプに載せておれが持ち帰るのがいつもの流れである。
 椅子を勧められているうちに、ベッドの上の二人は盛り上がりはじめていた。何が悲しくて他所様よそさまの情事を見物しなければならないのだろうか。かといって、ここに参加する未来も見えない。下手をこいたら確実に殺される。
 陰茎をしごかれていた少年が、遂に果てた。真剣な司祭の横顔におれは引いた。
 濃厚な口付けから、少年が逃れる。
「い、嫌だって、言ってるのに。し、し――神父様なんて、嫌いです」
「な、に――」雷に打たれたように、司祭が仰け反った。
「嫌いです!」
 言い捨て、シーツにくるまってしまった。司祭はしばらく衝撃で固まっていたが、すぐに気を取り直し、なだめにかかる。
「おい、おい……悪かった。悪かったよ。機嫌を直せ。どうか」
「嫌です。触らないで」
「ジュリア」
「やです」
 頑なだ。なんだなんだ喧嘩かと、おれは心の中ではやし立てた。いいぞ、もっとやれ。おれができないことをしてみせろ少年。具体的に言うと、この知性だけは無駄に高い陰険面を一度くらい泣かせてやってほしい。
 ところが、そうは問屋が卸さなかった。
 枕に押しつける少年の横顔は、僅かばかり緩んでいたのである。
 懸命に顔を覗きこもうとしていた司祭が、それに気付いた。途端に声に喜色が滲む。
「ジュリア……おい、こっちを向け」
「いや」
「笑ってるだろ」
「んふ」
「やっぱりそうだ。からかったな? ん?」
「やめてください」
「なら顔を見せろ」
「んふふふふふ」
「こら。おい」
「……き」おれは叫んだ。「きつすぎる……!」
 誰もこっちを見てくれなかった。おれは必死に訴えた。
「いっさん、いっさんこれ無理っすわ。おれには荷が勝ちすぎます。知りたくなかった世界です。どうかもう勘弁してください――」
「ずるい!」
 いっさんは固めた拳を振り上げた。
「ずるいずるいずるいですよ! 僕も混ぜなさーい!!」
「あ、だめだこれ。終わってるわ。くっそつらい。お家帰りたい」
 くんずほぐれつの絡み合いを始めた三人だった。
 本当、何で呼ばれたんだろう……。
 とはいえ、どうにも落ち着かない気分になってくる。性の絡んだ空気に、脳が刺激されるのは止むを得まい――こちとら人一倍、性には敏感なのだ。喉が、渇いた……。仕方なく、持ち込んでいた小型のクーラーボックスから献血パックを取り出した。ストローを刺してちゅうちゅう啜る。
「あー、むしゃぶりつきてぇ……」
 傷一つない真白の肌。
 細かな産毛を一本一本舐めてほぐしたい。
 首筋もいいが股座はもっといい。あそこは良質な血液が循環しているからだ。内腿の柔い肉に無理やり歯を突き立てるのは最高だ。足の指の隙間を撫でながら、澄んだ血液を貪る――想像するだけでたまらん。
 ――想像するしかできないわけだけど。
 滴った鮮血を、あの陽光を煮詰めたような金色の髪になすりつけることができたら、どんなに。
 満たされるだろう。
 あ、と声が聞こえた。
 亜麻色の小僧がこちらを見て口をあんぐり開けている。ジュリア、だったか。女のような顔で女のような名で――倒錯している。そこが、歪んだ彼らの好みに合致したのかもしれない。綺麗な睫毛が逆立って、より小動物めいてみせていた。美しいな、と掛け値無しに思った。
 少年は嬉しそうに叫んだ。
「きゅ――吸血鬼だ!! 当たりでしょう!? か、か、か、かっこいい……!!」
 なんて、薔薇色の頬で言われては、さすがに悪い気はしない――。
 おれは少しばかり得意げに、血液パックを飲み干してみせた。勿論、何も聞こえていないふりをしてだ。王族御用達みたいな豪奢なベッド以外見る物もないくせに、ぼんやりと中空を眺めてみせたりする。それにしてもと思う。今時の餓鬼ってぇのは、ちょっとやそっとじゃ驚きゃしないもんなのかねえ。普通、血なんか目の前で啜られたら卒倒するか目を疑うかのどちらかなのだが。性根が素直なのか、そういうふうに仕込まれているのかは推して知るべしだ。
 ちらりと向こうさんの様子を窺うと、司祭といっさんが顔を見合わせていた。
 ――嫌な予感がした。
 おれはそそくさと荷物を担いで立ち上がる。
「そ、れじゃあ……お邪魔なようですし? 客間にでも、上がらせてもらいましょうかね。どうせ、神父さんの手があかないことには、仕事できないし……」
「……僕、かっこいいとか、言われたことないなぁ」
「奇遇だな、オレもだ」
「……」
 無言で立ち去ろうとしたおれを、四本の腕が捕えた。
 ベッドに引きずり込まれる。
「なになになになに」
「喜べ。仕事だ」
「退屈を持て余していらっしゃるようですからね」
「いや全然間に合ってます……ああ、くそぉっ。わかりましたよおっ」
 二人の血走った目に、おれは観念した。
 仕方なく、ジュリア少年に向き直る。
「ひ……っ」
 少年は哀れなほど体を震わせ、後退あとずさった。
 どうやら格好いいのと怖いは共存しないらしい。まあ確かに、本で読むのと映像で見るのと実際に触れるのでは、何においても得られる感触は違うものだ。
「あー……いや、そんなに怯えなくても」
「ほ、ほんとに……吸血鬼、なんですか」
「まあね。うん」
「血……血を、吸う……?」
「吸うね……許可が下りれば」お二方が今、どんな形相でいるのか、考えるだに恐ろしい。おれは振り返ることができなかった。ただちりちりとした視線だけは感じた。
 やめてください、と少年は言った。
「きゅ、吸血鬼は、すごいと、思うけど……なりたいわけじゃ、ないっていうか」
「ん?」
 おれは訊き直した。
「なんて?」
「だ、だって……血を、吸われると……」
 あー、と眉をかく。
 眷属けんぞくになるというのだろう。そうやっておれ達は仲間を増やすと、確かに映画やお伽噺とぎばなしなんかでは語られているようだ。的外れではないが、厳密に言えば違う。ただ吸えばいいという話ではない。
 それにそもそも、おれにその手の能力は与えられていないのだ。
「そいつは本家の話だ。おれは混血ですからね。そんな力はありませんよ」
「こん、けつ」
「血が混じってるってこと。おれは純粋な鬼ではありませんので」
「……人、と?」
「いいえ」
 少し意地悪い気分になった。
 いじらしさに、なけなしの嗜虐心しぎゃくしんがそそられたらしい。
 おれは少年の腰を一気に引き寄せ、真っ赤な耳に口を寄せた。
「夢、魔」
「イ――インクブス――う、わ」
 薄い腹に、指で円を描く。
 次いで、中に複雑な紋様を書き込んでいく。淡い光を放つ線が、おれの指の後を追って少年の皮膚に刻まれる。少年はぶるりと背筋を震わせた。涙が滲む。
「な、なに、これ」
催淫さいいんの紋ですわ。効能を端的に言えば――とてもエッチになります」
 いっさんが横から覗き込んだ。
「これです、これ! あなたに求めていたのは! いいなあ、僕もできるようになりたい。どうやっているんですか」
「淫魔から生まれ直していただければ」
「そんなまどろっこしい……そうだ、お前を食べても能力は譲渡されないんですかねぇ」
「え? こっわ。いっさん、目がまじですよ。やばい。こわ。無理に決まってるでしょ」
「オレもできるぞ」
「あなたのは惚れ薬みたいなものでしょうが。しかも自分は対象外! とんだ引き立て役だ!」
「お前に恩恵に与る権利はないからな!」
「わかってますよぉ。あーもー! なんで僕は天使なんだろう!!」
「それも甚だ疑問ですけどね」
 おれはジュリア少年に目を戻した。
 瞳は膜が張ったように潤みを増している。赤らんだ目元。上気した肌。呼吸が荒くなり、唇に触れた指がもどかし気に動いていた。
「はっ……は、ぁ。な……なにか、変です……」
 熱い、と。
 少年が呟くと、後ろの二人が生唾を呑み込んだ。
「おー、だいぶ馴染んだかな? さすが、あんたらの子飼いの犬だ。キマるのも早い」
 キマった女の血は天使に引けを取らないうまさだ。
 だから、キマった天使はきっともっとうまいと思うのだ。
 そいつを味わうのが、混血として生まれた己の使命だと、おれは半ばやけくそ気味に考えている。
 いっさんもどうですと、おれはさも今思いついたかのように言った。
「逆に紋を味わってみるというのは」
「え? えー……うーん……」
「よせよせ。ジュリアを腹上死させる気か」
「そですねえ。ただでさえ絶倫なので……」
「ちっ……」
「あ、ねえ。それよりも、あれできないんですか。母乳出るようになるやつ」
「潮吹き」
「あんたらね……」
 おれは身をよじる少年が哀れに思えてきた。
 可哀想になぁ、とずれたシーツを肩まで上げてやる。
「こんなに若いのに、人生棒に振っちゃって……じゃあまあ、後はあんたらでお愉しんでくだ――え?」
「ん……」
 ジュリア少年は――あろうことか、おれの手に頬をすり寄せた。意識が混濁している、のか。朦朧もうろうとする瞳は焦点が定まっていない。おそらく、この手の持ち主が誰だかわかっていないのだ。
 少年は潤んだ瞳を細め、おれの手のひらに口を寄せた。
「も、もう、我慢、できませ……」
「……」
「はや、く」
 ――ん。
 んんんんん。
 なんか――は、恥ずかしくなってきたぞ!?
 硬直するおれを、いっさんが押しのけた。剛力であった。興奮で目を回しているようだ。
「じゅりあああ、ああ、い、今、楽にしてあげますからね、はあっはあっ」
「待て待て待て」司祭が割り込んだ。「恋人を差し置く気か」
「恋人とか。笑かしおる(笑)」
「貴様……」
 いがみあいが始まった。
 繰り広げられる口論の間で少年は息荒くもだえている。
 おれはといえば、ベッドからひっくり返り、無駄に値打ちのありそうなシャンデリアを眺めていた。
 ――もう。
 もう、何でもいいや――。
 おれは彼らを知っている。
  暗い目をしていた時代を。飢えを剥き出し、ただ命を消費していた時を。愛も心も知らず、失われた役目をひたすらに嘆く二人を。
 それに比べれば、なんと頭の悪い空気だろうか――。
 おれは無性に人肌が恋しくなった。ちょっとだけ三人が羨ましいと思ったのは、墓場まで持っていきたい秘密だ。
 やっぱり何で自分がここにいるのかは俄然がぜん理解できないけれど。
「幸せそうで、なによりっすわ……」
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