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第2章 ダンジョンを知る
第49話 初めての始まり
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「新太、着いたぞ。ここが今回攻略するダンジョンだ」
唐突に止まりそう言ったへラトリアの前には、洞窟のようなものがあった。
「パッと見は洞窟だな」
ネット小説とかで、間違ってダンジョンに入っちゃった人がいる理由が分かった気がした。もしかして、あの作品を書いている人たちは、ここ――天国に来たことがあるのかな?
ところで、ダンジョンってそのまま入れるのか? 入口で認証すると内部にテレポートとか、入るためには対価(血)が必要とか。……さすがに、そこまで鬼畜ではないか。初心者用ダンジョンだし。
「入る前に一応説明しておくぞ。ここはレベル1のダンジョンだ。攻略状況は、攻略済みだ。宝箱が少ないことから人気がない。出現モンスターはゴブリンだ」
おぉ、ファンタジーの定番モンスター、ゴブリンが出るのか。やっぱ、ちっちゃいのかな。
「そういえば、説明していなかったが、レベル1のダンジョンは10層で構成されている」
意外と広いんだな。1層ぐらいで終わるのかと思ってたよ。
「気づいたかもしれないが、ダンジョンレベルが1増えると層が10層増えるんだ。……正確には、攻略した際に何層在ったかで、ダンジョンレベルを決めているんだが」
なるほど。要するに、ココは、攻略してみたら10層で終わっていたからダンジョンレベルが1とされたってことだな。
つまり、攻略してみないと、ダンジョンレベル――ダンジョンの難易度は分からないってことか。
「そして、10層ごとにボスがいる。そしてボスは、その下の層のモンスターに比べても、単体で見れば強い」
ゲームあるあるだな。10層ごとにボスだなんて、なんて分かりやすいんだ。
「そして、ボスの層には、ボス部屋の奥に安全エリアがあり、ボスを倒すと行けるようになる。その部屋には、入口へ戻るシステムもあるんだ。……まあ、このダンジョンの場合は10層で終わりだから、その部屋が宝物庫宝物庫になっているんだがな」
おぉ、宝物庫があるのか。そして、言い方からして、ダンジョンの最後の部屋のことを指すんだな。
「これらのことを踏まえて、ダンジョンに入ってほしい。今回は私がついているが、今後は一人で入ることになるだろうからな。それと、もし質問があったら受け付けるぞ」
俺が首を振ると、へラトリアは正面を向きなおして言った。
「よし、じゃあ入るぞ。ここから先は、危険が伴うから、常に集中するように。それと、もしも、疲れたりしたら、すぐに教えてくれ。手遅れになる前にな」
そう言って彼女は進み始めた。
俺は、金魚の糞のように彼女について行った。
――こうして俺の、人生初のダンジョン攻略が始まった。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
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なるほど。要するに、ココは、攻略してみたら10層で終わっていたからダンジョンレベルが1とされたってことだな。
つまり、攻略してみないと、ダンジョンレベル――ダンジョンの難易度は分からないってことか。
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