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第2章 ダンジョンを知る
第43話 では行くぞ!
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「水城新太はいますか? 本日は、ダンジョンへの付き添いの任務を担当しに参りました」
そう言って入ってきたのは、長髪の女性だった。全身に軽そうな金属の鎧をまとっており、胸には紫色の徽章を付けていた。鎧から手足、首より上は出ており、髪は緑色だった。
「俺が、水城新太ですけど……」
「おお! 君が新太か! 探していたぞ!」
「はぁ」
何でも、俺の部屋など、あちこちを探していたそうだ。……王室にいるって聞いてなかったのかな?
騎士なんだよね? 俺にダンジョンの知識を教えてくれるみたいなこと言ってたけど……心配だな。
「よし、では行くぞ。時間はあまりない。モタモタはしてられないぞ!」
そう言って、今にも部屋を出ていきそうな勢いだった。
この人、モテないだろうな。俺が言うのもアレだけど。
たぶん、世の中の多くの男性は、こういう風にみんなを置いていくような行動をする人を好まないだろう。知らんけど。
「ところで、あなたは誰なんですか? まだ名前すら聞いてないんですけど」
「あっ、申し遅れました。私は、騎士のへラトリアといいます」
へラトリアさんはそう言うと、続けて説明を始めた。
「何故私がこんなに急いでいるかというと、本日の予定はダンジョンだけではないからです」
そう言って、彼女が説明した内容は以下の通りだ。
①発動石を身に着けるための道具の用意
魔法を発動させるためには、発動石を身に着けている必要があるが、手に持つわけにもいかないので、発動石を携帯するための、剣やブレスレットを用意する必要があるそうだ。ちなみに、俺は今まで魔法を発動させるために、発動石をいちいち手に持っていた。
②ギルドでの、冒険者登録
冒険をする上で、ギルドに入っておくことで、効率よくお金稼ぎをすることができるので、ダンジョンへ行く前に登録しておいた方がいいそうだ。ただし、ダンジョンへ行くこと自体には、冒険者であるという条件はないそうだ。思い描いていた異世界とは少し異なっていた。
③ダンジョンへ行く
ダンジョンレベルが1,2,3……といくつもある中で、今回はあまり人気のないレベル1のダンジョンに行くそうだ。理由は、人が多いところだと、ドロップアイテムの奪い合いとかでまともに説明ができなくなってしまうかもしれないからだそうだ。まあ、人気のダンジョンに初心者が行ったら、おかしいもんな。
一通り説明を終えたへラトリアさんは俺のほうを見て言った。
「では行くぞ!」
……相変わらず早いな。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
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そう言って入ってきたのは、長髪の女性だった。全身に軽そうな金属の鎧をまとっており、胸には紫色の徽章を付けていた。鎧から手足、首より上は出ており、髪は緑色だった。
「俺が、水城新太ですけど……」
「おお! 君が新太か! 探していたぞ!」
「はぁ」
何でも、俺の部屋など、あちこちを探していたそうだ。……王室にいるって聞いてなかったのかな?
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「よし、では行くぞ。時間はあまりない。モタモタはしてられないぞ!」
そう言って、今にも部屋を出ていきそうな勢いだった。
この人、モテないだろうな。俺が言うのもアレだけど。
たぶん、世の中の多くの男性は、こういう風にみんなを置いていくような行動をする人を好まないだろう。知らんけど。
「ところで、あなたは誰なんですか? まだ名前すら聞いてないんですけど」
「あっ、申し遅れました。私は、騎士のへラトリアといいます」
へラトリアさんはそう言うと、続けて説明を始めた。
「何故私がこんなに急いでいるかというと、本日の予定はダンジョンだけではないからです」
そう言って、彼女が説明した内容は以下の通りだ。
①発動石を身に着けるための道具の用意
魔法を発動させるためには、発動石を身に着けている必要があるが、手に持つわけにもいかないので、発動石を携帯するための、剣やブレスレットを用意する必要があるそうだ。ちなみに、俺は今まで魔法を発動させるために、発動石をいちいち手に持っていた。
②ギルドでの、冒険者登録
冒険をする上で、ギルドに入っておくことで、効率よくお金稼ぎをすることができるので、ダンジョンへ行く前に登録しておいた方がいいそうだ。ただし、ダンジョンへ行くこと自体には、冒険者であるという条件はないそうだ。思い描いていた異世界とは少し異なっていた。
③ダンジョンへ行く
ダンジョンレベルが1,2,3……といくつもある中で、今回はあまり人気のないレベル1のダンジョンに行くそうだ。理由は、人が多いところだと、ドロップアイテムの奪い合いとかでまともに説明ができなくなってしまうかもしれないからだそうだ。まあ、人気のダンジョンに初心者が行ったら、おかしいもんな。
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