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第1章 中々無い出会い方
第25話 子供の素晴らしさ
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そうと決めた俺は、現在もう一度タンスへと向かっている。ベッドから最遠距離だからである。そしてベッドにたどり着く寸前、パッと後ろを振り向き、俺は叫んだ。
「籠絡!」
その瞬間、ミリアちゃんがいるであろう方向へとむけていた俺の発動石を持った手から光が生まれ、まっすぐ直進していき――
――途中で消滅した。
『籠絡に失敗しました』
そんな無機質な声を無視して俺は光が消えたところへ、両手を広げて逃げられないようにしながら全速力で走った。
すると思っていた通り、何かに当たる感触があったので、それを逃がさないで叫んだ。
「見つけた!」
すると、先程まで見えなかったミリアちゃんの体がだんだん見えるようになっていった。
「どーやってわかったの?」
微かな音を頼りに移動していると考察して、そこから空気の循環を利用して……とか言っても絶対分かってもらえないから、ココは手を抜いてもいいかな。
「男の勘だよ」
「おとこのかん?」
悪いな、ミリアちゃん。これは仕方のないことなんだよ。
水城がそんなことを考えていると、
「ごまかさないでちゃんとおしえて」
そう言った。
よく分かったな。そして俺には分かる。ミリアちゃんは絶対に諦めないで俺が話すまで聞き続けるだろう。こういう時の対処法はただ一つ、――
「分かったよ。最初から説明するね」
「うん!」
――潔く諦めることである。
■ □ ■ □ ■
「それで、ミリアちゃんがここにいるって予想したんだよ」
「う~~ん、くやしい!」
負けたことを悔やむのはいいことだと思うよ。それが向上心につながれば、ミリアちゃんの将来は決まったようなものだ。
「ところでミリアちゃんはどうやって透明になったの?」
「それは、『とうか』スキルだよ」
ミリアちゃんはもうスキルを持っているのか。10歳までには1つ手に入るって言ってたから、ちょっと早いぐらいなのかな。
それにしてもそのスキル有能過ぎない? だって、
「足音とかも全く聞こえて来なかったよ?」
「それは、――
――アビリティーボーナスのちからだよ」
え? 最近の子供はそんなにすごいの?
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
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その瞬間、ミリアちゃんがいるであろう方向へとむけていた俺の発動石を持った手から光が生まれ、まっすぐ直進していき――
――途中で消滅した。
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「男の勘だよ」
「おとこのかん?」
悪いな、ミリアちゃん。これは仕方のないことなんだよ。
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「ごまかさないでちゃんとおしえて」
そう言った。
よく分かったな。そして俺には分かる。ミリアちゃんは絶対に諦めないで俺が話すまで聞き続けるだろう。こういう時の対処法はただ一つ、――
「分かったよ。最初から説明するね」
「うん!」
――潔く諦めることである。
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「それで、ミリアちゃんがここにいるって予想したんだよ」
「う~~ん、くやしい!」
負けたことを悔やむのはいいことだと思うよ。それが向上心につながれば、ミリアちゃんの将来は決まったようなものだ。
「ところでミリアちゃんはどうやって透明になったの?」
「それは、『とうか』スキルだよ」
ミリアちゃんはもうスキルを持っているのか。10歳までには1つ手に入るって言ってたから、ちょっと早いぐらいなのかな。
それにしてもそのスキル有能過ぎない? だって、
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