23 / 57
第1章 中々無い出会い方
第23話 かくれんぼしよう?
しおりを挟む
「おにいさん、だれ? なんでそんなになれなれしいの?」
そう、厳しく返すのであった。
いやいや。起こそうとしてたくせに、起きたら他人扱い? ひどくない?
「俺は、水城新太。お嬢ちゃん、お名前は?」
「ミーはミリア!」
「ミリアちゃんって言うんだね。ここはお兄さんが寝る部屋なんだけど、どうやってここへ来たのかな?」
「ドアがあいていたから、はいってみたらミズキがねてた」
なるほど、確かによくよく考えてみたら、このベッドに隠れてたどっかの誰かさんのせいで、鍵を閉め忘れていた。だからこの子は入れたんだな。
そしてこの子は迷子かな? どうやってこの城に入ったのかは不明だけど。
「ミリアちゃんはどこから来たの?」
「あっち」
ミリアちゃんはそう言いながら、どこかを指したが、土地勘がなければ、ここは部屋の中なので、水城にはどこを指しているのか分からなかった。
まあ、後数十分したら案内人の人が来るだろうし、そのときに言えばいいか。今下手に動いて俺まで迷子になったら元も子もないからな。
それにしても、起こされてしまった今、
「何をしようか……」
一回微妙に寝たことにより、眠気は一切なくなってしまった。
水城が考えていると、
「ミーとかくれんぼして!」
ミリアちゃんがそう言った。
「ま、いいか」
どうせ暇だし。
「やった、じゃあミズキがおにね。20びょうかぞえて。ミズキがみつけられたら、ミーがいいものあげる」
「ちょっと待て、範囲は――」
「このへやのなかーーー!」
ミリアちゃんが俺の声を遮ってそういった。
この部屋の中って言ったって、隠れられる場所なんてほとんどないじゃん。これは勝ったな。
「制限時間は?」
「30ぷん!」
どこからか声が聞こえた。
俺はうつ伏せの状態で、聞いたためどこから聞こえたかはよく分からなかった。そんなことよりも――
「30分も隠れ続けるのか?」
見つけられると思う。範囲が、仮にこの王城だったとしても可能だと思う。
返事は返ってこなかった。おそらくもう隠れたのだろう。
さて、カウントを始めるか。
「い~~ち。に~~い、……」
■ □ ■ □ ■
さて、カウントは終わった。カウントしている間に物音がしなかったことを踏まえると、カウントする前に隠れた場所から移動していないのだろう。
それは即ち、複雑なところには隠れていないということであろう。
まだまだ幼いかもしれないが、社会の厳しさを教えてやろう。
――なんか自らフラグ立てている気がするんだけど。気のせいだよね。
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
そう、厳しく返すのであった。
いやいや。起こそうとしてたくせに、起きたら他人扱い? ひどくない?
「俺は、水城新太。お嬢ちゃん、お名前は?」
「ミーはミリア!」
「ミリアちゃんって言うんだね。ここはお兄さんが寝る部屋なんだけど、どうやってここへ来たのかな?」
「ドアがあいていたから、はいってみたらミズキがねてた」
なるほど、確かによくよく考えてみたら、このベッドに隠れてたどっかの誰かさんのせいで、鍵を閉め忘れていた。だからこの子は入れたんだな。
そしてこの子は迷子かな? どうやってこの城に入ったのかは不明だけど。
「ミリアちゃんはどこから来たの?」
「あっち」
ミリアちゃんはそう言いながら、どこかを指したが、土地勘がなければ、ここは部屋の中なので、水城にはどこを指しているのか分からなかった。
まあ、後数十分したら案内人の人が来るだろうし、そのときに言えばいいか。今下手に動いて俺まで迷子になったら元も子もないからな。
それにしても、起こされてしまった今、
「何をしようか……」
一回微妙に寝たことにより、眠気は一切なくなってしまった。
水城が考えていると、
「ミーとかくれんぼして!」
ミリアちゃんがそう言った。
「ま、いいか」
どうせ暇だし。
「やった、じゃあミズキがおにね。20びょうかぞえて。ミズキがみつけられたら、ミーがいいものあげる」
「ちょっと待て、範囲は――」
「このへやのなかーーー!」
ミリアちゃんが俺の声を遮ってそういった。
この部屋の中って言ったって、隠れられる場所なんてほとんどないじゃん。これは勝ったな。
「制限時間は?」
「30ぷん!」
どこからか声が聞こえた。
俺はうつ伏せの状態で、聞いたためどこから聞こえたかはよく分からなかった。そんなことよりも――
「30分も隠れ続けるのか?」
見つけられると思う。範囲が、仮にこの王城だったとしても可能だと思う。
返事は返ってこなかった。おそらくもう隠れたのだろう。
さて、カウントを始めるか。
「い~~ち。に~~い、……」
■ □ ■ □ ■
さて、カウントは終わった。カウントしている間に物音がしなかったことを踏まえると、カウントする前に隠れた場所から移動していないのだろう。
それは即ち、複雑なところには隠れていないということであろう。
まだまだ幼いかもしれないが、社会の厳しさを教えてやろう。
――なんか自らフラグ立てている気がするんだけど。気のせいだよね。
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

伝説の霊獣達が住まう【生存率0%】の無人島に捨てられた少年はサバイバルを経ていかにして最強に至ったか
藤原みけ@雑魚将軍2巻発売中
ファンタジー
小さな村で平凡な日々を過ごしていた少年リオル。11歳の誕生日を迎え、両親に祝われながら幸せに眠りに着いた翌日、目を覚ますと全く知らないジャングルに居た。
そこは人類が滅ぼされ、伝説の霊獣達の住まう地獄のような無人島だった。
次々の襲い来る霊獣達にリオルは絶望しどん底に突き落とされるが、生き残るため戦うことを決意する。だが、現実は最弱のネズミの霊獣にすら敗北して……。
サバイバル生活の中、霊獣によって殺されかけたリオルは理解する。
弱ければ、何も得ることはできないと。
生きるためリオルはやがて力を求め始める。
堅実に努力を重ね少しずつ成長していくなか、やがて仲間(もふもふ?)に出会っていく。
地獄のような島でただの少年はいかにして最強へと至ったのか。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

チート能力【無限増殖】を得た俺は終末世界でもファンタジーしている ~無限に増え続ける能力で世界最強~
仮実谷 望
ファンタジー
ある日、俺は謎の薬を手に入れてそれを飲んだら、物を増やす能力に目覚めていた。お金儲けしたり、自分自身の欲望を叶えているうちに厄介ごとやモンスターと出会う。増える超能力。増え続ける超能力が進化していつの日か世界最強の男になっていた。基本的に能力は増え続けます。主人公は色々なことをしようとします。若干異能力バトルに巻き込まれます。世界は終末世界に移行してしまいます。そんな感じでサバイバルが始まる。スライムをお供にして終末世界を旅して自由気ままに暮らすたまに人助けして悪人を成敗する毎日です。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる