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第1章 中々無い出会い方
第4話 状況の説明を求む
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部屋の明かりが収まったことを確認した新太がそっと目を開けると、ミアは地面に倒れていた。
「おい、大丈夫か?」
返事がない。どうやら、大丈夫ではないらしい。
「死んだのか?」
返事がない。ということは、本当に大丈夫ではないらしい。倒れたふりをしているなら、絶対にここで、死んでたら返事できるわけねーだろ!、とか言ってくるもんな。
新太は軽く、肩を叩いてみた。
反応はない。
今度は、揺すってみる。
またしても、反応はない。
大丈夫か? 本当に死んだんじゃないか、と不安になってきた。
でも呼吸はしてるし、生きてるか……。
呼吸している確認が取れたので一先ず安心した。
この家で死なれても困るしな。
新太は、ミアの体をそっと持ち上げ、自分のベットに寝かせてやる。
意外と軽いな。まな板だからか? ……言ったら絶対に殺されるな。
ミアが魔法?のようなものを使えることが分かった以上、他に何ができるか分からない。
逆鱗に触れないように気をつけなきゃな。安全が確保できるまでは……。
あくまで、戦略的撤退だからな。負けを認めたわけではないし、ひれ伏したわけではないからな。
そんな、力に圧倒されたモブキャラのようなことを考えていた新太は、ふと思った。
「そういえば、コイツは倒れる前になんて叫んだんだ?」
こいつが何かを言ったことがきっかけで、あの光が発生したのは間違えないだろう。ホントになんて言ったんだ?
てか、あの光は何の効果があるんだ? まさか、目くらましではないだろう。もしそうなら、雑魚すぎる。だって、自分がその場から動けなくなってしまってるんだから。
まあ、起きたら聞くか。
■ □ ■ □ ■
あれから、大体2,3時間ぐらいたっただろうか。やっと、ミアが目を覚ました。
それまで俺は何をしていたかというと、時々ミアの様子を伺いながら、ずっとネット小説を読んでいた。最近は、地球にダンジョンができた系の作品を多く読んでいるが、それは依然ハマっていた異世界系作品の埋め合わせにしか過ぎない。
その作品は、とても人気で、毎日投稿もされていたのに、一か月くらい前から一切の更新が途絶えた。その作者が、他の作品を書き始めた様子もない。何だったのだろうか。
そろそろミアの意識がはっきりとしてきたようだ。
「ここ、どこ?」
お前は、記憶喪失者か! ……って、ほんとに記憶喪失になってないよな?
「俺、水城新太の自宅だ。寝ぼけてないで思い出せ、変態裸族」
「誰が変態だ!」
お、さっそく思い出したようだ。
……裸族は否定しないんだな。怖いから突っ込まないけど。
「ところで、さっきの光は何だったんだ?」
「ハァ? 気づいてねーのかよ? ボクがわざわざ倒れるまでして治してやったってのに?」
治した? 何のことを言っているんだ?
「もしかして、まだ寝ぼけてるのか?」
「寝ぼけてんのはそっちだろーがよ!」
「――?」
さっぱり分からん。
「いいか? ボクが――
――キミのあらゆる怪我と病気を治してやったんだよ」
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ、『お気に入り』への追加、感想の投稿をよろしくお願いいたします。
特に感想は、作品の向上や誤字脱字等の修正に役に立つので、どんなことでもいいので気になる点があれば是非お願いします。
『お気に入り』への追加をしていただくと、作品を書く活力になります。
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「死んだのか?」
返事がない。ということは、本当に大丈夫ではないらしい。倒れたふりをしているなら、絶対にここで、死んでたら返事できるわけねーだろ!、とか言ってくるもんな。
新太は軽く、肩を叩いてみた。
反応はない。
今度は、揺すってみる。
またしても、反応はない。
大丈夫か? 本当に死んだんじゃないか、と不安になってきた。
でも呼吸はしてるし、生きてるか……。
呼吸している確認が取れたので一先ず安心した。
この家で死なれても困るしな。
新太は、ミアの体をそっと持ち上げ、自分のベットに寝かせてやる。
意外と軽いな。まな板だからか? ……言ったら絶対に殺されるな。
ミアが魔法?のようなものを使えることが分かった以上、他に何ができるか分からない。
逆鱗に触れないように気をつけなきゃな。安全が確保できるまでは……。
あくまで、戦略的撤退だからな。負けを認めたわけではないし、ひれ伏したわけではないからな。
そんな、力に圧倒されたモブキャラのようなことを考えていた新太は、ふと思った。
「そういえば、コイツは倒れる前になんて叫んだんだ?」
こいつが何かを言ったことがきっかけで、あの光が発生したのは間違えないだろう。ホントになんて言ったんだ?
てか、あの光は何の効果があるんだ? まさか、目くらましではないだろう。もしそうなら、雑魚すぎる。だって、自分がその場から動けなくなってしまってるんだから。
まあ、起きたら聞くか。
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あれから、大体2,3時間ぐらいたっただろうか。やっと、ミアが目を覚ました。
それまで俺は何をしていたかというと、時々ミアの様子を伺いながら、ずっとネット小説を読んでいた。最近は、地球にダンジョンができた系の作品を多く読んでいるが、それは依然ハマっていた異世界系作品の埋め合わせにしか過ぎない。
その作品は、とても人気で、毎日投稿もされていたのに、一か月くらい前から一切の更新が途絶えた。その作者が、他の作品を書き始めた様子もない。何だったのだろうか。
そろそろミアの意識がはっきりとしてきたようだ。
「ここ、どこ?」
お前は、記憶喪失者か! ……って、ほんとに記憶喪失になってないよな?
「俺、水城新太の自宅だ。寝ぼけてないで思い出せ、変態裸族」
「誰が変態だ!」
お、さっそく思い出したようだ。
……裸族は否定しないんだな。怖いから突っ込まないけど。
「ところで、さっきの光は何だったんだ?」
「ハァ? 気づいてねーのかよ? ボクがわざわざ倒れるまでして治してやったってのに?」
治した? 何のことを言っているんだ?
「もしかして、まだ寝ぼけてるのか?」
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「――?」
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