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第0章  訪れる未来

第〇〇話  いつか訪れる分岐点

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 章ごと順番が入れ替わっておりますが、内容は変更されておりません。
 詳しくは、『近況ボード』をご確認ください。

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「――っ」


 血の生臭いにおいが漂ってくる。


「ぐっ!!!」


 辺りは、死んだ森のように静まり返っている。

 まるで、先ほどまでのことが嘘のように。

 男はむしろ、嘘であってほしいと心の中で願っていた。
 しかし、その願いが叶うことはなく、立ち上がった男が目にしたのは、予想していたとおりの光景でしかなかった。


「あぁ……ぁ……あぁ……」


 男の前には、人間の無残な死体が転がっていた。

 その数、4。
 
 そのうち、3人は仲間で1人は敵。

 男は理解できなかった。
 少し前まで旅を共にしてきた仲間のうち、一人に裏切られ、残りの仲間は今こうして無残な姿に変わり果てている。


「何で……どうして……」


 いつから裏切られていたのか、どうして裏切ったのか。男にはわからなかった。

 仲間を殺された。仲間に裏切られた。自分は何もできなかった。

 ただ、悲しみ、怒り、そして喪失感が、彼の体をむしばむばかりであった。

「絶対に――」



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 最後まで読んでいただきありがとうございます。
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感想 2

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