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しおりを挟む「紗栄ちゃん! 大丈夫か?」
「おい、七瀬、起きてくれ」
紗栄をちゃん付けで呼んでいるのが鷹斗で、彼女の上の名前、苗字で呼んでいるのが、辰己。
二人とも、紗栄と文哉の同級生で、ハンターとしての仕事を済ませて帰って来た。
「ふぁ~♡」
文哉と抱き合って寝ていた紗栄は、彼の手を退けて起き上がり、ベッドから立ち上がる。
「ふぁ~んっ♡ よく寝たぁ~」
両手を上に上げて欠伸している彼女は、寝惚けているのか状況が分かっていない。
「紗栄ちゃん……エロぃ!」
「凄え~七瀬の裸」
「ふぇ? なに? 二人共どうしたの?」
未だに自分の姿に気づかない紗栄は、二人が驚いている理由が分からずにいた。
「何か垂れてる……」
「七瀬の陰毛って薄くていいな!」
文哉とのセックスで中に出された精子と紗栄の愛液が混ざり合った物が、立ち上がった事で下に流れていく……
「え!?」
二人の男子の視線を追うと、自分の股間に集中している事に気づき、紗英もようやく自分が裸である事を理解する。
「きゃぁぁぁ~~~!? 駄目ぇぇぇ見なぃでぇ!!!」
絶叫を上げ胸とアソコを隠す紗栄だが、大事な所から溢れ出して白い汁は、太股を伝い床へと落ちる。
もちろん男子達の視線は釘付けである。
「ねぇ~駄目っ!? 見ないで見ないでぇ~」
急いで服を着ようとして、男子に視えないように背中を向ける。
「紗英ちゃんのお尻可愛いい!」
「ああ、丸くて小さいのが良いな!」
「馬鹿っ馬鹿っ……見ないでよぉ!!! 変態っ!」
怒られても見るのを辞めない二人。
着替えるのを終えた紗栄は恥ずかしさに堪えきれず、部屋から出て行ってしまう。
全裸の文哉を起こして問い詰める。
「さーて、どういう事だよ文哉」
「全くだ! 全部説明してもらおうか!」
「まぁ~待て話せば分かる」
紗栄がオナニーしてるのを目撃してしまい、堪えきれず襲ってしまったと説明する文哉。
今にも殴りそうになっている二人だが、そこには理由があった……
「約束したよな俺たち3人で紗栄ちゃんを守るって……」
「それと1人抜け駆けして、紗栄と恋人関係にはならないって」
そう……それは、この世界に来た時に男子3人が誓った約束。
彼女がピンチの時は無償で絶対に助け、衣食住において困らせない。
必ず幸せにする、といった内容だ。
ただし、クラスの女子で1番人気のモテ女である紗栄を、1人抜け駆けして奪うような行為は禁止させている。
そうでないと、1人だけ良い思いをされては、残った男子があまりにも可哀想だから。
「分かってるさ! 俺は罪を犯した……」
「ああ、そうだ! 絶対に許さねえ!」
「もうお前は仲間じゃ無い!」
文哉は反省しているが、紗栄とセックスできた事には後悔していない。
仲間想いな彼は、最高の気分を味わえた喜びを1人で独占しようなんて考えてない。
成績は良くないが、悪知恵が働くタイプの文哉は二人を納得させる答えを導き出す。
「じゃあ……お前らは裸でオナニーしてる紗栄ちゃんを見て、襲わずに要られるのか?」
「「!?」」
核心を突く、文哉の言葉。
思春期の男子が、女子の裸を見て性欲を抑えきれるはずがない。
不可能としか言いようがない。
「だったらよ、お前らは見たくないのか? 紗栄ちゃんのオナニー」
「「ごくりっ……み、見たい!!!」」
頷いて見せる鷹斗と辰己。
二人とも、もちろん見たいし、あわよくばセックスしたいと思っている。
「紗英ちゃんの小さいオッパイが好きだ」
「そうだよな鷹斗! 慎ましくて可愛い胸だよな」
巨乳に興味がない鷹斗は、貧乳をこよなく愛している。
だが殆どの男には彼の考えは理解されない。
基本的に男は巨乳が好きだからだ。
唯一文哉だけは貧乳好きで気が合う。
「俺は七瀬の薄い陰毛と、ピンク色のマンコが好きだ」
「分かる分かるぞ! 辰己の言う通りだ」
辰己はドス黒いマンコが苦手だ。
汚い、ヤリマンというイメージしか持てないでいる。
ピンク色のマンコこそ正義であり、清楚な証。
そして紗栄の少ない陰毛が織りなすマンコこそ究極だと辰己は思っている。
「でも、紗栄ちゃんは見せてくれるだろうか?」
「そこは俺に任せとけ! お前等の為に死ぬ気でお願いするから」
「文哉すまない、俺達はお前の事を疑ってしまった」
「いいんだ、気にすんな! 俺達は仲間だろ! 俺は1人で紗英を独占しようなんて思ってない。 皆で分かち合おう!」
「「おおおー!!!」」
円陣を組み、肩を組む3人。
誓いの言葉を文哉は言い放つ……
「1人は皆のために! 皆は1人のために……」
「「ワン・フォー・オール! オール・フォー・ワン!」」
こうして男子達の間に、熱い絆が生まれた。
紗栄のオナニーを見ると誓った3人の男子。
紗栄はどうなってしまうのか?
皆の前で本当にオナニーしてしまうのか……
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