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最終章 輪廻と霧の街
我儘
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いつの間にか十八歳まで残り二ヵ月と少しだ。過去に見つけた僕と本当の母親が写った写真の裏に書いてあったことから、僕の本当の誕生日が七月なのはわかっていたが、父親が決めた秋のある日を僕はずっと誕生日として生きてきた。本当の誕生日で言えば僕はとっくに十八歳を迎えたのだ。おめでとう僕。実はもう大人なんだ。
さて、そんな大人な僕にも残された時間は少ないし、そのくせやることだけは相変わらず多い。まず一つは今までの全ての僕が迎えた終わりとそれまでの記憶の回収だ。といってもこれは夢として見ることでしか得られないため毎日寝るしかないのだが、これが難しい。僕が意識的に避けてしまっていたらその記憶については一生見られないままだし、見るまで何を避けているのかもわからない始末だ。
もう一つはリーエイとリールの最早呪いとも言える異能の抹消だ。異能は超常的な力だ。力にはエネルギーがあり、エネルギーということはその源も存在している。つまり何が言いたいかと言うと異能自体この街に存在しているものとカウント出来る。僕の異能「輪廻」は雑に言うと存在を逆転させる力だ。これをもっと雑に言うと生は死へ、死は生へ、である。存在する時点で生と看做されるから今までも僕は何度かリーエイやリールの異能を一時的とはいえ消している。だが、街を消す時は街自体がひとつの異能と考慮すれば永続的に消す方法がなければならない。
「多分その方法は………どの僕も調べてないはず」
リーエイの書斎に入るがやはりそれらしき本はない。というかそんな都合よくあっても困る。
「ユーイオ、何探してんの?」
「あーちょっとね」
「俺でよければなんでも言ってよ」
仕事を切り上げたらしいリーエイが家に戻ってきてすぐ僕に構ってくるようになった。正しくは僕が構ってあげているのだが。
「リーエイさ」
「ん?」
「僕が無事にアイツを止めて、この街も異能も消したら何する? リールと住む?」
「えっ」
リーエイから若干焦ったような、変な声が出た。
「僕は色んな場所に旅に行きたいんだ。でも二人は元々そこの出身でしょ? だからわざわざそんな二人を僕のやりたいことにこれ以上連れ回すのは申し訳なくてさ」
「ユーイオ…………そっか、そうだね。君は優しいからそう考えてくれるんだね」
くしゃっと僕の髪をリーエイが撫でる。
「昔の俺なら何がなんでもついて行くって言ったんだろうけど……はじめから君は自由なんだ。君は君の行きたい方へ好きに生きていけばいいよ。でもたまに写真とか、便りは欲しいかも」
「わかった、覚えとく」
口では軽くそうやって会話をこなしつつも、頭の中はずっと異能の永続的な消し方についてぐるぐるとやや混乱に近い状態になっていた。そもそも異能を一時的にしか消せなかったのは、「輪廻」の異能自体に限界を感じるからだ。限界を感じて身体が力の大きさに耐えられなくなりそうだから、いつも苦しくなって途中で存在を戻してしまう。
「じゃあ……」
「輪廻」自体がこの身からも、この世からも消えてしまえば。全て消し去って、最後にこの身体から「輪廻」の力を無くしてしまえばきっと僕は限界を感じて苦しくなる感覚を味わうことなく街を消し、二人を人間にして世界を知ることが出来るはずだ。
過去の僕らは今の僕が考えていることだったり、それに近いことだったりを考えていたことはあるのだろうか。前世の魂──美代子はもう全く僕に話しかけてこなくなった。今の僕に出来ることは、過去の僕らの記憶の全回収、そしてさらに力を鍛えることだ。
それから二週間ほど、僕は毎晩何かしらの記憶を取り戻していった。それは全てアイツと対峙出来た僕らの記憶だった。僕らはリーエイやリールに庇われて絶望したことから「回帰」を使っていた。裏を返せばここを乗り切ればおそらくもう「回帰」を使うことはないだろう。そう、おそらく。アイツの行動パターンはある程度読めているし、もう今回で最後にしたい。これを最後にしないと、ヴァクターが今度こそ僕を潰しにかかるに違いない。
「ユーイオ」
「あ、リール」
日曜の昼、図書館は休館日だ。リールが朝早くから本を読み漁り、訳の分からないあまりにも複雑な図やぐちゃぐちゃな字でメモを書く僕を気遣ったのか、ティータイムにしようと誘ってくれた。はじめは断ろうと思っていたが、ふわりと蜂蜜とレモンの香りが漂ってきて、それで僕は断るという選択肢を捨てた。そうだ、休憩だってこんな忙しい時にも必要だ。そう研究に戻りたがる脳みそに何とか言い聞かせて、紅茶を喉に流し込む。
「美味いか?」
「うん。すごくね」
「良かったよ。最近のユーイオの顔はクマが酷いってリーエイも心配してた」
「平気だよ」
リールがクッキーを食べようとした手を止める。
「寝てるか?」
「うん」
「記憶は?」
「……あと少し」
「あのメモは?」
「………関係ないよ、ただの落書き」
クッキーを五枚ほどすくう。
「ごめん、秘密。お茶ありがとう……クッキーも」
それじゃ、と言ってユーイオはリビングから自室に戻った。リールは空になったユーイオのカップと、まだまだ残っている自分のカップ、リーエイが好きそうな味のクッキーと共に、リーエイが時計屋から帰ってくるのを待つことになった。「ただの落書き」ではないことぐらい、父──リールにはすぐにわかった。ユーイオは昔から嘘を吐くときは言葉を段々投げ捨てるような言い方になる。もういいでしょ、と最後につかんばかりの言い方をするのだ。だが、そんなことがわかってしまうからこそリールはユーイオの嘘に気付かないふりをするしかなかった。
「……」
リーエイの異能が消えたら、時間が変にズレることもなくなる。ある日いきなり大半の住人の時計が狂い始めることもなくなる。リールの異能が消えたら、正しい歴史はきっと伝わらなくなる。誰もこの世の本当の姿を記憶しなくなる。出来なくなる。じゃあ、僕の異能が消えたら。
「…………」
仮に奪われたとしたら。「吸収」で二人の異能を奪わせて僕がそれを「輪廻」で無に還す。その状態でアイツを殺せば多分二人の異能は戻ってこない。………多分。僕の異能が消えれば、僕の今まで繰り返してきた人生の記憶は勿論、その事実さえ消えるだろう。
ああ、でも、そうか。そうだった。ユーイオははっとした。誰もいない、自分だけの部屋で。多分、きっと、気付かない方が良かったのかもしれない。今、机に肘をついて、この残り少ない時間をどう生きてやろうか、この世界の外はどんなものか考えている僕も繰り返してきたものだ。ということは。
「僕が異能を消せば…………僕も居なくなる?」
異能が消えればその異能が司るモノの不具合は消える。「輪廻」が消えたら、輪廻転生の仕組みが大改変するだけだと、そうなったら前世もロマンもクソもないな、なんて思っていた。それだけではないのだ。時間はズレなく動くようになるだけだし、記憶も間違ったまま伝わるだけだ。結局何かしらの命がある限りそれらは欠けない。おそらく生命を循環させる輪廻もそうなのだろうが──ユーイオには「自分は確実に居なくなる」と確信出来た。生命を弄って本来ある期間をいきなり縮めたり延ばしたりするなんて、そんな神にしか出来ないようなことを平気でやってしまった僕が、人として生き続けるなんて人間に失礼だ。それに、そもそも僕は何回も死んでいる。何回も臓物を貫かれ、絶望している。今だって、本当は。それでも、この世界を消したいと思うのは僕の最後の意地なのかもしれない。リーエイとリールの、ふたりの人間の為だと言えば聞こえはいいが結局はそれも死人の我儘で、僕が叶えられないことを代わりにやってほしいという押しつけでもあるのだ。
「………………本当の意味で、死ぬ」
命を弄る僕は、きっと僕そのものが命を循環させるもの──輪廻の概念だから。僕が異能を消せば、僕の存在が無くなる。輪廻は、それでおしまい。リールの異能も消すから正しい歴史が伝わらなくなって、きっと宗教のような文化はとんでもなく間違った方向に進むのかもしれない。ただ、正しく残酷に時間が流れ続けるだけなのだろう。
「消えたくは、ないかもな………」
天井を見る。何も無い。死ぬって、多分こういうことだ。何も無くて、ひたすら虚無感があるだけの、でも、僕にはそれすら与えられない。消えるなら、その死さえも感じさせてはくれないのだろうから。死は、次の生を受ける為の順番待ちのようなものだから。
ああ、でも、前世の魂だけはなんとしてでも弟と一緒にさせてあげないといけないな。もう語りかけてすらくれない彼女は、壊れてしまった弟にどう声をかけるのだろうか。人として壊れた彼に、人として死んだ彼女の声が届くのだろうか。
「……なあ」
やはり返事はない。もう何年も聞いていない返事を、少しだけ期待してみたのに。
「………なんでもない」
やっぱりいい。返事がないから、なんて言おうとしたか忘れた。
さて、そんな大人な僕にも残された時間は少ないし、そのくせやることだけは相変わらず多い。まず一つは今までの全ての僕が迎えた終わりとそれまでの記憶の回収だ。といってもこれは夢として見ることでしか得られないため毎日寝るしかないのだが、これが難しい。僕が意識的に避けてしまっていたらその記憶については一生見られないままだし、見るまで何を避けているのかもわからない始末だ。
もう一つはリーエイとリールの最早呪いとも言える異能の抹消だ。異能は超常的な力だ。力にはエネルギーがあり、エネルギーということはその源も存在している。つまり何が言いたいかと言うと異能自体この街に存在しているものとカウント出来る。僕の異能「輪廻」は雑に言うと存在を逆転させる力だ。これをもっと雑に言うと生は死へ、死は生へ、である。存在する時点で生と看做されるから今までも僕は何度かリーエイやリールの異能を一時的とはいえ消している。だが、街を消す時は街自体がひとつの異能と考慮すれば永続的に消す方法がなければならない。
「多分その方法は………どの僕も調べてないはず」
リーエイの書斎に入るがやはりそれらしき本はない。というかそんな都合よくあっても困る。
「ユーイオ、何探してんの?」
「あーちょっとね」
「俺でよければなんでも言ってよ」
仕事を切り上げたらしいリーエイが家に戻ってきてすぐ僕に構ってくるようになった。正しくは僕が構ってあげているのだが。
「リーエイさ」
「ん?」
「僕が無事にアイツを止めて、この街も異能も消したら何する? リールと住む?」
「えっ」
リーエイから若干焦ったような、変な声が出た。
「僕は色んな場所に旅に行きたいんだ。でも二人は元々そこの出身でしょ? だからわざわざそんな二人を僕のやりたいことにこれ以上連れ回すのは申し訳なくてさ」
「ユーイオ…………そっか、そうだね。君は優しいからそう考えてくれるんだね」
くしゃっと僕の髪をリーエイが撫でる。
「昔の俺なら何がなんでもついて行くって言ったんだろうけど……はじめから君は自由なんだ。君は君の行きたい方へ好きに生きていけばいいよ。でもたまに写真とか、便りは欲しいかも」
「わかった、覚えとく」
口では軽くそうやって会話をこなしつつも、頭の中はずっと異能の永続的な消し方についてぐるぐるとやや混乱に近い状態になっていた。そもそも異能を一時的にしか消せなかったのは、「輪廻」の異能自体に限界を感じるからだ。限界を感じて身体が力の大きさに耐えられなくなりそうだから、いつも苦しくなって途中で存在を戻してしまう。
「じゃあ……」
「輪廻」自体がこの身からも、この世からも消えてしまえば。全て消し去って、最後にこの身体から「輪廻」の力を無くしてしまえばきっと僕は限界を感じて苦しくなる感覚を味わうことなく街を消し、二人を人間にして世界を知ることが出来るはずだ。
過去の僕らは今の僕が考えていることだったり、それに近いことだったりを考えていたことはあるのだろうか。前世の魂──美代子はもう全く僕に話しかけてこなくなった。今の僕に出来ることは、過去の僕らの記憶の全回収、そしてさらに力を鍛えることだ。
それから二週間ほど、僕は毎晩何かしらの記憶を取り戻していった。それは全てアイツと対峙出来た僕らの記憶だった。僕らはリーエイやリールに庇われて絶望したことから「回帰」を使っていた。裏を返せばここを乗り切ればおそらくもう「回帰」を使うことはないだろう。そう、おそらく。アイツの行動パターンはある程度読めているし、もう今回で最後にしたい。これを最後にしないと、ヴァクターが今度こそ僕を潰しにかかるに違いない。
「ユーイオ」
「あ、リール」
日曜の昼、図書館は休館日だ。リールが朝早くから本を読み漁り、訳の分からないあまりにも複雑な図やぐちゃぐちゃな字でメモを書く僕を気遣ったのか、ティータイムにしようと誘ってくれた。はじめは断ろうと思っていたが、ふわりと蜂蜜とレモンの香りが漂ってきて、それで僕は断るという選択肢を捨てた。そうだ、休憩だってこんな忙しい時にも必要だ。そう研究に戻りたがる脳みそに何とか言い聞かせて、紅茶を喉に流し込む。
「美味いか?」
「うん。すごくね」
「良かったよ。最近のユーイオの顔はクマが酷いってリーエイも心配してた」
「平気だよ」
リールがクッキーを食べようとした手を止める。
「寝てるか?」
「うん」
「記憶は?」
「……あと少し」
「あのメモは?」
「………関係ないよ、ただの落書き」
クッキーを五枚ほどすくう。
「ごめん、秘密。お茶ありがとう……クッキーも」
それじゃ、と言ってユーイオはリビングから自室に戻った。リールは空になったユーイオのカップと、まだまだ残っている自分のカップ、リーエイが好きそうな味のクッキーと共に、リーエイが時計屋から帰ってくるのを待つことになった。「ただの落書き」ではないことぐらい、父──リールにはすぐにわかった。ユーイオは昔から嘘を吐くときは言葉を段々投げ捨てるような言い方になる。もういいでしょ、と最後につかんばかりの言い方をするのだ。だが、そんなことがわかってしまうからこそリールはユーイオの嘘に気付かないふりをするしかなかった。
「……」
リーエイの異能が消えたら、時間が変にズレることもなくなる。ある日いきなり大半の住人の時計が狂い始めることもなくなる。リールの異能が消えたら、正しい歴史はきっと伝わらなくなる。誰もこの世の本当の姿を記憶しなくなる。出来なくなる。じゃあ、僕の異能が消えたら。
「…………」
仮に奪われたとしたら。「吸収」で二人の異能を奪わせて僕がそれを「輪廻」で無に還す。その状態でアイツを殺せば多分二人の異能は戻ってこない。………多分。僕の異能が消えれば、僕の今まで繰り返してきた人生の記憶は勿論、その事実さえ消えるだろう。
ああ、でも、そうか。そうだった。ユーイオははっとした。誰もいない、自分だけの部屋で。多分、きっと、気付かない方が良かったのかもしれない。今、机に肘をついて、この残り少ない時間をどう生きてやろうか、この世界の外はどんなものか考えている僕も繰り返してきたものだ。ということは。
「僕が異能を消せば…………僕も居なくなる?」
異能が消えればその異能が司るモノの不具合は消える。「輪廻」が消えたら、輪廻転生の仕組みが大改変するだけだと、そうなったら前世もロマンもクソもないな、なんて思っていた。それだけではないのだ。時間はズレなく動くようになるだけだし、記憶も間違ったまま伝わるだけだ。結局何かしらの命がある限りそれらは欠けない。おそらく生命を循環させる輪廻もそうなのだろうが──ユーイオには「自分は確実に居なくなる」と確信出来た。生命を弄って本来ある期間をいきなり縮めたり延ばしたりするなんて、そんな神にしか出来ないようなことを平気でやってしまった僕が、人として生き続けるなんて人間に失礼だ。それに、そもそも僕は何回も死んでいる。何回も臓物を貫かれ、絶望している。今だって、本当は。それでも、この世界を消したいと思うのは僕の最後の意地なのかもしれない。リーエイとリールの、ふたりの人間の為だと言えば聞こえはいいが結局はそれも死人の我儘で、僕が叶えられないことを代わりにやってほしいという押しつけでもあるのだ。
「………………本当の意味で、死ぬ」
命を弄る僕は、きっと僕そのものが命を循環させるもの──輪廻の概念だから。僕が異能を消せば、僕の存在が無くなる。輪廻は、それでおしまい。リールの異能も消すから正しい歴史が伝わらなくなって、きっと宗教のような文化はとんでもなく間違った方向に進むのかもしれない。ただ、正しく残酷に時間が流れ続けるだけなのだろう。
「消えたくは、ないかもな………」
天井を見る。何も無い。死ぬって、多分こういうことだ。何も無くて、ひたすら虚無感があるだけの、でも、僕にはそれすら与えられない。消えるなら、その死さえも感じさせてはくれないのだろうから。死は、次の生を受ける為の順番待ちのようなものだから。
ああ、でも、前世の魂だけはなんとしてでも弟と一緒にさせてあげないといけないな。もう語りかけてすらくれない彼女は、壊れてしまった弟にどう声をかけるのだろうか。人として壊れた彼に、人として死んだ彼女の声が届くのだろうか。
「……なあ」
やはり返事はない。もう何年も聞いていない返事を、少しだけ期待してみたのに。
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