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コケても歩く
不良学生①
しおりを挟む二限終了の鐘の音が響き、ガルダはぱたりと本を閉じた。肩と首をぐるぐるぐる回せばパキポキと音が鳴るので、苦笑しながら揉みほぐす。書を読むのがそこまで苦痛というわけではないが、まあまあ苦手な方なので。主人と同じ時間を共有できていると思えばまだましなのだが、疲れるものは疲れる。
さて、と振り返ると、その主人は相変わらず鐘の音が聞こえない集中具合で読書に励んで、……というより深く思案の海に沈んでいるようだった。本の文字を追うだけではなくこういう風に考え込むこともあるのだと知ったのは、じっくりゆっくり観察できている最近のことだ。離宮では、恐らく沈思の場は自室のみだったのだろう。
「リエンさま、昼食の時間ですよ。リエンさま。ユーフェが待ちぼうけ食らっちゃいますよ」
「……あ、もうそんな時間?」
「はい。この本は取り置きしておきますか?」
「うん。後でまた読む」
この「後」というのは放課後という意味ではなく、昼食後の三限目の意味だ。あ、今日一日教室行かないんだな、とガルダは察して、変な笑顔になった。
(この方、学園には律儀に来たのに、講義までまともに受ける気はないんだよなあ)
講義の内容に興味が向けば出席するが、それ以外は図書館で自主学習という名のサボりを満喫している。素晴らしく自由すぎて周囲の戸惑いは絶好調らしい(イオン談)。
これまで表向きは深窓かつ品行方正なお姫さまだったのに、こんな不良学生に様変わりしたのは、大人たちの目がないからと油断しているた めではない。むしろ、いつものような真面目っぷりを披露して痛い目を見たのが最初だったからこそ、キレて吹っ切れたのである。
『これまでのイオンみたいに、試験さえちゃんとしてれば成績に問題はないんでしょ?』
『えっワタシのせい!?!?』
口実に使われたイオンが可哀想だったなあと、ぼんやりとガルダは思い出すのだった。
☆☆☆
時は二週間ほど前に巻き戻り、入寮当日、よく晴れた冬の朝だ。
本当は同日に入寮するはずだったヴィーが、なにやら都合ができて数日見送りになったというので、リエンは離宮からまっすぐ学園へ向かう馬車に乗り込んだ。普通の淑女なら身の回りの世話に随従を引き連れるのが当然のたしなみだが、もちろんリエンには必要ない。あからじめ必要な荷物は寮に送っておいたから、いつものように巾着片手に馬車に座り、広々とした空間でゆったりと寛ごうとしたところ。
「姫さま、失礼しますね」
「あっユゥ!?」
よっこいしょとトランクを馬車に入れ、本人も乗り込んでくる。そしてリエンの対面に座った。あまりにも堂々とした犯行に呆気にとられたリエンである。「申し上げるのが遅くなりましたが、あたしもご同行いたしますね」と、本当に遅すぎる申告で我に返った。この「ご同行」が単なる入寮への付き添いの意味でないことは、ユゥの足元にあるリエンのものではないトランクの存在からも明らかだ。冗談じゃない。
「ユゥがいなくなったら離宮の管理はどうなるの!それこそあなたの仕事でしょうが」
「お言葉ですが。あたしがタバサさまに命じられたのは、離宮にお住まいになる姫さまのお手伝いをすることです。順序が違います」
「離宮と違って、部屋が少しだけよ。必要ない」
「お掃除やお洗濯を姫さまに任せきりにしてはあたしがタバサさまに叱られます。それに、学園には学ぶために行かれるのですから、それに専念なさるべきです。あたしはそのためのお手伝いをします」
ユーフェの言うことは悉く正論だった。王女だから、姫だから、ではない。一番リエンが納得できる理由を言われたものだから、反論もすぐに考えつかない。なんとか急いで考えているところで、ぱしんという音と馬の嘶きが聞こえてきて、リエンはぎょっとした。まさかがたごとと馬車が進み出している。慌てて窓に首を向けると、一人護衛として騎乗していたガルダがにっこりとわざとらしく笑い、その向こうでは早速遠くなり始めた後方で離宮警備隊の面々が敬礼してこの馬車を見送っている。
侍女を振り返ればとてつもなくいい笑顔を返された。
ちなみに御者も警備隊員の一人だ。ガルダが勝手に馬車を出すよう命令したに違いない。
こいつら、と思わず毒づくが、もう手遅れだった。
「ご安心ください。警備隊の任務は続行しますし、離宮管理にはタバサさまが人を寄越してくださるそうです。掃除や換気は定期的に行われますので、いつでも寮から離宮に帰ることも可能ですよ」
「……用意周到な」
つくづく優秀な侍女だが、発揮してほしいところが違う。思わず舌打ちしてしまったリエンは悪くないだろう。
学園に到着したリエンらを出迎えたのは理事会の代表や学園長だけではなく、教員や生徒とおぼしき若い少年少女など、数えきれないほどの人数だった。雑多な人の気配を感じて窓の外を眺めたリエンは、何も見なかった風にそっとユゥの方へ視線を逸らした。ユゥも呆れたような顔をしていた。
(子どもたちばかりの分、大人よりも反応が素直なのね……)
リエンとは同年代だし、リエン自身が身軽な立場だと振る舞っていることで、王族という身分に対する畏敬はこの際横に置かれているらしい。お近づきになりたい欲をひしひし感じる。あとは好奇心や情報収集のためだろうが、そんな本心からの野次馬はこれの何割だろうか。
御者もあまりの人の多さにまごついたのか、馬車の動きが非常に鈍くなった。それに合わせて野次馬の輪も狭くなり始めている。リエンは面倒だな、と思っただけだが、その侍女はより強い不快感を抱いたのか、盛大に顔をしかめた。
「止まったら、あたしが一度お声かけするまで待っていてくださいね」
「ん?別にそんなことしなくても――」
「控えい!」
いいよ、と続けようとしたリエンの言葉は、一人の少年の声に掻き消された。場を圧するというにはまだまだ未熟だが、発声自体はそれなりの訓練を受けていることが窺える、強く、張りのあるものだった。おや、と二人で馬車の窓を覗くと、人垣が揺れてなにかを避けるように別れていっていた。というより、数人が強引に割っていた。全員揃いのズボンと上着に、腰には帯剣もしている。外のガルダと目が合ったリエンは、ガルダが元近衛騎士長らしく厳めしい表情をしつつも、目だけで笑っているのに気づいた。
「そう不用意に王女殿下のお側に近寄られては、殿下が困ります!下がってください」
「そもそも許可もなく馬車を停めんというのだから、不敬だぞ!」
「……少年騎士団、ですね」
ユゥがぽつっと呟いた。リエンはそれに反応せず、ただ無言でいた。
自分目指して人がわんさか寄り集まるのも、それを自分のために散らしてくれるのも、どことなく不思議なものに思えた。いや、不思議というより、違和感か。
(……ああ、やっぱりまだ割り切れないか)
「姫さま?」
「なんでもない。見たところ騎士科のようね。しかも二人、近衛の縁者がいる」
「そうなんですか?」
「うん。とてもよく似てる。あの人たちが手回ししてくれたのかしらね。後でお礼……ガルダに聞いておこう」
今度こそ馬車がきちんと停止し、下馬したガルダが馬車の扉を開けて手を差し伸べた。そこにぽんと自分の手を載っけたリエンは、わずかの間ためらった。らしくないと自分でも思うが、どうも、緊張してしまっている。
ぎゅっとガルダの手を握ると、ガルダは目を見開いて、一瞬後に握り返してくれた。にっと少年めいた笑みを浮かべてリエンの手を外へ誘う。だからリエンも一歩目を踏み出した。
姿を見せた妖精姫に視線が集まる。はっと息を飲む者は多くいた。病弱だという話だが、日の下に輝く金の髪も、睫毛の影が落ちる緑の瞳も、強い生気を感じさせるに充分だった。露出の少ないドレスは清楚な様子を映すようだったが、同時に、少ない装飾品は姫の生まれもった存在感の強さを表すようにも思える。学園の子どもたちだけではなく、理事会などの大人も、その存在に呑まれるようにリエンから目を離さなかった。
騎士の手に載って地に降り立った妖精姫は、ゆるりと視線を上げ、にっこりと笑った。儚さの欠片もない、華々しい微笑みだった。
「初めまして、皆々さま。お出迎えありがとうございます」
気圧される理事会の面々と比べ、学園長はいささか耐性がついていた(ついてしまった)ので、まだ笑い返す余裕があった。
「ようこそいらっしゃいました、リエン王女殿下。私は陛下の命の下、当学園を差配させて頂いております、エミリオ・バルフェと申します。あなたさまのご来訪を心よりお待ちしておりました。――ひと月という間でも不穏なことがいくつかございましたが、ご壮健のようで、安心いたしました」
「陛下からあなたのお話は伺っています。私も心待ちにしていましたよ。お心遣いにも感謝します」
「畏れ多いことでございます。さて、まずは殿下のお住まいのことなのですが……こちらの者はライラ・イレーネと申しまして、淑女科の令嬢方のお住まいを管轄しております」
「よろしくお願いします、イレーネさま」
「ラ、ライラ・イレーネと申します。姫殿下におかれましては、ご機嫌麗しゅう……」
理事会の一員ライラはなんとか立ち直ったようだった。爵位こそ持たないものの、貴族に連なる者として、その所作は見事に洗練されている。リエンの方は頭を下げないし、ドレスの裾もつままない。首をことりと傾げるだけの応答は直系王族として当然の振る舞いだった。それで相手がことさらビクビクする方がおかしいのだが、リエンはあえて目を瞑った。
他の理事会役員との挨拶も終わると、リエンはまたエミリオに首を向けた。
「学園長、この学舎には礼儀正しい騎士もいるのですね。頼もしいこと」
「光栄です」
エミリオは控えめに称賛を受け取った。その口角がほんのりと持ち上がっている。リエンの意図を察して、野次馬を牽制していた騎士科の数名を手招きした。ざわりと野次馬が音を立てたが、どうせ観客なのだ。即興の舞台に登った少年たち以外に構う必要もない。リエンはガチガチに緊張している彼ら一人一人と目を合わせ、またにこりと笑いかけた。
「あなたたちの賢明な行動に、称賛を」
未熟な騎士たちは首から上を真っ赤にした。
リエンは内心ぎょっとしつつも、外見は平静を装ったまま、彼らのつっかえつっかえな応答を聞いた。ちょっとした確認作業と単なる王女業のための行動がこの結果になるとは予想してなかった。ここまで盛大に照れ恥じらわれると見ている方がなんとなく居たたまれなくて、リエンは遠い目をしてやり過ごした。
ガルダとユーフェは、そんな主人の背中を、「あーあ」と言いたげな目で見つめていた。
その後、乗ってきた馬車が離宮に戻るのを横目に、リエンたちはライラの案内のもと、女子寮――つまり淑女科生徒の住まいに向かった。色とりどりのドレスを纏う少女たちがぞろぞろとついてくる。中には移動のどさくさに紛れてリエンにお近づきになろうとする者もいたが、出がけに学園長が直々にライラを案内役に命じただけあって、それもまた牽制として効力を発揮していた。積極的にライラに女子寮について尋ね、少女らに口を挟む暇を一切与えない作戦である。そちらは順調だったが、内心のリエンは別のことに呆れ果てていた。
(ちりも積もれば山となる……)
時間的にリエンたちの方が風下になるのは仕方ないし、彼女たちもたしなみの一つで香水をつけているのだろうが、鼻に届く匂いが色々とやかましすぎてかなり辟易した。個性を出すためにみんなばらばらの香水を使っているから、混ざるととんでもないくらいおかしな臭いになっている。
ちなみにリエン本人は、男装時と王女時の印象を極端にするためにあくせくした昔ならばいざ知らず、今になっても香水をつけようとは思わない。ユゥもその意向を無言のうちに察して倣っている。というか二人とも香りそのものを楽しむならまだしも着けることには一切興味がない。セルゲイいわくの「色気がない」主従である。
寮の部屋は階級に合った広さが用意されていた。王族ともなれば侍女が五人いてもおかしくないので、それなりに部屋数もあるし、リエン本人が使う部屋自体が広い。浴室もクローゼットルームもそれなりの広さで、正直後宮の部屋と余り変わらないなというのが、最初に部屋を確認して回ったリエンの感想である。荷物から動きやすい服を引っ張り出してぱぱっと着替え、髪も後頭部できゅっと結んだ。
応接間の奥には窓がある。開ければ庭が広がっており、誰の人影も見えない。キュロットを穿いた足を窓枠にかけ、振り返った。
「ユゥ、私の分の荷物は触らないでね。荷ほどきは後でやる。少し出てくる」
部屋の間取りを確認していたガルダと、先に離宮から送られていた荷物を点検していたユゥは顔を見合わせて、同時に苦笑して頷いた。
「お供します」
「いつ頃お帰りですか?」
「晩ごはんの時間……三時間だっけ、食堂が空いてるの。なら、二十時くらいに戻る」
「食事はどうなさるんですか?」
主人の口ぶりからちょっとだけ予感がしたのでユーフェも尋ねたのだが、正解だった。
「いらない。一食抜かしても変わらないでしょ」
「昼も合わせると二食ですよ……」
「食欲がない」
嘆息した配下たちである。だからといって省いていいわけがない。
「リエンさま、しっかり食べないといけないと、ヒュレム殿にも言われてたでしょう」
「料理長さまとタバサさまがまたやきもきされますよ」
「でも、今の空気でご飯食べるのは絶対に体に悪い」
リエンの機嫌は今になって下降の一途を辿っていた。自分の感情のぶれに理性が追いついていないのだ。部屋に閉じこもっていたら悪化する予感もある。なにせ廊下からまだまだ人の気配が感じられるので。出待ちまでするとか暇なのか。暇なんだな。暇潰しはよそでやれ。
「行ってきます」と言おうとしたら、ユゥからポーチを押しつけられた。
「ユゥ?」
「焼き菓子です。安物ですけど、お腹が空いたらこれ食べていってくださいね。あと櫛とかお化粧品とか入ってますから。安全なお帰りをお待ちしています」
「あなたのごはんは?これ、ユゥの分じゃないの?」
「姫さまが簡単につまめるものをと思って用意したものなのでお気になさらず。あたしはあたしでちゃんと用意してます。こうなるかも、とはちょっと思ってたので」
「こうなるって」
「片付けでお昼ごはんを逃す可能性ですよ。ええ。来客はお断りしておきます。他にあたしが気をつけることはありますか?」
「人を入れないで。最悪の場合は私の名前使っていいから、絶対に追い返して。外歩きたいなら窓から出なね。入り口からは危ないから」
「お客さまは了解ですけど、あたしが窓から出入りをやるとタバサさまに怒られますし、そもそもできません。三階から飛び降りれるのは姫さまやガルダさんくらいです」
「縄を垂らせばいい」
「縄なんてさすがに持ってきてないですよ」
「私が持ってる。待ってて」
直後、本当に縄を差し出されたユーフェの顔のヘンテコなことといったらない。なぜ用意したのか物凄く聞きたい。一応、素直に礼は言ったが。
(まだまだあたしも修行が足りないなぁ)
軽やかに窓から飛び降りる主人とその従者を見送ったユーフェは、首を振って意識を切り替えた。
さて、まずは自分の荷物の片付けだ。
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