孤独な王女

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一旦立ち止まって振り返る

誘拐⑤

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 カルスト領は、ウェズからほぼ真東に突き進んだところにある子爵領だ。大きな街道は有力な他家の領地にとられた上、数々の山と密林、そこから流れ下る川にほとんど覆い尽くされ、利水権は広範に得ているものの、あまり裕福とは言えない領地だ。
 そこまでを数年前の「お勉強」で把握していたリエンが、失念していたことがある。
 領内統制の甘さ――ひいては治安の悪さである。

 昼を過ぎ、見晴らしのいい場所を探す二人は、原生林の中をいまだにさ迷い歩いている。追っ手の近づく気配はなかったが油断はできなかったし、二人は山の中を歩き慣れていなかった。密林の中、霧が立ち込め、湿った苔や下草、枯れ葉を踏むときに、滑らないように感触を確かめながら足を下ろす。背が高い木々ばかりで、枝が小柄なリエンたちの行く手を阻むことはなかったが、それは逆に人の目に留まりやすいことを意味している。生き物の気配が雑多なこともあり、警戒度はいやに増した。
 猪や狼がいそうな雰囲気なのもある。ガルダがいれば嬉々として迎撃しそうだが、大型の獣は、初心者の子ども二人では確実に手に余る。出くわさないことを祈るばかりだった。

「足は疲れてない?」
「うん。でも、喉は渇いたかも」
「水筒、掻っ払って来ればよかったわ。忘れてた」
「仕方ないよ、あの大騒ぎだったし」

 出発前の会話が尾を引いて、必要ないことを全く話さず進む二人は、ふわりと冷たい風が吹いてきたことに気づいた。湿り気の少ない、乾いた風だ。密林を抜けられるかもしれないと、二人は気分を上昇させて、そちらに足を向けた。

 予想通り密林を潜り抜けられた、その先には霧が晴れ渡り、切り株や草原ばかりが広がっている。久しぶりに広々と見上げた空は銀色に曇っていたが、二人が爽快感を味わうには充分だった。鬱蒼とした森林に引きずられて重くなっていた気分がふわふわと浮くようで、しばらく無言ではしゃいだ二人は、冬の冷たい風が寒く感じるまでそうしていた。

「……どこだろうね、ここ」
「この辺りの斜面一帯、手入れされている様子ではあるわね」

 遥か下を見下ろして、この山がこんなにも標高が高かったことに驚く。滝か川か、水の流れが遠くに細く見える。しかし、この広野の端に、人が踏み固めたようななにかを引きずったような痕跡が見え、その水の方向に細く伸びていた。

「木材の運搬に川を利用するのは、よく聞くわね」
「じゃあ、ここを降りていく?」
「そうしましょうか」

 ようやく向かう先がわかって、軽い足取りを弾ませていたのも要因の一つ。それから、やや急峻な下り坂に気を取られているうちに、囲まれてしまっていた。

 レナを守る使命感に燃えていたリエンが先に気づいた。隣に並ぶレナの腕を引くと、レナも遅まきながら気づく。
 周囲の木々の向こうから、枝や草を踏む音や金属のぶつかる音、人の呼吸音。
 それから、いやにねばつく視線。

「……囲まれた?」
「みたいね。でも、気配からして薄いだろうし一点突破するわ」
「え、どうやって?」

 リエンは無言で腰帯に手をやり、吊り下げられていた淡い色の巾着の中をあさくった。今度こそヒュレムの出番だ。今まで忘れていてごめんね。

「合図したら、口と鼻を押さえて、まっすぐ進むよ」

 直後、十人ほどが二人の周囲からぬっと現れた。

「運がいい。女とガキだ」

 全員知らない顔ぶれどころか武器も棍棒や弓や剣だったりしている。しかし、リエンは余計なことを考える前に目の前の男にそれを投げつけていた。
 油断しきっていた男の眉間に木の実の殻で作ったカプセルが当たると、粉末が弾けた。
 そこにリエンとレナが突っ込んだ。
 
「――なんだ!?」
「うげ!目が!」

 驚愕する男の方に、目潰しを食らった男が突き飛ばされて、二人で揉み合いつつ転がっていった。リエンたちの背後から取り巻いていた男たちもまたぎょっとして反応が遅れた。
 そこに、早々に囲みを脱したリエンがレナの背中を押して先に行かせながら、足を跳ねさせ、振り向きざまに更に小瓶をぶちまけた。揮発性の高い、濃度の濃い痺れ薬(液体)だ。外側から皮膚が吸収するようなもので、あと鼻から受ける匂いも有効。リエンの百発百中の精度で投げつけられたそれを、二人同時に顔面で食らい、直後に膝から崩れ落ちていた。
 くるっとレナの背中を向き直ったリエンは、ほとんど一足飛びで追いつき追いこし、レナの腕を拾って加速した。
 同時に、後ろから怒号と罵声、ついでのように弓弦の音が追いかけてきた。しかし射手はかなりへなちょこで、放った矢はまっすぐ逃げるリエンたちの明後日の方向に飛んでいった。
 そんなリエンがぎょっとしたのは、走り抜けた視界の端に更なる団体の姿が見えたからだ。彼らも、目の前を横切ったリエンたちにぎょっと目を剥き、その遥か後方で起こる野太い悲鳴に唖然とし、「おかしら!そいつらだ!」とがなる男たちの様子に、少なくともこれだけは察した。

 ――あいつらが追いかけてるこのガキどもは、山賊じぶんたちの格好の獲物なのだと。

「レナ!泳げる!?」
「経験ない!」
「なら無理だね!私もだけど!!」

 後ろから更に威勢が増している中で二人がそんな会話をしたのは、目の前に大きな川が流れていたからだ。深く幅が広い川は緩く蛇行し、一瞬で渡河を諦めて流れに沿うように向きを変えて走る二人の横を、澄んだ水の中で小魚が並走している。
 山を下りる道の大まかな方角は覚えた。あとはここを脱することだけを考えるべきかと、リエンが川向こうの木々を睨みつけた時、きらりと光るものに気づいて、咄嗟にレナを抱えて横に跳んだ。まさに間一髪、びゅん、とリエンの髪の先を掠めて数本の鈍い煌めきが通りすぎる。数瞬後に聞こえた悲鳴はあの男たちのもの。
 ごろごろと何回転かした二人は急いで起き上がりつつ、更に弓弦の弾かれる音を聞いた。次いで馬の嘶き、武器の擦れる音。後ろからは山賊どもの「な、何だあ!?」とやや間抜けな声が響いた。

「――ようやっと見つけたと思ったらなんっで山賊に追われてんだよ!!」

 これも間抜けな怒鳴り声が川の向こうから聞こえてきて、二人は同時にがっかりした。
 ガルダでもナオたちでもない、二人をここまで誘拐してきた張本人のご登場である。
 縄も猿ぐつわも部下にほどいてもらったらしい、あのリーダーの男が馬に乗って川の向こうで手を振っていた。

「おら!川渡ってこい!」
「泳げないから無理。だいたい何で山賊がいる山を行程に入れてるの?馬鹿じゃない?」
「あーもー何でこの状況で冷静に突っ込まれなきゃいかんの!?山賊が出るくらいだから追っ手がかかりにくいっつー作戦なの!出くわさない自信もあったのにあんたらは!!」

 一瞬男は逡巡したあと、部下を振り返って何か言っていた。リエンはその間もレナを連れて逃げ出す構えだったが、こちらの弓矢の精度は山賊らしい彼らよりも並外れていて、下手に動けない。警戒しているうちに男が騎乗したまま川を渡ってきた。馬の腹の半ばまで水が浸かっているので、足取りは遅い。それを援護するように部下たちの矢は数を増した。山賊たちの悲鳴が止むことがないのを見ると、やはり手練れだ。
 結果的に無事に渡り終えた男は、馬の背中からこちらに向けて手を差し伸べた。しかし、そこで我に返った……というかリエンの正体を思い出したらしい。あたふたし始めた。

「あー、その、手を出してください」
「私を殺すつもりはないと?」
「こ、これから説得するんで。さ、お早く」
「よく事情がわからないけど、リィを殺そうとしたらぼくがあなたたちを殺すからね。何がなんでも」

 男は初めてレナをまじまじと見下ろした。リエンという物珍しい王女に隠れていて、これまで本質を確かめていなかったが、年端のいかない子どもにしては、これまたずいぶんと鋭く磨かれた殺意だった。口から出任せではないと小さな体全身が訴えているし、男も首筋が冷えるような油断ならないものを感じ取った。

「……あんたらの協力があればできると思うんで。特にあなたさまは男らしくしといてください」
「いいでしょう」

 わざとらしく尊大に頷くリエンを、男とレナは変な顔で見つめたが、リエンは無視をして、差し出されたままの男の手を取った。 




















 山賊を振り切ったあと、馬を休めるように徒歩に切り替えた誘拐犯たちは、やはりというか揉めた。かなり揉めた。男一対部下九だ。無勢すぎてリエンはさっさと見限ってとんずらしようかと真剣に考えた。殺すか殺さないかの議論に紛糾するせいで、再び縄に繋がれることはなかったので。

 周囲はまたも密林だ。馬の数を見ると、馬車に繋いでいた分を含め、一頭足りない。どうやらリエンが決死の体当たりをしかけた馬は復活できなかったらしいが、その辺りも議論のネタに挙がっていた。

「アルビオンの者ですよ?どうしたって差し障りがあるでしょう。『影』が出張る前に殺しておくべきです」
「もう一人の子どもも、一緒にいたんです、どちらも厄介でしょう。ここは早く負担を軽くして行方を眩ますべきだ」
「それに子どもだからと侮ってあなたも縛られましたよね。馬も一頭潰されました。ここまで手を噛まれては損害ばかり大きくなってしまいます」
「そうは言うけどな……」

 男は食ってかかる部下たちを押さえるのに手一杯だ。リエンはそんな中で、殺す対象に含まれかけているレナが、こちらを穿った目付きで見上げてくるのを感じて、必死に目をそらしてぎこちなく口笛を吹いた。
 一応、これでも予想以上で驚いているのだ。アルビオンは身内にとことん甘いと聞いてはいたが、あの一族、色彩だけで見破られ、ここまで畏れられるくらいにはやることをやっていたらしい。まるで湧かない実感だが。

「……あー、でん……お嬢ちゃん、下手な口笛やめて、おれの言うこと聞いてくれ。お嬢ちゃん、ここで殺されるのと、山を下りて民家に預けられるのと、どっちがいい?」
「それ、後で殺されるわけじゃないよね?」
「おうよ。あんたは迷子になって、通りすがりの旅人に保護されて民家まで送り届けられたって寸法で」

 後ろから部下たちの大ブーイングが轟いた。口々に反発を叫ぶが、総合すると、甘い、とのことらしい。この山の中ならは簡単だとも。実際に二人ほど剣を抜いたので、男の制止があっても、もう聞くつもりはないのだろう。周囲も傍観するつもりだ。むしろリエンとレナを注目し、逃げ出さないように気を配っている。
 慌てる男に、使えない、と内心でリエンは吐き捨てつつ、再び腰の巾着に手をやった。レナは素早く周囲を見渡し、退路を考えている。

「あなたたちの勝手の都合で誘拐されて、勝手の都合で殺されるわけ?冗談じゃないね」
「ここまで来ても口が減らない女だな。そうだな、最後に聞いておこうか。なぜ髪を赤く染めていた?女の気紛れにしては、『赤毛の悪魔』など大層な遊びだ」
「ああ、私が金髪だったら誘拐していなかったって?逆でしょ。あなたたちが人を勝手に連れ出すことの正当性はどこにも転がってない」

 もはや全員が足を止めていた。リエンとレナは部下たちに周囲をぐるりと囲まれた。
 その向こうで、男が苦虫を噛み潰した顔で音もなく剣を抜いた。気づいたのはリエンとレナだけだ。

(なるほど?任務と王女の命では、こっちの方が軍配が上がるんだ)

 男から直接聞いた「任務」は、それこそ何年もかけて仕込むような大がかりなもので、地味で、難易度がかなり高いものだったのだが……それを捨てても、「王女」の価値は高いらしい。ここまで地位を引き上げたのは自分自身でも、リエンはこうしてたまに「正しいこと」を思い出して、その度に変な気持ちになる。歪められて苦しんだ期間が長いからだろう、とは思うのだが。
 さて、それは置いておいて、とりあえず男に不都合にならないように動くようにしなくてはなるまい。男の不都合は王さまやベリオルにも波及する。さすがにそれだけで誘拐されたことを水に流すことはしたくないので、その点については帰還してから絶対に物申す。

 と、余計なことを考えていたせいか、リエンよりもレナの方が初動が早かった。
 リエンの腕をとんと叩いて意識を向けさせるのと同時に、片手で石を二つ投じた。狙いは過たず、剣を抜いた二人の兵士の手首。リエンの影に隠れていたために死角となっていたので、二人とも反応が遅れて剣を取り落とした。
 道中、二人で少ない石をかき集めた甲斐があったとレナはほくそ笑んだ。
 リエンが続いて巾着から新たな目潰しを取り出し、問答無用で地面に叩きつけた。ぼふん、と広範囲に小麦粉より細かい粉末が舞い上がる。
 山賊に披露した局所的なものとは違い、今度のものはだ。相変わらず、ヒュレムがどんな状況を想定したのか知らないが、森林内ここほどおあつらえ向きの場所はない。対策は鼻を覆うこと。ヒュレム特製の多数向け目潰しは、目よりも鼻を、鼻より喉を守らないとならない。
 さらに。

「ゼン!伏せ!」

 一声叫んだリエンは、落ちた剣に親指くらいの大きさの金属板を投げつけつつ、察したレナと一緒に大きく飛び退った。

 刃と金属がぶつかり澄んだ音を立て、ちり、と火花が散った。
 たちまち火花を中心に生まれた鮮烈な閃光が、その場の全員の視界を焼き焦がし、埋め尽くした。

 激しい地響きと共に、山が揺れた。














☆☆☆

























 鳥が、一斉に飛び立った。


 突如、山に轟いた爆発音は山賊の気を引き、麓の農民たちの気を引いた。すわ落雷かと思われたが発光はしていないし、雨が降るにもまだ雲は薄い。
 煙が薄暗い空にたなびく段になって、山火事になるかもしれないと慌てるが、元々曇り空で湿り気が多かったために、煙はすぐに消えた。

 その煙に違う意味を見出だしたのは、たったの二人。

「――今のは……!」
「――あそこか!」

 彼らは仲間を引き連れ、怯える馬を宥めながら、煙の出元を目指して全力で馬を駆った。








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