孤独な王女

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空き巣事件

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 昨日のうちに父親に「朝食まで食べていけ」と言われていたリエンは、翌早朝、素直にその席に顔を出した。久々の、城での朝餐である。
 先に食堂に来ていたアーノルドもヴィオレットもそれぞれ思うところがあったのだが、リエンが至ってけろりとしていたので拍子抜けした。

(そういえばリィってやたらと切り替え早いんだった)
(……こういう部分が相手を増長させかねないと気づいていないのが問題なのだ)

 同時に内心でため息一つ。許したわけでも忘れたわけでもないのだろうが、あまりにも平然としすぎてこちらの調子が狂ってしまう。あと単純に、昨日のあれこれが尾を引かないほど気にされていないことはムカつく。掘り返すのもどうせ意味がないだろうからやらないが。
 ヴィオレットも切り替えるべく、前々から気になっていた話題を持ちかけた。

「ねえリィ、新年って離宮で何かするの?」
「何かって?」
「予定ないの?ならお城にまた来てよ!」

 おねだりされても、リエンはきょとんとしたままだった。何か……?と呟いて記憶を探り、なにも思い当たらないので新年というものについて思い返し……つい最近読んだジヴェルナの歴史文化にまつわる本の内容を思い出した。

「……ああ、お祝い事なんだっけ、年が明けるのって」

 小さな呟きだが、やけに食堂内にしっかりと響き渡った。
 空気と化していた給仕たちがぴたりと動きを止め、アーノルドもまたカトラリーを扱う手が固まった。
 平然としているのはヴィオレットだけだ。なぜなら、姉の過ごすこれまでの新年の様子を誰よりも知っていたので。

「やっとまともなお祝いができるようになったんだから、いいでしょ?これまでできなかったの、とても悔しかったんだから」
「そんなに大層なものでもないでしょう」
「だから予定があるか確認したんじゃない。何もないならしようよ!」
「まあ、いいけど……」
「あ、そろそろ誕生日パーティーのことも考えないといけないんじゃない?リィは初めてなんだし、ぼくも手伝うよ」

 そんなものもあったな、とリエンは心の中で呟いた。なんか弟の中で勝手に開催されることが決定しているが、と父親をちらりと見ると、なぜかテーブルに両肘をついて、項垂れる額を両拳で支えていた。

「どうしたの、王さま。睡眠不足?」
「……なんでもない」
「父上はちょっと落ち込んでるだけだよ。それより、初めての誕生日パーティーなんだし、盛大にしようね!」

 背景に大輪が咲き誇る様が見えるようないい笑顔のヴィーに、リエンは最終的にそっと苦笑いした。王族の誕生日パーティーというものがどれほどのものかリエンは経験として知らないが、知識として、ただ事では済まないことはわかっていた。
 お披露目や建国記念式典のように国の威信をかけた公式行事とは別の、王族の一個人としての手腕が試される場になる。主催者としてどれほどのもてなしをできるか。関わる使用人をあまねく掌握することもそう。前段階の周到さもさることながら、いざ開催した時の諸事への対応も評価の対象だ。これまでのように、生まれたことをお祝いするだけの安穏とした日になることはない。

(まあ、でも、多少は王女らしくしようと思ってたところだし……)

 ヴィーの手前、変な風に目立つことはできないし、するつもりもない。無難な結果に持ち込めばいいのだから、やるだけやってみてもいいかもしれない。それに、ムートン老からもお茶会を開いてみては、と言われていた。社交は「王女業」の一つである。それでも離宮ではなく王城でと言い添えたのは、リエンにどこまでも譲歩した結果だろう。
 わざわざ適当な理由をつけてちまちまとお茶会をするくらいなら、はじめから自分の誕生日という建前を使って大きく開催した方が楽だ。この時点で王女らしくない思考だが誰も突っ込む者はいない。

 そうね、と頷くと、ヴィーはにっこりと微笑んだ。










 そんなわけで年の暮れにまた城に顔を出すことを約束し、リエン一行は離宮に帰ってきた。
 昼食の支度まで各々休憩をという事で解散したあと、リエンは自室にまっすぐ向かった。そして部屋の扉を「解錠」しようとしたところで、違和感を感じて手を止めた。
 固まっていたのは数秒、その後、リエンは踵を返した。廊下をすたすた歩いていると、目当ての人物と行き合った。

「ガルダ」
「リエンさま、まさかリエンさまの部屋も?」
「うん。『鍵』が歪んでた。誰かが無理やり部屋をこじ開けようとして諦めたみたい。ガルダの部屋は?」
「盗まれるようなものは置いてなかったので。ですが、空き巣の痕跡が至るところにありましたね」
「あ、空き巣なんだこれ」

 厳しい表情のガルダの前でリエンは能天気にぽんと手を打ったが、直後、瞳を鋭く光らせた。

「ユゥのところと金庫の確認が必要ね」

 女性の悲鳴が短く響いたのはちょうどこの時だった。二人とも血相を変えて駆けつけると、ユゥが自分の部屋の真ん中で、うつむき加減に立ち尽くしていた。

「ユゥ、どうしたの」
「この有り様は……」

 リエンは真っ先にユゥの背中に手を添えたが、ガルダはあまりの惨憺たる部屋の内部に唖然としていた。寝台の布団や枕はびりびりに切り裂かれ、小さなクローゼットは扉が叩き壊され、中の服はズタズタだ。窓も割れ、カーテンはただのぼろ切れになっていた。
 机の周辺も、インク壺が割れて黒いしみが水溜まりのように広がり、びりびりに破られた書物たちが浸されていた。

「入念な荒らしようね」
「さっきの悲鳴はこれか?」
「……いいえ、ガルダさん、大丈夫です。姫さまも、なんでもありませんよ。ええ。本当です」
「どこがよ?」

 思わず問いかけたリエンは、ふとユゥの顔を見上げて、表情をひきつらせた。怖がって泣いているかと思いきや――ユゥはとてつもなく物騒な笑みを浮かべていたのだ。
 やがて、「フフフ……」と声が漏れてきて、なんとなく後ずさってしまった。

「ユ、ユゥ?」
「姫さまのお部屋は無事でしたか?あたしとしたことが、こんな場所に姫さまをお呼びしてしまうとは……」
「え?ああ、うん、気にしなくていいから。他のところから確認して回ってたところだけど、多分無事。ガルダのところも空き巣の痕跡はあったらしいけど」
「おれは何一つとして物は壊されてませんよ」
「なんでユゥのところだけこんな……」
「……喧嘩を売られたみたいです」
「はあ!?」
「君に、ということか?」
「恐らくは」

 ユゥが指差したのは、机の下に置いていた個人用の金庫――金属製の扉がこじ開けられた中、ごちゃごちゃとした荷物の一番上、見覚えのある木彫りのメダリオン。
 前に出たリエンを押さえてそれを拾い上げたガルダは、女性の横顔と麦穂という神聖王国の国章なおかつミヨナ教の紋章だと確認した。
 ガルダの背後から覗き込んでいたリエンは眉間に皺を寄せた。

「金庫の中身は?」
「お給金はタバサさまにお預かりしていただいているので、そちらは大丈夫です。……ですが」
「なに?」
「姫さま、申し訳ありません。せっかく、姫さまから頂いていた下賜品が……」

 その声が思いがけず熱く潤んでいるのに気づいて体ごと振り返ったリエンは、またぎょっとすることになった。

「な、なんで泣いてるの!?」
「……泣い、て、ませ、ん……っ」
「無理に嗚咽こらえちゃ呼吸ができなくなるから!」

 ガルダはここまでわたわたする主君を見るのも珍しいなと思いつつ、ユーフェの部屋を見渡して、窓とは反対の壁の辺りに、やたらときらきらしている小さな粒の山を見つけた。そっと歩み寄り、かがんでそれを拾い上げる。割ったあと更に踏み潰しでもしたのか、砂のようにこぼれ落ちていくこの材質はガラスで、なおかつ見覚えのある色をしている。

 今度はガルダからぶわりと溢れた殺気に、 リエンはもはや飛び上がりつつ振り返った。

「今度はなに!?」
「おれですら、もらえてなかったのに……!!」
「はあ!?」
「だ、大事な時に、使わせてもらおうって、思ってたのに……!!」
「え、そ、そんなに気に入ってたの!?ならネフィル――じゃなくてサームかナキアに頼んで同じもの取り寄せるよ!?だから泣くか怒るかどっちかにして!それでガルダが怒ってるのはなに!?」
「空き巣ぶっこいたくそ野郎をちょっと血祭りに上げてきますね!」
「あれあなたそんなに口悪かったっけ!?!? ってあ!ちょっと待ってガルダ!待っ……」

 ガルダが疾風の如く部屋から飛び出していった。

 この場の誰よりも混乱していたリエンは、大きく息を吸った。
 一度吐いて。そしてまた吸って。

 さん、はい。

「待ちなさーーーーーい!!」

 妖精姫のやけくそな絶叫は、離宮の外まで鳴り響いたそうな。 








☆☆☆







(神聖王国の狙いは私じゃなかったの)

 まずは状況把握のために離宮警備隊を総動員して離宮内部の損壊状況を確認し、置いていた食料は毒物混入の可能性のため念のため全て廃棄し、警備体制の見直しをし、と色々慌ただしくなったあとの夕方、結果として一番派手に荒らされていたユゥの部屋の前で腕を組んだ。
 自室は「鍵」が歪んだ他は、全くの無損害だった。窓からの侵入も、金属製の分厚い雨戸を前に諦めたようだ。
 すうすうと冷たい風が通るユゥの部屋の窓の向こう、これまで頑なに敷地内に入れようとしなかった兵士たちが物々しい雰囲気を醸しつつ巡回している。リエン自身は護身の術がいくつかあるのでともかく、ユゥがこれ以上危険に晒されてはいけないと決断した結果だ。
 するとまたユゥが悔しそうに涙をこぼしたが、あれはなぜだったのだろう。

(地下通路の仕掛けも動いた痕跡はなかったってことは、兵士さんたちの目を掻い潜ってここに侵入してきたってことよね。あとは聞き取り調査の結果待ち……)

 離宮の塀の向こうでも軍人がひしめき合っている気配がするが、これはガルダとユゥがそれぞれに手配したためだ。二人が城へ送った離宮異常の急報の返事として「城に帰ってこい」との矢の催促が色んな人から届いたのと同時に送り込まれてきたのだ。当然、その中にはリエンを迎えに来た者もあったが、リエンはしれっと無視した。

(神聖王国以外の可能性も検討しておかないとね)

 敵がこれからどう動くかで、ある程度の見極めが可能だろう。それも自分の目でやった方が確実だし、王さまやヴィーが懸念するように、同じような襲撃が今日もあったとして――。

「そっちの方が好都合だわ」

 この手で捕まえて、心ゆくまで吐かせればいいのだから。










 ……と思ったが、そう物事はうまくいかないらしい。
 わざわざ徹夜してまで待ち構えていたのに空振りに終わった。
 単純に警備の物々しさに襲撃を諦めたのかもしれないし、一回で目的を果たしたからかもしれない。もしくは、……本当に空き巣が目的だったのか。
 金品で奪われたものは皆無だったが、ユゥからの報告では、間諜だった時の心の支えだった祖母の手紙――後に全くの偽物だと判明したが、それが紛失したらしい。
 ユゥが偽物を金庫の中に入れてまで大事に扱っていたのは、自分への戒めのためだったという。折々にもう二度と騙されない、踊らされないという決意の確認をと。失くなったところで大した痛手ではないが、盗まれたとしたら話は別だ。
 かつて一度だけ見せてもらった手紙の内容を思い返し、リエンは首を傾げた。

「それ、そんなに重要なこと書かれてたっけ?」
「いえ……ばあちゃ……祖母に成りすましてたので、本当に当たり障りのないことしか」
「それでも盗まれたのなら、何か他の価値があったのかしらね」

 覚えている限りの文面を書き起こしたというユゥからその紙を受け取り、目を通す。しかしピンと来ないので、ひとまず預かっておくことにした。

「聞き込みも進展なしね」

 騒音や不審者の目撃情報など、あっておかしくない証言が全く出てこない。珍しくイライラしているガルダの指揮のもと肉体言語で調教された兵士たちが全力投球してくれたが、それにしてもまっさら。
 侵入経路も不明、侵入時刻も不明、敵の目的も正体も不明。
 イライラしているのはガルダだけじゃない。

「鬱陶しいなあ……」

 敵が神聖王国かそうじゃないかも、もうどうでもいい気がしてきた。というか、そもそも気にする必要もないような……これまでだって、どんな攻撃を受けても効果的だというタイミングまで待ち続けた。今回も待てばどこかで調子に乗って馬脚が出てくるはず。なのに、私はなんでこんなに焦ってるんだろう。

「姫さま、クレイグ侯爵からのお便りです」
「ん、ありがとう」

 反射的に顔を上げると、当然目の前にはユゥがいる。香水を染み込ませているのか、花の匂いがふわりと香る封付きの便箋を差し出されて、受け取った。官給品の上質紙にはない遊びと、宰相補佐でなく「侯爵」という呼び名から、中身は推察できた。
 そして案の定、離宮の問題に侯爵家の関与は一切ないという内容だった。いつかの脅しはとてもよく効いているらしい。少なくともルシェル派の中心たるマティスの預り知るところではなく、末端の独断専行なら叩き潰してもいいとのお墨付きをくれたようなものだ。ついでに、城内の官吏について怪しい者の名前と、調査はこちらでするという報告もついていた。

「……少し絞られてきてるね」

 呟きつつユゥに視線を戻した。昨晩は遠慮しまくるユゥを客室の一部屋に無理やり押し込んだが、ちゃんと休息をとったのかよくわからない顔だった。表面上はなんともないが、やはりどこかイライラしているようだ。
 それでも城に逐一進展を報告してあちらからの情報を受け取り、祖母の手紙の偽物にどんな価値があるかを考察して複製を作った。
 今も、マティスの手紙の内容はともかく、意図は把握していたかのような口ぶりだった。

「……ユゥ、あなたの同僚の中に後ろ暗い様子の人はいる?」
「あたしに嫌がらせをするという意味では――かなりの数がいます。ですが、王族所有の離宮の空き巣を手伝うような人は限られます。また、あたしが神聖王国の出身だと知ってる人はいないはずですが、あたしと前に同室だった人たちは、あの時持っていたメダリオンのせいでミヨナ教信者だと知っています。今その二点における複数の人物について、タバサさまにご確認をお願いしています」

 リエンは便箋をテーブルに放って、足を組んで膝の上に頬杖をついた。投げやりなため息をつくと、ぽへっと変な音になった。

「打てば響くどころじゃないわね……」

 まさか、ここでハロルドとタバサの詰め込み教育の成果を見ることになるとは。
 ついちょっと前までは、力のない自分を責めつつも、どうしようもなくか弱いままの娘だったはずだが、今では飛ぶための翼を得て飛行訓練中の隼である。多少のことではへこたれず、狙った獲物をしぶとく目指す毅さがちらちらと見える。
 そうやって、この子の才能怖いなあと遠い目をしていただけなのだが、ユゥは不意に自信がなくなってきたらしくあたふたし始めた。

「あの、どこかあたし間違ってますか?」
「少なくとも見当違いじゃないんじゃないの?私でもそうするもの」
「そ、そうですか……」

 こうしてほっとしている姿も可愛いものだが。……確かに喧嘩を売られたのは私でもあって、ユゥでもあるんだよなぁ……。
 実は今日明日にでも城にユゥを強制送還させようと思っていたのだけど。今回、ユゥが直接的に狙われた案件でも、どうせ糸を辿ればリエンに繋がる。
 しかし、だ。

「……それなら、私もそれなりのことはしなくちゃね」

  ユゥの顔を見たら、ひとりで堪えようとは思えなくなった。
 ガルダはリエンがどうあっても自力で全てをはね除けられる。でも、ユゥはまだ飛び立つことができても風さえ切れない未熟な鳥だ。かといって、風に乗って好きな道へ向かえるほどの体力もなく。
 ……守らなくては。
 この少女の魂消る慟哭を知っているからこそ、一番にその資格を有するのはリエンなのだった。








☆☆☆








 ……数日後、王女の名前で、軍部へ大胆な人事異動を求める書簡がアーノルドの執務室に届けられた。
 それを見たヴィオレットは、離宮変事の報以降、笑顔の裏に押し込んでいた黒い念を少し霧散させ、ベリオルは不機嫌そうにしつつもふんと鼻を鳴らすだけで済ませた。
 アーノルドは目の前に立つ王女の書記官をちらっと見た。平時の侍女服とは違う、ハロルドがいつの間にこっそり誂えさせた衣装姿だった。
 本来なら直に王と対面できる身分ではないし、取り次ぎの者が受け取ってしかるべきものだが、リエンがこの娘に託した紋章によって直行便まっしぐらになった。半年前まで、エルサが王女王子に群がる貴族をミシェルに蹴散らせていたのと同じやり方で、娘の前に道をこじ開けた。
 それは、この娘を、他の誰よりも「王女として」信頼している証に他ならない。

「これは、この間の私は怒り損か?」
「変な言葉作んないでください陛下」

 ベリオルはすかさず突っ込んだが、否定はしなかった。リエンをよく知る三人は、ちゃんとわかっていた。
 これまで本当のギリギリまで――自分が死にかけても、「その時」までじっとして、重い腰を上げなかったリエンが、変節した。
 軍部に介入しようとしているのは、まさに空き巣事件に直接関わりがあるからだ。アーノルドたちにも軍から報告が来ていたが、犯人の動向一切が不明なのは、どこかで揉み消されているためだとは、リエンもアーノルドたちも、考えなくともわかっている。そこでもっと決定的な瞬間まで――例えば犯人の背後関係やら目的やらがわかるまで――待ってまとめて落とすのがこれまでのリエンだった。それが、まさかこんな早くに、自ら大鉈を持って茎を刈り取ろうとするとは。

 変えたのはこの書記官だ。まだ臨時だが、と三人は内心で付け足したが。
 変わったとしても小指の爪ほどの差、動かないんじゃないかと思った化石のごとき亀の足がちょっと震えただけ。動けただけ人類史最大の発見をした気分になるけれども。
 一歩進むだけのはずが、気が遠くなるほど長い距離に思えて仕方がない。なぜなら、離宮の安全確保はリエンの保身による行動ではないのだ。



 ……まあ、今は離宮にかかる暗雲の一つが早々にの手で振り払われたことに、満足しよう。
 ユーフェが退室したあと、三人は他にも上がってきていた城内部の人事異動の試案を、意気込んで見つめるのだった。
 
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