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一旦立ち止まって振り返る
調整①
しおりを挟むベリオルたちも、ユゥに対する怒りは冷めたらしい。私付きから外すと言うとほっとした顔をしていたので、それで許すことにしたのかもしれない。いや罰になってるわけじゃないんだけどね。
そんなこんなで、城に帰って数日経った。
私の仮病は続行することにした。一月で変わった城内の雰囲気がまだ掴めないし、タバサが保管していたお見舞いの品々の返事とかを書くのが嫌だったからだ。
そのため男装でずっと城をうろついて、変わったことはなかったかと情報収集に勤しんでいる。
ユゥはサームの部下さんの監視のもと、鋭意仕事に励んでいるそうだ。たまにタバサから近況報告が来るのはなぜだろうと首をかしげながら、仕事を応援している。
イオンはまた見えない護衛に戻ったようだ。ガルダがたまに虚空を見上げているので、そこら辺から気配を感じたりしているのだろうか。
「……リィ、もう帰ってこないかもって思ってた」
しゅんとしたヴィーは、また私に抱きついている。少し見ない間にまた身長が伸びたようだ。
確かに、帰らない選択肢もあったので目を泳がせてしまった。
「な、なんでそう思ったの?」
「……帰ってくるの遅かったんだもん。全然便りも来ないし、シュバルツのことがあったし、もう全部に嫌気が差してこれ幸いと逃げ出すんじゃないかって……」
「……ああ。そういえばそんなのあったね」
「また忘れてたんだ。帰り、何してたの?一週間であっちに着いたなら、帰りもそのくらいで行けたでしょ?」
「んー……この際だからのんびり観光しながら帰ろうと思って。色んな街に立ち寄って、美味しいごはん食べたりとかしてた。帰りがぎりぎりになったのは……」
神聖王国に滞在したのは一週間ほど。残った二週間は波乱万丈だった。短時間なのに密度が濃すぎて、最後は疲れ果てたのだ。
「カツ上げ目的のごろつきに絡まれて撃退したと思ったら賭博のやくざたちがでしゃばってきて、ガルダ中心に大乱闘で、最後はその街を逃げ出して王都に入ったんだ。あー……これから立ち寄れないのかな、あそこ。ごはん美味しかったんだけどな」
「……なにやってるのさ……。他に何かやらかしてないよね?」
「やらかすってなによ」
「リィのことだから、行く先々で困ってる人助けまくったんじゃないの?」
「助けるって……まあ治安は王都より悪かったね、やっぱり」
その会話からしばらく後、ガルダと一緒に城内の廊下を歩いているところに通りすがったハロルドから「こんな上申書上がってたんですけど」と相談を受けた。
「なんだか変な話だから私のところまでたどり着いちゃったんですけど……リィさま、ご存じじゃないですか?この街通ったのと同じ頃だと思うんですけど……」
「…………」
ちらりと書類に目をやり、すぐに逸らした。書類のハロルドが示した部分には、『赤毛の少年が賞金首を縄に繋いで役所に放置していた。街のお尋ね者を率いていた人物で、ようやく捕らえることができた。ぜひお金の引き渡しと共にその少年にお礼を言いたい』と書かれていた。
「……なんでハロルドのところに?」
「ここ、街道沿いですよね?通ってる直轄領って私の受け持ちのところなんですよ。金銀の運搬に最適な街道ですからね。ルシェルの時代からたむろしてた連中みたいで、ずいぶん悩まされていたんだってここの町長がいたく喜んでるんですよ。……赤毛っていうから、リィさまは違いますしね。そんな人見かけませんでした?」
「………………」
ハロルドの様子を見るに、本当に気づいていない。しかしガルダではなく私に尋ねているあたり勘がかなり鋭い。というか目撃証言が金髪だったら間違いなく私を疑ってたな。
(よし黙っとこう)
確かに染め粉で変装したくだりは省いていた。
密入国したと言っただけで誰もがドン引きしてたんだから、知らぬが仏、言わぬが花。……あの時宿でお留守番してたユゥやイオンにも、念のため口止めしとこう。ガルダは私と同罪だ。だって目の前で人さらいと暴行やろうとしてたんだもん。
でも、まあ、避けれるお説教は避けるに限る。
「それより、ハロルド、神聖王国との交易とかの資料知らない?なかなか見つからなくてさ」
「ああ……過去二十年分くらいですか?暫定的なものは確か宰相府に保管してますけど、具体的なものはノクタム領とか隣のアイゼ領になると思います。国境付近が、やっぱり一番記録は正確になるので」
ユゥの事情を聞くのを通して神聖王国の有り様を少なからず知っただけに、ハロルドの回答は打てば響くものだった。さすが王さまとベリオルを補佐してきただけはある。姉さまのことに関しても火薬とかについても口が固いし。
「寄ればよかったな。近づくきっかけ……お見舞いに何かもらってたりしたかな。タバサに確認しないと」
「私が調達しましょうか?」
「あ、ハロルドは特にそっちに必要なければ動かないで。宰相さんが直接領の外交に踏み込むわけにはいかないんでしょ?」
「なら、ついでならいいんですね?」
「え、うん、そうだけど」
「了解しました」
にっこり笑われてしまった。こういうところは王さまたちに似て強引だ。
「いやぁ、リィさま、陛下と行動前の思考が似てるから対応も同じで気が楽です」
「それ本人目の前にして言うこと?」
「釘を刺すのも仕事のひとつですよ。尻拭いは主に私がやるんですから……って、仮にも自分の父君に対してそんな顔しないでくださいよ」
「……邪魔はしないつもりなんだけど」
「どこがどう繋がるのかは誰にも読めませんからね。ちょっと今回は派手に動きすぎてるので、しばらく自粛お願いします」
「……努力はする」
「私もなるべく気をつけておきますね」
私が独自に動いたら騒ぎになると言ってるようなものだが、確かに一度毒殺されかけてるから否定もできない。せめて情報を手元に置いて私が大人しくなるならしたいというところなんだろう。
「……待ちきれなかったら知らないからね」
「我慢って大事ですよね」
「…………」
柳に風の対応だ。よっぽどベリオルたちより先手を打つのが上手い気がする。
「あてにしなくてもいいので、もうちょっと動かずに調べられるものの方からお願いしますね……」
「あっいた!リベルさま!!」
「あー見つかったか……」
ハロルドの後ろから、ばたばたという足音と一緒に青年が現れた。珍しい灰色の髪に片眼鏡と、それをつけてる左の目尻に向こう傷が残っている――宰相補佐のマティス・クレイグだ。
元ルシェル派だったが、目立ったことをしなかったために処罰を免れた、世にも珍しい人物だ。というか政変前は影でヴィーになにかと手を貸していたので、宰相補佐とはその功績に与えられたものでもある。一番はルシェル派残党の牽制のためだが。現在、彼が残存勢力の首領である。
確かミシェルより若いはずで、ハロルドたちよりよっぽど目立つ出世頭のはずだ。
「宰相のくせに簡単に一人で出歩くなって言ってんでしょうが!さっさと仕事に戻れ!机に書類がたまってんですよ!」
これでもはじめの頃はまともに敬語を使っていた気がするんだけど……と首をかしげて、諦め顔のハロルドの首を締め上げている補佐官を見上げる。仲がいいのか悪いのか。
「こんにちは、マティス」
「……これは、アルビオンの若殿。このようなところで何を?」
ちなみにマティスは政変前から「リィ」と出くわすこともあったので、さすがに王女=リィという構図も理解している。そしてなぜかすごく嫌われている。「いち王女がしかも仮病使ってるくせにうろちょろしてるんじゃねえ」とばかりの冷たい目だ。後ろで空気と化していたガルダがそれより冷たい気配を発し始め、マティスは逆に煽るように鼻で笑った。……若いなぁ。そういえば二人とも同い年だっけ。
嫌われているのはヴィー関係の嫉妬ではない理由であるのは確かだが、具体的なことは謎だ。しかし、ここまで純粋に嫌われているというのも新鮮ではある。王女が仮病を使っているのを知っていても事情を知ろうとしない、そんな有能で分を弁えているところも好感が持てる。
「散歩してたらハロルドと出会ったから、世間話を少々」
「……あなたが何をしようと私の知ったことではありません。ただ、ヴィオレットさまを困らせるのは感心しませんね。そんなに奔放でいたいなら、さっさと城を出ればよろしいのです。いらないのなら捨ててしまえばいい。周りを引っ掻き回すのも大概にしてください」
「マティス殿!」
「クレイグ」
ガルダが怒ってしまった。ハロルドも少し非難を込めて部下を見つめているが、首を絞められたままなのでちょっと見映えはしない。そしてマティスは怯まずに私にぴたりと目を合わせたまま言い募る。
「ここ一月、城内の雰囲気は王女殿下の病の騒ぎとシュバルツからの使者のせいで多少揺れました。ご自分の影響力を考えられないとは言わせません。誰もが王女殿下を無視できない。後継はヴィオレットさまであると、常識的に考えれば当然のことなのに、上層部は王女殿下の方に気を遣ってばかりだ。本来ならば継承権が一位であるお方が優先されるべきであるのに、そのせいで周囲が勘違いをする」
「それはそうだね」
その言うことは尤もだと頷くと、驚かれてしまった。言った本人のくせに。
確かに、私もヴィーも今のところ優遇されているのは同じだが、順番を付けるとしたらヴィーが先だ。
しかし見当違いな部分もある。ひとつは、王さま以下が私に気を遣わざるを得ないのは、さっきのハロルドのように、あまりにも行動が読めなくて、放っておいてなにかやらかすんじゃないかと警戒しているから。姉さまから引き継いだ記憶もあるわけだし、気を遣うというか最早危険人物扱いされてるのは間違いない。
「でもね、だからって継承権捨てるのも問題なんだよ。マティスもわかってるはずでしょ?私が捨てたら次に二位に繰り上がるのは誰?その他は?エルサは放棄しちゃってるしベリオルは遠すぎる。となると他の貴族たちになる。でも王族なら格が違う。分かりやすい対立候補がないと、まとまらなくなるよ」
「…………だったら」
「だからって大人しくするつもりはないんだよ。待ってやるほど気は長くないの。少なくとも王女さまは目立った行動をしない。やるとしても仮病使うだけだから、許してくれない?いや許さなくても勝手にするんだけどさ」
――継承権の放棄。
考えなかったわけがない。一番穏便で手っ取り早く私が城から出られる方法。
でもそうしたら、立つ鳥跡を濁しまくることになる。継承権保有者が後継者として乱立すれば、結局国が荒れることになる。ヴィーの弱味はそれくらい致命的なのだ。
今、私が表向きの対立候補になることで、継承権問題は私とヴィーに集約されている。王さまの再婚とかの問題は知らないけどさ。
「マティスは頑張って残党統率しておいて。最悪目に余るなら潰すから。ルシェル派の良心を守れるのはあなただけ。私はどうでも構わない」
「…………御意」
「じゃ、二人ともそろそろ宰相府に戻ったら?仕事溜まってるんでしょ?」
「……そうですね。失礼いたします」
マティスが苦虫を噛み潰したような顔でまた一礼して、ハロルドを引きずっていった。上司の扱い、あれでいいのか。ハロルドが神妙な顔をしたままなのが少し笑える。
二人の背中を見送って、思わず呟いていた。
「……若いなぁ」
「……リィさま」
「なに?」
振り向く前に腕が体の前に回された。最近こういう触れ合いが増えてきた気がする。
「おれはどこへなりともお供しますからね。あなたが何を捨てても」
「……うん。ありがとう」
言い聞かせるような寂しげな言葉も、毎日のように聞かされる。小さく笑って、とんとんと腕を叩いた。端から見れば少年趣味と間違えられそうだ。ガルダが。しかし本人は気にせずまたぽつりと呟いた。
「……おれの名前、略称でルディって言うんですよ」
「……うん、そう、なんだね?……そう呼んでほしいの?」
「………………いえ」
あとよく分からない無言の要求がされるようになった。略称をなぜか主張するくせに、結局何がしたいのかわからない。
最後に諦めたようなため息を疲れるまでがワンセットだ。……私何かしたっけ?
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