孤独な王女

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手探りで進む

諫言と無謀

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 観劇の後、こっそり城に戻って、王さまは執務室に、私はヴィーと一緒に自室へ向かった。私はこれからドレスを着なきゃいけないし、先に行っていていいと言ったら、待っておくと言われてしまった。この期に及んで私がすっぽかすと思っているのか。
 居間から寝室に続く扉の『鍵』を解錠し、後ろ手にぱたりと閉じる。先に浴室で埃っぽい顔を洗って、隅にある洗濯籠に服を全て放り込んだ。これまで通り、自分で洗濯して干している。寝室は日当たりがよくて乾きが早いのだ。
 ベリオルからは顔をひきつらせて「侍女にやらせてやれ」と言われているけど、甘いよ。私の憎悪の種はこの世から消え去ったけど、不信が消え去ることはない。私を嫌い、貶め、嵌めようとまでしたあの人たちは、幼い私の心の柔らかい部分をずたずたにしていったのだ。そのための『鍵』でもあった。私の絶対領域。




 後宮のものより狭いクロゼットルームの扉を開けると、沢山の服が軒を連ねていた。ネフィルと王さまから、お母さまのお古ばかりではなく、手直ししたものではなく、ちゃんとした縫製の今風のものを着ろと言われて増えていったものだ。私が装飾品に興味が薄いのが知られて、ネフィルからはどんどん服が贈られてくる。時折珍しい本が手に入ったとくれることがあるけど、どれもこれもサームの入れ知恵あってのものだと思う。あの人、考え方が極端だもん。
 正直管理がめんどくさかったが、侍女長にもらった樟脳がいい仕事をしてくれている。上質な布の洗濯とか心配されたけど、あの例の『侍女大全』でしっかり学んだから手入れもできる。
 さくさくと一番手前の薄橙のワンピースに着替えて、髪は櫛で梳って、両耳の上でリボンの髪飾りを留めた。そういえば貴族の貢ぎ物やらレオンハルト殿下からもらった装飾品は、つけた後が面倒だからずっと宝箱に仕舞っていた。勝手に売りさばいてもいけないらしいし、使わないからひどく面倒だ。エルサなんかは笑顔で「気に入られたならつければよろしい」とか責任丸投げで言ってくるけど。レオンハルト殿下からもらった髪飾りが私好みだったのは、絶対にエルサの入れ知恵だ。

 さて。とにかくも準備はできた。居間にいたヴィーと、朝と同じように連れだって廊下に出た。

「うげ」

 ヴィーはあちゃあという顔をした。扉の前で待っていたティオリアはそ知らぬ顔でいて、ガルダは困り顔を驚きに染め直してこちらを凝視した。蛙を潰したような声はばっちり聞こえてしまったらしい。そして。

「……姫さま?今、『うげ』とか申されました……?」
「ごきげんようタバサさま!ぼく、先に行ってるね。行こうティオ。失礼します」
「あっちょっとヴィー!」

 ヴィーはあっさり見捨てていった。たまに薄情になるなあやつ。
 恐る恐る振り返ると、そこには侍女服に身を固めた初老の女性が、とてつもない笑顔で立っていた。

「……ええと、こんばんは、侍女長」
「こんばんは、姫さま。ところで先ほどの声は幻聴だったのでしょうか?」
「そんな。タバサさまのお耳がたまたま雑音を拾ったのでしょう」
「――人の顔を見て『うげ』と仰られた挙げ句、年寄り扱いですか」

 あ、笑顔でごまかせなかった。しかも何か曲解された。沸点は目の前だ。
 ガルダの体を盾にする前に更なる詰問が飛んできた。

「ところで、また少年のなりをして城をうろつき回ったと伺ったのですが?」

 ……だから苦手なんだこの人。ふた月前、初対面の直後に、先入観なくあっさりとこちらの男装を見破った。さすが元エルサ付きなだけはある。
 答えなかったら、観念したと思われたらしい。深々とため息をついて、きっと顔をあげた。

「姫さま。一国の王女ともあろうものが、もっと慎みを持ってください。男装を好む令嬢など物好きの肴にしかなりません。振る舞いもです。恥もなく淑女と思われない作法をしたそうですね?練兵場で男性たちに囲まれていたとも伺いました。あなたさまは女性であると自覚していらっしゃるのですか?従者にしてもそうです。男性と二人きりでいるなど全くはしたない」

 くどくどとお説教が始まった。話は私の態度から徐々に従者の話に。この帰結先はわかっている。職務にまっすぐ忠実なこの人は、私に侍女をあてがおうと目論んであの手この手で説得にかかる。私が頷いたことはない。
 正式に侍女長に就任してひと月たつのに、諦めが悪いといえばそうだ。

「……ガルダは」
「周囲が誤解すれば変わりません」

「――タバサ・サルビア」

 声音を変えて名前を呼ぶと、タバサはぴたりと口をつぐみ、優雅に一礼した。それを苦々しく見守る。
 あえて失礼だとわかっていながら人の言葉を遮ったり、こんな風に引き際を心得ているところも、苦手なのだ。
 この人が……結婚して宿下がりしていたのが、この間の建国記念式典から城に舞い戻ったこの人が、後宮にいたらどうだっただろう。少なくとも今と違う未来があったのだと思う。仕事を厳しくも着実にこなすこの人なればと、王さまたちも信頼して侍女長に抜擢したのだ。……そして、この人は優しかった。どこまでも。

「私は誰にも妨げられません。あなたが当時城にいなかったことを後悔しているのは知っています。それは受け取りましょう。しかし、それ以上はいりません。これで手打ちにしてくれませんか」
「……御意に」

 また深々と侍女の礼をとる。一応引き下がっただけで、また説得が再発するのは知っていた。もう彼女の職業病だと思おう。その点は好ましいから。

(今さら昔を儚んだって意味はないんだけどさ)

 下手に出ていると見せかけて傲慢に王女を従わせようとした令嬢たちを知っている。口では謝りながら、恥も後悔も疑念すらなく簡単に主人を貶め、またはそれに荷担した侍女たちを知っている。
 最後には全員地獄に送った。今日見た劇が、表向きの真実。隠してるわけでもないのにいまだに私の本性に気づいていない大勢の人たちと違って、銀髪の侍女長はその辺りも知っているだろう。そのくせ時には強引に説得をするけれど、一度たりとも私の排除対象にはなっていない。……つまりは、そういうことだ。

「これから晩餐がありますので、失礼いたします」
「では私もお連れください」

 ほら。引き下がったと思ったらこれだよ。

「私は陛下に『協調性皆無』と称されましたので、その辺りは悪しからず」
「……構いません。それが王族です」
「…………」

 苦笑した。最後まで私を「その枠」に押し込める姿は天晴れとしか言いようがない。今さらと思えば不快だけど、仕方ない。

 タバサはエルサより高齢だ。毎日新人の指導や統括などで激務なのも知っている。それなのにこうして時間を割いていることも。
 協調性がなくたって、私だって人に優しいときはある。
 惜しいくらいにできた人だから、私も優しさを振り撒こうじゃないか。   













☆☆☆











 今日は曇り空の日だった。

 好きなことを公然と好きなようにできるのはとても素晴らしいことだ、とドレスの裾を捌きながらリエンは一人頷いた。

 今日もそれを実感している。これまで、毒薬とかは本をこっそり読むだけで精一杯だった。
 自由になると、一人で実験とか色々試したいと思い立った。そうして外宮の薬草園に入ってこっそりくすねようと思ったら、王従医師ヒュレムにやんわり止められて、「そんなに欲しいのならここで育てればいいでしょう」というありがたいお言葉をもらった。それからはそれに甘えて毒に耐性をつけるための実験の相談に乗ってもらっている。
 私が言うのもなんだが、ヒュレムは結構変わっていると思う。王女らしくない王女を許容するどころか、弟子ができたと喜ばれている。医官たちは人命救助が仕事だからその辺の知識を詰め込ませることに重点がおかれて、ヒュレムが「かじっただけ」という攻撃的毒物について教える相手がいないことが物足りなかったらしい。でもそれを王女じゃなくてもこんな小娘に伝授しようって、この人私をなんだと思ってるんだろう。
 ガルダが珍しく怯えるのも納得できる人物なのは、とりあえずわかった。護身用で生姜とか辛子を練り込んだ目眩ましとかももらった。あと、なんだろう、見るからにこれ死ぬんじゃない?って感じが物凄くする液体の入った瓶も持たされた。この人医者だよね?物騒すぎない?






 さて。その薬草園は、外宮の温室に隣接する形で、医官の管理下に置かれている。前にここの主に許可をもらっていたので、勝手知ったるように中へ進んだ。後ろをガルダがついてくるのは、振り返らなくてもわかる。
 探し人は奥で多くの医官に囲まれていた。講義中らしいと知ると、目立たない木陰に佇み、丹精された植物たちをぼんやりと眺める。

(あれは種が腹下しの薬になる……隣は根に解熱剤の効果の毒があって、その奥は根をすりつぶして乾燥させれば、それひとつで強力な鎮痛剤……麻酔になる)

 ふ、と日陰で微笑んだ。さわりと風が吹き、小さな吐息も紛れていった。勘が鋭いガルダが隣で不思議そうに見てくるのを知りながら、知らないふりをした。
 かつて、姉さまと一緒に潰した麻薬の後宮流通。あのときの怒りも興奮も忘れられない……ただそれだけ。
 感傷に浸った顔は見せられないから、少しうつむいて前髪で隠した。

「お待たせしてしまいましたか」
「いいですよ。私も先触れを出しませんでしたから」

 王従医師のヒュレムは、この国の医者の頂点に立つ人物だ。後進を育てるのも仕事のうち。それに、毒だったり疲労だったりでこの人には計り知れないほどお世話になった。いや、今もなっている。

 戦争の話が聞きたいと言うと、ヒュレムはひょうきんに眉毛を上げた。このご老人が意外にも茶目っ気に溢れているのを知ったのは最近のことだ。しかし、何か感じ取ったのか、今はふざける気はないようだった。
 素早く周囲に視線を移していたが、医官たちが私たちと同じように薬草の手入れをしようとあちこちでしゃがみこんでいる光景しかないだろう。今さら私たちに気を配るとは思えない。薬草園に入り浸るようになって、はじめは戸惑っていた医官たちも、見て見ぬふりをするのがうまくなってきた。土で手やドレスが汚れるのを気にしない令嬢も稀なのだそうで、ましてや最近まで冷遇されていた王女なものだから、扱いが難しいと全身全霊で空気と化そうとしている。ちなみにここもタバサに怒られるスポットだが、聞き入れるつもりは全くない。

「血なまぐさいですよ?」
「今さらです」
「……何が知りたいのですか?」
「史料には記されていない、あなた方の命がけの日々を」











 王さまが生まれた年まで、今は和平を結んでいるシュバルツとは長らく敵対関係にあった。きっかけは、主に食糧問題。ここジヴェルナは他国から「緑の都」、「春の楽園」と呼ばれるほど自然豊かであり、気候も安定しているため、農業で発達してきた国だ。
 対するシュバルツは「石の都」と称され、痩せた土地、峻厳な山々の麓に根を着けた遊牧騎馬民族だ。幸い鉱山といった強みはあったので、装飾などの文化は彼らからもたらされたものらしい。代わりにこちらは灌漑や耕作の技術を輸出する、そんな交易関係だったと、シュバルツに目を光らせる辺境女伯爵であるエルサに教えてもらった。

 疫病とか王族同士の遺恨とかの細かいことはどうでもいい。数代前の話だ。その辺りの史料も散逸しているらしいし。
 とにかくシュバルツは豊かな土地がほしくて、ジヴェルナはシュバルツの資金と戦闘力が恐ろしかった。

 穏やかな農耕民族が、よくぞ食べ物の命運がかかった騎馬民族相手に停戦から和平の合意まで持ち込めたな、と驚いたものだ。そこはまあ他の国の思惑や農耕民族の意地があったらしい。そして現在に至るまで長く平和が保たれている。 あくまでも外見は、の話だが。

 レオンハルト殿下が友好のためと称して留学に来たのは理由を嘘だと思うことはない。少なくともあの方は好意的だった。
 しかし、シュバルツは一枚岩ではない。

 ヒュレムから毒について学び、エルサにはミシェルから引き継いで外交の話を教わっている。これまで国外情勢に疎かった部分を埋めたかった。もう城の内部だけに焦点を当て続けても意味がない。

 そして、戦争。

 姉さまが生きてきた世界が滅んだ、直接の原因。




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