孤独な王女

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小話

夏だったけどお約束通り風邪引いた話。②

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 目を覚ますと、ぼやけた視界に誰も入っていなかった。夕方の斜光が窓を貫いて周囲を赤く染めている。風が通る室内は仄かに甘やかな匂いが漂っていて、ひどく静かで穏やかだった。……涙がこぼれそうになるほど、ここは平和なのだ。
 でも、今はそれだけでは足りなかった。天蓋の紋様が日光に反射して銀糸を煌めかせているが、美しいとか寝すぎたとか考える前に、寂しいと思った。喉が痛くて、ほっぺがひりひりする。一人で泣かない約束を守れてたのかは、意識がなかったからわからない。

「……ガルダ……」
「いますよ、殿下」
 声が聞こえてびっくりした。
「……どこ……?」
「ここに」

 そっと布団からはみ出た手を握られて顔を向けると、確かにガルダがいてほっとした。多少重みが減った手を頑張って動かして、ガルダの手を頬に添えさせた。ごつごつとした大きな手の感触がひどく心地よかった。
 なんだかガルダはびっくりしたように強張らせていたけど。

「で、殿下」
「ふふふ……」

 すりすりと頬を寄せる。これまで姉さまにしか与えられなかった温もりが今確かに与えられていた。ようやく。
 ……この世界だからこそ、手に入れられたものだった。

「私ね……おとうさまに、こんな風にされてみたかったんだぁ…………」

 ぽろっと漏れた言葉に、ぴしりとガルダが固まったような気がする。まあどうでもいいか。頬ずりを繰り返して、またうふふと笑ってしまった。

 姉さまに抱き締めてもらって口づけしてもらったように、愛していると言わなくても、その思いに溢れた仕草で触れてもらいたかった。私はここにいていいのだと。怜のように――かつての世界で私を愛してくれた人たちのように。安心したいの。気を抜きたい。……信じたい。

「……で、殿下。それは、陛下に……」
「あの人そういった触れ合い苦手そうなんだもの。ガルダがいいの。……いっそガルダがおとうさまになって」
「えっいやいやいやいや」
「……だめ?」
「喜んで――って違う。殿下、また寝ましょう?起きてるのも辛いでしょう?」
「……いなくならない?」

 ガルダは冷や汗をだらだらと流しながら、ごくりと唾を飲み込んだ。上目遣いのしっとり潤んだ緑の瞳が寂しそうに揺らめいていて。

 ――なんなんだこの愛くるしい生き物は!

 ガルダが内心で身悶えていることも知らずリエンはじっと返事を待っていたが、やがて頭上から、はぁ、と諦めたようなため息が聞こえてきた。

「ずっとここにいますよ。手を繋いでますから、どうか休んでください」
「……頭も撫でて」
「はい」
「ほっぺも時々撫でて」
「……はい」
「抱っこして」
「……。……お休みしましょうね」
「いじわる」

 唇を尖らせた。そこは流されてほしかったのに。なかなか手強いな。
 ガルダはほとほと困り切った顔で懇願してきた。

「……殿下。おれはずっとそばにいると約束しました。疑ってるんですか?」
「……かなり」
「おれを泣かせたくないなら速やかに寝てください。いいですね」
「……はぁい」
 
 早口に言い返されたのに小さく笑った。
 今はなんとかやり取りできてるけれど、まだまだだるさも熱も残っている。そっと目を閉じると、汗で貼り付いた前髪をそろりと掻き上げられる感触をくすぐったく思った。

「……ふふ」
「殿下?」
「……なんでも、ないよ……」

 微睡みの中に落ちていく。けれどももう不安には思わなかった。
 幸福な目覚めになることを、目覚めた先には幸福が転がっていることを。
 もう疑わなかったから。









☆☆☆












 すやすやと眠りに誘われていった主を見守って、ひとまず頭を抱えたガルダだった。視線がぐさぐさ刺さるが、気にする余裕がないので。

「…………」

 こっそり目線を斜め後ろに投げかけると、やはり大惨事になっていた。かつての主……国王陛下の石像と、笑いをこらえすぎてからだ全体が痙攣しているその側近と、面白いけど気に入らないという複雑な顔の王子殿下と、にこにこしっぱなしのユーリ女伯爵名代。目線を正面に移すと、実はリエンさまは気づかなかったが、アルビオン公もいた。今は、じっと姫の寝顔を見つめている……無表情で。
 ……みんな、もちろん先ほどのやり取りをばっちり聞いていた。特に国王陛下はなんと言っていいやら……とことん申し訳ない。けれどおれだけのせいではないと思うんだ。だから徐々に殺気滲ませてくるのやめてください。睨まないで。怖いです。

 なぜ夕方になっても一同がここにいるのかというと、単純にみんな、心配していたからだ。リエンさまは朝から夕方まで一度も目覚めず、不安になった彼らはそれぞれに仕事を片付けて訪ねてきた、ということだ。……昼まで魘されていたのもあるだろう。ちなみに今ヒュレム医師は席をはずしている。

 この姫は、一体どれだけのものを背負って来たのだろう。苦しそうに泣いているリエンさまの看病をヒュレム殿としながら、何度もそう思った。
 いつか、おれにも渡してくれるといいのだが……。

「おら、姫もまた寝ちまったし、邪魔になるから出るぞ」

 ベリオルさまが小声で言って陛下をつついた。いまだに笑いをこらえている顔だ。
 ヴィオレット殿下もぽんぽんと陛下の背中を叩いていた。それを見たベリオルさまがのたうち回りそうな様子でぷるぷる震えている。息子にすら慰められた陛下は、とどめに立ち上がったアルビオン公に鼻で笑われて、どんよりと陰気を纏って部屋から出ていった。……それでも最後にきっちりひと睨みしてきたので、首をすくめた。

 ぱたりと閉まった扉を見て、苦笑する。二人きりに戻った部屋で、振り返ったリエンさまの寝顔はこれまでに見たことがないほど穏やかで、長閑だった。昨日雨の中でたった一人きり、がらんどうの哀しみに暮れていた姿の影も形もない。
 あの時驚愕したことと言えば、触ってみると、あまりにも軽かったこと。雨に濡れて重厚さを増したコートを羽織っていたのに、抱え上げるとまるでそのまま浮いていきそうな錯覚まで催された。金の髪は目映いほどなのに、その緑の瞳は強烈なほど意志を映すのに……まるで質感を伴わない。触れようなど誰も思わない、むしろ触れないと、先に考えてしまう。そんな、異様な存在感のなさ。色彩の印象とちぐはぐだが、どちらも本質。裏と表があるだけで、なるほど「妖精姫」という名はぴったりだ。
 触れればすぐに掻き消えそうな――まるで霧のようなもの。目の前にいるのに、腕の中にいるのに、どうしてこんなに不安になるのだろうと。
 ぎゅっと掴んで離さなかった。離したくなかった。泣いていても、この方自身がまるで涙の一滴のように思えて、わずかに恐怖した。

 そっと頭を撫でて、頬を撫でた。布団からはみ出ていた右手を手にとって、ゆっくりとその甲に口づけた。
 音を立てずに椅子から立ち上がって、静かにリエンさまに覆い被さるように身を乗り出した。
 瞼はぴったりと閉じられて、全然起きる気配がない。すやすやと健やかな寝息が聞こえてきて、そう、調子にのった。のってしまった。

「…………」

 ぎしりと寝台が鳴る。そっと前髪を払って、露になった白い額に口づけた。飽き足らず、その髪にも。
 今は抱き締めないけど、その代わりに。おれにくれたのに、あなたはどこまでも自分を顧みない。
 祝福と憧憬。
 それは既に通り越しているのは自覚している。……けれど。
 椅子に深々と座り込んで、頭を抱えてしまった。意外に「おとうさま」呼びの衝撃は強かった。

(……わかってたはずなんだが、甘かったな…………)

 亀の歩みでもいい。それでも。
 いつかはもっと確実な場所に口づけられるといいな、と祈った。

 ちなみに、このときリエンが甘えに甘えた事実は夢の彼方に消し飛んだので、ガルダの歩みは亀どころか思いきり振り出しになった。









☆☆☆










 ぱたんと閉じられた扉の前でとうとうベリオルが吹き出した。

「ぶっくくくあーはっはっはっは!ざまあみやがれアーノルド!!」

 父親面してこなかった長年の積み重ねがこれだ。ベリオルはひどく清々した気持ちで笑い転げた。もうほんとにざまあみろとしか言えない。長年の問題を解決して和解しても父親認定されてないとか。

「私のことは二度目には叔父と呼んでくれましたよ」

 滅多に呼ばれないくせに胸を張るネフィルを見てどんぐりの背比べかよと思ったりもしたが、一応それもアーノルドにダメージを与えたようだった。むっと唇を尖らせている。……こうしていると、リエン姫が拗ねた表情とそっくりだな。 

「安心しろよ。お前らはちゃんと親子だよ。あいつだって内心じゃ認めてるって」
「…………別に、苦手ではない」
「はん?」

 ぼそりとなんか言われたが、理解できなかった。そのまま黙り込んだので首を捻っていると、ミシェルがくすくすと笑っていた。長年居を同じにしていると、そんなところまで影響を受けるらしい。エルサさまにそっくりな笑い方だった。
 普段はは慎ましやかに伏せられている瞳が、昔のようにまっすぐと前を向いていた。

「なら、陛下。ちゃんと行動で示すべきですよ。ちゃんと好意を見せないとあの方は懐きません」

 あいつは猫か。……いや、しかし、猫か。

「あれがつんでれというものか……」

 前に、いつだったか、リエン姫に教えてもらった言葉だ。前の世界の言葉らしい。例えがネフィルだったのは今でもそれは違うと思ってるが、リエン姫の今の状態はぴったりなのではなかろうか。ガルダに対するあの甘え方は――誰かにあんな風に全力で甘える様子は、これまでからは全く想像できなかった。

 昨日までにあの女が死ぬはずだったのは知っていた。今日、サームが部下に探させて、街の路地裏で遺体をしっかり発見したとの報はネフィルから受け取った。
 ……ようやく、本当の意味で終われたのだ。
 とそこで、妙な符合を感じて首をかしげた。

(……ん?『びしょ濡れのコート』……?)

 緊張が切れて体調を崩すというのはよくあるが、とちらりとヴィオレット王子を見下ろす。確か、夜遊びもほどほどにと怒ってはいなかったか。……雨の夜中に、どこへ。

(…………まさかな?)

 ネフィルを振り向いた。ネフィルはぼんやりと閉じられた扉を見ては落ち込むアーノルドをいじめていたが、視線に気づいて、すぐにおれの言いたいことを察したらしい。少し顎を引いて、目を伏せた。……まるで全て知っているように。
 嫌な予感が確証に変わりかけたが、ぐっと飲み込んだ。終わったというそれだけの事実以外は、「余計なこと」だ。ネフィルが黙っているのもリエン姫がコートを隠したのもそういうこと。
 それに、今はリエン姫の傍に、唯一彼女から求めた人物がいる。

「おら、帰るぞアーノルド」
「……また夜に訪ねる」

 未練たらしく立ち去ろうとしたアーノルドに、ミシェルがお土産とかあったらいいんじゃないですか、と笑いかけていた。この場合お見舞いだろ。こいつもたまにあほだよなぁ。

「リィ、晩ごはんには起きてくれるかなぁ」

 王子は困ったような顔で呟いていた。

「無理だろうな。ヒュレムが厨房に指示を出しているはずだ」
「……お見舞い」
「ネフィル。クッキーは今はやめとけ。絶対喉通らねぇから」

 今日一日ろくにものを食べてないのにいきなりクッキーは駄目だろ。何でそんなショック受けた顔してるんだ。気づけよ。
 駄目だこいつら自由すぎる。てかポンコツ過ぎるだろ。埒が明かないのでネフィル以外の全員を連れてアーノルドの執務室に向かうことにした。
 まだ二ヶ月先だが、建国記念式典に向けてしなければならないことは山積みなのだ。王子にしてもミシェルにしてもいい経験になるだろ。
 ネフィルはアルビオンの仕事があるはず。なくてもサームが仕事を押し付けるはずだ。さっさと回収に来てほしい。

 離れる間際、アーノルドが扉を振り返った。その瞳が柔らかく光を反射しているのを眩しく思う。
 ようやく全部終わって、全部に片が付いた。全てがたった一人の少女によって成されたことにいかんともしがたい気持ちになるが、……でも、これから先の未来がある。恩を返す機会はいくらでも。

(ひとまず今はガルダに譲ってやるよ)

 歩き始めながら、ふと笑った。

『おとうさまになって』

 何もあの言葉に傷ついたのはアーノルドだけではない。異性として圏外と目されたあの男だって、それなりに傷ついているはずだ。

(レオンハルト王子の時もそうだが、あいつもとことん鈍いよな)

 まあ、楽しいから何も言わずに眺めておくとしよう。 
 これからはそんな日々を送ることができるのだ。
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