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はじめの角を曲がる
お勉強④
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これから集める証拠の中で一番難しいなと思ってたものが一番始めに手に入ってしまった。
タグが侍女のものか男のものかどちらかは知らないが、二人ともが麻薬にはっきり関わっている以上どっちでも構わない。
必要なのは明確に相手を示すものなのだから。
そういう意味では最高の拾い物をしたといえよう。
……というかこれを落として気づかないなんて。
これ、結構重要なものだと思うんだけど。
<き、気を取り直してさ。次にいこう。あとは麻薬を見つければいいんだから>
姉さまもさすがの事態に困惑気味。
<失くしたのに気づいて探しに来るかもしれないから、隠し部屋に置いておこう。でもここまで急展開だと、ちょっと危ないかな……>
全部証拠を集めたあとに「誰が」ということを示すその人物の身近なものを証として持ち出すつもりだったのに。麻薬を見つけるのが遅れるとその分後宮を探されて、タグを持っている私の危険も増すらしい。……確かにこれがないと後宮と外を行き来できないから、大変だよなぁ。
<それから、抜け道も探さないと>
その問題もあった。集めた証拠を渡す相手はとっくに決まっているが、渡すためには後宮の外に出なくてはならない。けど、半年以上かけて探してるのに、一向にその手段を見つけられていない。……手段。
じっと手元を見た。
「……このタグ使えないかな」
<やめておいた方がいいよ。境界の兵士に失くしたことが伝えられていたら、盗んだと言われてもおかしくない。それに他人のものにどれだけ効力があるのかわからないからね>
タグにはよく分からない模様が刻み込まれている。姉さまは文字を崩しているんじゃないかって言う。一つ一つくっきり刻まれてるんじゃなくて、みみずがのたくったような模様。果物の本とかに使われてる楷書じゃなくて、これは行書というものかもしれないそうだ。
書けないし読めないしわざわざ危ない真似をしたいわけでもないので結局使うのは諦めた。
麻薬探しと抜け道探しが課題になった。どのみち時間がない。ゆっくりしている暇はないけど怪しまれるわけにもいかないから行動パターンはいつも通りに見せかけなきゃいけない。……あれ、難易度が一気に上がった気がする。気のせい?
<順番が悪かったねー……できればアーロン・コンティの情報を集めながら抜け道を見つけて一気にことを運んだ方が楽だったんだけど。運がいいのか悪いのか……>
姉さまも苦笑いしてる。だよねぇ……。
証拠を集めたところで後宮内は女王陛下の支配下。アーロン・コンティが女王陛下を味方につけていれば、証拠は握り潰される。なら外に持ち出すべきなんだけど……。
困ったなぁ、と隠し部屋でため息をつく。天井から吊るされたカンテラの火をぼんやりと眺め、同じように火の燃える四方の壁の六つの受け皿に目をやった。
「……そういえば、この部屋、窓とかないのにあんまり焦げ臭くないなぁ……」
<そういえばそうだね……って、ああ!>
姉さまが突如大声を出した。
<いやいや、おかしい。何でこれまで私気づかなかったんだ>
そのままぶつぶつ呟く姉さま。
「ね、姉さま?どうしたの?」
<……この部屋、どこかに上に繋がってるものがあるはすだよ。何の疑問もなくここで火を炊いてたけど、そうだよ、普通密室じゃすぐ酸欠になっちゃう>
思わずまた天井を見上げた。
そういえば、空気がないと火は点かないし、風の通りがないとここは煙で一杯になってしまう。姉さまが全部教えてくれたこと。
初めてここに来たときは単純に火を点けれるようになっていたからそうしたけど、その意味まで考えてなかった。
「小さな穴とかじゃなくて?」
<それだけで匂いまで変わるわけない。どこか、大きめの通気孔が……ここの上部って何があったっけ……>
本棚があるのは窓と反対側。だから庭に繋がってる訳じゃない。
でもざっと見渡しただけでもどこにもそれらしいものは見当たらない。それはそうだ。そんなに堂々とあるのなら今さら悩んだりしない。
<そもそも何で地下に掘り下げて作ったんだ……この広さならこっそり隣接させてもよかったのに…………地下?>
はたと姉さまが声音を変えた。
<地下にしては浅くて、匂いが篭らない……湿気もほとんどない……風が通る………………――終着点は違うところ?>
リエンちゃん、と呼ばれた。
<床に何がある?>
「え、何って……絨毯」
<その下、床の素材は?>
「石のはずだけど」
<壁は?>
「土………………じゃ、ない」
私もようやく気づき始めた。目に見えて見つからないならどこかに仕掛けがある。隠し部屋を見つけたときのように。
目は無意識のうちに入り口と真反対の壁へと向けられる。黒ずんでいるが光をしっかりと反射するそれは、石製だ。
数歩歩けばすぐに突き当たるそこには遠目からだとわからなかったが確かに石と石の継ぎ目もあった。手を当てるとひんやりとして、離すと黒い汚れが付いた。この部屋までの仕掛けも解けたんだ、ならこれも解いてやろうと意気込んだ。
……こう、行き詰まった時に限って他のことに集中してしまうことってあると思う。気分転換ということにしておいてもらえるとありがたい。
自分がどのくらいの時間ここにいたのかわからない。
しかし、仕掛けは解けた。
「で……できたあ」
<やー、難しかったねえ。これまでのやつと種類が全然違ったし。頭めちゃくちゃ使ったよー>
二人で達成感に浸りつつ、床にへたりこんで仕掛けにいくつか仕込まれていたうちの最後の「鍵」に目をやった。
「まさかナイフの使い道がこれだったとは」
<性格悪いよねーこの仕掛け作った人>
寝室から隠し部屋への道を見つけたときに床に仕込まれていたナイフを発見はしたものの、結局用途がわからず隠し部屋にほぼ存在すら忘れたまま置いていたのだが、まさか文字通りの「鍵」であるとは、誰が想像できよう。
ぱっくり開いた壁の端にそれが刺さっている。見た目だけはなんともシュールだ。
「何を考えてナイフを鍵にしようと思ったんだろう」
<考えたら負けな気もするね>
びゅおおと暗闇から風が吹き付け、正面からそれを受けて髪が後ろへ靡く。
しかし以前のように今から乗り込もうとは考えられないほど、疲れきっていた。
「お腹すいた……」
そしてはたと思い出す。
「今何時!?」
慌てて隠し部屋から飛び出し寝室に出ると、開いたカーテンの向こうは真っ暗。
「うっわぁ……やっちゃった」
諦めつつ居間に顔を出すと、ぎょっとした顔で佇む侍女を見つけた。例のアンナという名を持つ侍女である。
なぜそこから!?という目を向けられるので笑ってごまかす。
「どこに行っておられたのですか」
おお。初めて声をかけられたぞ。しかし、この様子だと探されてたな私。責めるような目の光がどぎつい。
「ごめんなさい。庭をうろついてたら疲れてしまって。外で休んでいたらこのような時間に」
殊勝な態度をとるといつものバカにしたような顔に戻った。……うん、単純だな。それでなぜ正面の入り口でなく寝室から出てきたのか言及しない。まあ都合がいいから放っておくけど。
(……そういえば、麻薬扱ってるのにおかしい様子ないな)
こっそりすんすんと鼻を動かすと、別段あのような煙たい匂いはしない。代わりに香水の匂いがきつい。……使っていない?
<……ごまかしてるんじゃないかな。匂いは香水で、顔色は化粧である程度隠せる。うまく使ってるんじゃないかな>
確かによく見ると化粧が濃い。そうか、隠そうとするんだ。隠すべきものなのか。
けどお腹すいた。
「晩ごはんって、もうないよね?」
「……」
「返事くらいしたらどうかな?それともあなたはその歳でまともな口の効き方を知らないの?」
あ、ついやっちゃった。暗に「おい役立たずさっさと言え」って言っちゃった。
<リ、リエンちゃん……>
待って姉さまこれは口が滑っただけなの。お腹がすいて少し心に余裕が持てなかったの。引かないで。
でも一瞬怯みながらも強気な目で睨み付ける侍女を見るといかんともしがたく。
だってお腹すいた。
「聞こえなかった?ならお医者さんに診てもらうことを勧めるよ。毒抜きもまともにできない素晴らしい腕前だから、安心してかかるといい。……それで、ごはんはあるのかな?ないのかな?」
お腹がすいてたんだもん。日頃の恨みがたまってるからじゃ……多分、ない。
タグが侍女のものか男のものかどちらかは知らないが、二人ともが麻薬にはっきり関わっている以上どっちでも構わない。
必要なのは明確に相手を示すものなのだから。
そういう意味では最高の拾い物をしたといえよう。
……というかこれを落として気づかないなんて。
これ、結構重要なものだと思うんだけど。
<き、気を取り直してさ。次にいこう。あとは麻薬を見つければいいんだから>
姉さまもさすがの事態に困惑気味。
<失くしたのに気づいて探しに来るかもしれないから、隠し部屋に置いておこう。でもここまで急展開だと、ちょっと危ないかな……>
全部証拠を集めたあとに「誰が」ということを示すその人物の身近なものを証として持ち出すつもりだったのに。麻薬を見つけるのが遅れるとその分後宮を探されて、タグを持っている私の危険も増すらしい。……確かにこれがないと後宮と外を行き来できないから、大変だよなぁ。
<それから、抜け道も探さないと>
その問題もあった。集めた証拠を渡す相手はとっくに決まっているが、渡すためには後宮の外に出なくてはならない。けど、半年以上かけて探してるのに、一向にその手段を見つけられていない。……手段。
じっと手元を見た。
「……このタグ使えないかな」
<やめておいた方がいいよ。境界の兵士に失くしたことが伝えられていたら、盗んだと言われてもおかしくない。それに他人のものにどれだけ効力があるのかわからないからね>
タグにはよく分からない模様が刻み込まれている。姉さまは文字を崩しているんじゃないかって言う。一つ一つくっきり刻まれてるんじゃなくて、みみずがのたくったような模様。果物の本とかに使われてる楷書じゃなくて、これは行書というものかもしれないそうだ。
書けないし読めないしわざわざ危ない真似をしたいわけでもないので結局使うのは諦めた。
麻薬探しと抜け道探しが課題になった。どのみち時間がない。ゆっくりしている暇はないけど怪しまれるわけにもいかないから行動パターンはいつも通りに見せかけなきゃいけない。……あれ、難易度が一気に上がった気がする。気のせい?
<順番が悪かったねー……できればアーロン・コンティの情報を集めながら抜け道を見つけて一気にことを運んだ方が楽だったんだけど。運がいいのか悪いのか……>
姉さまも苦笑いしてる。だよねぇ……。
証拠を集めたところで後宮内は女王陛下の支配下。アーロン・コンティが女王陛下を味方につけていれば、証拠は握り潰される。なら外に持ち出すべきなんだけど……。
困ったなぁ、と隠し部屋でため息をつく。天井から吊るされたカンテラの火をぼんやりと眺め、同じように火の燃える四方の壁の六つの受け皿に目をやった。
「……そういえば、この部屋、窓とかないのにあんまり焦げ臭くないなぁ……」
<そういえばそうだね……って、ああ!>
姉さまが突如大声を出した。
<いやいや、おかしい。何でこれまで私気づかなかったんだ>
そのままぶつぶつ呟く姉さま。
「ね、姉さま?どうしたの?」
<……この部屋、どこかに上に繋がってるものがあるはすだよ。何の疑問もなくここで火を炊いてたけど、そうだよ、普通密室じゃすぐ酸欠になっちゃう>
思わずまた天井を見上げた。
そういえば、空気がないと火は点かないし、風の通りがないとここは煙で一杯になってしまう。姉さまが全部教えてくれたこと。
初めてここに来たときは単純に火を点けれるようになっていたからそうしたけど、その意味まで考えてなかった。
「小さな穴とかじゃなくて?」
<それだけで匂いまで変わるわけない。どこか、大きめの通気孔が……ここの上部って何があったっけ……>
本棚があるのは窓と反対側。だから庭に繋がってる訳じゃない。
でもざっと見渡しただけでもどこにもそれらしいものは見当たらない。それはそうだ。そんなに堂々とあるのなら今さら悩んだりしない。
<そもそも何で地下に掘り下げて作ったんだ……この広さならこっそり隣接させてもよかったのに…………地下?>
はたと姉さまが声音を変えた。
<地下にしては浅くて、匂いが篭らない……湿気もほとんどない……風が通る………………――終着点は違うところ?>
リエンちゃん、と呼ばれた。
<床に何がある?>
「え、何って……絨毯」
<その下、床の素材は?>
「石のはずだけど」
<壁は?>
「土………………じゃ、ない」
私もようやく気づき始めた。目に見えて見つからないならどこかに仕掛けがある。隠し部屋を見つけたときのように。
目は無意識のうちに入り口と真反対の壁へと向けられる。黒ずんでいるが光をしっかりと反射するそれは、石製だ。
数歩歩けばすぐに突き当たるそこには遠目からだとわからなかったが確かに石と石の継ぎ目もあった。手を当てるとひんやりとして、離すと黒い汚れが付いた。この部屋までの仕掛けも解けたんだ、ならこれも解いてやろうと意気込んだ。
……こう、行き詰まった時に限って他のことに集中してしまうことってあると思う。気分転換ということにしておいてもらえるとありがたい。
自分がどのくらいの時間ここにいたのかわからない。
しかし、仕掛けは解けた。
「で……できたあ」
<やー、難しかったねえ。これまでのやつと種類が全然違ったし。頭めちゃくちゃ使ったよー>
二人で達成感に浸りつつ、床にへたりこんで仕掛けにいくつか仕込まれていたうちの最後の「鍵」に目をやった。
「まさかナイフの使い道がこれだったとは」
<性格悪いよねーこの仕掛け作った人>
寝室から隠し部屋への道を見つけたときに床に仕込まれていたナイフを発見はしたものの、結局用途がわからず隠し部屋にほぼ存在すら忘れたまま置いていたのだが、まさか文字通りの「鍵」であるとは、誰が想像できよう。
ぱっくり開いた壁の端にそれが刺さっている。見た目だけはなんともシュールだ。
「何を考えてナイフを鍵にしようと思ったんだろう」
<考えたら負けな気もするね>
びゅおおと暗闇から風が吹き付け、正面からそれを受けて髪が後ろへ靡く。
しかし以前のように今から乗り込もうとは考えられないほど、疲れきっていた。
「お腹すいた……」
そしてはたと思い出す。
「今何時!?」
慌てて隠し部屋から飛び出し寝室に出ると、開いたカーテンの向こうは真っ暗。
「うっわぁ……やっちゃった」
諦めつつ居間に顔を出すと、ぎょっとした顔で佇む侍女を見つけた。例のアンナという名を持つ侍女である。
なぜそこから!?という目を向けられるので笑ってごまかす。
「どこに行っておられたのですか」
おお。初めて声をかけられたぞ。しかし、この様子だと探されてたな私。責めるような目の光がどぎつい。
「ごめんなさい。庭をうろついてたら疲れてしまって。外で休んでいたらこのような時間に」
殊勝な態度をとるといつものバカにしたような顔に戻った。……うん、単純だな。それでなぜ正面の入り口でなく寝室から出てきたのか言及しない。まあ都合がいいから放っておくけど。
(……そういえば、麻薬扱ってるのにおかしい様子ないな)
こっそりすんすんと鼻を動かすと、別段あのような煙たい匂いはしない。代わりに香水の匂いがきつい。……使っていない?
<……ごまかしてるんじゃないかな。匂いは香水で、顔色は化粧である程度隠せる。うまく使ってるんじゃないかな>
確かによく見ると化粧が濃い。そうか、隠そうとするんだ。隠すべきものなのか。
けどお腹すいた。
「晩ごはんって、もうないよね?」
「……」
「返事くらいしたらどうかな?それともあなたはその歳でまともな口の効き方を知らないの?」
あ、ついやっちゃった。暗に「おい役立たずさっさと言え」って言っちゃった。
<リ、リエンちゃん……>
待って姉さまこれは口が滑っただけなの。お腹がすいて少し心に余裕が持てなかったの。引かないで。
でも一瞬怯みながらも強気な目で睨み付ける侍女を見るといかんともしがたく。
だってお腹すいた。
「聞こえなかった?ならお医者さんに診てもらうことを勧めるよ。毒抜きもまともにできない素晴らしい腕前だから、安心してかかるといい。……それで、ごはんはあるのかな?ないのかな?」
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