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はじめの角を曲がる
新居
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さてと。
ネフィルが出ていくと、残った侍女たちに囲まれた。
「……」
三人とも何も言ってこないけど、汚いなとか思ってそうな顔してる。さっきまでまともに見えたのって、やっぱりネフィルがいたからなんだ。こう、改めて歓迎されてないって、何だかとても傷つく……。
<代わろうか?>
姉さまが気を利かせてくれる。甘やかさないって言ってくれたのに。嬉しくて見栄を張りたくなった。
(大丈夫。経験、なんだよね?)
姉さまが笑ったのかな。くすりと小さな音が聞こえた。
<無茶しないでね>
(うん)
思わず微笑んで、そのまま侍女たちを見上げた。
「はじめまして。リエン・ジヴェルナといいます。迷惑をかけますが、これからよろしくお願いします」
はっと息を呑む音がした気がしたけど、気のせいかな。みんな冷たい目のままだった。
「……こちらこそ、よろしくお願いいたします」
やっと言ってくれたのは真ん中に立ってた人。無視されるよりかはまし。
「姫さま。湯浴みをいたしましょう」
その人が突然言った。
「ゆあみ?」
「体を清めるのです。ミモザ、アンナ。支度を」
「はい」
「かしこまりました」
二人はささっと部屋の奥の扉に消えていって、はじめの人だけ残って、私をじっと見下ろしていた。とっても面倒くさいという表情だった。なぜ私が、といってるみたい。
「姫さま。今日は私たちも手伝いますが、これからは私たちの手を煩わせないようお願いいたします。全て一度で覚えてください。いいですね?」
<何を!!>
姉さまが小部屋でカッと吠えた。私もびっくりした。
ネフィルはこの人たちは私をお世話してくれるって言ってたのに、全然違う。
ネフィルに頑張るって言ったけど、なんとかなるのか不安になってきた。
☆☆☆
半年経ったけど、今のところなんとかなってる。見た目だけだけど。
お風呂の使い方とか、火の付け方とか、ほんとに最初の日しかやってくれなくて、次の日からは全部自分でやった。できないだろうって思ってたのか知らないけど、私が全部やると悔しそうな顔になる。それに私が気づくと睨み付けてくるから意味がわからない。言われた通りやっただけだよ私。
おかあさまの部屋だったここの構造は、居間、浴室、クローゼットルーム、寝室、トイレがあって、居間から全部の部屋へ行けるようになっている。広いから最初の3日くらいは探検で終わった。侍女さんが教えてくれないものもあったりしたし。ただ、寝室に本棚を見つけたときは姉さまがすごくはしゃいでた。
<やった!これなら侍女が使えなくてもなんとかなる!>
って言ってた。手始めに足元の本を出して開いたら、姉さま落ち込んだけど。
<よ……読めない……>
本には文字というのが書いてあるらしくて、私も姉さまも教えてもらってないから読めないのだそうだ。
<ちくしょう……。前の世界の言葉通じるから文字も一緒かと思ったのに……油断してた……>
ネフィルにねだればよかったっていう姉さまの意見には賛成したかったけど、あの人は全然姿を見せない。自力でどうにかするしかないのかな。
あ、忘れちゃいけない。最近弟ができた。女王陛下が懐妊してたやつ、産まれたの男の子だった。私も姉さまもほっとした。
男の子なら、私は王位のことを考えなくていい。おとうさまのあとはその子が継ぐだろうから。
その知らせを耳にはさんだとき(誰もあえて私に教えようとはしなかった)、私は寝室のベッドで窓から差し込む夕陽の光をぼんやりと見ていた。
うつむくと、半年前から考えられないきれいな髪がさらりと横に垂れた。……伸びたなあ。
「姉さま……私、大きくなったらここを出ていきたい」
<うん、いいよ>
姉さまはどうしてとか聞かなかった。あっさり頷いてくれたから、私も笑っていられた。
生活はできてるけれど、もう疲れてしまった。
女王陛下は、懐妊の知らせのときから私のことなんて忘れたみたいに、何もかまってこなくなった。だから怪我してたのも傷跡はきれいに治ったし、髪もいつも伸びすぎたらざんばらに切られてたのもなくなって、今背中にさらって流れてる。物理的な痛みも、もうない。
水道が完備されてて、水を惜しみなく使えるようになったから、洗濯もお風呂も遠慮しなくてよくなって、格好はいつもきれいになった。
服はクローゼットルームにたくさんおかあさまのものがあって、姉さまに教えてもらいながらサイズを直して着回ししてる。
自分でも、見違えたと思う。一年前のあの悪夢の日々が、遠くなった気がしてる。
……でも。
「姫さま。晩ごはんです」
出されたものを安心しきって食べたら、毒だってことが何回もあった。
浴室やトイレに逃げ込むと、後ろからくすくす笑い声が聞こえる。ああ食べている途中なのにみっともない。せっかく作ってくれたものを無駄にしちゃって。まともに作法も知らないのかしら。仕方ないのよ。かわいそうな子どもだから。
聞こえてくる軽蔑の声が、嘲りが。嫌悪が、憎悪が。
何度も、何度も、何度も、何度も。姉さまを怒らせて私の心をすり減らしてくる。
悪夢はまだ、私を傷つけたりないらしかった。
――出ていきたい。こんなところ。
私はあなたたちのおもちゃじゃない。
姉さまはあなたたちを満足させるために私を助けてくれたんじゃない。
『君自身に君の未来を委ねよう』って、ネフィルが私に手を伸ばしてくれたのは、こんな下らないことで私を終わらせるためじゃない。
――力がほしい。早く大きくなりたい。知識がほしい。知恵がほしい。
どうすれば出ていける。どうすれば出し抜けられる。どうすれば心が強くなれる。どうすればいつも泣かないでいられる。どうすればネフィルと会える。どうすれば姉さまと幸せに笑える。どうすれば――。
私は私でいられる。
<……姉さま。私、早く大きくなりたい>
大きくなれば抵抗できる。毒に耐性ができれば怖くなくなる。知恵が増えれば私だってやり返せる。
<……うん>
<こんな泥々した空気を全部断ち切って、自由になりたい>
こんな汚辱にまみれるのが王女という存在なの?そんなのいらない。姫じゃなくていい。
<……うん>
<めちゃくちゃに壊して、壊して、私を助けてくれなかった人たちみんな地獄に落としたいって思う>
一瞬たりとも希望を持てないような底なし沼に、一度だけでもみんなはまってしまえばいい。私が受けた痛みも苦しみも悲しみも、人に擦り付けずに全部自分たちで受け止めて壊れてしまえばいい。
<……うん>
<……私、間違ってないよね?>
どうして私に味方がいないの?
<うん、どこも間違ってないよ>
<私、生きてていいんだよね?>
どうしてみんな私が壊れるのを笑いながら待っているの?
<当たり前だよ>
姉さま、ごめんなさい。こんな私でごめんなさい。
小部屋のなかで、姉さまにしがみついて、いつからか毎日同じ問答を繰り返す。じゃないと、いつも次の日に立ち上がれないから。ネフィルに約束したのに、頑張ろうって気持ちがなくなってしまうから。
<――リエンちゃん。大丈夫。リエンちゃんならできる。私がいるから、一緒に戦おう>
柔らかくて、でも芯が通った姉さまの声が、いつも私を眠りにつかせてくれる。
この日も姉さまは、私の頭を撫でて、口づけを落として、心配なんていらないってからっと笑って囁いた。
――負けないで、リエンちゃん。私の愛しい子。
ネフィルが出ていくと、残った侍女たちに囲まれた。
「……」
三人とも何も言ってこないけど、汚いなとか思ってそうな顔してる。さっきまでまともに見えたのって、やっぱりネフィルがいたからなんだ。こう、改めて歓迎されてないって、何だかとても傷つく……。
<代わろうか?>
姉さまが気を利かせてくれる。甘やかさないって言ってくれたのに。嬉しくて見栄を張りたくなった。
(大丈夫。経験、なんだよね?)
姉さまが笑ったのかな。くすりと小さな音が聞こえた。
<無茶しないでね>
(うん)
思わず微笑んで、そのまま侍女たちを見上げた。
「はじめまして。リエン・ジヴェルナといいます。迷惑をかけますが、これからよろしくお願いします」
はっと息を呑む音がした気がしたけど、気のせいかな。みんな冷たい目のままだった。
「……こちらこそ、よろしくお願いいたします」
やっと言ってくれたのは真ん中に立ってた人。無視されるよりかはまし。
「姫さま。湯浴みをいたしましょう」
その人が突然言った。
「ゆあみ?」
「体を清めるのです。ミモザ、アンナ。支度を」
「はい」
「かしこまりました」
二人はささっと部屋の奥の扉に消えていって、はじめの人だけ残って、私をじっと見下ろしていた。とっても面倒くさいという表情だった。なぜ私が、といってるみたい。
「姫さま。今日は私たちも手伝いますが、これからは私たちの手を煩わせないようお願いいたします。全て一度で覚えてください。いいですね?」
<何を!!>
姉さまが小部屋でカッと吠えた。私もびっくりした。
ネフィルはこの人たちは私をお世話してくれるって言ってたのに、全然違う。
ネフィルに頑張るって言ったけど、なんとかなるのか不安になってきた。
☆☆☆
半年経ったけど、今のところなんとかなってる。見た目だけだけど。
お風呂の使い方とか、火の付け方とか、ほんとに最初の日しかやってくれなくて、次の日からは全部自分でやった。できないだろうって思ってたのか知らないけど、私が全部やると悔しそうな顔になる。それに私が気づくと睨み付けてくるから意味がわからない。言われた通りやっただけだよ私。
おかあさまの部屋だったここの構造は、居間、浴室、クローゼットルーム、寝室、トイレがあって、居間から全部の部屋へ行けるようになっている。広いから最初の3日くらいは探検で終わった。侍女さんが教えてくれないものもあったりしたし。ただ、寝室に本棚を見つけたときは姉さまがすごくはしゃいでた。
<やった!これなら侍女が使えなくてもなんとかなる!>
って言ってた。手始めに足元の本を出して開いたら、姉さま落ち込んだけど。
<よ……読めない……>
本には文字というのが書いてあるらしくて、私も姉さまも教えてもらってないから読めないのだそうだ。
<ちくしょう……。前の世界の言葉通じるから文字も一緒かと思ったのに……油断してた……>
ネフィルにねだればよかったっていう姉さまの意見には賛成したかったけど、あの人は全然姿を見せない。自力でどうにかするしかないのかな。
あ、忘れちゃいけない。最近弟ができた。女王陛下が懐妊してたやつ、産まれたの男の子だった。私も姉さまもほっとした。
男の子なら、私は王位のことを考えなくていい。おとうさまのあとはその子が継ぐだろうから。
その知らせを耳にはさんだとき(誰もあえて私に教えようとはしなかった)、私は寝室のベッドで窓から差し込む夕陽の光をぼんやりと見ていた。
うつむくと、半年前から考えられないきれいな髪がさらりと横に垂れた。……伸びたなあ。
「姉さま……私、大きくなったらここを出ていきたい」
<うん、いいよ>
姉さまはどうしてとか聞かなかった。あっさり頷いてくれたから、私も笑っていられた。
生活はできてるけれど、もう疲れてしまった。
女王陛下は、懐妊の知らせのときから私のことなんて忘れたみたいに、何もかまってこなくなった。だから怪我してたのも傷跡はきれいに治ったし、髪もいつも伸びすぎたらざんばらに切られてたのもなくなって、今背中にさらって流れてる。物理的な痛みも、もうない。
水道が完備されてて、水を惜しみなく使えるようになったから、洗濯もお風呂も遠慮しなくてよくなって、格好はいつもきれいになった。
服はクローゼットルームにたくさんおかあさまのものがあって、姉さまに教えてもらいながらサイズを直して着回ししてる。
自分でも、見違えたと思う。一年前のあの悪夢の日々が、遠くなった気がしてる。
……でも。
「姫さま。晩ごはんです」
出されたものを安心しきって食べたら、毒だってことが何回もあった。
浴室やトイレに逃げ込むと、後ろからくすくす笑い声が聞こえる。ああ食べている途中なのにみっともない。せっかく作ってくれたものを無駄にしちゃって。まともに作法も知らないのかしら。仕方ないのよ。かわいそうな子どもだから。
聞こえてくる軽蔑の声が、嘲りが。嫌悪が、憎悪が。
何度も、何度も、何度も、何度も。姉さまを怒らせて私の心をすり減らしてくる。
悪夢はまだ、私を傷つけたりないらしかった。
――出ていきたい。こんなところ。
私はあなたたちのおもちゃじゃない。
姉さまはあなたたちを満足させるために私を助けてくれたんじゃない。
『君自身に君の未来を委ねよう』って、ネフィルが私に手を伸ばしてくれたのは、こんな下らないことで私を終わらせるためじゃない。
――力がほしい。早く大きくなりたい。知識がほしい。知恵がほしい。
どうすれば出ていける。どうすれば出し抜けられる。どうすれば心が強くなれる。どうすればいつも泣かないでいられる。どうすればネフィルと会える。どうすれば姉さまと幸せに笑える。どうすれば――。
私は私でいられる。
<……姉さま。私、早く大きくなりたい>
大きくなれば抵抗できる。毒に耐性ができれば怖くなくなる。知恵が増えれば私だってやり返せる。
<……うん>
<こんな泥々した空気を全部断ち切って、自由になりたい>
こんな汚辱にまみれるのが王女という存在なの?そんなのいらない。姫じゃなくていい。
<……うん>
<めちゃくちゃに壊して、壊して、私を助けてくれなかった人たちみんな地獄に落としたいって思う>
一瞬たりとも希望を持てないような底なし沼に、一度だけでもみんなはまってしまえばいい。私が受けた痛みも苦しみも悲しみも、人に擦り付けずに全部自分たちで受け止めて壊れてしまえばいい。
<……うん>
<……私、間違ってないよね?>
どうして私に味方がいないの?
<うん、どこも間違ってないよ>
<私、生きてていいんだよね?>
どうしてみんな私が壊れるのを笑いながら待っているの?
<当たり前だよ>
姉さま、ごめんなさい。こんな私でごめんなさい。
小部屋のなかで、姉さまにしがみついて、いつからか毎日同じ問答を繰り返す。じゃないと、いつも次の日に立ち上がれないから。ネフィルに約束したのに、頑張ろうって気持ちがなくなってしまうから。
<――リエンちゃん。大丈夫。リエンちゃんならできる。私がいるから、一緒に戦おう>
柔らかくて、でも芯が通った姉さまの声が、いつも私を眠りにつかせてくれる。
この日も姉さまは、私の頭を撫でて、口づけを落として、心配なんていらないってからっと笑って囁いた。
――負けないで、リエンちゃん。私の愛しい子。
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