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まず足場を固めていこう
状況説明①
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このクソッタレが。
奈積はガリガリな幼女の体で短い腕を組み、足を組んで、舌打ちしながら吐き捨てた。
悪態も舌打ちも、この一ヶ月で三桁は余裕で越した。数えてはいないので正確な数なんて知らないが、そろそろ舌が疲れた。でもする。でなきゃやってられるかってんだ。
ごろんと、高さが合ってない木枠に清潔さのせの字から百歩以上かけ離れているずたぼろの布を敷いているだけの名称・ベッドに寝転んだ。些細な動作にさえ全身の痛みがつきまとう、というより動いていなくても痛いが、せめて楽にと思って大の字になって、四隅に埃を被った蜘蛛の巣ができている天井を見上げる。ふう、とため息一つ――これまた痛い。クソッタレ。
(……リエンちゃんは、まだ目覚めないな)
目を閉じて、胸の奥、心の深くに沈む気配を探る。眠っている小さな小さな存在を下手につつかないようにそうっと覗き見て、すやすや眠っているのにほっとして目を開けた。
眠っているのは、リエンという名の、本来のこの体の持ち主だ。奈積自身にもよくわからないが、奈積は今、リエンに代わってこの幼い肉体を司っている。魂の居候というやつか。なんだか違う気もするが、他に例えようがないのでこれで満足している。魂って居候できるんだな。
二重人格ってこういうことなんだろうかとボケつつ、真面目に考えるつもりはない。馬鹿でも暇でもないので、自分の存在の置き所なんざ放置一択だ。
(一ヶ月も寝たきりって大丈夫なのかな……でもまだ起きなくてもいいな……)
なんたって、リエンの心は死にかけている。死ぬ寸前で奈積が体の主導権を奪うという技を知って最悪を免れたが、それだけだ。そもそも死にかけた一因は奈積にもある。中途半端に目覚めて中途半端にリエンを慰めたせいで、リエンは無駄に心を持ち上げて――あの継母に叩き落とされた。一ヶ月じゃ、粉々に砕け散った心を癒すには到底足りないだろう。
リエン自身が助けを求めて奈積の意識を叩き起こさなかったら、生きながら死ぬ人形が出来上がっていたはずだ。
とにもかくにも、最悪を回避した奈積は、そのままリエンの防波堤となった。荒れ狂う暴力の前に、受け身を取ったり痛そうな演技をするのはお手のもの。それとなく急所を避けて哀れっぽく悲鳴を上げて、大げさに痛がって(実際くそみたいに痛かった)。クソババアの気がさっさと晴れるように仕向けた。
痛みに甘んじるなんて趣味じゃない。あの場で殺せるものなら殺したかったけど、リエンの肉体にしても、栄養失調だったところにあれだけの暴力を受けて瀕死だったので、無茶を押し通せなかった。あのババア、容赦なく幼女の顔面殴るわ鉄扇で頭打つわ鞭で皮膚を抉るわ腹を足蹴にするわ。
奈積がいなかったら、心身まとめて死んでいたかもしれない。
(絶対あとでぶちのめす)
思い返す度に心に誓う。首洗って待っててやがれクソババア。
……と、ひとまず最大の危機を脱した奈積は、リエンを守るべく、状況の把握から始めることにした。
奈積の知ることは少ない。片手にも満たない歳の子どもが、この人の住む部屋とは思えない部屋に押し込められて、誰も側におらず、寄り付きもせず、ただ痛みを食らい涙をこぼすだけの日々は、どんな理由があれば理解できる?
やがてわかったときには、怒髪天を衝いた。抜き抜けた。頭から湯気が出るどころではなかった。
爆発しそうなくらい怒り狂って、実際そのときはふざけんな!と叫んだ。人の行動をいちいちあげつらうあのクソババアにばれない時間を狙ってやったからおとがめはない。
本当に信じられなかった。
どうやら、リエンはとある王国のお姫さまのようだ。それは別にいい。いやこの状況は本当によくないが。
あのクソババアはリエンにしてみれば父親の後妻。継母。
リエンの本当の母親は、リエンが生まれて一年もしないうちに逝去したらしい。それからやって来たのだそうだ、クソババア――クロリエ・ルシェルが。
そのくせ三年近く経つのに子宝にはいまだ恵まれていないそう(ざまあみろ)。しかしそれがあのクソババアにとっては何よりもプライドを傷つけられたのだろう、この王国には王女しかいないが、男尊女卑はどこにでもあるようで、継承権を持ちながらも後ろ楯を亡くしてろくに期待されないリエンは、その鬱憤の捌け口になってしまった、ようだった。
正直、あのクソババアまじでぶっ殺してやろうかと思った。妬みと嫉みと焦燥と自分の中の悪感情全てを、ものではなく庇護されるべき小さな女の子――しかも義理とはいえ自分の娘にぶつけているのだから、奈積でなくとも思うはずだ。
そして、そんな理不尽から、リエンを助けだそうとするまともな者はいなかった。一応あのクソババアは王妃だ。権力は王国で二番目。むしろこの後宮内では一番だ。いかに性格が屑だろうが関係ない。逆らったらどうなるのか、みんな恐れているのだろう。
……と、奈積は、最初はとっても好意的に解釈していた。ものっすごく優しい気持ちでいた。
あとからそんなボケた思考をした自分を殴りたくなったが。
あのクソババアに従う時点で人間的に終わってるのを失念していた。ぽっかんと。
「あら、ごめんなさい姫さま。手が滑っちゃって」
びちゃりと石の床に飛び散る半透明なスープ。もちろんこぼしたのは奈積ではなく、給仕に来ていた侍女だ。嫌らしい笑みを浮かべながら反省の欠片もない傲慢な態度で謝ると、後始末もせずに皿や食器も全部持って出ていった。ちなみにそれが一食分の食事。
「は?」
食えってか、これを?
いや、自分のことは別にいいのだ。こういうのには慣れている。
ただ、これを『お姫さま』に食わせようって?
床に這いつくばらせ、この汁を啜れって?犬畜生より劣る真似をしろと?
なにお前。頭沸いてんの?そんなに処刑されたい?
といいつつ、奈積は一応、こいつだけだと思い直した。こんなに頭の悪い人間だけが城で暮らしてるなら国は機能してないはずだ。そうだ、そのはずだ。必死に怒りで狂いそうな自分を頷かせた。正気になれと言い聞かせた。
しかしだ。
毒盛ってきやがったときは本当にこの国滅ぼそうと思った。
いらないだろ、こんな低能低俗な連中。
幸い屑どもも殺すとまずいのはわかっているのか、普通の人なら死なない程度の毒だった。だが、奈積は毒も慣れていたが、この体はあくまでもリエンのもの。慣れてるはずがない。
そして普通の人なら死ななくても、リエンの体は幼く貧弱。どこぞのバカどものせいでまともに食事なんかとれないし暴力振るってくる奴いるし致死の危険は充分にあった。実際死ぬかと思った。そのときは先に連中を血祭りにあげるつもりだった奈積は、幸運なことにぎりぎりで一命をとりとめた。
ちなみに奈積がのたうち回っているとき、視線を感じていた。部屋の扉の隙間から、あの屑どもはにやにやとこちらを見下ろしていたのだ。
あの子は――と、焼ききれそうな怒りの中で思った。
あの子は、本当によく耐えた。このクソみたいな環境で、よくここまで生き抜いた。
リエンは、あのクソババアどころか後宮の闇を一身に背負う存在だったのだ。その認識すら甘いと知ったのは、そのすぐあと。
一応死にかけたので医者を呼ばれた。とんだやぶだった。いや、やぶ以下だ。ろくに折檻の手当てもせずに帰っていきやがった。
それから誰の命令か知らないけど騎士も一度様子を見に来た。毒でのたうち回ってる幼女を、あろうことか鼻で笑いやがった。
殺すリストに次々とリストアップされていくような奴らばっかだから、とうとう奈積は誰かに期待することをやめた。
己の肉体を持たず、庇うことすらままならない奈積以外に、このちっぽけな王女さまには味方がいないのだ。
ふざけんなよクソッタレが!
奈積はガリガリな幼女の体で短い腕を組み、足を組んで、舌打ちしながら吐き捨てた。
悪態も舌打ちも、この一ヶ月で三桁は余裕で越した。数えてはいないので正確な数なんて知らないが、そろそろ舌が疲れた。でもする。でなきゃやってられるかってんだ。
ごろんと、高さが合ってない木枠に清潔さのせの字から百歩以上かけ離れているずたぼろの布を敷いているだけの名称・ベッドに寝転んだ。些細な動作にさえ全身の痛みがつきまとう、というより動いていなくても痛いが、せめて楽にと思って大の字になって、四隅に埃を被った蜘蛛の巣ができている天井を見上げる。ふう、とため息一つ――これまた痛い。クソッタレ。
(……リエンちゃんは、まだ目覚めないな)
目を閉じて、胸の奥、心の深くに沈む気配を探る。眠っている小さな小さな存在を下手につつかないようにそうっと覗き見て、すやすや眠っているのにほっとして目を開けた。
眠っているのは、リエンという名の、本来のこの体の持ち主だ。奈積自身にもよくわからないが、奈積は今、リエンに代わってこの幼い肉体を司っている。魂の居候というやつか。なんだか違う気もするが、他に例えようがないのでこれで満足している。魂って居候できるんだな。
二重人格ってこういうことなんだろうかとボケつつ、真面目に考えるつもりはない。馬鹿でも暇でもないので、自分の存在の置き所なんざ放置一択だ。
(一ヶ月も寝たきりって大丈夫なのかな……でもまだ起きなくてもいいな……)
なんたって、リエンの心は死にかけている。死ぬ寸前で奈積が体の主導権を奪うという技を知って最悪を免れたが、それだけだ。そもそも死にかけた一因は奈積にもある。中途半端に目覚めて中途半端にリエンを慰めたせいで、リエンは無駄に心を持ち上げて――あの継母に叩き落とされた。一ヶ月じゃ、粉々に砕け散った心を癒すには到底足りないだろう。
リエン自身が助けを求めて奈積の意識を叩き起こさなかったら、生きながら死ぬ人形が出来上がっていたはずだ。
とにもかくにも、最悪を回避した奈積は、そのままリエンの防波堤となった。荒れ狂う暴力の前に、受け身を取ったり痛そうな演技をするのはお手のもの。それとなく急所を避けて哀れっぽく悲鳴を上げて、大げさに痛がって(実際くそみたいに痛かった)。クソババアの気がさっさと晴れるように仕向けた。
痛みに甘んじるなんて趣味じゃない。あの場で殺せるものなら殺したかったけど、リエンの肉体にしても、栄養失調だったところにあれだけの暴力を受けて瀕死だったので、無茶を押し通せなかった。あのババア、容赦なく幼女の顔面殴るわ鉄扇で頭打つわ鞭で皮膚を抉るわ腹を足蹴にするわ。
奈積がいなかったら、心身まとめて死んでいたかもしれない。
(絶対あとでぶちのめす)
思い返す度に心に誓う。首洗って待っててやがれクソババア。
……と、ひとまず最大の危機を脱した奈積は、リエンを守るべく、状況の把握から始めることにした。
奈積の知ることは少ない。片手にも満たない歳の子どもが、この人の住む部屋とは思えない部屋に押し込められて、誰も側におらず、寄り付きもせず、ただ痛みを食らい涙をこぼすだけの日々は、どんな理由があれば理解できる?
やがてわかったときには、怒髪天を衝いた。抜き抜けた。頭から湯気が出るどころではなかった。
爆発しそうなくらい怒り狂って、実際そのときはふざけんな!と叫んだ。人の行動をいちいちあげつらうあのクソババアにばれない時間を狙ってやったからおとがめはない。
本当に信じられなかった。
どうやら、リエンはとある王国のお姫さまのようだ。それは別にいい。いやこの状況は本当によくないが。
あのクソババアはリエンにしてみれば父親の後妻。継母。
リエンの本当の母親は、リエンが生まれて一年もしないうちに逝去したらしい。それからやって来たのだそうだ、クソババア――クロリエ・ルシェルが。
そのくせ三年近く経つのに子宝にはいまだ恵まれていないそう(ざまあみろ)。しかしそれがあのクソババアにとっては何よりもプライドを傷つけられたのだろう、この王国には王女しかいないが、男尊女卑はどこにでもあるようで、継承権を持ちながらも後ろ楯を亡くしてろくに期待されないリエンは、その鬱憤の捌け口になってしまった、ようだった。
正直、あのクソババアまじでぶっ殺してやろうかと思った。妬みと嫉みと焦燥と自分の中の悪感情全てを、ものではなく庇護されるべき小さな女の子――しかも義理とはいえ自分の娘にぶつけているのだから、奈積でなくとも思うはずだ。
そして、そんな理不尽から、リエンを助けだそうとするまともな者はいなかった。一応あのクソババアは王妃だ。権力は王国で二番目。むしろこの後宮内では一番だ。いかに性格が屑だろうが関係ない。逆らったらどうなるのか、みんな恐れているのだろう。
……と、奈積は、最初はとっても好意的に解釈していた。ものっすごく優しい気持ちでいた。
あとからそんなボケた思考をした自分を殴りたくなったが。
あのクソババアに従う時点で人間的に終わってるのを失念していた。ぽっかんと。
「あら、ごめんなさい姫さま。手が滑っちゃって」
びちゃりと石の床に飛び散る半透明なスープ。もちろんこぼしたのは奈積ではなく、給仕に来ていた侍女だ。嫌らしい笑みを浮かべながら反省の欠片もない傲慢な態度で謝ると、後始末もせずに皿や食器も全部持って出ていった。ちなみにそれが一食分の食事。
「は?」
食えってか、これを?
いや、自分のことは別にいいのだ。こういうのには慣れている。
ただ、これを『お姫さま』に食わせようって?
床に這いつくばらせ、この汁を啜れって?犬畜生より劣る真似をしろと?
なにお前。頭沸いてんの?そんなに処刑されたい?
といいつつ、奈積は一応、こいつだけだと思い直した。こんなに頭の悪い人間だけが城で暮らしてるなら国は機能してないはずだ。そうだ、そのはずだ。必死に怒りで狂いそうな自分を頷かせた。正気になれと言い聞かせた。
しかしだ。
毒盛ってきやがったときは本当にこの国滅ぼそうと思った。
いらないだろ、こんな低能低俗な連中。
幸い屑どもも殺すとまずいのはわかっているのか、普通の人なら死なない程度の毒だった。だが、奈積は毒も慣れていたが、この体はあくまでもリエンのもの。慣れてるはずがない。
そして普通の人なら死ななくても、リエンの体は幼く貧弱。どこぞのバカどものせいでまともに食事なんかとれないし暴力振るってくる奴いるし致死の危険は充分にあった。実際死ぬかと思った。そのときは先に連中を血祭りにあげるつもりだった奈積は、幸運なことにぎりぎりで一命をとりとめた。
ちなみに奈積がのたうち回っているとき、視線を感じていた。部屋の扉の隙間から、あの屑どもはにやにやとこちらを見下ろしていたのだ。
あの子は――と、焼ききれそうな怒りの中で思った。
あの子は、本当によく耐えた。このクソみたいな環境で、よくここまで生き抜いた。
リエンは、あのクソババアどころか後宮の闇を一身に背負う存在だったのだ。その認識すら甘いと知ったのは、そのすぐあと。
一応死にかけたので医者を呼ばれた。とんだやぶだった。いや、やぶ以下だ。ろくに折檻の手当てもせずに帰っていきやがった。
それから誰の命令か知らないけど騎士も一度様子を見に来た。毒でのたうち回ってる幼女を、あろうことか鼻で笑いやがった。
殺すリストに次々とリストアップされていくような奴らばっかだから、とうとう奈積は誰かに期待することをやめた。
己の肉体を持たず、庇うことすらままならない奈積以外に、このちっぽけな王女さまには味方がいないのだ。
ふざけんなよクソッタレが!
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