27 / 56
第一部
閑話:友だち③
しおりを挟む
ローナは優しい。どんな感情が起因したとしても、人に対して優しくある。
シュカは、学園で一番ローナと仲がいいのは自分だと自負していた。それは間違いではなかったが、あの日弱味を見せたローナのことを、その時点で全部知ったのだと誇るのは早計だった。
それまでの六年間で、ローナはよりシュカと一緒にいるようになった。愚痴を聞くばかりだったローナは、シュカには喋るようになった。しかし、ローナはそれでも変わらなかった。
学園で開催される剣術大会に出たり、領政について学んだり、街へ二人で遊びに行ったり……。多感な少年時代、二人はそうして絆を深めていった。
それでも大きな隔たりがある。シュカは、進路が違っても友だちでい続けることを疑わなかった。ローナもそうだっただろう。
しかし、ローナはある日から、シュカに一言もなくめっきり姿を見せなくなった。
学長の小間使いがローナを訪ねた昼から。
「おい、アボット。ハヴィンはどこだ」
「おれも知りたい。何か聞いてないか?」
「なんだと?」
ルースが眉をひそめるが、こっちも同じ気持ちだった。
「……何も聞いていないのか」
「ああ、そうだよ。先生は教えてくれないし、寮監に聞いても知らないってそれだけ。荷物あるくせにどこに行ったんだか」
「……アボット。お前、噂を知らないのか?」
「はあ?」
「学長の小間使いに呼び出されてから姿を見せないものだから、学園を追放された、というのが広まっている。理由は多く錯綜しているがどれも眉唾物だ。お前なら何か知っているかと思ったんだが」
「……おい、例えばどんな理由だ」
「……不純な交遊、駆け落ち、試験での不正行為……それも一年の時のだ、が発覚したとか」
「出所はどこだ」
「お前が追放されるぞ。だいたい噂などきりがないことだ。それより、本当に何も聞いていないのか。手がかりは。このままだと卒業式も戻ってこないんじゃないか」
「知るわけないだろ」
「考えろ。ハヴィンは三年のときにも姿を消したな。あれは一身上の都合でごまかされたが、共通点は。お前なら知っているだろう」
……ああ、どうりで。
最近遠巻きにひそひそ言うのが聞こえると思った。
こいつと今まともに話してるだけでも、ありえないことだった。ローナを心配しているのは、おれとこいつだけ。あいつの交遊関係おかしすぎるだろ。
「……あの時は、ローナの母親が死んだんだった」
「――なに?」
「いいか、ルース。絶対、誰にも口外するなよ。約束できるなら、こっちに来い」
いつもなら命令するなと減らず口を叩くルースは、黙っておとなしく寮のシュカの部屋までついていった。
「……どういうことだ。ご母堂が亡くなった?」
「ああ。病死だったそうだが、危篤の時にも死んだときにも呼ばれず、墓が建てられてから知らされて、王都を飛び出していったってわけ」
「突然死だったのか?」
「いや、そんな感じじゃなかった。知らせる猶予があったから、あいつもあんなに傷ついたんだ」
「……傷ついたのか?あいつが?」
「お前がまた無遠慮にずけずけ言ってくるからおれもあの時は本気でキレたぜ。……でもそうか。あいつ、あの時も慌ただしかったんだった。おれがたまたま目の前にいたからおれも知ったわけで……」
ああ嫌だ。
あいつ、自分から繋がりを保とうとする努力を全然しない。こっちが心配なんてするはずないと思ってる。変なところで自分を過小評価したがる癖は見抜いていたが、ここまでとは思ってもみなかった。
根も葉もない噂を楽しむそこらの馬鹿どもと一緒にされるなんて心外にもほどがある。
「ルース、ついてこい」
「今度はどこに行くつもりだ?」
「学長室」
ルースの首席という肩書きは大いに役立った。しかもローナの友だちと言うと、禿頭の人のいい学長は眉尻を下げた。
「そうか……。しかし、すまないね。彼個人の問題だから、簡単に吹聴できないんだ」
「ですが、今にも学園には彼の不名誉な噂が出回っています。せめて居場所を教えて下さい」
「噂とは?」
ルースがつらつらと上げていくと、学長の顔に怒りが差した。その豹変にはルースと二人で黙り込むほどの迫力があった。
「不正だと……?冗談じゃない。彼はそんな芸当はできない。――わかった。それについては私が対処しよう。生徒の保護は私の責任だ」
「……あの」
「ローナ君の居場所を教えるが、訪ねるのはやめなさい。それが確約できるなら、教えよう」
「ありがとうございます」
そうして場所を聞き出したものの、シュカは少し悩んでしまった。あれだけ帰りたくないと言っていた実家だということは、また不幸が起こったのか。あれだけ傷ついて、またさらに痛みを重ねるのか。
「しかし、ハヴィンのやつは、なんだ。学長にも気に入られているのか」
「それはそうだろ。少なくとも心配されるくらいには危なっかしいだろ、あいつ。主に精神面が。前のあの時も学長に顔を合わせているし」
「……なるほど。それで、どうするつもりだ」
「手紙を出す。訪ねんなとは言われたが、手紙は禁じられていない。今から書いて送るさ。――お前は?」
「おれは嫌われているだろう。やることはない」
「嫌ってないぜ、あいつ。お前のことを純粋に尊敬してる。後で状況わかったら、教えてやんよ。今回は世話になったな」
「やけに素直だな……」
減らず口を叩こうとしているが、これは照れている。珍しい一面ににやにや笑ってしまった。
さて。手紙はどう書こうか。初めて出すが、便箋はシンプルなものでいいか。喪中だったらどうしようかと思ったが、言われてない以上気にするのも逆効果のような気がする。
手紙を出すと、数日して返事が帰ってきた。書く余裕があったのかとほっとしたが、内容はまあまあ壮絶だった。
父親が死んだ。一応家は継ぐ。養子がいたらしい(初めて知った)から引き取る。エルフィズの屋敷は手離し、王都の伯父に世話になりつつ働くつもりだ云々。
約束通りルースに教えると、あいつもほっとしたようだった。意外に素直だよな、こいつ。
そうこうしている内に卒業式まで済んでしまった。寮の荷物は気づけば全て取り払われ、空き室になっていた。ローナが戻ってきたわけではないのはわかった。
働き先は教えられなかった。けれども、決まっていた就職先が駄目になったという噂が聞こえてきた。ローナは城にも勤まらないのだろうか。もしかしたら縁が切れてしまうのかもしれない。
だから、城で、しかもティリベル、それもシュカと同じ部署に現れたローナを見て、ひどく嬉しかった。やきもきしていたルースにしたり顔で教えてやりたかった。
抱きつくと面倒くさそうに見られたが、これしきのことでおれの気がすむと思うなよ。
ローナについて知らないことは沢山あった。
客人と称した幼馴染みがいたことも、義理の妹があのエーラの生き残りだったことも。ローナの持つ不思議な力も。
しかもルアちゃんに関してはもっと根が深い何かがありそうな気はする。どう見てもただの女の子の雰囲気じゃなかった。
しかし、学生時代に全く色めいた話がなかったことには納得した。こんな可愛い子が身近にいれば、そりゃよそ見しようとは思わんよな。本人は否定しているが、自覚していないだけなのかもしれない。男としてはもったいないことこの上ない。しかしほんとにそんな関係じゃないらしく、とても驚いた。お前、なに?聖者?
ナジカちゃんの誘拐事件の後から、ローナは仕事終わりにちょくちょく姿を消した。蔵書室にいるらしい。「調べもの」と言っていたが、なぜそんなに焦っているのか。
訓練中に呼び出されていたあとは、なおさらそれが酷かった。これまでにも二回、シュカは置いていかれそうになった。でも、昼にどこかへ出かけていき、帰ってからは少し吹っ切れたような顔をしていたから、ほっとしたのだ。
「お帰りー。どこ行ってたんだ?」
「少しルーリィに。あ、そうだ。ルースに会ったよ。久しぶりに怒られた」
「ああ、あいつあそこだっけか」
「うん。なんであいつ、あんなにおれに絡むのかな?」
「ずっとライバル視してるだけだろ。お前もたまには本気出せばいいのに」
「出してるよ。最近はお前にも勝ち越してるだろ」
「……ちっ、そうだった。お前って振り幅がでかいんだよ。勝てるときと勝てないときの落差激しすぎ」
「どうもうまくはまらないんだよな。この後暇か?仕事終わったら、ひと稽古付き合ってくれ」
「いいぜ」
焦りが減っても、何か目標があって努力しているらしい。理由は、後でわかった。
ヘーゼルの再興。
でもそのすぐあとに脱力した。
なんでも、壊滅したとか。警戒体制は一週間と続かなかった。
まあ、でもこれで本当にナジカちゃんは平和に生きれる。ほっとした。第四大隊に舞い降りた愛すべき銀の天使の安寧は大隊の全員で祈った。あんな不幸な子がなおさら不幸になっちゃいけない。
しかし、不幸なのはローナもだった。そのくせどこかを見据えて振り返らず突っ走ろうとする。
……今度、ルースを誘って飲みに行くか。シュカはルースが嫌いで、相手もそう思っているだろうが、ローナの愚痴を言い合えるのは、お互いしかいないので。
シュカは、学園で一番ローナと仲がいいのは自分だと自負していた。それは間違いではなかったが、あの日弱味を見せたローナのことを、その時点で全部知ったのだと誇るのは早計だった。
それまでの六年間で、ローナはよりシュカと一緒にいるようになった。愚痴を聞くばかりだったローナは、シュカには喋るようになった。しかし、ローナはそれでも変わらなかった。
学園で開催される剣術大会に出たり、領政について学んだり、街へ二人で遊びに行ったり……。多感な少年時代、二人はそうして絆を深めていった。
それでも大きな隔たりがある。シュカは、進路が違っても友だちでい続けることを疑わなかった。ローナもそうだっただろう。
しかし、ローナはある日から、シュカに一言もなくめっきり姿を見せなくなった。
学長の小間使いがローナを訪ねた昼から。
「おい、アボット。ハヴィンはどこだ」
「おれも知りたい。何か聞いてないか?」
「なんだと?」
ルースが眉をひそめるが、こっちも同じ気持ちだった。
「……何も聞いていないのか」
「ああ、そうだよ。先生は教えてくれないし、寮監に聞いても知らないってそれだけ。荷物あるくせにどこに行ったんだか」
「……アボット。お前、噂を知らないのか?」
「はあ?」
「学長の小間使いに呼び出されてから姿を見せないものだから、学園を追放された、というのが広まっている。理由は多く錯綜しているがどれも眉唾物だ。お前なら何か知っているかと思ったんだが」
「……おい、例えばどんな理由だ」
「……不純な交遊、駆け落ち、試験での不正行為……それも一年の時のだ、が発覚したとか」
「出所はどこだ」
「お前が追放されるぞ。だいたい噂などきりがないことだ。それより、本当に何も聞いていないのか。手がかりは。このままだと卒業式も戻ってこないんじゃないか」
「知るわけないだろ」
「考えろ。ハヴィンは三年のときにも姿を消したな。あれは一身上の都合でごまかされたが、共通点は。お前なら知っているだろう」
……ああ、どうりで。
最近遠巻きにひそひそ言うのが聞こえると思った。
こいつと今まともに話してるだけでも、ありえないことだった。ローナを心配しているのは、おれとこいつだけ。あいつの交遊関係おかしすぎるだろ。
「……あの時は、ローナの母親が死んだんだった」
「――なに?」
「いいか、ルース。絶対、誰にも口外するなよ。約束できるなら、こっちに来い」
いつもなら命令するなと減らず口を叩くルースは、黙っておとなしく寮のシュカの部屋までついていった。
「……どういうことだ。ご母堂が亡くなった?」
「ああ。病死だったそうだが、危篤の時にも死んだときにも呼ばれず、墓が建てられてから知らされて、王都を飛び出していったってわけ」
「突然死だったのか?」
「いや、そんな感じじゃなかった。知らせる猶予があったから、あいつもあんなに傷ついたんだ」
「……傷ついたのか?あいつが?」
「お前がまた無遠慮にずけずけ言ってくるからおれもあの時は本気でキレたぜ。……でもそうか。あいつ、あの時も慌ただしかったんだった。おれがたまたま目の前にいたからおれも知ったわけで……」
ああ嫌だ。
あいつ、自分から繋がりを保とうとする努力を全然しない。こっちが心配なんてするはずないと思ってる。変なところで自分を過小評価したがる癖は見抜いていたが、ここまでとは思ってもみなかった。
根も葉もない噂を楽しむそこらの馬鹿どもと一緒にされるなんて心外にもほどがある。
「ルース、ついてこい」
「今度はどこに行くつもりだ?」
「学長室」
ルースの首席という肩書きは大いに役立った。しかもローナの友だちと言うと、禿頭の人のいい学長は眉尻を下げた。
「そうか……。しかし、すまないね。彼個人の問題だから、簡単に吹聴できないんだ」
「ですが、今にも学園には彼の不名誉な噂が出回っています。せめて居場所を教えて下さい」
「噂とは?」
ルースがつらつらと上げていくと、学長の顔に怒りが差した。その豹変にはルースと二人で黙り込むほどの迫力があった。
「不正だと……?冗談じゃない。彼はそんな芸当はできない。――わかった。それについては私が対処しよう。生徒の保護は私の責任だ」
「……あの」
「ローナ君の居場所を教えるが、訪ねるのはやめなさい。それが確約できるなら、教えよう」
「ありがとうございます」
そうして場所を聞き出したものの、シュカは少し悩んでしまった。あれだけ帰りたくないと言っていた実家だということは、また不幸が起こったのか。あれだけ傷ついて、またさらに痛みを重ねるのか。
「しかし、ハヴィンのやつは、なんだ。学長にも気に入られているのか」
「それはそうだろ。少なくとも心配されるくらいには危なっかしいだろ、あいつ。主に精神面が。前のあの時も学長に顔を合わせているし」
「……なるほど。それで、どうするつもりだ」
「手紙を出す。訪ねんなとは言われたが、手紙は禁じられていない。今から書いて送るさ。――お前は?」
「おれは嫌われているだろう。やることはない」
「嫌ってないぜ、あいつ。お前のことを純粋に尊敬してる。後で状況わかったら、教えてやんよ。今回は世話になったな」
「やけに素直だな……」
減らず口を叩こうとしているが、これは照れている。珍しい一面ににやにや笑ってしまった。
さて。手紙はどう書こうか。初めて出すが、便箋はシンプルなものでいいか。喪中だったらどうしようかと思ったが、言われてない以上気にするのも逆効果のような気がする。
手紙を出すと、数日して返事が帰ってきた。書く余裕があったのかとほっとしたが、内容はまあまあ壮絶だった。
父親が死んだ。一応家は継ぐ。養子がいたらしい(初めて知った)から引き取る。エルフィズの屋敷は手離し、王都の伯父に世話になりつつ働くつもりだ云々。
約束通りルースに教えると、あいつもほっとしたようだった。意外に素直だよな、こいつ。
そうこうしている内に卒業式まで済んでしまった。寮の荷物は気づけば全て取り払われ、空き室になっていた。ローナが戻ってきたわけではないのはわかった。
働き先は教えられなかった。けれども、決まっていた就職先が駄目になったという噂が聞こえてきた。ローナは城にも勤まらないのだろうか。もしかしたら縁が切れてしまうのかもしれない。
だから、城で、しかもティリベル、それもシュカと同じ部署に現れたローナを見て、ひどく嬉しかった。やきもきしていたルースにしたり顔で教えてやりたかった。
抱きつくと面倒くさそうに見られたが、これしきのことでおれの気がすむと思うなよ。
ローナについて知らないことは沢山あった。
客人と称した幼馴染みがいたことも、義理の妹があのエーラの生き残りだったことも。ローナの持つ不思議な力も。
しかもルアちゃんに関してはもっと根が深い何かがありそうな気はする。どう見てもただの女の子の雰囲気じゃなかった。
しかし、学生時代に全く色めいた話がなかったことには納得した。こんな可愛い子が身近にいれば、そりゃよそ見しようとは思わんよな。本人は否定しているが、自覚していないだけなのかもしれない。男としてはもったいないことこの上ない。しかしほんとにそんな関係じゃないらしく、とても驚いた。お前、なに?聖者?
ナジカちゃんの誘拐事件の後から、ローナは仕事終わりにちょくちょく姿を消した。蔵書室にいるらしい。「調べもの」と言っていたが、なぜそんなに焦っているのか。
訓練中に呼び出されていたあとは、なおさらそれが酷かった。これまでにも二回、シュカは置いていかれそうになった。でも、昼にどこかへ出かけていき、帰ってからは少し吹っ切れたような顔をしていたから、ほっとしたのだ。
「お帰りー。どこ行ってたんだ?」
「少しルーリィに。あ、そうだ。ルースに会ったよ。久しぶりに怒られた」
「ああ、あいつあそこだっけか」
「うん。なんであいつ、あんなにおれに絡むのかな?」
「ずっとライバル視してるだけだろ。お前もたまには本気出せばいいのに」
「出してるよ。最近はお前にも勝ち越してるだろ」
「……ちっ、そうだった。お前って振り幅がでかいんだよ。勝てるときと勝てないときの落差激しすぎ」
「どうもうまくはまらないんだよな。この後暇か?仕事終わったら、ひと稽古付き合ってくれ」
「いいぜ」
焦りが減っても、何か目標があって努力しているらしい。理由は、後でわかった。
ヘーゼルの再興。
でもそのすぐあとに脱力した。
なんでも、壊滅したとか。警戒体制は一週間と続かなかった。
まあ、でもこれで本当にナジカちゃんは平和に生きれる。ほっとした。第四大隊に舞い降りた愛すべき銀の天使の安寧は大隊の全員で祈った。あんな不幸な子がなおさら不幸になっちゃいけない。
しかし、不幸なのはローナもだった。そのくせどこかを見据えて振り返らず突っ走ろうとする。
……今度、ルースを誘って飲みに行くか。シュカはルースが嫌いで、相手もそう思っているだろうが、ローナの愚痴を言い合えるのは、お互いしかいないので。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる