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Ⅲ
壊された後、壊される前
しおりを挟む学園の女生徒の大半は、ヒルダの間接的に起こした騒動の後から、息苦しさが消えたことに気づいていた。ファリーナやナタリーもその一人である。
女は馬鹿な方が可愛いとか、男を立てられないのは淑女失格とか、そんな古ぼったく無意味な慣習は、学園に根づいているわけではないが各貴族家に残っていて、普段からささやかな視線や雑言を浴びていたのだ。それがなくなっただけでも居心地は段違いによくなった。それは当事者のヒルダも同様だった。そこにアデルが復学すれば、なおさら気分がよくなる。
清々しく働くヒルダを眺める教授は、眩しそうに目を細めた。一研修生がドルフの威を借りて盛大に学園を荒らして回ったことさえ、教授にとっては目の色を変えるような問題ではなかったらしい。
「ご機嫌だね、ヒルダ殿」
「わかりますか?」
「あなたにとってみれば、スートライト侯爵令嬢の復学までが予定調和だったのだね」
一瞬どきりとしたヒルダだが、にっこり笑って受け流した。
「ええ、雇い主の大切な妹君ですし、とても可愛らしいお方なので。これからまた毎日お顔を見れるだけで元気が湧いてきます」
「ぞっこんだなあ」
この教授が何をどこまで知っているのか、ヒルダは探る気はなかった。ヒルダが窃盗の嫌疑をかけられたとき、ウィンスターと一緒になって怒ってくれたし、守ろうともしてくれただけで充分だった。
ちなみに窃盗疑惑の初日、ナタリーの誘いを断って研究室に戻ったら、追いかけてきたウィンスターから「堂々と食堂に行くとか、あんた馬鹿なの!?」と叱られた。遺憾である。
「『大輪』って女にも人気なんだなー」
部屋の隅で書類整理をしていたウィンスターがぼそりと呟く。彼の場合、アデルの復学によって周りがあからさまに浮わつき始めたことにげんなりしているようだった。とことんアデルに興味がないのは相変わらずだ。
「アデライトさまはとても素晴らしい方よ」
「おれに売り込まなくても」
「もったいないから。ウィンスターさんのような人にこそ、あの方を好きになってもらいたいわ」
「……まじでぞっこんだぁ」
ウィンスターは頭を抱え、教授はからからと笑った。つい最近までのピリピリしていた空気はどこかへ吹き飛んで、和やかな風が行き通る。
ああ、平穏って素晴らしい。それが表向きのものであったとしても。
「にしても……スートライト侯爵家ってほんとに中立なんだなぁ」
ヒルダがたそがれていた視線をウィンスターに戻すと、彼は書類に目を落としたまま、ひとり言のように続けた。
「絶氷がルーアン公爵家の嫡男と仲良しかと思ったら、女史はバルメルク公爵家が後見についてるのに商会で働いてるし。あの大輪も学園じゃ中立みたいな人間関係だし」
思わず、ヒルダの口角がひきつった。
「……社交界は嫌いなんじゃなかった?」
「ん?あ、嫌いっすよ。つってもこんなん、出入りしなくてもここの噂だけで充分拾えるし」
「……そうね。でも、学園といえどやっぱり派閥には色々気を遣うものなのね。加えて、ウィンスターさんの口から聞くとは思わなかったわ」
「そんなに意外っすか?」
「少なくとも似合わないことは確かだね」
横から言った教授はからかうようにウィンスターを見ていて、気づいたウィンスターはふいと明後日を向き、教授はヒルダへと苦笑いを向けた。
ヒルダもなんとか笑みを浮かべたものの、変な風になっている自覚はあった。今度こそ、冷や汗がたらーりと背筋を流れ落ちた。
……ウィンスターは、スートライト侯爵家に疑惑の目を向けているのだった。長兄セシルは王太子殿下と密約を交わしてから、そのいつかの時のためにと、さりげなく親交を持ち始めている。よく城に登って王太子殿下に会っていくのもそのためだ。かといって王太子派に傾けばスートライト侯爵家に危険が及ぶだけではなく、多くの貴族家も大きく揺れ動いてしまう。中立は絶対に保たなくてはならない。
王太子殿下とは袖を違えた派閥の重鎮から後見を受けるヒルダを迎え入れた姿勢は、余人からはその危うい均衡を釣り合わせているように見えるだろう。もちろん、セシル本人も表立って王子派王兄派の各家と仲を深めているので、実情、ヒルダの存在など大した影響はない。
アデルは……あまり考えていない。彼女は「中立派なら誰と仲良くしてもいいわよね!」というポンコツじみた理解で学園生活を送っている。しかしこれも正しい立ち回りだし、アデルに向いている方針なので、誰も否を言わなかった。
と、そんな裏事情をほぼ知らないはずのウィンスターの口調には、「なぜ中立なのか」という思いが透けて見えた。そこまでして、あえて中立であることのその裏は。……もしくは、なぜ最近になってそんなに大っぴらに中立だと触れ回るようなことをしているのか。本人もそこまで自覚して深く穿っている訳ではないだろうが、わりといいところまで掘っている気がする。
(普段は抜けてるように見えるのに、こういうところは鋭いのね……)
学園の試験では計れない勘の良さが、この少年にも備わっているようだ。そんなにファリーナさまのことが気になるのかな、と思ったが、口には絶対にしなかった。そもそも勘だし、ファリーナに対してウィンスターが好悪のどちらを抱いているのかも知らないからだ。
社交界も貴族も嫌いなのに派閥を気にかける言動の矛盾にやっと気づいたウィンスターは、黙ったまま作業に没頭するふりをしている。教授はそれに便乗して新たな雑用を言い渡し、深掘りされても困るヒルダは、別の話題を振ることにして、この時は終わった。
その放課後、やっとヒルダは、アレンにウィンスターの職場体験の件を切り出した。アレンに対する挙動不審はたった一日で克服したので、しれっとした顔でアレンと向き合うことができていた。
貴族が労働階級の職場を体験希望とは何事、と目を剥くアレンに、動機や本人の性格含め詳細な情報をつまびらかにすると、アレンは首を捻った。
「ウィンスター?ウィンスター…………フェルトリタ伯爵家か?」
「あら、知ってたの?」
「いや、個人的には知らないが……わりと社交界じゃ有名だから聞いたことはある。確かあそこって、直系は一人しかいなかっただろ。それで貴族籍抜けるって、いいのかそれ?」
「地方なら分家から養子に取ったりするからそこまで血筋にこだわりはないけど、中央はよくわからないわね。でも、少なくとも、決意はとても固いみたい」
ウィンスターが二回も縁談をぶち壊した話をすると、アレンは天を仰いだ。
「……あー、あれか」
元々いい噂のないフェルトリタ伯爵家が孤立しはじめたのは意外にも最近の話だったなと、アレンは思い返していた。なんでも、格下二家の不興を買ったのが発端とか。なんだそりゃと思っていたが、さすがに顔に盛大に泥を塗られれば、格下だろうとなんだろうとなりふり構ってはいられないのだろう。
そこまで考えて、ちらっとヒルダを見た。熱々のシチューをはふはふと食べている姿は、貴族の作法を忘れ去っている。ここ数ヵ月で、大分庶民生活に慣れてきたようだった。なんとなく微笑ましい気持ちになり、アレンも木造のコップで蒸留酒を飲んで、自分の料理をつついた。
庶民向けの料理処であるここは、アレンが前からヒルダを連れてきたいと思っていた場所だった。窃盗疑惑やらセシルの帰省やらで予定が流れに流れ、ましてやあのちび従僕がやらかしてくれたお陰で二の足を踏み、それでも勇気を出したすえ、今日やっとプチデートにこぎ着けることができたのだ。そこで、まさか知らない男の名前が出されるとは思ってもみなかった。「なんでヒルダにそんなん言ってくるんだよ」と拗ねても許されるはずだ。
対するヒルダは、とっくにルフマンのことなど忘れ去ったようにあっけらかんとしており、このときも「さあね」とさらっと答えた。
「一番近くにいる平民が私だったのと、スートライト家が権力争いに中立だったからじゃないかしら。そうそう、アデライトお嬢さまのことも、興味なさそうだったのよね。あなたと同じね」
「同じ?」
「アレンも言ってたでしょ。好きな方がいるからよそ見しないって」
「……あ、そう……」
いまだにその意味を理解されていないと気づかされたアレンはテーブルに沈没したが、心情としては地中までめり込みたいくらい恥ずかしいし情けないし、新たな恋敵と発覚したばかりのウィンスターとやらに思わずほんのり同情の念も抱いてしまった。自棄になって、残りの酒を喉に流し込んだ。
「……じゃあ、セシルには言っとくが、その前に調査はするからな。返事は数日待たせてくれ」
「ありがとう」
「お前から見て、そいつ、やっていけそうか?」
「うーん、そうね……整頓と掃除の雑用は及第点、かしら。事務作業には集中力がまだ足りないわね」
「肉体労働は?」
「体力はあると思うわ。あと根気も」
「なるほどな。交渉ごとをさせるつもりはないし、それなら本当に裏方に放り込んでみてもいいか。お前が取り次ぐくらいなんだし選民意識とかそういう、変な偏見はないな?」
「それははっきり諾と言えるわね」
「じゃあそんな方針で進めとく」
二日後、ウィンスターの調査結果とと共にアレンから報告と相談を受けたセシルは、「やっぱり優しいんだよねぇ」と呆れ、シドは何とも言えない顔をした。
「敵に塩を贈ってどうするの」
「子どもの面倒見るのが大人の仕事だろ。それに……お前やアデライト嬢にとっても、他人事じゃすまないかもしれないぞ。それ、先に読んでみろ。ヒルダにはもう先に伝えておいた」
セシルとシドは、言われるままに机上にウィンスター・フェルトリタの調査報告書を広げ、文字を目で追った。
やがて、主従は何とも言えない顔で、「はー疲れたぜ」と言って勝手にソファに寛いでいる作成者アレンを見つめた。
「……五年前か」
「ん、ああ、あれか。お前らが学園に編入するより前のことだから、知らなくて当然だよ」
「これは概要のみだろう。詳細が欲しいな」
「どこが気になった?」
「グレイ家のこの時の立ち位置と、ゼルランド家の本当の家政状況。……これはただの事故じゃない」
「おれも今ならそうだろうなってわかるぜ。きな臭い」
「ですが、深入りは危険です。ただでさえ今セシルさまはお命を狙われているんです。王都はまだ安全ではありますが、むやみに動くのは危険です」
「わかってるさ。だけど、ついでならいいだろう?今度、王子殿下がご出席される夜会に参加する予定なんだ。王子派のフェルトリタ伯爵も来るだろう」
これだから似た者兄妹なんだ、とシドとアレンは肩を落とした。阻止しにくいところも全く同じ。しかし、ならば釘を刺せばいいかと思い直すほどには、二人はセシルとの付き合いが長いのだった。
「来ててもこっちから話しかけんなよ」
「交遊関係を把握するだけにしましょうね」
明らかに子どもに言い聞かせる口調だったので、セシルはムッと眉間にしわを作った。
「……別に、ヘマなんてしないよ」
「心配してやってんだから黙って受け取れ」
さらりと言い返されて、セシルは何度か瞬き、あどけなく頷いた。
「……わかった。ありがとう」
「どーいたしまして。職場体験自体はどうする。まだ保留にしとくか?」
「許可するよ。ただし、相手は勘当希望とはえ今は嫡男だから、事前に私が面接しておかないといけないね」
「了解、その調整はやっとく。……そんで、アデライト嬢には、伝えるのか」
「いいや、その必要はないだろう。アデルとウィンスター・フェルトリタには直接の関係がないんだからね」
「そうか」
アレンはあっさり引き下がった。実際、アデルに伝えたところで無駄だと、みんなわかっているのだ。
それに、伝えなくてもいいなら言いたくない話でもあった。はっきりしたことはまだ不明だが、とてつもなく気味の悪い予感がするのだ。
(王子派のフェルトリタ伯爵家の異分子ウィンスターと、王太子派グレイ家のファリーナ嬢……その婚約者の、キース・ゼルランド)
ちなみに「元」婚約者だ。この三人は幼馴染みとして特段仲良くしていたらしい。それすら過去形なのは、今は三人の誰もが交流を絶っているため。
そのきっかけは、キース・ゼルランドの唐突な病死。そして、その両親であるゼルランド伯爵夫妻も後を追うような形で事故死したことで、ゼルランドの名と血筋は完全に絶ち切られ、事実上閉門した。屋敷を含めた財産は国に納められたそうである。
財産の接収・分与の手間を考えれば手頃な養子に継がせた方が楽だろうに、あえて断絶したのだ。アレンの言うとおり、どうにもきな臭い。
また、これまでも社交界で目立っていたウィンスターが悪目立ちするようになったのは、この出来事の後、ということだった。優秀な外交官を父に持ち、本人も語学に堪能で他の学問も平凡以上、性格は陽気で社交的。人目を惹きつける素質はまちがいなくウィンスターの美点だった。
アレンの知るウィンスター・フェルトリタは、豹変した後の姿だけだ。急に他者に攻撃的になった。些細ないさかいを起こすようになった。従順だったはずの父親の命令にさえ反抗し、極めつけは二度の縁談ぶっちぎり。徹底的である。伯爵家嫡男としてのウィンスターの面目は、全て潰されたことになる。
そこまで変貌した理由が、必ずあるはずだった。それがファリーナと関わりのあることなら、アレンの言った通り他人事では済まされない。
ファリーナは、半月ぶりに音信不通のアデル(人事不省の設定だったので)と再会した直後、ナタリーもシェルファもぶっちぎって駆けつけ、礼儀も作法もかなぐり捨てて、アデルに全力で抱きついたのだ。
セシルがファリーナを懐に入れる理由は、それだけで充分だった。
☆☆☆
アデルはいつかのようにでろでろに笑み崩れていた。その隣にはファリーナがぴったりと寄り添っているが、以前とは立場が逆である。
腕を絡め取られているのはアデル。寄りかかられているのもアデルで、案外こういうのもいいかもしれないと、背伸びするように思った末っ子なアデルである。
アデルと唐突に会えなくなった恐怖や、ヒルダを学園で見かける度に、プレゼントした髪飾りを身につけていることを確認しては安堵してしまったファリーナの気持ちを、アデルは知らない。ファリーナも言いたくないので、ぎゅうっと、抱きしめる腕の力を強めるだけだ。主人の不調法を窘める立場にある侍女エメルは、初日こそあわあわおろおろしていたが、数日経った今では、ニーナと並んでほのぼのと見守っている。ご主人様が可愛すぎる以外はとてつもなく平和である。
移動教室も昼食での移動も全てこんな調子なので、同じくアデルとの再会を喜んでいたはずのシェルファは、驚くナタリーを連れて「お先に失礼しますね」と言って別行動だ。ファリーナは、彼女たちに申し訳なく思うよりも、アデルと引っ付くことを優先させた。
「アデル、お勉強は大丈夫ですか?休んでいる間の講義のノートはとっているので、必要なら言ってくださいね」
「ありがとう、リーナ!」
「アデル、お昼はどうしますか?また研究棟にしますか?」
「いいの、大丈夫。今日はリーナやシェルファさまやナタリーさまとご一緒したいわ」
「アデル」
「なあに?」
「……呼んでみただけです」
(えっナニコレ、リーナがはちゃめちゃに可愛いんだけど!?)
らしくなさすぎる姿に何かあったのかな、と不安になるが、アデルとくっついていることで安心できてるなら、わざわざ問う必要もあるまい。
しかし、学園側がそんな事情を考慮する筋合いはなく。教師から休学中の課題について呼び出しをかけられたアデルは、一瞬だけ迷子のように虚ろな表情になったファリーナの頭を、思わず撫でてしまっていた。
「リーナ、先に食堂で待っていてね」
「……私もついていきます」
「退屈よ?」
「離れたくないです」
「っん!!!!」
ファリーナに片手を取られてなければ、アデルは両手で顔を覆って天を仰いでいたところだ。どうしよう、半月会ってない間にファリーナがアデルよりもとんでもなく甘えん坊になっている。でも可愛いから許す。間違えた。許すどころかどんと来いだわ。
(帰ったら兄さまに教えてあげよう!姉さまにも言いたい!ああどうしよう、どうやって伝えようかしら!)
しかしファリーナ可愛い劇場は、エメルの慚愧にたえない声での伝言によって終幕を迎えてしまった。
どうも、シェルファとナタリーがファリーナを呼んでいるらしい。その内容に心当たりはあるし、格下のファリーナが使者であるナタリーの侍女に「お断りをお伝えしなさい」とか言えるわけがない。ものすごく未練たらたらにアデルの片腕を解放したら、アデルも残念そうな顔になったものの、「早く済ませてくるわね!」と意気込んだ。
アデル呼び出されたのは、情報共有などのために教職員が集う職員室ではなく、個人の仕事部屋だった。まあそれは順当なのだが、そこに待っていたのは呼び出した本人ではなく、留守を頼まれたという学生だった。
鍵付きの個室に留守番の必要はあるのか、とアデルが首を傾げるその前で、直接応対していたニーナが違和感を感じ背後を振り返った。
「――お嬢さま!!」
ニーナが乱暴な仕草でアデルの腕を掴んで、引き寄せる。アデルは留守番の学生の歪な笑みを、ニーナの黒髪の隙間から見た。
それはどこでも、屋敷以外の場所でなら、とても見覚えのある――。
「うっ」
ニーナの体から力が抜けたのを、アデルは呆然としつつ感じていた。掴んだ手がずるりと腕の上を滑り、体がゆっくりと傾いでいく。鉄錆びた匂いがむわりと鼻腔を覆った。
悲鳴の形に歪んだ口許を、骨ばった手で押さえつけた人がいた。留守番とは違う、今、アデルの背後からニーナを襲った人。留守番と同じ表情をして、アデルの瞳を超至近距離で覗き込んだ。
嫌な熱を帯びた息がアデルの呼吸を奪う。
「――あんたが騒げば、その女や学年首席の子がもっと痛い目を見ることになるぞ?」
それは、無垢な大輪の花を踏み潰さんがごとき劣情にまみれていた。
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