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秘めたる花の咲く場所

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 ドルフ・バルメルクは、ハルト・ライゼンのことを本当の息子のように可愛がっていた。元々バルメルク家は学術研究に力を入れてきた家系で、優秀だと思えばその者がどんな出自だろうとどんな身分だろうと拘りなく保護、育成してきた。
 ハルトの父テノンもその口で、妻を亡くして研究に没頭する彼を見かねて、まだ幼かったハルトをドルフ自らが引き取って、一般的な教育を施したのだ。息子と同年代だからという理由もあった。その息子は今、公爵家次期当主の役目を放り出してハルトと一緒に共同研究開発チームを率いている。ハルトが父の研究に興味を持っていたので、社会勉強がてら息子と二人まとめて研究所に放り込んだこともあるのだが、正直あそこまでのめり込むとは思っていなかった。ドルフの人生最大の誤算である。
「孫に継がせりゃいいでしょ。それまで長生きしてください父上」とほざく息子(いまだに独身)より常識人なハルトは、ドルフに並々ならぬ感謝をしていて、親戚のおじさんのように慕ってくれた。
 そんな彼が。ドルフの姿に憧れて「教師になりたい」と言ってくれた彼が。意気揚々と輝かしい未来へ踏み出していった彼が。
 憔悴しきった顔で公爵邸に姿を現したことを、ドルフは昨日のことのように思い出せる。

「新米教師として希望を抱いて旅立ったはずだったんだけどね」

 ヒルダは真っ青になって、ドルフの話を聞いていた。あなたは悪くない、と言われても意味がない。だってライゼン先生の未来を直接に壊したのは、紛れもなくヒルダなのだ。

「酷く、後悔していたよ」

 ああ、ああ、そうだろう。あたしの馬鹿な願いなど無視していればよかったのだ。追い出せばよかったのだ。いや、違う。やっぱりあたしが悪かった。安直なおねだりなんてしなければ――……。

「あなたに教育を施すことができなかったことを」

 ヒルダが知らないうちに従僕のくせに隣に座ってきたルフマンが、ヒルダの膝の上の握りこぶしを撫でてきた。温かい温度が呼吸を思い出させる。泣かないで、と言われて、泣きそうになっていた自分に気づいた。
 ルフマンがヒルダの代わりに尋ねた。静かに落ち着いた声音で。

「後悔って、侯爵家の家庭教師をクビになったことじゃないんですね」
「それはあっただろう。彼はヒルディア嬢のことが気がかりで気がかりで、クビにだけはなりたくなかったはずだ。辞めさせられたらもう関わることはできないだろう?」
「……えー、でもハルトさんの代わりに誰か教師はついたはずでしょう?」
「ヒルディア嬢、どうだい?」
「……独学、です」
「え、嘘」
「ライゼン先生は兄につけられた教師でした。あたしは元々、それにお邪魔する形で教えていただいていたんです。でも……ライゼン先生があたしのせいで辞めさせられたから……次の人も辞めさせられるかもしれなかったから……」

 言葉を濁したヒルダの手を、ルフマンが苛立たしいという顔で揺さぶった。

「全っ然意味がわからないんですけど。ドルフさま、なんでハルトさんはクビになったんですっけ?」
「聞いた話だと、ヒルディア嬢にも教師をつけるべきと進言したハルト君に、侯爵がお怒りになったからだね」
「え?怒る要素どこにあります?」
「私も理解に苦しむが、セシル殿とヒルディア嬢の間で明確に区別をつけたかったのだろうとは推測する」
「区別って」
「当時から彼の優秀さは際立っていたからな。セシル殿のためにヒルディア嬢を切り捨てたとも言える」

 普通なら言いにくいことをきっぱり言ったドルフに、ルフマンは顔をひきつらせてヒルダを見上げた。しかし、ヒルダにはそうだろうなという諦めしかない。
 生まれたときから優れているものと、後天的に身に付けていくもの。特別感は前者の方が上だ。庭木の剪定と同じように、ヒルダは不要と見なされて刈り取られた。学ぶ機会を。己を表出する機会を。

「ええー……じゃあハルトさん、そんなくっっっだらない見栄のために夢をぽっきり折られたんですか?」
「言葉選びが辛辣になってきたねぇ君」
「ドルフさまも、今思いきり頷きませんでした?」
「誰も君の意見に反対なんてしていないよ。むしろ大賛成だ。彼がまだ教師として、経験が浅かったのも原因の一つだけどね。何年かあとのことなら、落ち込んでも立ち直れたはずだ。しかし……ヒルディア嬢、ハルト君は、有望だったあなたの将来が閉ざされたことに酷く傷ついてしまった。挫折も経験のうちだが、あまりにも酷いと、立ち上がることすら困難になる。だから私は彼を無理やり留学させたんだ」
「……」
「あなたは当時幼かったからね、正直、ハルト君がそこまで引きずるほど気にかけるものがあるのか疑問だった。それこそセシル殿の栄光が強すぎて、あなたの評価はまるで聞こえない。セシル殿が王都に出てくれば変わるかと思いきや、あなたは突出することもなく暮らしていたね。今でこそ疑ってしまう自分が情けないけども、それにもましてあなたは忍んでいた。巧妙すぎるほどに。……ああ、自覚はないんだろうね。それもわかっているさ」

 ハルトの言葉を長年信じ続けてきてよかった、ドルフが言いたいのはそれだけだ。
 可愛がっていた教え子に再起不能なトラウマを植え付けたことは許しがたいが、断じてそれはヒルダのせいではない。
 
 再度お菓子をつまみ、お茶を飲むドルフの前で、ルフマンが再びヒルダにお菓子攻撃をしようとしていたが、今度はヒルダもされるがままではない。肩を掴み手首を抑えて捻り上げると、さすがのルフマンも白旗を上げていた。順応が早いところもヒルダの魅力の一つだろう。

「さてと。私があなたのことを知っていた理由は、理解できたと思う。そろそろ本題に移ろうかな」
「……本題」
「そう。――私の養子になるつもりはないかい?」

 ヒルダはお菓子を口に含んだ状態で、たっぷり十秒静止した。










 まずはじめに考えたのは、ヒルダを抱き込んでおいてセシルやアデルを釣り出し取り込む可能性。しかし先程「気に入らない」と言った言葉に嘘はなさそうだったし、それにしても興味を持った素振りが欠片もなかった。

 次に、勘当されたヒルダを手元に置くことでスートライト家の弱みを握った状態にすること。しかし養子となるなら弱みとしての説得力は喪失する。本末転倒だ。

 または、スートライト侯爵領のほとんどを知悉しているヒルダを確保することで、密約に何らかの介入をする可能性もある。否定材料は……セシルのことと同様に興味を示していないこと。しかし、ヒルダの父である侯爵を嫌っているなら、密約に介入してやり込めることは可能。

 これが一番あり得るか、と考えるまでの十秒が、ヒルダの静止の時間である。
 早速返答しようとして食べかけのお菓子が口内にあるのを思い出し、もぐもぐと口を動かす。そしてごくんと飲み込んだ直後。

「……あたしは兄上たちの不利になることはしません。絶対に」
「この期に及んでまだそれ言います!?」

 隣のルフマンが絶叫した。

「最初っからドルフさまもおっしゃってましたよね!?誰もあなたの身内の話なんてしてないんですよ!どんだけ頭かったいんですか!」
「こらこら、落ち着きなさい」
「ドルフさまのおっしゃるとおり最悪ですねスートライト家の教育!絶縁してるのに自分のことここまで度外視できるとか!」
「だろう?」

 窘めていたはずがあっさり賛同したドルフの変わり身にヒルダは何か言いかけたが、結局口をつぐんだ。
 第四の案も考えるには考えていたのだが……一番に可能性が低い(自己判断)と思ったそれが、まさかこの口振りだと当たりなのだろうか。

(あたし単品にそんなに価値があるの?)

 ヒルダは、自分が長年保ってきた自尊心と、他者からの評価を全くの別物だと思っている。信じているとも言っていい。
 努力と結果はイコールではないとよくわかっているのに加え、兄妹の存在で結果の基準が大きくずれているのだ。これまでの人生で褒められたことはあれど、それは努力を認められただけで、身内贔屓と変わらないとも思っている。だから先日アレンに面と向かって褒められるまで、アレンがヒルダを受け入れているのは――後輩として素直に面倒を見てくれるのは、単に親友の妹だからだと思っていた。
 シドやニーナに関しても。王都に来たヒルダによくしてくれる人たちみんなに、そんな印象を持っている。

(あ、だからなのね)

 胸のうちに、すとんっと答えが落ちてきた。なんのと言えば、ここ最近の不安の正体だ。
 滑稽に思えるほど浅ましく、下らないものだった。

「……バルメルクさまは、養子にとお求めになるほど、あたしの能力を買ってくださっているんですか」
「なんだ、わかってるじゃないですか!」
「そういうことだね」

 なぜ従僕が先に肯定するのかと思ったが、いい加減慣れてきたヒルダは、苦笑してその頭を撫でてやるだけにした。とたん、ルフマンはぴしりと固まり、ドルフは噴き出しそうになるのを必死に堪えた。

「それで、どうかな?すぐに決めてくれなくてももちろん結構だ。養子でなくとも、私の研究所でもいいし、王兄殿下のいらっしゃる学園で職に就くもよし。あなたは自立心が強いようだからね」

 本当によく調べている、とヒルダは笑った。ヒルダの本来の気質を表す、溌剌な、見る者を鮮やかに魅了していくような笑みだった。

 そのすっきりとした表情は、この短時間で何らかの心境の変化があった証だ。ドルフは目を細めたが、これまでの言動を振り返ってもさすがにその原因は思いつかない。

「バルメルクさまは、あたしがスートライト侯爵家別邸から出ていく際にあたしを受け入れてくれるという認識でよろしいのでしょうか?」

 それでいて、相変わらず頭の回転が速い。養子でなくともいいと口走ってしまったのはドルフだし、別に意に沿わないことでもないので、「そういうことだね」と返答した。
 ドルフとしては、一番に望むのはやはり養子だ。次に後見人として支えること。とにもかくにも重要なのは、兄と妹含む「スートライト」からヒルダを隔離すること。
 今までも、そしてこれからも使い潰されるだろう彼女をその環境から引っこ抜こうとするのはもちろん単なる善意からではない。公爵家当主としてそんなことは許されないし、ドルフも慈善事業は別でやる。

 よって、逆説的に、ヒルディアという存在は紛れもなくこの国にとって有益なのだ。

「そこまで評価していただけて、本当に嬉しいです」

 ヒルダは婉然と微笑み、ゆったりと首を傾げた。
 それだけの動作だが、それだけではない。初めて、目の前の相手に対し客人として相応しい態度を取っていた。遠慮も誇張も必要ないと捨て去って。

 客人――対等な交渉相手として。

 しかし、ルフマンは、その後に「ですが」という声を聞いた。お断りします、と。
 やはりそうか、と落胆と失望を覚える。いかな優秀だろうとその持ち主が腑抜けでは物事は立ち行かないもの。兄妹愛こそ素晴らしいが、それで目を曇らせては世話がない。
 そうして、人懐こい瞳からみるみると目の前の才媛への興味が失せていく、その瞬間。

「前向きに考えさせていただいてもよろしいですか?」

 聞き間違いだったと気づいた。



















 返答が意外に思えたのは、ドルフも同様だったらしい。しんとなった部屋で、一人ヒルダだけが軽やかな声を発していた。

「即断しなくともいいと仰って頂きましたし……今日のところは、これで失礼させていただきます。兄上やアデルと相談しなくてはいけないし」
「……えーとヒルディアさま?」
「なにも言わずにここに来てしまったんです」

 言いながらそわそわと身じろぎしたヒルダを見て、ドルフはようやく大きくため息をついた。

「……伝令はこちらで用意できるよ。どうせならこのまま晩餐に同席しないかい?」
「お誘いはありがたいのですが、約束してしまったので……」
「既にあなたはお茶会を無断ですっぽかしてしまったのだろう?」
「そちらじゃなくて、友人との約束です」
「えー、帰るんです?前向きに検討するっておっしゃってたのに」

 子どもらしく唇を尖らせるルフマンだが、口調は取り繕いようもなく流暢だし、内容だって油断できたものではない。ヒルダの言ったことが口先だけとでも思っていそうだ。それでなくてもセシルとアデルがこの女性を手放そうとするわけがない、と。
 このままヒルダをこの屋敷で確保した方が、話は簡単なのだ。いかにセシルたちが誘拐だのなんだの騒ごうと、勘当された娘を匿っていた事実が明らかになれば不利になるのはスートライト家だ。
 えー、一緒にごはん食べましょーよーと駄々を捏ねるルフマンの頭を再び撫でてやりながら、ヒルダはドルフに静かに微笑んだ。

「勘当された平民相手に、事情からあたし自身の気づけなかったことまで、全て丁寧に教えてくださって感謝しています。最後まで、あたしの意志を通す余地を作ってもくださいました。――それほどまでにお優しいバルメルクさまですもの。あたしをちゃんと帰してくれるはずです。そうですよね?」

 ドルフは真っ赤になってまた固まるルフマンを面白がる余裕もなく、椅子の背もたれに背中を押し付けた。
 見抜かれたことはともかく、ここまで開き直れるとは、と感嘆を通り越して呆れるほかない。

「……そうだね」

 胆力も思考判断能力もその他の能力も、全てが期待以上。まさか緩やかに微笑みながらこちらを脅してくるとは思っていなかった。釘の刺し方も一々的確である。

(残念だな)

 一瞬だけ、彼女がスートライト侯爵家を女性ながら継承したもしもの姿を思い描き……あっさりと想像がついたそれに、思わず笑ってしまった。
 なにもない状態でこれなのだ。もし彼女がスートライト家の権力と財力を得たならば――ドルフは嬉々としてチェスの盤面の向かいに座っただろう。

 持ちうるものを全て駆使してまでも、全力でヒルディア・スートライトを手に入れようとしただろう。

 惜しいとは思いつつ変に晴々しい気持ちで、ざまあみろ、とスートライト侯爵を内心で口汚く罵った。

 











☆☆☆


 







 ヒルダの不在に気づいたのは、シドが一番はじめだった。
 ルフマンと名乗ったバルメルク公爵家の従僕は、シドの目の前で、勘当されたことを知っているとヒルダ本人に堂々と告げたのだ。手紙がどんな内容かなどさすがのシドにも考え付かないが、最近のヒルダの様子のおかしさを思えば、嫌な予感しかしなかった。加えて、城へ向かった主人たちの帰りが予定より遅かった。ヒルダのことについて伝令を送ったにも関わらず、だ。
 客であるアレンやファリーナの方が先に侯爵家別邸に到着した段階で、シドの嫌な予感は爆発した。

「シド、ヒルダはどうしたんだ」

 それはアレンも同様だったらしい。律儀な性格のヒルダが、主催者たる兄妹が不在ならばなおさら、お茶会の時間になっても姿を現さないわけがない。しかし、実際にヒルダは会場であるサロンにはいなかったし、その事について何らかの連絡を受けた使用人もいない。
 帰りの遅いセシルたち。突然接触してきたバルメルク公爵家。まさか、と無礼を承知でヒルダの部屋に突撃すればもぬけの殻。ついてきたアレンがシドの背後で吠えた。

「あんの馬鹿!」

 シドもアレンも同じ事を考えた。冷静さを欠いたヒルダがなんらかの理由で公爵家に突撃したのだ。
 今すぐにでも連れ戻しに行きたいところをぐっと堪え、新たな伝令を用意すると共に、会場に待たされているファリーナのもてなしをと手配しようとした時――ようやく、兄妹が帰宅した。

「馬っ鹿野郎!何してやがった!?」

 玄関ホールでセシルと見えたアレンは開口一番でまた吠えたが、直後にはっと口をつぐんだ。シドも同じく。主人へ異常の確認をしようと開いた口から出た音は、言葉にすらならなかった。

「……帰るのが遅くなってすまなかった。ヒルダとファリーナ・グレイ嬢を待たせてしまったか。急いで支度するから」
「待て。おい、セシル。アデライト嬢、お前も……何があった」
「――伝令が、届いていないのですか、セシルさま」
「……なに?」

 一見すると通常の笑みだが、兄妹を知る者なら、精彩を欠いた表情であると簡単に見抜ける。そしてその理由は、シドやアレンを焦がす懸念のためではない。
 それに気づいたシドは棒立ちになった。主人が脱いだ上着を片手に持っているのに、取りに行こうと思うことも忘れていた。

「……ヒルディアさまの素性が、バルメルク公爵家に知れました。当主つきの従僕がヒルディアさまに直接書状をお渡しになりました。また、現在ヒルディアさまはここにはおりません」
「……え?姉さまが……?」

 のろのろと反応するアデルの顔色は悪く、駆け寄ったニーナがすぐさまその背中を撫でてやっている。その隣に立つセシルは、シドの言葉を聞いた一瞬後には、ざあっと、顔から血の気を引かせていた。
 全てを理解したがゆえだった。

「……まさか――いや、そうか、最初からヒルダが目的だったのか……!」
「セシル?」
「兄さま?」
「ヒルディアさまは単身バルメルク公爵家へ向かわれたと考えられます。書き置きなどはありません」
「ちょっと、もう、駄目だ……」
「は!?おい、ちょ、セシル!シド手伝え!!」

 ぐらりと床に倒れそうになったところをシドとアレンの二人がかりで支える。アデルは兄の異常に悲鳴を上げたが、その呟きだけはなぜか、するりと耳に入ってきた。

「……捨てないでくれ……」

 天才的な閃きと理路整然とした思考回路で行き当たったセシルとは違い、アデルは本能的な勘で「そこ」へ到達した。

「……姉さま、もう、帰ってこないの?」

 問いかけは確認の体でしかなかった。

 願いも望みも後悔も苦痛も全てが抜け落ちた、空っぽの声だったのだから。


















ーーー
兄妹の温度差。
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