清楚な生徒会長が堕ちていく。兄貴の恋人となったようだが、誰が相手でも、どのような手を使っても、俺は彼女の身も心も俺に染めてみせる。

藤乃 花

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第18話 ハルカの想いを断ち切る2/4

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 --帰宅時の自室 24:00



 ハルカは女性にしては身長も高く日々鍛えていて体力がある。だが、この夏の数週間の水泳部の厳しい練習で体力を失っていたようだ。休憩をしながらではあるが、4時間近くセックスを続けて体力の限界に来ているのだろう。

 また、ユイへの複雑な想いで悩み続けていたらしい、心まで疲弊しているようだ。精神も身体もタフな女でなかなか俺に完全になびかない。未だに兄貴を想って、告白したいと本人は言い張っている。兄貴は恋人がいて、しかもユイという表面的には欠陥が見つからないほどいい女だ。

 ユイを俺のものにするために、ミウを利用しようと画策しているが、こちらは順調だ。だがハルカも手放したくはない。最初は兄貴とハルカをくっつけてやりたい気持ちもあった。俺の勝手な我儘だが、初恋の対象だったハルカを手放したくはない。今ではそう思っている。

 ハルカの心から兄貴への想いを完全に断ち切らせたい...。兄貴には勿体ないほどいい女であり、俺はハルカを大切にしていた。恋人になることは諦めたが、現状は俺の女と言ってもいいほど俺にべったりと依存させている。

 そろそろ賭けに出てもいいのではないか。
 おっとりしてるが意志はとにかく強いハルカ。今夜ならその想いを諦めさせる事が出来るだろうか?

 ハルカの母親には俺からメッセージを送っておいた。疲れて眠っているので、このまま朝まで起こさないでおきます...と。

 「さて、始めるか...」

 疲れ果てているように見えるが、ハルカの身体は熱く...まだ相当燻ぶっているように感じる。仰向けで絶頂の余韻に浸っているハルカの首筋から鎖骨へ、耳から肩やうなじ…乳房へとゆっくり唇を這わせて舌でなぞっていく。ハルカの乳房に優しめの歯形をつけ...そのまま脇腹や臍を舐めて足の指先へと唇を這わせる。ハルカの全身に俺を感じさせた。

 ハルカが何度も小さく身体を震わせて、甘えるような声を出している。頃合いかな。

 隣の兄貴の部屋との境壁の前にソファを置いた。そして壁には全身鏡を立てかける。3,4時間程度ならビデオカメラも持ちそうなのでついでに録画もしておくか。三脚を立ててハルカを撮影しておく。準備はokだ。
 
 「ハルカ、起きれるか?」

 ベッドの上のハルカに声をかけるが返事がない、すぅすぅと寝息を立てていた。やっぱり疲れているのだろう、何しても起きないようだ。
 起きないのなら仕方ない。温泉でミウを羨ましそうに見ていたハルカの要望に応えてやるか。バンダナを取り出してアイマスク代わりにハルカの目を塞ぎ目隠しをしていく。対象が寝ていると何でもやりやすいものだ。

 拘束もしておくか。ハルカの首に首輪をつけていき、肉厚な太腿と首輪を鎖でつなぐことで太腿が持ち上がりM字型に開きっぱなしとなる。後は足首と手首をそれぞれ左右一組ずつ一つに縛り、右と左の足首と手首がそれぞれ離れなくなる。

 こんなところか、よっぽど疲れているのだろう...起きる様子はない。俺はハルカの身体を抱き上げるとソファに座り背面座位となるようにハルカを膝の上にのせた。お互いの秘部は触れあっているが、どちらもまだ反応はしていない。

 拘束具のせいでハルカの太ももはM字に開き、両手首は足に固定されてる。目隠しまでされているをしている姿が鏡に映し出される。そしてビデオカメラの録画中の赤いランプが光っているのを確認した。

 Gカップの豊かな乳房を揉みほぐしてハルカの身体を支えながら、耳朶は耳の筋、首筋などに唇を這わせていく。ねっとりと舌で舐めては…乳首を指の間に挟んで乳房を強くまさぐっていく。

 「んっ......ユウスケ?♡...あれ...動かないし...暗い...」
 
 ハルカの手首や足が動こうとして鎖の音が夜中の静かな部屋に響いている。

 「なに...かしたの?...目隠し?...何も見えないし、身体がどうなってるのかも分からない...のは少し怖いよ...」

 「温泉でミウが目隠しや拘束されて、ハルカは羨ましそうにしてただろう?その時の再現体験させてやるよ。さて、まずは聞かせてくれ、ユイと何を話したんだ?」

 俺はハルカを背後から乳房ごと抱き締めながら、耳元で耳朶を甘く噛んで舌で耳を刺激しながら吐息混じりに問いかける。耳や首筋が敏感なハルカがびくっと震えていた。俺の肉棒に当たっているハルカの花弁を少しずつ刺激すると、熱をすぐに帯び始めた。

 「はぁ...ぁ...私がユイさんのクラスに行って声をかけて昼休み部室で話したの...んっ...ぁ。」

 「なるほど..ちゅくっ...だけどユイと俺が出かけた話なら、俺に聞けば真相がはっきりしただろう?わざわざユイに聞かなくても」
 
 激しく愛撫はしていない。ただ、左右の耳や首筋、うなじに口づけは舌を這わせてハルカの肌を堪能し、右手は豊かな乳房を乳首ごと優しく揉み上げ、左手は淫らに開かれた卑猥な秘部の肉芽を弄り続けている。

 「ぁ…ぁんっ♡...ごめんなさい♡...ふぁ...ユイさんと話してみたかったのと...ひっ♡...ユイさんの気持ちを確かめたくて...」



  --ハルカとユイの会話内容(昼休みの水泳部室)の回想--



 昼休みになると、ハルカが待っていた部室をユイがノックして入室した。ハルカは部室の長椅子をユイに勧めると、正面の長椅子に座った。

 「一度、藤原さん(ユイ)とお話ししたいと思い、呼び立ててしまいました。お忙しいところ、部室まで申し訳ありません。ミウちゃんやユウスケ、リョウスケさんなどを通して藤原さん(ユイ)のことは聞いていますが、お互い個人でお会いするのは初めてだと思ってます」

 ハルカはユイの顔や容姿を近くで時間を掛けて見るのは初めてだった。なぜか見ているだけで不安になったりイライラしてしまう。

 「朝倉さん(ハルカ)、ミウがお世話になってます、いつもありがとう。私も1度話してみたいと思ってたわ。それで今日はどんな御用なのかしら?」

 「日曜日にユウスケとデートしたと聞きました。リョウスケさんはこの事知ってるんですか?」

 ハルカはユイの内心気にしている部分を、いきなり抉るように聞いてくる。おっとりした性格に見えるが、内面は結構激情的なのかもしれないとユイは思った。

 「デートしたって訳では...スイーツのTV番組を見て食べてみたくてなって...リョウスケくんは部活で忙しいからと断られたので、ユウスケくんに画像見せたら、ユウスケくんから誘ってくれたのです、何もやましいことなどありませんから」
 
 ユイはユウスケから誘ったことを強調しているが、言い訳として苦しいことは理解していた。しかもそこでファーストキスをユウスケに奪われたことを思いだして頬を赤らめる。そしてハルカと視線が合うと慌てて逸らしてしまった。

 「へぇ...本当にやましいことしてないんですか?...何で顔を赤らめてるんですか?どうせ、やましいことして思い出したんでしょう?最低ですね...。虫が良すぎると思いませんか?リョウスケさんとユウスケ両方を誘惑するなんて。せめてユウスケに対して今後いやらしく誘惑しないでいただけませんか?」

 「誘惑なんてしてないって言っているでしょ?...言いがかりだわ...ほんとに...そんな大したことしてないから」

 ハルカは、優等生と言われているユイの内面が幼く感じていた。ユウスケはこういう女性が好きなの?...

 「私は中学生の頃からリョウスケさんに憧れてて...好き...なんです。そのリョウスケさんを独占しておいて、今度は私の大事なユウスケまで奪うのですか?」

 「大事って...朝倉さんこそ、二人とも欲しいって感じだけど?あ、それとも、リョウスケくんはいいけど、ユウスケくんだけは私から守ろうとする様子だと、今はユウスケくんが好きなのかな?」

 ハルカは感情的になっていた。ユウスケとの穏やかな日々をユイに邪魔されたように感じていたからだ。だが自分の想いを曝け出してしまい、ユイの指摘にかぁっと顔を赤らめて視線を逸らしてしまう。痛いところを突かれたハルカは歯止めが効かないほど感情が爆発してしまっていた。

 「ユウスケのこと何も知らない癖に!。ユウスケはずっと私を大切にしてくれる。いつも自分を犠牲にして、ずっと支えてきてくれたんだから。私が中学の時にストーカーに付け回され怖い目に遭ってから、通学時は毎日守ってくれてるのよ?毎日!わかる?、ユウスケが好きだった部活をやめてまで一緒に通ってくれてるのよ?」
 「それに私は勉強が得意だと思われてるけど、一日中、部活や自主トレで勉強する暇あると思います?ユウスケが課題を整理して勉強をいつも教えてくれてるの...私だけを中学の時からずっと愛して大切にしてくれてるの!そんな献身的で優しいユウスケに藤原さんが構って構ってってウジウジしてユウスケにまとわりつくの、私許せないんだから!」

 「ちょ...、ちょっと冷静になってくれないかしら。話を聞いていると、朝倉さんはユウスケくんが好きとしか思えないんだけど?何でユウスケくんと付き合ってあげないの?」

 「え?...あ、あれ?...私...。違うの、私はユウスケに中学の時に告白されたけど断ってしまったから...そんな資格は...。私はリョウスケさんのことが好きだって言ったでしょ...」

 「あなたね...。私のこと責めてばかりだけど、それじゃ一番ユウスケくんに酷いことしてるのは朝倉さんじゃない?。私だって構って欲しいという気持ちはあるわ。ユウスケくんが私を大切にしてくれる気持ち以上に、ユウスケくんを大切に守ってあげたいとも思う。でも朝倉さんがしてきたことに比べたらマシなほうだと思うんだけど...」

 「それは...私だって何度もリョウスケさんに告白しようとしたけど...告白の練習だっていっぱいした...それでも声掛けられなくて......なんで私...告白してないんだろう...」

 ハルカは自分の気持ちが理解できなくなって混乱し始めた。自分がユウスケの恋人気分で、それが楽しくて幸せでそれ以上を求めたくなくなっている自分に戸惑っていた。

 「朝倉さん?...私が聞くのも変だけど、朝倉さんはリョウスケさんのどこが好きなの?」

 「え?...それは、すごくカッコいいところとか爽やかで優しくて...リーダーシップもあって」

 「ふふっ...朝倉さん...って恋に憧れちゃう乙女みたいな理由で人を好きになるのね...揶揄っている訳じゃないの。私も同じ理由でリョウスケさんと交際しようかなと思ったから...少し似てるのかもね、私達」

 ユイは初めて表情を崩して微笑んだ。一瞬ハルカは怒った表情を浮かべていたが、ユイの言葉に納得したようだ。

 「朝倉さん、大丈夫?...ちゃんと自分の気持ちを整理したほうがいいと思う。私も同じ...だけどね。お互い好きな人がいるはずなのに...心が揺れるのは困っちゃうよね...。私もね、リョウスケさんと二人っきりになれる時間が全くないの。朝倉さんは交際している男性と殆ど会えないって異常だと思わない?、そもそも、何で男性から会いに来てくれないのか。でもね、ユウスケくんは何でも話を聞いてくれて、優しく接してくれて…私を大切にしてくれる。それがあまりにも心地よくてつい甘えてしまって」

 「...ごめんなさい、感情的になって。リョウスケさんって普段はそんな感じなんですね。外から見ているとリョウスケさんと藤原さんって理想的なカップルに見えるから。私も...ちゃんと自分の気持ちを整理しますので、またもう一度お話しさせてもらえませんか?」 

 「いいわ、今度またゆっくりと話しましょう?ん...朝倉さん、差し出がましいけど...聞きたくない言葉だったら聞き流してくれるかな。朝倉さんは私以上に、好きな人と傍にいたいタイプなんじゃないかと思う。だから...リョウスケさんと交際すると辛いかも...なんて、彼女の私が言うのも変ね。牽制したわけじゃないの、別に私はもう...」

 ハルカは想像もしていなかったユイの言葉を聞いて、胸が痛くなる。リョウスケさんと交際することは、ユウスケとの楽しい日々がそのままリョウスケさんと楽しい日々に置き換わると思っていた。

 ユイは会釈すると部室から出ていった。ハルカへのユウスケくんの一途な想いを想像すると辛く苦しく、ユウスケくんがそんな辛い想いしなくても、私を好きになってくれたらいいのに。そうしたら...私は...。溜息をついてユイは校舎に戻っていった。


 部室に取り残されたハルカは...自分を信じられない気持ちに不安と寂しさで胸が苦しくなった。


 「ユウスケ...会いたいよ...寂しいよ」



  --ハルカとユイの会話内容(昼休みの水泳部室)の回想 終わり--
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